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住宅ローンと保険の関係。団体信用生命保険や保険見直しについて

住宅ローンを借り入れる際は、ほとんどの場合、団体信用生命保険へ加入しなければなりません。なぜ団体信用生命保険への加入が、ローンを組む条件となっているのでしょうか。本記事では、団体信用生命保険の仕組みと必要性を詳しく解説します。

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この記事の目次

住宅ローンの団体信用生命保険とは

住宅ローンの借入をするには、団体信用生命保険の加入が条件の1つとなります。なぜなら、銀行は債務者(住宅ローンを借りた人)に万が一のことがあったときに、住宅ローンの返済を受けられなくなるリスクを減らしたいからです。

団体信用生命保険は、どのような仕組みになっているのでしょうか。

万が一のときに保険会社により弁済される

団体信用生命保険には、以下の効果があります。

  • 債務者に万が一のことがあっても、債権者(住宅ローンを貸した人)がローンの回収をできる
  • 遺された家族が、ローンを支払い続ける必要がなくなる

団体信用生命保険は、債権者である銀行が契約者および保険金受取人、債務者であるローン借入人が被保険者となり契約します。

債務者が死亡、もしくは所定の高度障害状態となったときに、ローン残高と同等の保険金が銀行に支払われることで、ローンが返済される仕組みとなっています。

団体信用生命保険について知りたい|公益財団法人 生命保険文化センター

保険料の支払い方法は?

団体信用生命保険の保険料は、ローンを貸し出す金融機関が保険会社に支払うため、債務者が直接支払う必要はありません。

なお、住宅ローンの金利は、団体信用生命保険の保険料を組み込んだ上で設定されています。

団体信用生命保険の告知とは

団体信用生命保険へ加入するには、健康状態の『告知』が必要です。

申込時に質問される主な告知事項

以下に該当する場合、告知書に詳しい病状を記載しなければなりません。

  • 3カ月以内に医師による治療・投薬を受けた
  • 過去3年以内に所定の病気(後述します)で医師による治療・投薬を、2週間以上受けた
  • 身体的な障害がある

所定の病気には、以下のようなものがあります。

病気の部位 主な疾病
心臓・血圧 心筋梗塞・心筋症・高血圧症
脳卒中・脳梗塞
精神・神経 精神病・うつ病・アルコール依存症
肺・気管支 喘息・肺結核
胃・腸・すい臓・肝臓 胃潰瘍・クローン病・すい臓炎・肝硬変
腎臓 腎炎・腎不全
緑内障
がん・腫瘍 がん・白血病・ポリープ
その他 糖尿病・リウマチ・子宮内膜症

申込書類の記入例|事業資金融資団信保険|団信保険について|公益財団法人 公庫団信サービス協会 団信保険

持病がある人は症状や治療状況を詳細に記入

持病がある人は、症状や治療状況の詳細を告知しなければなりません。虚偽の報告をすると、保険金が支払われない可能性もあるため、告知は正しく行いましょう。

保険に入れないと住宅ローンは組めない?

健康状態により団体信用生命保険に加入できないときは、住宅ローンが組めない可能性があります。

ただし、審査基準が低い団体信用生命保険に加入する、もしくは団体信用生命保険への加入を条件としていないローンを利用すれば、ローンの借入が可能です。

告知事項により入れないケースがある

告知書を提出後、保険会社による審査があります。告知内容によっては、審査に通らないケースもあるので、健康状態に不安がある人は注意が必要です。

なお、審査の基準は保険会社により異なるため、審査に落ちたとしても、別の団体信用生命保険の審査には通ることもあります。

フラット35は団信加保険加入が任意

フラット35は、団体信用生命保険への加入をローン借入の条件としていません。そのため、健康上の理由、およびその他の理由で団体信用生命保険に加入しない人でも、ローンの借入が可能です。

フラット35の借入金利には、団体信用生命保険の保険料が含まれています。団体信用生命保険に加入しない人は、通常の借入金利から年率0.2%引かれた金利が適用されます。

【フラット35】の団体信用生命保険:長期固定金利住宅ローン 【フラット35】

ワイド団信という選択肢も

一般的な団体信用生命保険よりも、引受条件を緩和した保険が『ワイド団信』です。ワイド団信を利用すれば、高血圧症や糖尿病、うつ病、肝炎などの病気の人でも、加入できる可能性があります。

ただし、ワイド団信の加入には、年齢や借入額に制限があるため注意が必要です。加入条件は金融機関により異なりますが、三菱UFJ銀行・りそな銀行・イオン銀行では、以下のようになっています。

項目 内容
利用可能年齢 加入時の年齢が50歳未満で、ローン完済時の年齢が80歳未満の人
適用金利 通常の住宅ローン金利+年率0.3%
借入金額 1億円以内(ただし、借入内容により異なる)

引受条件緩和型団体信用生命保険【ワイド団信】(新規) | 三菱UFJ銀行
りそな住宅ローンワイド団信プラン│住宅ローン│りそな銀行
ワイド団信付住宅ローン |イオン銀行住宅ローン 安心で低金利

