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仮想通貨のマイニングとは?購入だけじゃない仮想通貨の入手方法

仮想通貨には、直接購入することで入手する方法と、マイニングと呼ばれる採掘を行うことで入手する方法があります。マイニングは、仮想通貨の仕組みには欠かせないシステムです。今回は、仮想通貨におけるマイニングの基礎を解説します。

この記事の目次

仮想通貨のマイニングとは?

マイニングとは、仮想通貨の正しい取引を承認する作業のことをいいます。通貨の種類によっては、マイニングを必要としないものもありますが、仮想通貨の基軸となるビットコインは、マイニングによって成り立っています。

ビットコイン(Bitcoin)を生み出す採掘(マイニング) 【bitFlyer】

マイニングには膨大な計算が必要

そもそも仮想通貨には、中央集権的なデータベースが存在しません。分散型台帳と呼ばれるシステムを採用しており、参加しているコンピュータ(ノード)すべてにデータが存在し、お互いを監視し合っています。

全世界で取引されるデータが、それぞれのコンピュータで管理されています。しかし、それだけではデータの改ざんが簡単にできてしまうので、全体でひとつの正しい意志決定をする必要があります。

その方法として、各コンピュータの計算能力を使って競争をしたうえで、『競争に勝ったコンピュータのデータを正しいものとする』と決めています。

競争に勝つには膨大な計算が必要なので、ハイスペックなコンピュータが利用されています。あえて計算を複雑にすることで、簡単にデータの改ざんができないようにしているのです。

計算に協力すると報酬がもらえる

マイニングは、仮想通貨取引の正当性を証明するために欠かせないものです。しかし、マイニングをする人は、ボランティアで行っているわけではありません。

マイニングに成功(計算に勝利)すると、一定の報酬がもらえます。2018年3月現在では、1ブロック(データの単位)あたり、12.5 BTCの報酬となっています。

たとえば、1ビットコイン100万円の価値があれば、1,250万円の報酬です。計算は約10分間隔で行われているので、約10分ごとに誰かが12.5BTCの報酬を受け取っていることになります。

なぜマイニングを行うのか

マイニングは、ビットコインの価値を守るために必要な行為です。これまで(たとえば銀行の預貯金など)は中央集権組織がすべて一元管理し、取引の正当性を保証していましたが、ビットコインなどの仮想通貨にはそのような組織はありません。

取引データの安全性を守る

仮想通貨は、ブロックチェーン技術と呼ばれる画期的なシステムで成り立っています。いくつかの取引内容が入ったブロックを、ひとつひとつ時系列に沿って繋げていくことで、取引の正当性を保証しています。

ブロックには、最新の取引内容のほかに、前のブロックデータも含まれています。この仕組みを利用して、最新のブロックデータが前のブロックのデータとの整合性が合わない場合、不正取引だと判断できるということです。

そして、この整合性の承認をする行為をマイニングと呼んでいます。取引データの不正を排除し、安全性を守るために必要な行為なのです。

計算に時間がかかる理由はハッシュ関数

ブロックのデータは、ハッシュ関数と呼ばれる関数を用いて、特定の文字列に変換されます。

ハッシュ関数にもさまざまな種類がありますが、ビットコインで主に使われている『SHA256』は、どんな長さの文字列でも256ビットの数値を出力してくれる関数です。

ひとつのブロックデータをハッシュ関数にかけ、それを次のブロックに渡すことで時系列が保証されます。このハッシュ関数は、1文字違うだけで全体がまったく異なる数値になるという特徴があります。

そして、ブロックには『ナンス』と呼ばれるランダムな数値が存在します。ナンスを一文字変えると、ハッシュ関数はまったく異なる数値になります。

ビットコインでは、ハッシュの値に正解を設けています。ナンスを総当たりで変更していき、正解のハッシュ値を見つけたときに、そのブロックの正当性が保証されるということです。

この値を見つけには、膨大な計算が必要です。正解のハッシュ値は難易度が決まっており、およそ10分の総当たりで答えが導き出せるような設定になっています。

仮想通貨のマイニングって何?初心者にもおすすめの始め方とは

不正マイニングが急増中

マイニングは、コンピュータによる膨大な計算が必要です。コンピュータは24時間フル稼働させ続けるので、電気代もかかってしまいます。

そこで、他人のコンピュータを使用してマイニングを行う、『不正マイニング(コインマイナー)』が急増しています。

不正マイニングとは、悪意のあるWebサイトやツールを利用して、他人のコンピュータリソース(計算機能)を乗っ取り、マイニングの計算を代用させ利益を得ることです。

不正マイニングが行われたパソコンは、計算リソースが奪われるため、処理速度が著しく重くなるなどの症状が現れます。

トレンドマイクロの調査結果

情報セキュリティ会社のトレンドマイクロは、2017年10~12月期に『2017年7~9月期と比べて約16倍の13万5400台で不正マイニングを検出した』とする調査結果を公表しています。

