エクセルを用いた便利な計算方法
ここで、エクセルを用いた計算の方法や、具体的な使い方をご紹介いたします。
計算の方法
消費税の計算は、税抜か税込かによって求め方が異なりますので、注意が必要です。また、日本通貨の最少単位は1円単位なので、これ以下に関しては、切り捨て、ないし四捨五入で計算を行います。
便利な関数を使用することで、小数点以下の数字も処理することが出来ます。使用する関数は、四捨五入=ROUND、切り捨て=ROUNDDOWN、切り上げ=ROUNDUPの3つです。
四捨五入は、小数点第1位で四捨五入をします。切り上げ、切り捨ての場合も同様に、小数点第1位で切り上げ、切り捨てを行い求めます。
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関数ダイアログボックスの出し方
関数の挿入ダイアログボックスは、数式バーのすぐ左隣にある、「関数の挿入」ボタンから表示することができます。関数の挿入ボタンは、「fx」と表示されています。やり方を順に記載すると、
- 関数を挿入したいセルを選択します。
- 数式バー左隣の「関数挿入」ボタンを選択します。
- 表示されたダイアログ上の、「関数の検索」に、使用したい関数を入力し、「検索開始」を選択します。
- 検索結果が、下の「関数名」のところに表示されるので、使用したい関数を選択し「OK」を選択します。
- 「関数の引用」というダイアログが表示されるので、「数値」に処理したいセルを入力し、「桁数」には0を入力して、「OK」を選択する。
関数を直接入力する方法
ここでは、四捨五入を例とします。入力する内容は、=ROUND(四捨五入したいセル,返す桁数)となります。
- 関数を表示したいセルを選択します。
- 半角で、「=」を入力し、続けて「ROUND()」と入力します。
- カッコ内に四捨五入したいセルを選択し、半角のカンマを入力します。
- 最後に「Enter」ボタンを入力すると、関数が反映されます。
基本的な操作方法は、四捨五入、切り上げ、切り捨てともに変わりません。
税抜から税込を求めるとき
例えば税抜100円のものを購入した場合、現在の消費税率が8%なので、100円に1.08を掛けることで求まります。
- 税抜の商品を税抜にする場合
- 税抜金額×消費税=税込金額
- 100×1.08=108
税抜から税込を求める場合は、好きなセルに税抜価格を入力し、その隣のセルに、=税抜価格*1.08と入力するだけで、税込価格が求まります。
税込から税抜を求めるとき
税込から税抜を求める場合は、税込と逆の作業、割ることで求めることができます。先程の例でいくと、税込108円の品物を税抜に直す場合は、108円を1.08で割ることで求まります。式は以下の通りです。
- 税込の商品を税抜にする場合
- 税込金額÷消費税=税抜金額
- 108÷1.08=100
こちらも、好きなセルに税込価格を入力し、その隣のセルに、=税込価格/1.08と入力するだけで、税込価格が求まります。
内税と外税について
内税と外税の特徴を整理し、その違いについて触れていきます。
内税とは?
内税とは、いわゆる小売価格に消費税が含まれている状態のことを指します。現在、スーパー等の商品タグには、本体価格と税込価格の双方が記載されているケースが多いです。
例として、ある商品を購入するとします。商品のタグには、本体価格の298円、税込価格が321円と記載されています。小売価格に消費税が含まれている状態を指す為、321円の方が内税となります。
現在、総額表示が義務付けられている為、これらの表記方法は、どんなスーパーや小売店でも、統一されています。販売業者側と消費者側の混乱を抑制する為に、このような対策が取られています。
外税とは?
外税とは、いわゆる小売価格に消費税が含まれていない状態のことを指します。税抜金額を把握することが出来る為、消費者としては、常に変動している価格が安いか高いか判断する目安となります。
総額表示だけで判断すると、増税と一緒に商品も値上げしているのではという、消費者の不信感が募ります。
つまり、外税価格の表示を、総額表示とセットにすることで、商品の値上げはしていないと消費者に訴えているのです。
この為、外税表記は単なる内税から税金を抜いた差額を示しているのではなく、消費者の信頼を得るために非常に重要な数字なのです。
なぜ使い分けているの?
内税と外税の違いは、その価額に消費税が含まれて表示されているのか、別かの違いです。商品自体は同じでも消費税が含まれた金額か、本体部分だけの金額かで、消費者側の印象は違います。
商品自体の値段が高くなれば、比例して負担する消費税も増加します。この経緯から、消費税が3%から5%に上がったとき、商品の価格の比較が容易になるよう、総額表示が義務となりました。
「総額表示」とは、消費者に商品の販売やサービスの提供を行う課税事業者が、値札やチラシなどにおいて、あらかじめその取引価格を表示する際に、消費税額(地方消費税額を含みます。)を含めた価格を表示することをいいます。
端数について
そもそも端数とはなんでしょうか。また、端数の計算方法には種類があります。これらの要点を整理しました。
端数とは?
