カードローンの各社金利比較
カードローンの金利は○%~△%という表記になっています。
どの金利が適用されるかは、審査を受けないとわかりません。以下、各社の比較表です。
カードローン | 金利 |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
りそなクイックカードローン | 9.0%~12.475% |
アコム | 3.0%~18.0% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
アイフル | 4.5%~18.0% |
上限金利と下限金利
各カードローンの上限金利と下限金利については先ほどの表のとおりですが、銀行系カードローンと消費者金融の場合は内容が若干違います。
銀行系カードローンの場合
銀行系カードローンは『限度額によって金利が変わる』場合が多くなっています。
みずほ銀行カードローン
上限金利は以下の通りです。
限度額 | 上限金利 |
10万円以上100万円未満 | 14.0% |
100万円以上200万円未満 | 12.0% |
200万円以上300万円未満 | 9.0% |
300万円以上400万円未満 | 7.0% |
400万円以上500万円未満 | 6.0% |
500万円以上600万円未満 | 5.0% |
600万円以上800万円未満 | 4.5% |
800万円 | 2.0% |
三井住友銀行カードローン
上限金利は以下の通りです。
限度額 | 上限金利 |
100万円以下 | 14.5% |
100万円超200万円以下 | 12.0% |
200万円超300万円以下 | 10.0% |
300万円超400万円以下 | 8.0% |
400万円超500万円以下 | 7.0% |
500万円超600万円以下 | 6.0% |
600万円超700万円以下 | 5.0% |
700万円超800万円以下 | 4.5% |
カードローン 金利 ・ご契約極度額について : 三井住友銀行
限度額と金利の注意点
注意点は100万円区切りの限度額の金利です。たとえば100万円の限度額の場合、みずほ銀行は100万円以上の金利12.0%が適用されます。三井住友銀行の場合、100万円以下の金利14.5%が適用されます。
- 以上・以下はその金額を含む
- 超・未満はその金額を含まない
これを間違えて申し込むと、思っていた金利が適用されない場合があるので要注意です。
消費者金融系カードローンの場合
銀行と違い、限度額によって金利が変わる会社はあまりありません。
利息制限法の上限金利
借入額 | 上限金利 |
10万円未満 | 20.0% |
10万円-100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
100万円以上の借入になると金利は15.0%以下なのは確実ですが、限度額によって金利が決まることはありません。よって、思っていたほど『金利が下がらない可能性』があります。
借り換えに何を求めるか
何のために借り換えをするかは人によって異なります。それぞれの注意点について述べていきます。
金利を下げたい
たとえば、消費者金融で金利18.0%で借りていて、銀行系のカードローンを見たらそれより金利が低いことに気づいた場合です。そんなときは、『各社の上限金利を比較』する必要があります。
カードローン | 上限金利 |
みずほ銀行カードローン | 14.0% |
三井住友銀行カードローン | 14.5% |
りそなクイックカードローン | 12.475% |
プロミス | 17.8% |
アコム | 18.0% |
消費者金融の方が、4%近く金利が高いことがわかります。
また、銀行の場合は限度額によって金利が下がりますので、借入金額が大きいとさらに消費者金融との金利差が広がる可能性があります。
月々の返済金額を減らしたい
消費者金融の方が銀行より、月々の『最小返済額』が大きい傾向にあります。具体的には以下の表のとおりになります(借入金額100万円の場合)。
カードローン | 最小返済金額 |
三井住友カードローン | 15,000円 |
みずほ銀行カードローン | 10,000円 |
プロミス・アイフル | 26,000円 |
消費者金融から銀行に借り換えると、月々の返済が10,000円以上少なくなります。
借入と返済が不便
借入と返済に利用するATMに手数料がかかり、それがもったいないので借り換えをしたい場合もあります。