不正マイニングは、仮想通貨の取引をしていないパソコンでも利用できるため、被害に気付かない被害者も多数存在すると考えられています。

また、仮想通貨を管理するウォレットの情報を盗み出すランサムウェア(コンピュータウィルスの一種)も見つかっています。

仮想通貨の「採掘」でPC乗っ取り急増 トレンドマイクロ:日本経済新聞

マイニングの方法は3つ

ここからは実際に、どのようにしてマイニングが行われているのか、具体的な方法を紹介します。マイニングには、大きくわけて3つの方法があります。

1人で行うソロマイニング

ソロマイニングは、1人で行う基本的なマイニング方法です。自分で環境を整えて、自宅や専用スペースで行います。

報酬は全て独り占め

マイニングに成功すると、大きな報酬を独り占めすることができます。ただし、マイニングで大きく稼ぐためには、高性能のパソコン(もしくは専用機器)が必要です。

計算難易度の高いビットコインの場合、成功すれば報酬は大きいですが、成功しない限り報酬は1円も入ってこず、時間と電気代ばかりがかかってしまうことになります。

アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)であれば計算難易度は低いので、ソロマイニングでも十分稼ぐことはできるでしょう。

機材の準備のハードルが高い

マイニングは今や企業レベルで参入している事業のひとつです。大企業が莫大な費用を投じて、マイニング専用の高性能コンピュータを用意して行っています。

それと同じレベルのコンピュータを用意する必要はありませんが、普段使いのパソコンで代用できるほど、優しいものではありません。

それら機材の準備には相当な費用がかかることはもちろん、複数台用意するとなればスペースの確保や、事業用の電力も必要になります。

また、プログラミングや仮想通貨に関する知識もある程度必要なので、初心者が取り組むにはかなりハードルは高いです。

複数人で行うプールマイニング

プールマイニングとは、複数人で協力してマイニングを行う方法です。ソロマイニングよりも環境を整えるためのハードルが低く、その分マイニング成功率も高くなります。

ただし、そのグループが悪質な詐欺集団であった場合、計算能力だけ利用されて、報酬が発生しないなどのトラブルが起こる可能性もあります。

安定した収入を得られる

報酬は均等に分配されるわけではなく、自身のコンピュータの計算能力に比例して分配されることになります。計算は基本的に総当たり式なので、自分のコンピュータが計算すればするほど報酬額は多くなります。

ほぼ期待通りの報酬が入るため、電気代などの負担があってもストレスになりません。ただし、ソロマイニングのように大きな報酬が得られることはなく、少額のお小遣い稼ぎ程度で参加している人がほとんどです。

出資するだけのクラウドマイニング

クラウドマイニングは自身でマイニングは行わず、マイニングを行う企業などに出資をしてその見返りをもらう方法です。マイニングはすべて出資先が行うので、機材への投資や電気代は一切かかりません。

手軽に利益を得られる

クラウドマイニング最大のメリットは、誰でも手軽に利用できることです。プログラミングや仮想通貨に関してそれほど知識がなくても、資金さえあれば見返りを期待することができます。

ただし、クラウドマイニングを行っているのは海外の企業が多く、日本語対応がない場合もあります。

詐欺や企業倒産のリスクあり

クラウドマイニングを行うとして資金を集め、マイニングをせずに資金を持ち逃げするという詐欺が行われる可能性があります。

また、個人で運営しているところや、詳細が不明な会社が行っていることもあり、会社自体が倒産してしまう可能性も少なくありません。

そうなると出資したお金は戻ってこないので、信頼できる企業を見極める必要があります。

高額な機械がなくてもマイニングは可能?

マイニングをするためには、高性能の計算処理システムを搭載したコンピュータが必要です。ソロマイニングの場合、処理能力の遅いパソコンしか手元にないのであれば、マイニングはほぼ不可能です。

しかし、プールマイニングであれば複数人で計算処理を分担するため、処理能力が低くても稼働しただけの報酬をもらうことができます。

また、ビットコインよりもアルトコインのほうが計算難易度が低い傾向にあるので、アルトコインでマイニングを始めるのもひとつの手です。

ただしその場合、報酬もその通貨になるので、通貨の価値が低いとほとんど利益が出ないこともあります。

マイニングソフトウェアを使ってみよう

本来マイニングをするためには、プログラミングや仮想通貨の深い知識が必要になります。特にプログラミングについてまったく知らない場合、マイニングの設定をするだけでも一苦労です。

しかし、マイニングをするためのプログラムが、あらかじめ組み込まれたソフトウェアを利用すれば、視覚的にわかるようになっており、数クリックでマイニングをスタートできます。

MinerGate

MinerGateは、難しいCUI操作(コマンド入力のみでコンピュータを動かすこと)を必要とせず、視覚的にわかりやすく表示された画面を使ってマイニングすることができます。

