オリックスクレジットのおまとめローンとは?
オリックス・クレジットは、おまとめローンとして『オリックスVIPフリーローン』を提供しています。
おまとめローンとは、複数ある債務を借り換えにより1社にまとめ、計画的に残高を減らし、完済することを目的とするローンです。
返済先を1社にすると、返済日や返済額の管理が簡単になり、返済計画が立てやすくなります。そして、毎月の返済額や返済総額を軽減できる場合もあります。
オリックスVIPフリーローンとは、どのようなおまとめローンか、詳しく見ていきましょう。
オリックス銀行とは別会社
オリックス・クレジットは、カードローンや教育ローンなどのローン事業と、信用保証事業(※1)を中核とするビジネスを展開しています。
オリックスグループに属しますが、オリックス銀行とは全く別の会社であり『貸金業者(※2)』です。
貸金業者からの借入は、『総量規制』の対象とされています。総量規制とは、個人における貸金業者からの借入総額を、年収の1/3までに制限する規制です。
例えば、年収300万円の人であれば、貸金業者から借りられる金額は100万円までとされます。
しかし、オリックスVIPフリーローンでは、年収の1/3を超える借入が可能となっています。なぜなら、顧客に一方的に有利となる貸付や、段階的に債務を減らす貸付は、総量規制の対象外だからです。
(※1:信用保証事業とは、提携する金融機関でローン利用者の債務を保証するビジネスです)
(※2:貸金業者とは、消費者金融・信販会社など、金銭を貸し付ける業務を行い、財務局または都道府県に登録している業者のことです)
会社情報 | 【公式サイト】カードローンならオリックス・クレジット株式会社
オリックスVIPフリーローンのメリット
オリックスVIPフリーローンのメリットとしては、以下が挙げられます。
- 年率3.0~14.5%と、比較的低い金利で融資が受けられる
- 幅広い対象の債務を1つにまとめられる
- 総量規制の対象外である
- 来店なしで申込から融資まで完了できる
総量規制の対象外であることから、年収の1/3を超える借入がある人でも、審査をクリアすれば債務をまとめられます。
また、おまとめローンの中には、貸金業者からの借入のみを借り換えの対象とするローンがあります。
しかし、オリックスVIPフリーローンの場合は、貸金業者に加え、銀行からの借入やクレジットカードのショッピング枠などもまとめられます。
オリックスVIPフリーローンのデメリット
オリックスVIPフリーローンのデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 申込条件として、年収400万円以上が必要である
- 融資される資金の利用使途が、借入金の返済のみに限定される
- 契約後に資金が一括融資され、その後は新たな借入ができない
- 審査に時間がかかる
一般的に、おまとめローンの申込条件には、安定した収入がある、もしくは返済能力を有する人と定められていることが多くあります。
このような条件と比べると、年収400万円以上という申込条件は、厳しいといえるでしょう。
スペック表
オリックスVIPフリーローンのスペックを、下表にまとめました。
項目 | 内容 |
金利 | 年率3.0~14.5% |
限度額 | 100~800万円 |
審査時間 | 状況により異なる |
即日融資 | 不可 |
融資条件 | ・日本国内に居住している ・20歳以上65歳未満 ・年収400万円以上 |
在籍確認 | あり/ 電話 |
必要書類 | 本人確認書類(運転免許証など)/ 収入証明書類 |
申込方法 | インターネット |
借入方法 | 指定口座へ振込 |
無利息期間 | なし |
返済方法 | 毎月の返済、およびボーナス払い / 口座引き落とし 繰上返済 / ATM |
返済期日 | 10日・20日・末日のいずれか |
返済期間 | 1~8年 |
追加融資 | 不可 |
ここからは、それぞれの項目を詳しく解説します。
金利
オリックスVIPフリーローンの金利は、年率3.0~14.5%です。審査結果に基づき、適用される金利が、上記の範囲内で決められます。
通常のカードローンでは、100万円未満の借入は、年率18.0%などの高い金利が適用されることも少なくありません。しかし、オリックスVIPフリーローンでまとめると、金利が年率14.5%以下になり、利息を抑えられます。
例えば、2つの業者で金利年18.0%で50万円ずつ、合計100万円の借入がある場合、1年間に支払う利息は、18万円((50万円×18.0%)×2社)です。
オリックスVIPフリーローンを使い、金利年14.5%でまとめると、1年間に支払う利息は14万5000円(100万円×14.5%)になります。
限度額
オリックスVIPフリーローンの限度額は、100~800万円と定められており、高額な債務をまとめることも可能です。
