電子申告とは?
電子申告とは、オンライン上で確定申告することを指します。
対象手続きと対象書類は?
まずは、義務化対象手続きを紹介します。下記の書類を提出する必要があるので注意しましょう。
- 確定申告書
- 中間申告書
- 仮決算の中間申告書
- 修正申告書及び還付申告書
電子申告が義務化に
2018年度の税制改正により、「電子申告情報処理組織による申告の特例」が創設され、一部の法人にて電子申告が義務化されました。
いつから義務化?
電子申告の義務化は、2020年度の事業年度から開始されます。事業年度は4月1日からなので、対象企業は事業年度が始まってから1カ月以内に、開始届を提出を行いましょう。
対象者は誰?
電子申告義務化の対象は大法人です。対象法人が書面で申告しても、無効になります。そのため、対象法人は必ず電子申告しましょう。具体的な対象法人は下記の引用の通りです。
① 内国法人のうち、その事業年度開始の時において資本金の額又は出資金の額(以下「資本金の額等」といいます。)が1億円を超える法人
② 相互会社、投資法人及び特定目的会社
e-Taxで確定申告が簡単に
次に、e-Taxを利用する際のメリットを紹介します。
添付書類が省略できる
e-Taxで確定申告すると、第三者が作成した書類の添付が省略できます。第三者が作成した書類とは、源泉徴収票や医療費の領収書などです。
ただし、省略した添付書類の保管を忘れずにしてください。法定申告期限から5年間は、省略した書類の提示を求められることがあります。
24時間いつでも申告できる
従来の書面による確定申告では、確定申告期間中に窓口で並んで申告する必要があります。ところが、e-Taxを使うと確定申告期間にかかわらず、いつでも申告可能です。
電子申告できる時間帯は以下の表の通りです。
平日 | 土日祝日 | |
確定申告期間内 | 24時間 | 24時間 |
確定申告期間外 | 24時間 | 8:30~24:00 |
e-Taxの使い方
e-Taxを使うことで、申告時の負担を減らせます。そのため、e-Taxによる申告がおすすめです。そこで、e-Taxの実際の始め方を紹介します。
始めるために必要なもの
e-Taxを始めるために必要なものは、インターネットに接続できるパソコンです。どのパソコンからでもe-Taxを利用できるわけでないので、注意しましょう。e-Taxを利用できるパソコンの環境は下記の通りです。
Windowsの場合
OS | ブラウザ | PDF閲覧 |
|
Internet Explore 11 | Adobe Acrobat reader DC |
Macの場合
OS | ブラウザ | PDF閲覧 |
|
Safari 10.1 | Adobe Acrobat reader DC |
e-Taxの始め方
e-Taxの始め方を見てみましょう。e-Taxを始めるためには、下記の2つの方法があります。
- マイナンバーカード方式
- ID・パスワード方式
マイナンバーカード方式
マイナンバーカード方式を利用する場合は、マイナンバーカードとICカードリーダーを用意する必要があります。マイナンバーカードは申請から発行までに、1カ月程かかります。そのため、マイナンバーカードを利用する際は、早めに準備しましょう。
ID・パスワード方式
ID・パスワード方式を始める場合は、税務署で本人確認し、IDとパスワードを発行してもらわなければいけません。マイナンバーカードがなくても、基本的な機能を利用できることが特徴です。
ただし、ID・パスワード方式の場合でも、メッセージボックスを開くためにはマイナンバーカードとカードリーダーが必要になります。
登録の仕方
また、e-Taxを利用するには、最初に、「事前準備セットアップ」ツールをインストールしなけれないけません。インストールが完了したら、指示にしたがってe-Taxの設定をしていきましょう。e-Taxのセットアップでは、以下のことを行います。
- 信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトの登録
- 帳票表示モジュールのインストール
- ルート証明書のインストール
- 署名モジュールのインストール
- JPKI 利用者ソフトのインストール
セットアップの完了後、利用者情報の登録し、申告できるようになります。
スマホから確定申告
e-Taxはパソコンだけでなく、スマホからも利用可能です。スマホ版e-Taxについて解説します。
スマホで確定申告するときの条件
まずは、スマホで確定申告をする際の、利用環境から見てみましょう。
バージョン | ブラウザ | |
Android | Android 6.0~8.1 | Google Chrome |
iPhone | iOS 10.3 iOS 11.4 |
iOS Safari |
また、ICカードリーダーが搭載されたスマートフォンを利用すると、e-Taxアプリをダウンロードして使用できます。
申告までの流れ
パソコンのWeb版e-Taxと同じように、ID・パスワード方式、またはマイナンバーカード方式で利用者登録をします。
利用者登録完了後、スマホでe-Taxのホームページの「確定申告書等作成コーナー」にアクセスしましょう。作成開始をタップして、質問に答えるだけで、申請できます。
まとめ
電子申告には、申告時の負担が少ないといったメリットがありました。2019年からスマホでも電子申告できるようになったため、手軽に確定申告できておすすめです。
マイナンバーカードの発行が必要ですが、一度準備してしまえば、翌年からも面倒な手続きなしでスムーズに申告できるので、ぜひ電子申告を活用してみましょう。
【2020年最新】 ▼ 当サイトの登録の多い、所得税などの節税対策のためサイト
- 確定申告の書類作成がわからない方は、 「自動会計ソフトのfreee(フリー)」
- 確定申告の帳簿管理が面倒だという方は、 「自動会計ソフトのfreee(フリー)」
- 確定申告がギリギリになってしまった方は、 「自動会計ソフトのfreee(フリー)」 「税理士に相談できる 「税理士ドットコム」
- 帳簿を作成したがあっているが、不安な方 「税理士に相談できる 税理士ドットコム」
- 請求書管理が面倒だという方 「請求書管理サービス Misoca(みそか)
」