Androidはアプリ、iPhoneはブラウザを使うことでもマイニングできるので、初心者でも手軽に利用することができます。

英語サイトでアカウントの登録が必要なため、フィッシングサイト(詐欺サイト)には注意しましょう。

MinerGate - Cryptocurrency mining pool & easiest GUI miner

nicehash

nicehashもMinerGateと同じように、GUI操作(視覚的に動かせるシステム)でマイニングができるソフトウェアです。

外部にウォレット(仮想通貨を保管するための媒体)を持っている場合、ユーザー登録をする必要がなく、ダウンロードしてインストールと設定をすれば簡単に利用できます。

マイニングの効率を自動計算するシステムが備わっており、ほかの通貨のほうが効率がよいと判断したら、自動的にマイニングの切り替えを行ってくれます。

NiceHash - Largest Crypto-Mining Marketplace

電気代のコストがかかっていることに注意

プールマイニングを利用すれば、高性能コンピュータを所持していなくてもマイニングをすることは可能です。しかし、常時パソコンをフル稼働させることになるので、電気代が大きな負担となってしまいます。

たとえば、マイニングで1万円を稼げたとしても、電気代が3万円かかってしまうと、2万円の赤字となります。確定申告をすれば電気代の一部は経費として計上できますが、それでも低スペックパソコンでのマイニングは非効率的です。

初心者にはクラウドマイニングがおすすめ

クラウドマイニングであれば、マイニング専用の機材に高額投資する必要はありません。知識もそれほど必要ないので、初心者でも気軽に参入できます。

信頼できる企業を選ぼう

クラウドマイニングでもっとも重要なポイントは、信頼できる企業を選ぶことです。詐欺や企業の倒産に巻き込まれないためにも、しっかりと事前調査をしてから出資するようにしましょう。

Genesis Mining

Genesis Miningは、2013年に設立された大手マイニング会社です。過去の実績もしっかりしているので、信頼できる企業といえるでしょう。

契約する際は、PDFファイルでの契約書を発行してもらえます。具体的な契約内容が記されているので、何かあったときでも安心です。

最大のクラウド ビットコイン マイニング会社 | ジェネシス・マイニング

Hash Flare

Hash Flareは、エストニアに本社を置く大手マイニング企業『HashCoins』のサービスです。1年ごとの契約となり、1年後に継続する場合は再契約する必要があります。

料金はGenesis Miningよりも高めの設定ですが、複利投資ができるなどのシステムで人気を得ています。複利投資とは、マイニングによって得た利益を自動的に投資してくれるシステムで、長期的にみて大きな利益が期待できます。

HashFlare - クラウドマイニング

マイニングに税金はかかるのか

マイニングで仮想通貨を取得すると所得とみなされるため、所得税の対象となります。場合によっては最大45%もの課税となるので、これからマイニングを始める人は、税金対策も行う必要があります。

仮想通貨を取得した時点で課税

仮想通貨にかかる税金は、仮想通貨を使用した時点での『利益』が課税対象です。利益(課税所得)の計算は、仮想通貨を取得した時点の時価で計算することになります。

仮想通貨を購入した場合は、取得時のビットコインの価値が取得時価となりますが、マイニングの場合、取得時価は0円として計算されます。

ただし、電気代や設備代は課税所得から差し引きして計算することができます。

仮想通貨に関する所得の計算方法等について | 国税庁

マイニングによる所得の計算方法

マイニングによる仮想通貨の取得時価は0円です。たとえば、取得した通貨を100万円で売却した場合、100万円 - 0円 = 100万円(利益)となり、ここから電気代や設備代を差し引きした額が『課税所得』となります。

課税所得に現行の所得税率を適用し、納税額が算出されます。2018年3月現在の、所得税率と控除額は以下のとおりです。

課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超 330万円以下 10% 9万7,500円
330万円超 695万円以下 20% 42万7,500円
695万円超 900万円以下 23% 63万6,000円
900万円超 1,800万円以下 33% 153万6,000円
1,800万円超 4,000万円以下 40% 279万6,000円
4,000万円超 45% 479万6,000円

※2013年から2037年までは、所得税に復興特別所得税2.1%が上乗せされます。

  • 課税所得に対応する税率を掛け、控除額を差し引き所得税額を算出
  • 所得税額に復興特別所得税率2.1%を掛け、復興特別所得税額を算出(100未満切り捨て)

所得税額と復興特別所得税額を合算した額が、納付すべき所得税額です。

No.2260 所得税の税率|所得税|国税庁 – 国税庁ホームページ

まとめ

仮想通貨のマイニングは、初心者が参入するには少し高い壁があります。しかし、一度環境を整えてしまえば、あとは自動的に稼ぎ続けてくれるので、時間と労力をかけてやる価値はあります。

ソロマイニングは初心者向けではありませんが、プールマイニングやクラウドマイニングであれば取り組みやすいので、まずはその辺りから参入してみてはいかがでしょうか。

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