ただし、おまとめローンは、融資金の利用使途は債務の返済のみに限定されているため、まとめる債務の金額を超える融資は受けられません。
オリックスVIPフリーローンであれば、現在の債務が800万円以下の場合は、限度額の上限は現在の債務額となります。
例えば、現在150万円の借入がある人が、200万円の融資を希望しても、融資される金額は最大でも150万円です。
融資条件
オリックスVIPフリーローンには、以下の融資条件があります。
- 日本国内に居住している
- 年齢が20歳以上65歳未満である
- 年収400万円以上である
限度額が大きい、あるいは低金利のローンであるほど、融資条件は厳しい傾向にあります。なぜなら、貸し倒れ(※)を防ぐ必要があるからです。
融資額が大きいと貸し倒れになったとき、貸金業者が受ける損失は大きくなります。また、低金利での融資は、利息を利益とする貸金業者にとって、収益が低いといえます。
つまり、損失を防いで利益を得るには、確実に融資金を完済してもらう必要があるということです。よって、融資条件に年収額などの厳しい基準を設けて、確実に返済が見込める人物を審査前に絞り込んでいます。
(※貸し倒れとは、融資などが回収できず損失となることです)
申込方法
インターネットからの申込が、24時間可能です。申込から融資までの流れは、以下の通りです。
- インターネットから申し込む
- 審査結果の連絡がくる(承認された場合は電話で、その他は郵送にて連絡)
- 返済プランが提案される
- 郵送される契約書類に必要事項を記入して返送する
- 契約書類の確認後、指定口座へ融資金が振り込まれる
- 簡易書留にて自宅へ書面が送付される
オリックスVIPフリーローンでは、審査結果の回答後に返済プランの提案をしており、返済に関しての相談ができます。
なお、指定口座へ資金が振り込まれたら、自分で借入先へ返済します。
審査
一般的に審査を通過するには、安定した収入や良好な信用情報(※1)などが必要です。
金融機関は、審査時に信用情報機関(※2)での、信用情報の照会が義務付けられており、過去の借入や返済の状況、申込情報などを確認し審査を行います。
ここでは、オリックスVIPフリーローンの審査について、詳しく見ていきましょう。
(※1:信用情報とは、クレジットやローンなどの信用取引における契約内容や利用状況、返済状況などに関する情報です)
(※2:信用情報機関とは、金融機関などから登録される信用情報を、管理・提供する機関です)
信用情報とは |日本信用情報機構(JICC)指定信用情報機関
審査は厳しい
オリックスVIPフリーローンは、おまとめローンであることから、審査は厳しい傾向にあります。
おまとめローンでは、主に高額もしくは複数の借入がある人に対し融資をするため、貸付額が高額になりやすく、滞納する可能性も高くなります。
つまり、貸付に伴なうリスクが高いということです。リスクを避けるためには、審査が厳しくなります。
審査時は、安定した収入がある、過去に滞納がないかなど、確実に返済できる人物であるかを慎重に見極めます。
返済期日を守らない、借入件数が多いなどの信用情報があると、審査を通過できません。よって、申込前になるべく借入額や、借入件数を減らしておくことが肝心です。
契約額と限度額の違い
オリックスVIPフリーローンでは、最大限度額である800万円を、誰もが契約できるわけではありません。なぜなら、契約額は個人ごとに審査結果に基づき決められるからです。
契約額が100万円や200万円となることや、まとめたい借入額より低い金額が提示されることもあります。
限度額800万円は、融資される金額の最高額です。契約額を800万円とするには、非常に高い返済能力と信用力が必要です。
申込から融資までの最短期間
おまとめローンは、基本的に審査が慎重に行われるため、融資までに時間がかかる傾向にあります。少なくとも融資までには、10日以上かかると思っておきましょう。
在籍確認
在籍確認は、審査通過後に勤務先へ電話により行われます。オリックス・クレジットの担当者が個人名を名乗って電話をするため、職場の人にローンの申込を知られることはありません。
もし、不安なことがあれば、事前に担当者に相談しておくとよいでしょう。また、申込の際には、勤務先の電話番号を正確に申告することが重要です。虚偽の申告や記入ミスなどが原因で在籍確認ができない場合、融資は受けられません。
必要書類
申込の際には、本人確認資料と収入証明書類の提出が必要です。本人確認資料としては、以下のいずれかをコピーして提出します。
項目 | 本人確認資料 |
運転免許証がある人 | 運転免許証のコピーを提出。裏面に変更情報がある場合は、両面のコピーが必要 |
運転免許証がない人 | 健康保険証、または日本国内発行のパスポート。氏名・住所・生年月日・性別の記載された箇所をコピーして提出 |
なお、申込書に記載した住所と本人確認資料の住所が異なる場合は、公共料金の領収書などのコピーを提出しなければなりません。
