iDeCoには掛金以外に手数料がかかる
iDeCoとは、通常の公的年金にプラスして、任意で加入する個人型の年金制度のことです。
iDeCoに加入すると、毎月拠出(※)する掛金以外にも、さまざまな手数料がかかります。
(※拠出とは、相互扶助のためにお金を出し合うことをいいます)
イデコってなに|イデコ公式サイト|老後のためにいまできること、iDeCo|国民年金基金連合会
そもそもiDeCoはどんな仕組み?
iDeCoを始めるには、iDeCo用の金融商品を取り扱っている金融機関(運営管理機関)に、iDeCo専用口座を開設し、その口座に拠出した掛金で金融商品を購入します。
自分で金融商品を運用し、運用益と積み立てた掛金から計算した金額を、60歳以降に年金として受け取る仕組みとなっています。
iDeCoへは、以下の条件を満たしていれば、誰でも加入可能です。
- 20歳以上60歳未満
- 居住地が日本国内である
- 国民年金に加入している
- 勤務先に企業型年金が導入されている場合は、iDeCoとの併用が許可されていること
ただし、上記の条件を満たしていても、国民年金の保険料を滞納している人や、免除を受けている人は加入資格がありません。
運営管理機関一覧|イデコ公式サイト|老後のためにいまできること、iDeCo|国民年金基金連合会
イデコの仕組み・制度|iDeCoスペシャルサイトbyろうきん
iDeCoにかかる主な手数料と目安
iDeCoに加入すると、以下のような手数料がかかります。
- 加入時・移換時手数料
- 口座管理手数料
- 給付時の事務手数料
- 還付時の事務手数料
- 運営管理機関手数料
いくらかかる? なぜかかる? 確定拠出年金の手数料 | りそな銀行 確定拠出年金
加入時の手数料はほとんどの場合2777円
iDeCo加入時の手数料は、ほとんどの場合で2777円となっています。加入時手数料は運営管理機関を通して、国民年金基金連合会に支払われます。
ただし、運営管理機関によっては金額が異なる場合があるため、加入前に確認しておきましょう。
手数料でiDeCo(イデコ)金融機関を比較|個人型確定拠出年金ナビ「iDeCo(イデコ)ナビ」
運営管理機関手数料無料の金融機関が多い
運営管理機関手数料とは、運営管理機関に支払う手数料のことです。運営管理機関手数料を無料となっている機関が多く、手数料がかかる場合でも数百円程度である場合がほとんどです。
ただし、運営管理機関手数料が無料であっても、口座管理手数料や事務手数料などを合計すると、年間で2000~7000円程度かかります。
せっかく運用益が出たとしても、年間の手数料が運用益を上回っている場合は、損失が出て資産が減少することになります。
iDeCo加入時には、各運営管理機関の手数料をしっかり比較することが大切です。
個人型確定拠出年金取扱機関 かんたん比較&検索! | モーニングスター iDeCo(個人型確定拠出年金)情報
コストを抑え、メリットの多いSBI証券
『SBI証券』は、iDeCoにかかるコストが安い金融機関です。
他の金融機関からの変更手数料が無料
SBI証券は、他の金融機関からSBI証券に運営管理機関を変更する場合の、変更手数料が無料です。
iDeCoは複数の金融機関を掛け持つことができず、iDeCoを始めるときには多数の金融機関の中から、1社を選ばなくてはなりません。
そのため、別の金融機関に変更したいときは、変更手続きが必要です。このとき、変更先の金融機関によっては、変更手数料がかかることがあります。しかし、SBI証券では、変更手数料を無料としているためコストを抑えられます。
金融商品の数が豊富で元本保証型もある
SBI証券は、金融商品の種類が豊富であることが特徴です。また、元本の全額、または一部の金額が保障されている、『元本確保型』の金融商品も取り扱っています。
そのため、できるだけ安定した運用をしたい人におすすめです。
単一IDで株式、年金が管理できる楽天証券
『楽天証券』は、株式や年金が単一IDで管理でき、利便性が高い点が特徴です。楽天証券のサイトにログインすれば、通常の証券資産と年金資産が一括で管理できます。
楽天証券が選ばれる理由 | 個人型確定拠出年金(iDeCo) | 楽天証券
セミナーなど、安心のサポート体制あり
楽天証券では、iDeCoの概要や始め方や運用商品の詳細をまとめたスタートガイドブックの提供、iDeCoに関する無料セミナーの開催などをしており、サポート体制が整っています。そのため、投資初心者でも安心して始められます。
厳選された低コストの商品から選べる
楽天証券では、幅広い金融商品の中から厳選された、低コストの金融商品が揃っています。
国内外の債券や株式、金への投資など、さまざま金融商品があり、資産配分のバランスが取りやすい点が魅力です。。
取扱商品一覧 | 個人型確定拠出年金(iDeCo) | 楽天証券
店舗で対面相談しながら加入できるイオン銀行
iDeCoに関して疑問や不安がある人には、店舗で対面相談しながら加入できる『イオン銀行』がおすすめです。
イオン銀行のiDeCo窓口は365日、9~21時まで営業しているため、週末しか時間が取れない人でも対面相談が可能です。
来店予約をしてから店舗に出向けば、待ち時間がなくスムーズに案内してもらえます。
個人型確定拠出年金 iDeCo(イデコ) |イオン銀行
店舗(来店予約) |イオン銀行
ロボアドバイザーが使える
イオン銀行でiDeCoの資産運用をする際には、ロボアドバイザーが使えます。ロボアドバイザーとは、金融商品の選定や資産配分の調整などを自動で行ってくれる投資ツールのことです。よって、投資初心者でも簡単に投資を始められます。
また、窓口での相談や、自分で投資について学び、金融商品を選定する手間が省けるため、投資にかける時間があまりない人にもおすすめです。
WealthNavi for イオン銀行(ロボアドバイザー) |イオン銀行
たわらノーロードシリーズが人気
イオン銀行の金融商品の中では、低コストで運用できるたわらノーロードシリーズ(※1)が人気です。
たわらノーロードシリーズは、国内債券や先進国債券、先進国株式、REIT(リート※2)など種類が豊富で、自分に合った金融商品を選びやすくなっています。
(※1.ノーロードとは、投資信託購入時にかかる販売手数料が無料の投資信託のことです)
(※2.REITとは、投資者から集めた資金で不動産投資を行い、賃料収入や売買益から、投資者に配当する金融商品のことです)
イオン銀行iDeCo(イデコ)の商品ラインナップ |iDeCo(個人型確定拠出年金)|イオン銀行
まとめ
iDeCoに加入すると、加入時手数料や口座管理手数料、運営管理機関手数料など、複数の手数料がかかります。
運営管理機関手数料を無料としている金融機関は多くありますが、その他の手数料を合わせると、少なくても年間2000円程度かかるため、完全に無料で運用することはできません。
せっかく運用益が出ても手数料の方が高くなると、損失になり資産が減少するため、i利用する運営管理機関は慎重に決めましょう。