税抜130円の商品を購入した場合、消費税は10.4円です。この0.4円のことを端数と呼びます。端数は切り捨て、切り上げ、四捨五入で処理しますが、その方法は選択できます。
総額表示の義務付けに伴い税込価格の設定を行う場合において、 1円未満の端数が生じるときは、当該端数を四捨五入、切捨て又は切上げのいずれの方法により処理しても差し支えなく、また、当該端数処理を行わず、円未満の端数を表示する場合であっても、税込価格が表示されていれば、総額表示の義務付けに反するものではないことに留意する。
出典:事業者が消費者に対して価格を表示する場合の取扱い及び課税標準額に対する消費税額の計算に関する経過措置の取扱いについて(法令解釈通達)
端数の処理方法とは?
商品の税込価格を決定する際に、 商品価格に消費税を掛けて計算した金額の小数点以下を、どのように処理すれば良いのでしょうか?
この処理は、任意で決めて良い決まはりになっている為、切り捨て、切り上げ、四捨五入、いずれにしても問題ありません。
「税抜価格」に上乗せする消費税相当額に1円未満の端数が生じる場合がありますが、その端数をどのように処理 (切捨て、切上げ、四捨五入など)して「税込価格」を設定するかは、それぞれの事業者のご判断によることとなります。
事業所間で処理方法が異なる場合では、処理結果にズレが生じる為、お互いの処理方法を確認する必要があります。
切り上げ?切り捨て?四捨五入?
切り上げとは、小数点以下の数字を切り上げ、1円足して計算する方法を指します。切り捨てとは、小数点以下の数字を切り下げますが、1円の数字は変わりません。四捨五入は、文字の通りです。
例えば、税抜98円の商品の消費税は、98円×1.08=7.84円となります。切り上げの場合は、消費税が8円になり、切り捨ての場合は、7円になります。四捨五入の場合は、今回の例だと8円となります。
概算で消費税を求めたいときは?
今すぐに消費税を求めたいときのポイントをまとめました。
簡単に求めるポイント
レジの会計などで、消費税の計算をしたいが、スマホを取り出して計算するまでは面倒くさいという方もいることでしょう。おおよその数字にはなりますが、非常に簡単に求める方法があります。
まず、基準になる100円、1,000円、10,000円それぞれの消費税を覚えます。それぞれ、8円、80円、800円の消費税が掛かる計算です。後は、実際に購入した本体価格に照らし合わせるだけです。
例えば、本体価格4,200円の商品を購入する際の消費税を求めます。まず、4,000円なので80円×4で320円分が、千の位でかかる計算になります。
次に、200円なので、8円×2=16円が、百の位でかかる計算になります。これらを合わせると、4,200円+320円+16円=4,536円となります。
その他の求め方について
別の方法でも暗算で求めることが出来るので、具体的な例を挙げながら説明していきます。ここで求めるのは、税抜4,200円の商品を購入した際の、消費税がいくらかとします。消費税率は8%とします。
まず、8%は0.08と直すことが出来ます。つまり、税抜価格の0を2つ取って、8を掛けるのと同じことになります。ここでは、4,200の0を2つとって42となり、これに8を掛けます。
大きい数字だとわかりにくくなる場合は、10の位と1の位をそれぞれ分けて計算するとわかり易くなります。40×8+2×8=320+16=336となり、かかる消費税は336円、税込で4,536円となります。
最初のうちは、計算が面倒に感じると思いますが、慣れてくると徐々にコツがつかめてきます。
電卓で求める場合
しっかり計算をしたい場合に便利な電卓ですが、より深い使い方をご紹介します。
計算方法
電卓を使用した場合、通常通りの計算であれば、税抜価格から税込価格を求める場合には、税抜価格に1.08を掛けると求まり、税込価格から税抜価格を求める場合には、税込み価格を1.08で割ります。
暗算などで計算をすると、1.08を掛けたり、割ったりする際の計算が非常にわずらわしさを感じます。これらを解消するには、やはりこういった電卓を使用することがベストです。
また、ボタン1つで税に関する計算を求められます。電卓の上の方に税抜きや税込のボタンがあるのを、ご存知の方もいるでしょう。これらを駆使することで、より便利に計算を行うことが可能です。
より便利に計算するには?
電卓で1度は見たことがある、%ボタンですが、経理関係のお仕事をされている方以外は、おそらくあまり触れることがないでしょう。この%ボタンは、消費税の計算の時に使用するものです。
使い方はとても簡単で、まず税抜価格を入力します。次に+を入力し、消費税率の8を入力します。そして、%ボタンを入力した後、=を入力すると、税込価格が表示されます。
メーカーによっては、上記の方法と異なる場合があります。税抜価格の後に+ではなく、×を入力することもありますので、電卓の取り扱い説明書を確認して使用して下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、消費税の求め方や端数の計算方法、また暗算消費税を求めたい場合、電卓を使用してきっちり求めたい場合の方法をお伝えしました。
今後、増税は確実とされており、近い将来現状の8%から10%へ移行していきます。この際に、税抜と税込でどれだけの差が生じるのか、またこの求め方を今のうちに知っておくことはとても重要です。
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