カードローンの特徴
まずはカードローンの特徴について、いくつかご紹介します。
担保や保証人は必要なし
カードローンには担保がありません。『対物信用』ではなく『対人信用』になり、お金を借りる人の信用度を審査するようになっています。ただし、お金を借りたい人が全員審査に通るとは限りません。
また、保証人(お金を借りた人が返済できなくなったとき、代わりに返済しなければならない人)も必要ない場合がほとんどです。
急な出費にも即日借り入れ可能
急にまとまったお金が必要になったとき、カードローンは条件を満たせば、即日融資が可能です。具体的な条件は各社によって様々ですが、下記に例を挙げておきます。
- 審査可能な時間帯の間に審査を終わらせる。
- 営業時間内にカード発行の手続きを終わらせる。
- 指定された銀行の口座を持っている。
ただし、即日融資は借入金額が低めで、利息が高いというデメリットがあります。審査が早い即日融資は、つまり審査基準が比較的緩いため、お金が返ってこないリスクが高くなることから、金利を高めに設定しています。
気軽に利用できても利息が高く、返済が大変になる可能性もあることを覚えておきましょう。
限度額内なら何度でも借り入れOK
もうひとつカードローンにおいて重要なのは、限度額が決まっており、その枠内であれば何度でも借り入れができるという点です。
カードローンは、ローンを組む際に毎月の利用限度額を設定します。毎月きちんと返済していることを条件に、何度も借り入れができるのは、カードローンのメリットと言えます。また、きちんと返済できていれば、限度額が拡大していくのが一般的です。
知っておきたい返済方法とその仕組み
次に、カードローンには4種類の返済方法があるので、その返済方法と仕組みについて紹介します。
4種類の返済方法
カードローンには下記の4種類の返済方法があります。
- ATMからの振込
- 口座引落し
- ネットバンキングから返済
- 銀行振込
ATMからの振込は、コンビニのATMからも返済ができるので、好きな時間に返済できるのがメリットです。
しかし、自分でATMまで行って振り込まないといけないので、返済期日を忘れないように注意が必要です。また、手数料がかかるというデメリットもあります。
口座引き落としは自動で引き落としされるので、期日を忘れて延滞するといったことが起こりません。ただし、家族などに内緒にしている人は、通帳に記録されるのがデメリットです。
ネットバンキングからの返済は、パソコンやスマートフォンから返済できるので便利です。しかし、こちらも同様に、記帳されるというデメリットがあります。
銀行振込は記帳されるのと、振込手数料がかかるというデメリットがありますが、自宅にインターネット環境が整っていない方などには、適している返済方法です。
返済額が決定する仕組み
どのようなカードローンでも返済額は借入金額で決まっています。この決まった返済額を最低返済額と言います。
この最低返済額を毎月支払わなければなりません。一般的に借入残高が増えれば最低返済額も増え、借入残高が減れば最低返済額も少なくなります。
以下に大手銀行系カードローンと消費者金融系カードローンの、借入残高と最小返済額について、表にまとめておきます。
借入残高10万円 | 借入残高30万円 | 借入残高50万円 | |
三井住友銀行 | 2,000円 | 6,000円 | 10,000円 |
三菱東京UFJ銀行 | 2,000円 | 6,000円 | 10,000円 |
みずほ銀行 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
アイフル | 4,000円 | 11,000円 | 13,000円 |
アコム(限度額30万円以上) | 3,000円 | 9,000円 | 15,000円 |
プロミス | 4,000円 | 11,000円 | 13,000円 |
返済額と利息の関係
最後に利息についてよくわからない方のために、返済額と利息の関係について説明します。
金利と借入期間で利息の計算
返済額には元金の他に利息も含まれます。その利息の計算方法は以下の通りです。
- 利息=借りた金額×金利÷365日×借入期間(基本的に利息の小数点以下は切り捨て)
例えば、10万円を年利18%で30日間借りた場合で計算します。
利息=10万円×0.18÷365×30=1,479円
よって1カ月後に一括で返済する場合の返済金額は、10万1,479円となります。
短期間返済で利息減
カードローンの利息は日割り計算で、返済するごとに利息が発生します。借入期間が長くなればなるほど、支払う利息も多くなっていくので、利用期間をできるだけ短くするように心がけましょう。
また、カード会社によっては初回の契約に限り、30日間無利息期間を設けている場合もあります。この期間内に返済すれば、利息が発生しないので、短期間で返済できる場合は、うまく利用するとよいでしょう。
まとめ
カードローンは正しい知識を持っていれば、急にお金が必要になったときに、安心してお金を借りられる便利なサービスです。しかし、信用を担保にお金を借りているということを忘れずに、期日までにきちんと返済するようにしましょう。