通帳への「記帳」
記帳というと、まず通帳への記帳を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
ここでいう通帳とは、銀行が発行する預金通帳のことを指します。
ゆうちょ銀行や農業協同組合などは、貯金通帳ともいいます。貯金と預金の細かい違いについては、今回は触れませんが、どちらも通帳であることに変わりはありません。
通帳へ記帳を行うと、自分の口座の引き落とし金額や預入金額、取引日時が記入され、入出金履歴が一目で分かるようになります。では通帳へ記帳したい場合、どうやって行うのでしょうか?
銀行などのATMで記帳する
一番お手軽な方法は、銀行などに設置されているATMで記帳を行うことです。
ATMとは「Automatic Teller Machine」の略で、現金自動預け払い機という意味になります。ATMではお金の出し入れはもちろんですが、通帳記帳も行えます。
機械が自動で入出金履歴を記入してくれますので、簡単に記帳を行うことができます。最近では24時間利用可能なATMも増えたため、仕事や家事で忙しい方でも手軽に記帳が行えます。
通帳が最後のページまでいってしまうと記帳ができなくなる場合がありますが、自動通帳繰越機があれば、機械で繰り越し記帳が可能です。設置してある銀行も多いので、記帳繰り越しの際は利用すると良いでしょう。
ATMで記帳する場合の注意点は、記帳ができないATMがあるということです。銀行に設置してあるATMではほとんどが記帳可能ですが、コンビニなどのATMでは記帳ができないことがあります。
このような、記帳などは行えず現金の出し入れなどに特化した機械のことを、正確には「CD」といいます。
CDとは「Cash Dispenser」の略で、現金自動支払機という意味です。ATMとCDの詳細な機能の違いは、下記リンクからご確認ください。
「ATM」「CD」のお金の出し入れ以外の機能は? - 全国銀行協会
コンビニに設置してある多くはCDにあたるため、記帳をすることができません。記帳目的でコンビニに行く場合は、十分な注意が必要です。
ATMで確実に通帳記帳をしたい場合は、記帳可能なATMがあるかどうかを事前に調べていくのが確実です。
銀行の窓口で記帳する
記帳は、銀行の窓口でも行うことができます。その場合、当然ではありますが口座を持っている金融機関の窓口で対応してもうらことになります。このとき、支店はどこでも大丈夫です。
窓口で記帳すると長い待ち時間が発生する場合が多いので、基本的にはATMを利用するのが良いかと思いますが、窓口でないと対応できないケースもあります。
前述した自動通帳繰越機がない場合は、銀行の窓口で記帳と新しい通帳の発行が必要となります。また、ATMで合算で記帳をされ、その期間の細かい入出金履歴を知りたい場合も、窓口での対応が必要です。
合算で記帳とはなんだ?と思われる方もいるかと思います。実はATMでの記帳の際、記帳件数が多すぎたり、長い間記帳せず数か月ぶりにATMで記帳を行ったりすると、それまでの入出金履歴が合算で記帳をされることがあります。
具体的にいうと、通常であれば入金・出金ごとに1行ずつ履歴が記帳されるところが、全てまとめられ、合算された金額1行だけの記帳になってしまうのです。
合算される対象件数や年月は金融機関によって異なりますが、合算で記帳をされた期間の詳細な入出金履歴を知りたい場合は、銀行の窓口で対応してもらう必要があります。
このようなことがありますので、個人で事業をしている方や、何かの事情で細かい入出金履歴が必要な場合は、こまめに記帳に行くことをおすすめいたします。
葬儀に行う「記帳」
葬儀や告別式のとき、受付で名前を記入することがあります。これも記帳にあたります。
葬儀の受付で記帳するときは、様々なマナーがあります。まず受付では、参列者は全員芳名帳に記帳を行います。ご夫婦やご家族で参列する場合も、代表者だけではなく、全員記帳するのが望ましいです。
代理で出席を行う場合は、出席できなかった方の氏名・住所と、自分の住所・氏名を記帳します。その際、代理出席ということが分かるように、自分の名前の横に「代」と記入します。夫の代理で妻が出席する場合は、「内」と記入してください。
参列できない方の香典を預かっている場合は、受付の方に香典を預かってきた旨を伝えます。記帳については、参列者のみ芳名帳に記帳することもあれば、参列者と香典をお預かりした方の両名の氏名を記帳することもあります。
地域によっては、香典帳に記帳する場合もあるようです。どのケースが正しいか分からないときは、受付の方に確認して記帳するのが確実です。
葬儀や告別式は、地域や宗教、葬儀場などによって方法が異なります。それに伴い、記帳方法も大きく異なる可能性があります。そもそも記帳しないというケースもありますので、葬儀の際は、まずは受付の方の案内に沿って記帳を行いましょう。
まとめ
今回は皆さんの身近な「記帳」についてご紹介させていただきました。通帳記帳も葬儀の記帳も、自分の生活に関わる大事なものです。日常で困ることがないよう、その方法について、ぜひ改めて確認してみてください。