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iDeCo加入者が死亡したらどうなる?制度の仕組みと死亡一時金

iDeCo加入者が死亡した場合、iDeCoに積み立てていたお金はどうなるのでしょうか。本記事では、iDeCoの加入条件や掛金、受給開始年齢といった制度の仕組みと、加入者が死亡した場合の対応について解説します。

この記事の目次

自分で育てる年金 iDeCo

iDeCoとは、拠出(※)した掛金を自分で運用し、将来年金として受け取る私的年金制度のことです。

(※拠出とは、ある目的のためにそれぞれが金銭を出し合うことをいいます)

イデコってなに|イデコ公式サイト|老後のためにいまできること、iDeCo|国民年金基金連合会

任意で金融機関を選んで加入できる

通常の公的年金制度には加入の義務がありますが、iDeCoの加入は任意です。iDeCoに加入する際には、iDeCoの『運営管理機関』となっている金融機関を1社選び、その金融機関を経由して加入します。

運営管理機関とは、iDeCoの運用商品を取り扱っており、iDeCoの申込や専用口座開設の手続きの対応、運用に関するアドバイスなどをおこなっている金融機関のことです。

金融機関によって、運用商品の種類や運用にかかる手数料が異なるため、それぞれの金融機関を比較して、慎重に選ぶことが大切です。

運営管理機関一覧|イデコ公式サイト|老後のためにいまできること、iDeCo|国民年金基金連合会

加入条件

iDeCoの加入条件は、以下のとおりです。

  • 20歳以上60歳未満であること
  • 居住地が日本国内であること
  • 国民年金の被保険者であること

60歳を超えていたり、海外に居住していたりする場合は、原則として加入資格がありません。

また、上記の条件を満たしている場合でも、国民年金の保険料を滞納していたり、免除を受けたりしている場合は加入資格を喪失します。

そして、勤務先に企業型年金(※)の制度があり、規定によって企業型年金とiDeCoとの併用が禁止されている場合も、iDeCoに加入できません。

自分に加入資格があるかがわからない場合は、iDeCoの公式サイトに設置されている、『カンタン加入診断』などで調べてみるとよいでしょう。

(※企業型年金とは、厚生年金基金・企業型確定拠出年金・確定給付型企業年金・石炭鉱業年金基金のことです)

イデコをはじめよう|イデコ公式サイト|老後のためにいまできること、iDeCo|国民年金基金連合会
よくあるご質問|イデコ公式サイト|老後のためにいまできること、iDeCo|国民年金基金連合会

掛金はいくらから?

iDeCoの掛金は、月額5000円が下限額となっています。上限額は、国民年金の種別によって異なります。

国民年金の種別 対象者 上限額
第1号被保険者 ・農業従事者と配偶者
・自営業者
・フリーター
・無職
・学生
・月額6万8000円
第2号被保険者 ・会社員
・公務員
・企業型年金未加入者:月額2万3000円
・企業型確定拠出年金加入者:月額2万円
・確定給付型企業年金加入者:月額1万2000円
第3号被保険者 ・第2号被保険者に扶養されている配偶者 ・月額2万3000円

第2号被保険者の場合は、企業型年金の加入の有無や、加入している企業型年金の種類よって、掛金の上限額が異なります。

確定拠出年金の対象者・拠出限度額と他の年金制度への加入の関係 |厚生労働省

老齢年金として60歳以上で受け取れる

iDeCoでは60歳以上になると、老齢年金として給付金を受け取れるようになります。原則として60歳になる前に解約したり、掛金を引き出したりすることはできません。

また、60歳から給付金を受け取るためには、60歳になった時点でiDeCoに加入していた期間(通算加入者等期間)が、10年以上になっている必要があります。

60歳になった時点で、通算加入者等期間が10年に満たない場合は、受給開始年齢が繰り下げられるので注意が必要です。

加入者の方へ|イデコ公式サイト|老後のためにいまできること、iDeCo|国民年金基金連合会

加入者が死亡した場合はどうなる?

iDeCo加入者が死亡した場合、それまでの掛金や運用益、給付金の受取はどうなるのでしょうか。

死亡したら死亡一時金が受け取れる

iDeCoの加入者が死亡した場合、遺族は『死亡一時金』が受け取れます。

給付金をお受け取りになる方 | 日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社

死亡一時金支給の条件とは

iDeCoの死亡一時金支給には、特別な条件はありません。iDeCo加入者が死亡した場合に、相続順位が1番高い人(※後述します)、あるいは受取人に指定されている人が、死亡一時金を受け取ることとなります。

受け取れる金額はいくら?

遺族が死亡一時金として受け取れる金額は、『死亡したiDeCo加入者の、iDeCo口座内にあった資産すべて(個人別管理資産額)』です。

iDeCoの加入者が死亡し所定の手続きをおこなうと、運営管理機関が請求内容に基づいて、受取人の裁定をおこないます。

そして、死亡者のiDeCoの口座にある運用商品をすべて売却し、その売却益とそれまでの掛金の合計額から、手数料が差し引かれた金額が支給されます。

注意したい点は、iDeCo加入者が死亡しても運営管理機関の裁定が完了するまでは、iDeCo口座内の資産の運用が継続されることです。

そのため、iDeCo加入者が死亡した時点での、iDeCo口座内の資産を受け取るのではなく、裁定が完了しiDeCo口座内の資産の売却などが終了した時点での資産を受け取ることになります。

確定拠出年金制度の概要 |厚生労働省

死亡一時金はどうやって受け取るの?

