自動車ローンを組む際の主なポイント
自動車は価格が高額であるため、ほとんどの人が自動車ローンを組んで自動車を購入するでしょう。
しかし、自動車ローンといっても、銀行が扱う『銀行ローン』やディーラー(販売店)が扱う『ディーラーローン』などいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。
そのため、しっかりポイントを押さえて、自分に合う自動車ローンを選ばなくてはなりません。まずは、自動車ローン選びの主なポイントを見ていきましょう。
金利
自動車ローンを選ぶときに重要なのが、『金利』です。金利とは、利息額を決める利率のことをいいます。自動車ローンを組んだ後は、当初の借入額(元金)に利息を付けて返済しなくてはなりません。
金利が高いほど利息が高くなり、返済総額が増えるため、できるだけ金利が低い自動車ローンを選ぶことが重要です。
金利の相場は、銀行ローンが『年2~4.5%程度』、ディーラーローンが『年4~8%程度』で、銀行ローンの方が圧倒的に低く設定されています。
ただし、銀行ローンはディーラーローンと比較して審査が厳しいので、年収が低い人や収入が不安定な人では、借りられない可能性が高いでしょう。
返済計画
自動車ローンを選ぶときには、自分の返済計画に合ったものを選ぶことも重要です。例えば、繰り上げ返済で早期完済するという計画を立てているとします。
しかし、自動車ローンの中には、繰り上げ返済手数料がかかる商品があるのです。繰り上げ返済する計画を立てているのであれば、繰り上げ手数料が安い、あるいは無料の自動車ローンを選んだ方がよいでしょう。
手続きの流れの把握
自動車ローンの申し込みから融資までの大まかな流れは、どの自動車ローンでも大差ありません。
- 申し込みの手続きをする
- 仮審査を受ける
- 仮審査に通過したら本審査を受ける
- 本審査に通過したら正式契約を結ぶ
- 融資実行
ただし、審査にかかる時間が自動車ローンによって大きく異なります。一般的に、審査が厳しい銀行ローンの方が、審査に時間がかかるとされています。
そのため、何らかの事情で早急に自動車を入手する必要がある場合は、審査が早いディーラーローンを選んだ方がよいでしょう。
自動車ローンの支払額を知る
自動車ローンの返済計画を立てるには、利息額や月々の支払額を把握することが重要です。利息額や支払額を知るには、どうすればよいのでしょうか。
利息額を知る
利息をいくら支払うのかは、以下の式で計算できます。
- 利息の金額=元金(借入残高)×金利×借入期間
返済ごとに元金が減っていくため、それを考慮して計算しなくてはなりません。自分で計算するのは手間がかかるため、金融機関が公開している無料のシミュレーターを利用するとよいでしょう。
利息額はどう計算すればいいの?|ローン入門|群馬銀行
マイカーローン返済シミュレーション | JAバンク
月々の支払額を知る
月々の支払額は、以下の式で計算できます。
- 月々の支払額=元金+利息額÷借入期間(月数)
利息額と同じく、シミュレーターを利用すれば手軽に計算できるので、一度シミュレーションしてみるとよいでしょう。
無理のない自動車ローンを組むには?
無理のない自動車ローンを組むには、自分が毎月いくらであれば支払えるのかを考えることが重要です。
例えば、同じ年収であっても、家族構成などによって支出額が大きく異なるため、自動車ローンの返済に回せる金額が異なります。
毎月の収支を家計簿などに書き出し、いくらまでなら自動車ローンの返済に回せるのかを計算してみましょう。
平均的な支払額はいくら?
月々の支払額を決めるために、自動車ローンの平均的な支払額を目安にしたい人もいるでしょう。
しかし、自動車は商品ごとの価格差が非常に大きいため、月々の支払額に関する公的データがありません。
一般的には、月収(手取り)の15~25%以内に収めるのがよいとされていますが、他にも返済があるなど人それぞれ家計状況が異なるので、あくまでも目安としておきましょう。
返済回数の目安は?
返済回数の公的データもありませんが、36~60回(3~5年)程度に設定する人が多いとされています。支払いに回せる金額が少ない人は、支払う回数を増やして月々の支払額を抑えるとよいでしょう。
ただし、支払いの回数を増やすと利息の支払額が増え、返済総額が増加します。資金に余裕が出たら繰り上げ返済をするなど、なるべく早く返せるようにしましょう。
できる限り返済総額を減らしたい人は、多めに頭金を入れて借入額を減らしたり、返済回数を少なくして早めに完済したりするのがおすすめです。
まとめ
自動車ローンを組むときには、月々の支払額や利息額をシミュレーションして、無理なく返せる返済計画を立てることが大切です。
まずは、自分の毎月の収支を書き出して、返済に回せる金額を確認しましょう。金融機関の無料シミュレーターを使って、利息額などを計算しておくことも重要です。しっかりとした返済計画を練って、上手に自動車ローンを利用しましょう。