たとえばアイフルの『提携ATM手数料』は以下の通りです。
取引金額 | 入金 | 出金 |
1万円以下 | 108円 | 108円 |
1万円超 | 216円 | 216円 |
提携CD/ATM一覧(借りるときは) | 【アイフル公式サイト】消費者金融・キャッシング・カードローン
ATM利便性が高いカードローンとしては三井住友銀行カードローンが挙げられます。
提携ATM(コンビニATMとゆうちょATM)の利用手数料が無料です。
借り換えの注意点
金利や月々の返済金額が下がったりと、メリットが大きい借り換えですが、注意点もあります。
利息が下がらない場合もある
上限金利が同じ場合、借り換えても利息が下がらない可能性があります。確実に金利を下げるなら、上限金利が現在借入しているカードローンより低いところを選びましょう。
月々の返済金額に注意
月々の返済金額が少なくなると、それだけ完済までに時間がかかり、結果的に支払う利息が多くなります。
最小返済額で返し続けるのではなく、『余裕のあるときは多めに返済する』ことが大切です。
借り換えシミュレーション
具体的に比較シミュレーションします。アイフルからみずほ銀行に100万円借り換えた場合です。
- シミュレーション1;借り換え後も返済金額は変更しない場合
- シミュレーション2:返済金額を最小返済金額に変更した場合
カードローン | 借入額 | 金利 | 最小返済額 |
アイフル | 100万円 | 15.0% | 26,000円 |
みずほ銀行カードローン | 100万円 | 12.0% | 10,000円 |
シミュレーションには以下の公式サイトを利用します。
返済シミュレーション | 【アイフル公式サイト】消費者金融・キャッシング・カードローン
シミュレーション1
みずほ銀行に借り換え後もアイフルの最小返済金額(26,000円)で返済し続けた場合です。
カードローン | 金利 | 月次返済金額 | 返済回数 | 返済期間 | 返済総額 |
アイフル | 15.0% | 26,000 円 | 53回 | 4年5カ月 | 1,371,743 円 |
みずほ銀行 | 12.0% | 26,000 円 | 49回 | 4年1カ月 | 1,268,614 円 |
シミュレーション2
次に返済金額を最小返済金額に変更した場合です。
カードローン | 金利 | 月次返済金額 | 返済回数 | 返済期間 | 返済総額 |
アイフル | 15.0% | 26,000円 | 53回 | 4年5カ月 | 1,371,743 円 |
みずほ銀行 | 12.0% | 10,000円 | 111回 | 9年3カ月 | 1,519,298円 |
金利の差と利息
シミュレーション1の結果からわかることは以下の通りです。
アイフルとみずほ銀行の金利差は3.0%(15.0%-12.0%)です。100万円の借入で毎月の返済金額を変えない場合、3.0%金利が違うと10万円以上(1,371,743 円-1,268,614 円=103,129円)支払う利息が節約できます。
つまり、『元金の10.0%以上の節約』です。借り換えの効果が非常に高いと言えます。
返済金額の差と返済期間
シミュレーション2の結果からわかることは以下の通りです。
アイフルの最小返済額は26,000円、みずほ銀行は10,000円です。よってシミュレーション2は、16,000円(26,000円-10,000円)毎月の返済額を減らしました。
すると、58回(111回-53回)、つまり4年9カ月返済期間が長くなり、支払利息も147,555円(1,519,298円-1,371,743 円)多くなります。
つまり、元金100万円に対して『15%近く利息を多めに支払う』ということです。
月々の返済を少なくするのは大切ですが、返済金額が少ないということは、それだけ完済までに時間がかかり、利息を多めに支払うことになるのです。
まとめ
借り換えには支払利息を減らしたり、月々の返済金額を減らしたりする大きなメリットがあります。ただし、借り換え先を慎重に選ばないと、結果的にあまり金利が下がらなかったことになりかねません。
また、月々の最小返済金額が下がったからといって、その金額で返済し続けると完済まで非常に時間がかかり、支払利息も多くなります。
借り換え先のカードローンの選び方と、借り換えた後の利用方法に注意すれば、『借り換えは借入金の負担を減らす有効な方法』です。