どうすれば死亡一時金を受け取れるのでしょうか。

遺族が請求する必要がある

iDeCoの死亡一時金は、iDeCo加入者が死亡した際に自動で振り込まれるものではなく、遺族が請求する必要があります。

請求手続きをする際には、iDeCo加入者が死亡した時点での、iDeCoの加入状態によって、受取人の裁定請求をする機関が異なります。

加入状態 請求先
iDeCo加入者 記録関連運営管理機関(※3)に裁定請求
運用指図者(※1) 記録関連運営管理機関に裁定請求
自動移換者(※2) 特定運営管理機関(※4)に裁定請求

(※1.運用指図者とは、掛金を拠出せず運用のみおこなっている人のことです)

(※2.自動移換者とは、iDeCoの加入資格喪失後、6カ月間手続きをおこなわず、特定運営管理機関に資産が移動された人のことです)

(※3.記録関連運営管理機関とは、iDeCo加入者の個人情報の管理などをおこなっている機関のことです)

(※4.特定運営管理機関とは、自動移換された人の情報を管理している機関のことです)

加入者の方へ|イデコ公式サイト|老後のためにいまできること、iDeCo|国民年金基金連合会

請求の仕方と受取までの流れ

iDeCo加入者運用指図者と自動移換者の、死亡一時金の請求の仕方と受取までの流れは、以下のようになっています。

加入状態 請求から受取までの流れ
iDeCo加入者
運用指図者
1. 死亡者が利用していたiDeCoの運営管理機関に、『加入者等死亡届』を請求
2. 加入者等死亡届に必要事項を記入し、死亡診断書を添付して運営管理機関に提出
3. 記録関連運営管理機関に『死亡一時金裁定請求書』を請求
4. 死亡一時金裁定請求書に必要事項を記入し、記録関連運営管理機関に提出
5. 記録関連運営管理機関から死亡一時金が支給される
自動移換者 1. 特定運営管理機関に『死亡一時金裁定請求書』を請求
2. 死亡一時金裁定請求書に必要事項を記入して、運営管理機関に提出
3. 特定運営管理機関から、死亡一時金が支給される

死亡一時金裁定請求書には、別途書類を添付しなければならない場合があります。添付書類は請求先の機関によって異なるため、該当の機関に確認しましょう。

死亡一時金について知っておきたいこと

iDeCoの死亡一時金の受取人や、請求期限についても知っておきましょう。

受取人になれる人

iDeCoの死亡一時金の受取人は、通常の遺産とは相続順位が異なります。

相続順位 通常の遺産 iDeCoの死亡一時金
1 配偶者 配偶者(内縁含む)
2 死亡者の子供 死亡者の収入で生活していた子供・親・祖父母・孫・兄弟姉妹
3 死亡者の直系尊属(親・祖父母など) 2に記載されている以外で、死亡者の収入で生活していた親族
4 死亡者の兄弟姉妹 2に該当しない子供・親・祖父母・孫・兄弟姉妹

ただし、iDeCoの加入者が、生前に死亡一時金の受取人を指定していた場合は、相続順位に関わらず、指定された受取人が死亡一時金を受け取ります。

給付金をお受け取りになる方 | 日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社

死亡一時金にかかる相続税は非課税

iDeCoの死亡一時金は、iDeCo加入者の死亡後、3年以内に支給が確定すると相続税の対象となります。

ただし、iDeCoの死亡一時金は『みなし相続財産(※)』扱いになるため、法定相続人1人あたり500万円までは非課税となります。

注意したい点は、みなし相続財産にはiDeCoの死亡一時金だけでなく、死亡者の勤務先からの死亡退職金なども含まれることです。

そのため、iDeCoの死亡一時金と死亡退職金などを合算したときに、非課税限度額を超えた場合は、超過分に相続税がかかります。

(※みなし相続財産とは、死亡者の固有財産とはいえないものの、相続人の財産になった財産のことを指します)

みなし相続財産とは?|相続の相談は中野相続手続センター(東京)

請求期限

iDeCoの死亡一時金の請求期限は、iDeCo加入者が死亡してから5年以内です。5年を過ぎると、受取の意思がないものとして、死亡一時金が受け取れなくなります。

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事故などにより障害の状態となった場合

iDeCo加入者が、事故などによって障害状態になった場合はどうなるのでしょうか。

障害給付金が受け取れる

iDeCo加入者が高度障害状態(※)になった場合は、『障害給付金』が受け取れます。障害給付金の受取方法は、『障害年金』『障害一時金』『併給(給付金の一部を障害一時金で受け取り、残りを障害年金で受け取る方法)』の、いずれかとなります。

障害給付金も、運営管理機関に請求手続きをしなければ支給されないので注意が必要です。

(※高度障害状態とは、両眼の視力を永久に失った場合など、規約で定められている高度障害状態に当てはまる状態のことを指します)

給付金をお受け取りになる方 | 日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社

障害給付金は非課税

障害給付金は、障害年金・障害一時金・併給の、どの受取方法であったとしても非課税となります。

給付の種類 | iDeCoとは | 個人型確定拠出年金 | 野村の確定拠出年金ねっと

まとめ

iDeCo加入者が死亡した場合は、遺族が死亡一時金を受け取ることになります。ただし、遺族が請求手続きをおこなわないと、死亡一時金が支給されないため、必ず手続きをおこないましょう。

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