また、収入額を証明する書類として、以下のいずれかのコピーを提出します。
- 最新の源泉徴収票
- 直近2カ月連続の給与明細書と、直近1年分の賞与明細書
- 確定申告書
- 課税証明書(収入額の記載があるもの。地方税決定通知書でも可)
返済
オリックスVIPフリーローンの返済は、『元利込定額リボルビング返済』です。毎月の返済日は、10日・20日・末日のいずれかとなっており、口座からの自動引き落としにより返済します。
また、年2回のボーナス月に、毎月の返済に一定の金額を上乗せして返済する、ボーナス返済の併用も可能です。
ここでは、返済について詳しく解説します。
元利込定額リボルビング返済
オリックスVIPフリーローンで、金利年14.5%・返済期間2年の条件で、100万円を借りるとします。
初回から3回目までの返済を、シミュレーションツールにより試算した結果は、下表の通りです。
回数 | 毎月返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
初回 | 4万8249円 | 3万6166円 | 1万2083円 | 96万3834円 |
2回目 | 4万8249円 | 3万6603円 | 1万1646円 | 92万7231円 |
3回目 | 4万8249円 | 3万7045円 | 1万1204円 | 89万186円 |
上記から分かるように、元利込定額リボルビング返済では、利息を含めた毎月返済額(元金+利息)が一定になります。
ただし、返済額に占める利息と元金の内訳は毎月変わり、返済が進むほど元金の占める割合が増えます。
また、返済初期は元金の減り方が遅いことから、返済期間を長引かせてしまうため、利息の増加を招く原因となっています。
ご返済シミュレーション|ご返済|キャッシング・消費者金融のプロミス公式サイト
シミュレーションしてみよう
オリックスVIPフリーローンで借入をまとめる場合を、シミュレーションしてみましょう。
A社:50万円(金利年18.0%)、B社:80万円(金利年17.0%)、C社:70万円(金利年18.0%)の合計200万円の借入があるとします。
下表は、3社とも今後5年(返済回数60回)で借入を完済する場合を、シミュレーションツールにより試算した結果です。
毎月返済額 | 総返済額 | |
A社 | 1万2696円 | 76万1781円 |
B社 | 1万9882円 | 119万2877円 |
C社 | 1万7775円 | 106万6488円 |
合計 | 5万353円 | 302万1146円 |
上記の借入を金利年14.5%、返済期間を同じ5年として、オリックスVIPフリーローンでまとめたシミュレーション結果は、毎月返済額(※)4万7056円、返済総額282万3393円となります。
よって、毎月返済額は3297円、返済総額は19万7753円減らせるということです。
(※毎月返済額は、最終回のみ表内の金額と異なります)
フリーローン返済シミュレーション | オリックスVIPフリーローン
追加返済も可能
『追加返済(繰上返済や随時返済ともいう)』とは、資金に余裕があるときに、毎月の返済とは別に任意のタイミングで行う返済です。返済分は、全て元金の返済に充てられます。
追加返済をする場合は、事前にオリックス・クレジットへ連絡し、カードを使いATMから返済します。
例えば、オリックスVIPフリーローンで200万円(金利年14.5%、返済期間5年)の融資を受け、10万円を追加返済する場合を試算してみましょう。
下表は、追加返済を行う時期を変えて、2つのケースをシミュレーションした結果です。
項目 | 内容 | |
追加返済の時期 | 2回目の返済終了後 | 24回目の返済終了後 |
毎月返済額 | 4万7056円(※) | |
返済期間 | 4年8カ月 | 4年9カ月 |
返済総額 | 272万8820円 | 277万3153円 |
追加返済を元金の減り方が遅い返済初期に行うと、元金の減るペースを早められ、効率よく利息を抑えられます。
(※毎月返済額は、最終回のみ表内の金額と異なります)
追加融資
オリックスVIPフリーローンでは、追加融資は認められていません。
もし、追加融資が必要であれば、限度額が大きい通常のカードローンを、おまとめローンとして利用することも可能です。ただし、通常のカードローンは、繰り返し借入が可能であるため、再び借入残高が膨らむ恐れがあります。
追加融資ができなければ借入残高は増えないため、オリックスVIPフリーローンを利用すれば、確実に借入の完済を目指せるといえます。
まとめ
オリックスVIPフリーローンは、総量規制の対象外であるため、年収の1/3を超える借入があっても申込が可能で、審査を通過すれば複数の借入を1社にまとめられます。
完済を目標に借入金をまとめる際には、オリックスVIPフリーローンの利用を検討してみましょう。