団体信用生命保険の特約は必要か

団体信用生命保険の種類よっては、特約を付けて保障内容を充実できます。ここでは、一般的な特約の内容と必要性を見ていきましょう。

がん保障特約

『がん保障特約』とは、死亡および所定の高度障害状態になったときや、がんと診断されたときに住宅ローンが返済される特約です。特約の保険料は、金利に年率で上乗せして支払います。

がんと診断されたらローン残高が完済される

がん保障特約を付けると、医師によりがんと診断されたときに、住宅ローンが完済されます。そのため、ローンの返済を気にすることなく治療に専念できるほか、家族にローン返済の負担をかけずに済む点がメリットです。

なお、がん保障特約には、以下の注意点があります。

  • がんの既往歴がある人は加入できない
  • ローン実行日から90日間は、保障が受けられない『免責期間』がある
  • 対象となるがんの種類は保険により異なる

必要な保障を受けられるよう、加入時には保障内容をきちんと確認しましょう。

ガン保障特約付団信 |住宅ローン【フラット35】|楽天銀行

疾病保障特約

『疾病保障特約』を付けると、特定の疾病と医師により診断される、もしくは疾病を原因として所定の状態となったときにローンが返済されます。

疾病保障特約には、3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)や8大疾病(3大疾病および高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性すい炎)を対象とする商品があり、保険料は金利に年率で上乗せされます。

疾病保障特約を付ける際の注意点は、以下の通りです。

  • ローン実行日から、90日間の免責期間がある
  • 対象となる疾病が保険により異なる
  • 保険金が支払われる所定の状態は、保険により異なる

保障内容は保険により差があるため、特約を付ける際にきちんと確認しましょう。

3大疾病保障特約付住宅ローン│住宅ローン│りそな銀行
8大疾病補償プラス・8大疾病補償 | みずほ銀行

医療保険の保障で充分か要検討

医療保険にも、がんや特定の疾病に備える商品があります。団体信用生命保険の特約と医療保険の違いは、以下の通りです。

医療保険 団体信用生命保険特約
保険の目的 治療費の補てん 住宅ローンの弁済
保険料 保険期間内は一定 『ローン残高×金利』で計算されるため、残高が減ると安くなる
保険期間 各商品により異なる ローン返済中のみ

病気になると治療費がかかったり、収入が減ったりするため、資金面での負担が増えることが考えられます。

治療費を直接補てんしたい人は、医療保険が向いています。住宅ローンをゼロにし、家計の負担を減らすことで治療費をまかないたい人は、団体信用生命保険の特約を選ぶとよいでしょう。

各銀行の団体信用生命保険を比較してみよう

ここでは、各銀行の団体信用生命保険を紹介します。

りそな銀行は保険や特約が柔軟に選べる

りそな銀行の団体信用生命保険には3つのプランがあり、ニーズに合わせた保障を選べる点が特徴です。

プラン名 保障される疾病 金利の上乗せ
団体信用生命保険 ・死亡
・高度障害状態
なし
3大疾病保障特約付 ・死亡
・高度障害状態
・所定のがん
・急性心筋梗塞
・脳卒中
ローン金利+年率0.25%
団信革命 ・死亡
・高度障害状態
・所定のがん
・急性心筋梗塞
・脳卒中
・所定の病気やケガによる16の状態
・所定の要介護状態
ローン金利+年率0.3%

団信革命では、所定の身体障害状態や要介護状態でも、住宅ローンの弁済を受けられる保障内容となっています。

住宅ローン(お借換え) | りそな銀行
特定状態保障特約付住宅ローン(詳細)│住宅ローン│りそな銀行

みずほ銀行は2つのプランから選べる

みずほ銀行の団体信用生命保険は、2つのプランがあります。

プラン名 保険料支払い方法 補償方法
・8大疾病補償
・8大疾病補償プラス
毎月払い(中途解約可能) ・就業不能状態が30日を超えて続いたとき、31日目から最長1年間、月額返済補償
・就業不能状態が1年以上継続したとき、ローン残高を一括返済
がん団信 通常金利に年率0.15%上乗せ
(ただし2018年12月29日以降は0.2%上乗せ)
所定のがんと診断、および余命6カ月以内とされたときにローン残高を一括返済

