スマホで電子申告が可能に
まずは、スマホの確定申告について解説します。
確定申告はいつから?
確定申告とは、年間の所得に関わる税金を計算し、税務署に知らせるものです。企業に勤めていると、会社が本人に代わって年末調整をおこなってくれます。
また、書面による確定申告を行う期間は、毎年2月16日から3月15日までです。前年1年間の所得税を計算し、申告しなければいけません。期間を過ぎてしまうと追加で課税されてしまうため、早めの準備が大切です。
スマホ版の特徴
確定申告はインターネットを通じて行うことができます。その際、「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」を使うことになるのですが、税務署に出向く必要がない反面で事前準備が必要です。そのため、早めに準備しましょう。
2019年から新たにスマートフォンから確定申告ができるようになり、スマホやタブレットに最適化された画面から簡単に申告を行えるようになりました。ただし利用できる人が限定的なので「これからの確定申告はスマホで完結」とまではいきません。
あなたのスマホは対応機種?
スマホを使った確定申告で気になるのが、自分のスマホが対応機種かという点でしょう。e-Taxのホームページを確認すると、推奨環境についての情報を閲覧できます。スマホの推奨環境を以下の表にまとめました。
iPhone | Android | |
OS | iOS 10.3~iOS 11.4 | Android 6.0 ~ 8.1 |
ブラウザ | Safari | Google Chrome |
これ以外のブラウザを使っているといった環境の人は、事前に確認しておくと安心でしょう。
スマホ版e-Taxの注意点
スマホから手軽に確定申告できる反面、注意点もあります。そこで、スマホ版e-Taxの注意点について確認していきましょう。
事前準備が大変
スマホによる確定申告は大変便利ですが、気を付けておきたいポイントがいくつかあります。その一つが、事前準備が大変だということです。
スマホに関わらず、電子申告する際にはマイナンバー方式かID・パスワード方式を使うことになります。マイナンバーカードを持っていて、手持ちのスマホをICカードリーダライタとして使うことができる方は、マイナンバーカードの利用で、スムーズに電子申告が始められます。ただし、この場合、予めアプリをインストールする必要があるので注意しましょう。
マイナンバーカードを持っていないならID・パスワード方式で申告することになりますが、これには税務署の窓口で利用者識別番号と暗証番号の交付手続きを行わなければなりません。一度税務署に直接足を運ばなければならない点には注意です。
申告できる項目が限られる
スマホによる確定申告は、申告できる項目が極めて限定的なものになります。申告できる項目は、給与所得のみです。事業所得や不動産所得、雑所得などがある方は、スマホによる申告はできません。
副収入が一切ない、サラリーマンに向けたシステムであると考えるのがいいでしょう。また、給与以外の収入がなかったとしても、複数の会社に勤務している場合や勤務先での年末調整が済んでいない場合だと、利用できないことがあります。
スマホで医療費控除を申告するには?
スマホで申告できる方は、スマホ版e-Taxに挑戦してみましょう。そこで今回は、医療費控除を例にスマホ版での申告の仕方を確認します。
スマホの控除申告で必要なものは
スムーズな申告を行うために、必要な書類を全て手元に揃えておきましょう。まず必要になるのが給与所得の源泉徴収票です。支払金額や所得控除の合計額、源泉徴収税額などが必要になります。
次に控除関係の書類です。医療費控除を受ける時は、従来の医療費控除を受けるか、セルフメディケーション税制を利用するかを選択しましょう。
支払った医療費の総額や、特定一般用医薬品等購入額の合計額を計算しておいてください。寄付をおこなった場合は、寄付金額控除の書類も必要になるので揃えておきましょう。他にはマイナンバーもしくはID・パスワード、そして還付金を受け取る為の口座番号などが必要です。
スマホの控除申告で必要な手続き
準備が整ったら、書類を作成し、提出します。スマホから申告する流れは以下の通りです。
- 国税庁の「確定申告書作成コーナー」に入ったら、まず「作成開始」をクリックしましょう。
- 次に申告内容に関する質問が表示されるので、はい・いいえで答えていきます。
- 申告書の提出方法で「e-Tax」か「書面」を選択できるので、ここでは「e-Tax」を選択します。
- 利用規約に同意したら、予め取得しておいた「ID・パスワード方式の届出完了通知」に記載してある「利用者識別番号」と「暗証番号」を入力しましょう。
- ここを過ぎると具体的な金額の入力となります。源泉徴収票の情報、医療費控除、寄付金控除を入力しましょう。
- 最後に本人情報を入力すれば、あとは送信するだけです。
まとめ
スマホによる確定申告が始まったことで、電子申告のより広い普及が期待されるようになりました。場所を問わず作業ができるのは、煩わしい作業の多い確定申告において大変魅力的ですよね。自分のスマホが対応しているのならスマホから電子申告をおこなってみるのもおすすめです。
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