クラウドファンディングとは
クラウドファンディングとは、インターネット上で不特定多数の人から、資金を調達する仕組みのことです。『群衆』という意味のCrowdと、『資金調達』という意味のFundingを組み合わせた造語です。
注目を集める資金調達方法
起業を考えている人の大きな悩みは資金調達です。自己資金があればよいですが、資金が足りない場合は、銀行などから融資を受けたり、補助金や助成金などを活用したりする必要がでてきます。
近年話題になっているクラウドファンディングは、銀行を介さずにネット上で融資を呼びかけられる、新しい形の資金調達方法として注目を集めています。
融資に変わる新しい資金調達方法として、海外ではすでに大きな市場を形成しています。日本においても銀行などに代わる金融機関として、今後の普及が予想されています。
誰でも資金調達が可能に
クラウドファンディングには、『平和理論をアニメ化したい』『飼育放棄された犬猫たちを避難させたい』といった、社会をよくするクリエイティブな活動や、新しいことに挑戦する人々がたくさん集まっています。
こういったアイデアやプロジェクトの内容に共感してもらえれば、誰でも資金調達が可能です。つまり、過去の実績がなくても、アイデア次第で資金を集められ、事業の機会を得ることができるのです。
クラウドファンディングを始める前に
まずは、自分のプロジェクトの支援者を集める準備から始めましょう。
自身のプロジェクトや目標額を決める
まずは、どんなプロジェクトをやりたいのか、それにはいつまでにいくら資金を集める必要があるか、決めなければなりません。
資金を出してくれる人を集めるには、なぜこのプロジェクトをやりたいのか、どんな点が素晴らしいのか、何にお金が必要なのかを伝えていくことになります。そのためにも、目標の設定は非常に大切なことです。
まだ明確に決まっていない人は、成功した過去のクラウドファンディングを参考にして、決めていくとよいでしょう。
成功したプロジェクトを探す - クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)
クラウドファンディングの種類を決める
クラウドファンディングには大きく分けて『寄付型』『購入型』『金融型』といった3つの種類があります。
- 寄付型:被災地支援や途上国の支援など、社会的意義の大きいプロジェクトに特化したタイプ
- 購入型:リターンとして、金銭以外の商品やサービスを受け取るタイプ
- 金融型:クラウドファンディングの形で起業家に出資や融資を行い、リターンとして金銭(配当や利益の一部)、または株式を受け取るタイプ
寄付型には、JAPANGIVING、購入型にはCAMPFIREやREADYFOR?、金融型にはmaneoやFUNDINNOなどのサイトがあります。
自分のアイデアや目的に合った種類を選択することが大切です。
クラウドファンディングの始め方
クラウドファンディングは、基本的に同じような流れで資金を調達します。始める際は、どういった手順を踏む必要があるのかみていきます。
どのサービスを利用するか決める
クラウドファンディングサービスは、国内外問わず数多く行われています。
クラウドファンディングサービスごとに、クリエイティブ系を得意とするものや、地域活性化に特化したものなど、それぞれ扱う分野が異なります。そのため、自分のやりたい事業に合ったサービスを利用するとよいでしょう。
また、資金調達が成功した際の手数料や、支払いのタイミングなども異なるので、サービス自体の使いやすさを考慮して選びましょう。
プロジェクトの登録と審査
利用するクラウドファンディングのサイトが決まったら、プロジェクトの登録をします。登録内容は、主に以下のとおりです。
- タイトル
- カテゴリー
- 目標金額
- プロジェクトの概要
- サムネイルにする画像
- お礼(リターン)
- 連絡先
その後、運営会社による審査が行われます。審査基準や審査期間は、運営会社によって異なります。審査が通らなければプロジェクトは公開されません。審査基準を公開しているサイトもあるので、そちらを参考にするとよいでしょう。
また、サイトの運営会社側から、スケジュールの調整や画像の変更など、アドバイスをもらえることがあります。サイト運営者と良好な関係を保つためにも、しっかりコミュニケーションを取りましょう。
サービスガイドライン | クラウドファンディング - FUNDIY(ファンディー)
プロジェクト申請、立ち上げについて | クラウドファンディングサイト - ShootingStar(シューティングスター)
審査クリア後に資金調達開始
審査が通ればプロジェクトを公開して、いよいよ資金調達開始です。プロジェクトに載せる文章や写真などの見せ方やPRの仕方によって、いくら集められるかが変わってきます。
自分のホームページやSNSを活用して協力を呼びかけるなど、積極的に情報発信をしていきましょう。
プロジェクトの広め方 - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
まとめ
クラウドファンディングは、アイデアやプロジェクトの内容に共感してもらえれば、誰でも資金調達ができます。支援者を集めるには、事前準備をしっかり行いましょう。
クラウドファンディングの基本的な流れを把握し、まずは自分のやりたい事業に合ったサイトを決めて始めてみてください。