8大疾病補償では、8大疾病により就業不能状態となったときに、弁済補償を受けられます。途中解約もできるため、補償を手厚くしたい期間のみ付加してもよいでしょう。

8大疾病補償プラス・8大疾病補償 | みずほ銀行
がん団信 | みずほ銀行

楽天銀行は充実の保障で保険料が0円

楽天銀行の団体信用生命保険は、保険料がかかりません。特約などを付加しなければ、金利の上乗せがなくローンの借入ができます。

また、楽天銀行には、夫婦2人でローンの借入をしている人向けの『夫婦連生団体信用生命保険』もあります。

夫婦のどちらかが死亡、もしくは所定の高度障害状態となったときにローンが返済されるため、共働きの夫婦に向いているといえるでしょう。

なお、夫婦連生団体信用生命保険は、年率0.2%の上乗せ金利となります。

住宅ローン(金利選択型)用 団体信用生命保険(特約なし)|住宅ローン|楽天銀行

団体信用生命保険で保障されないリスク

団体信用生命保険の保障を受けると、遺された家族が住宅ローンを払い続けていく負担を減らせます。

しかし、保障を受けられるのは、所定の状態や病気のときに限るため、場合によっては、保障を受けられないリスクがあります。

指定の疾病以外の病気、ケガでの入院

団体信用生命保険では、死亡や所定の高度障害状態のときに、住宅ローンが完済されます。また、特約を付けたときには、特約で指定された疾病にかかった場合、月額返済補償やローンの弁済を受けることが可能です。

しかし、所定の病気に当てはまらなかったときには、保障の対象とならないため、病気の治療をしながら、住宅ローンの支払いを続けていかなければなりません。

収入が激減したりゼロになる可能性がある

病気の治療をするためには、治療費や検査費、入院費などの費用がかかります。それにより出費が増えるだけでなく、場合によっては仕事ができなくなることもあります。

そのような状況で住宅ローンを払い続けていくのは、債務者本人だけでなく家族にとっても大きな負担となります。

債務返済支援保険で返済をカバー

働けなくなったことによる、住宅ローン返済の負担を減らす保険として、『債務返済支援保険』があります。

債務返済支援保険は、債務者が病気やケガにより入院や自宅療養が必要となったことで、いかなる業務も全くできなくなったときに、毎月のローン返済額と同等の保険金を受け取れる保険です。

保険金は、就業不能状態が30日を超えて続いた場合に支払われ、最長3年間受け取れます。

保険料は、ローンの返済とは別に毎月支払います。ローン契約後の加入や途中解約もできるため、一定期間のみ保障を手厚くしたい人は検討してもよいでしょう。

りそな住宅ローン返済支援保険│住宅ローン│りそな銀行

貯蓄や家計に不安がある人におすすめ

病気やケガの治療により収入が減少したとしても、ローンを支払い続けていくだけの収入や貯蓄がある人は、債務返済支援保険は必要ありません。

しかし、収入に対し住宅ローンの占める割合が大きい人や貯蓄が少ない人は、収入の減少により住宅ローンの返済ができなくなる可能性もあります。

よって、債務返済支援保険に加入し、就業不能状態になったときに備えるのも1つの選択肢です。

住宅ローンを組んだら保険見直しを

住宅ローンの借入をすると、ローン返済により毎月の出費額が増えるなど、収支に変化が起こります。また、団体信用生命保険に加入するなど、保険への加入状況も変わります。

そのため、住宅ローンを組むときは、保険全般の見直しをするよいタイミングです。

重複する保障がないか生命保険の見直し

団体信用生命保険も一般的な生命保険も、債務者もしくは被保険者に万が一のことがあったときに保険金が支払われます。

世帯主に万が一のことがあったときに、大きな備えがあることは重要です。しかし、保険の契約には、当然のことながら保険料がかかります。

生命保険を契約している場合は、保障内容を整理してみると保険料を削減できる場合があります。

保険金額を下げて保険料を節約

世帯主に万が一のことがあったときの備えは、生命保険金額と団体信用生命保険で返済されるローン残高を合わせて考えます。

例えば、2000万円の保険金が支払われる生命保険と、団体信用生命保険に加入した3000万円の住宅ローンを組んでいる場合、万一の備えは5000万円です。

保障内容を確認した上で、住宅ローンの支払いと保険料による月々の出費が多いと感じるときは、生命保険金額を減らしましょう。

なぜなら、団体信用生命保険料は、ローンの金利に組み込まれているため、減らせないからです。

削減した保険料は、できるだけ貯蓄しておきましょう。すぐに使える現金があれば、いざというときにも安心です。

迷ったらプロに相談しよう

保険を見直す際は、資産状況やライフプランを考える必要があります。見直しが難しい場合は、プロに相談してみましょう。

保険の相談は、以下の場所でできます。

  • 保険の相談窓口
  • 銀行の窓口
  • 生命保険会社の窓口

保険だけでなく、預金なども合わせた資産全体の相談をしたい人は、銀行窓口がよいでしょう。

現在加入している保険の商品内容などを詳しく聞いた上で、保険の見直しをしたい人は、現在加入している保険会社の窓口がおすすめです。

保険会社にこだわらず、幅広い保険商品の話を聞きたい人は、保険の相談窓口が便利です。

保険の無料相談や見直し・比較|ほけんの窓口【公式】

まとめ

団体信用生命保険は、債務者が死亡もしくは所定の高度障害状態となったときに、ローンが完済される保険です。特約を組み合わせれば、がんや3大疾病、8大疾病などに備えられます。

住宅ローンの借入をすると、毎月の出費や保険の状況が変わります。借入時には、生命保険や医療保険なども含めた、保険全体の見直しをしましょう。

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