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FXを移動平均線で勝ち抜こう。移動平均線の知識やポイントのまとめ

FXのチャート分析に関する言葉に、移動平均線というものがしばしば登場します。移動平均線は、相場を読むときに使用されるデータの中でも、よく使われる代表的なもののひとつです。今回は、移動平均線の意味や使い方などについて詳しく解説します。

この記事の目次

移動平均線とは

『移動平均線』とは、為替や株など変動する数値を、ある時点から一定の過去にさかのぼり平均した数値のことです。

常に細かく変動する為替相場などが、全体としてどちらに向かっているかを、なだらかな曲線で描くことができるのが移動平均線です。

テクニカル指標のひとつ

現在では、為替相場の分析には統計理論などを使って算出した、多くの数値(テクニカル指標)が利用されます。その中でも、比較的にシンプルでわかりやすく使いやすいのが移動平均線だといえます。

移動平均線は基本的な指標のひとつですが、現在でも多くの場面で参照される、有用なテクニカル指標です。

移動平均線の仕組み

移動平均は、ある時点から過去に向かい、相場価格を一定の時間感覚で複数取り出し計算した平均値です。その平均値を横軸を時間としたグラフに表したものが、移動平均線となります。

4区間分のデータで作る移動平均(線)の端的な例としては、下表のようなものが挙げられます(1番上が最新の価格)。

時刻 値動き 各時点の移動平均値
1 102円 100円
2 100円 98.75円
3 99円 98.5円
4 99円 98.75円
5 97円 (データが足らないので平均値なし)
6 99円 (同上)
7 100円 (同上)

実際には、上表における時刻は一定間隔で刻まれた分や日です。上4行の各移動平均値は、その時刻を含めて過去に向かい4つの価格を平均したものです。

一般的にこのデータ数は過去のローソク足(※)から、5本分や25本分といった切りのよい数を取り入れて計算します。

移動平均線は、長い期間(より多く)のデータを用いたものが、短い期間のものよりなだらかな(傾きの少ない)動きをする特徴があります。

(※ローソク足:ある時間帯の相場変動から始値、終値、高値、安値の価格を1本の棒として表示する手法で、形がローソクに似ていることから、このように呼ばれています)

移動平均線の見方と手法

実際に移動平均線は、どのように活用するのでしょうか。

トレンドを掴む

『トレンド』とは、相場の大きな方向性のことです。実際の為替相場は、ある瞬間は上昇したかと思えば次の瞬間は下降する、といったようなことを繰り返しています。

この細かい動きをそのまま見てしまうと、相場全体が上と下のどちらを目指しているか見失ってしまいがちです。

移動平均は最近の過去の為替レートを平均した情報で、細かい上下動が適宜取り除かれており、その期間の為替の代表値のようになっています。

つまり、それをグラフ化した移動平均線の向きを見ることで、大きな相場の向きを視覚的に捉えられることになります。

サポートラインとレジスタンスライン

『サポートライン』は、短期的に下落した相場が跳ね返り上昇に転じる価格帯、『レジスタンスライン』とは、短期的な上昇が跳ね返り下降に転じる価格帯のことです。そして移動平均線は、その判断ラインとして見ることができます。

移動平均線は、過去の情報を含んだ『遅行指標』なので、上昇トレンドではその瞬間の価格の下に、下降トレンドでは上にグラフの線が表れます。

相場の一時的な反応により、トレンドと反対の動きが生じても、移動平均線が示す価格がその動きの限界点と認識され、相場が元に戻ってくることがしばしば見られます。

つまり、移動平均線が示す価格がサポート、もしくはレジスタンスのラインになるわけです。

サポート&レジスタンス|テクニカルチャート講座|FXブロードネット

ゴールデンクロスとデッドクロス

『ゴールデンクロス』と『デッドクロス』は、相場のトレンドが上昇・下降へ切り替わったことを示す、移動平均線の表れ方のひとつです。相場トレンドは長期と短期、2種類の移動平均線が取る上下関係により判断します。

長期の移動平均線を、より短期の線が下から上へ通過するのがゴールデンクロスです。ゴールデンクロスは、トレンド全体が水平に近づき下落から上昇へ反転する時期が近いことを意味します。

逆に、長期の線を短期の線が上から下へ通過するのがデッドクロスです。この場合は、トレンドが上昇から下落に変わりつつあると判断されます。

移動平均線|テクニカルチャート講座|FXブロードネット

移動平均線の種類

ここでは、移動平均線の種類について解説します。

単純移動平均線

先述した表のように、過去の価格を平均したもので描くのが、『単純移動平均線』と呼ばれるものです。これは最も基本的な移動平均線で、計算しやすく頻繁に利用されます。

加重移動平均線

『加重移動平均線』は、最近の為替レートを平均値により反映させ、時間が古くなるとともに、その影響度合いを少なくさせる工夫をした移動平均線です。

過去N本分のローソク足を使う計算の場合は、最新の価格データに係数Nをかけ、残りは時間がひとつ古くなるにつれ係数から1引いていきます。

参考までに、N=4本分の価格データを使った加重移動平均の計算式を示すと、以下のようになります(価格1から4に向かってデータが古くなります)。

  • 加重移動平均 ={(4 × 価格1)+(3 × 価格2)+(2 × 価格3)+(価格4)}÷ (4 + 3 + 2 + 1)

加重移動平均線の動きは、単純移動平均線のものより、新しい価格データに反応しやすくなります。

加重移動平均線|ヒロセ通商株式会社

指数平滑移動平均線

『指数平滑移動平均線』は加重移動平均線の改良型といえるもので、新しいデータをより強く反映するとともに、古いデータの影響も取り込む工夫をしたものです。

具体的には、加重移動平均線の各価格データにかけた係数を、単純な数値ではなく『指数関数』と呼ばれる変数としています。

指数平滑移動平均値は、N本といった限りのあるデータ数ではなく、ひとつ前の(指数平滑移動平均)値と最新の価格、および平滑化係数α(0以上1未満)を用いて、以下のような計算式で算出されます。

  • 指数平滑移動平均 = ひとつ前の平均値 + α ×(最新の価格 - ひとつ前の平均値)

ひとつ前の値には、それより以前の値が反映されているため、時刻が進むたびに上記の計算を繰り返すことで、理論的には無限に古いデータの影響を平均値に取り込むことができます。この計算結果をグラフに描くと、指数平滑移動平均線となります。

指数平滑移動平均│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券

修正移動平均線

『修正移動平均線』は、指数平滑移動平均線の平滑化係数を修正したもので、その平均値の計算式は、以下のようになります。

  • 修正移動平均 ={(N - 1)×ひとつ前の平均値 + 最新の価格}× 1/N

この値をグラフに描くと修正移動平均線となります。修正移動平均線も最新の価格をより強く反映した平均値です。

移動平均線の期間は数値設定できる

ローソク足を採用する期間によって、移動平均線の傾き度合が変わってきます。ここでは、よく使われる3つの期間について特徴を説明します。

5分足など5本は短期向け

最近のローソク足5本を使って計算する移動平均線は、短期の相場トレンドを表していると考えられます。したがって、5本移動平均線は実際の価格推移に、かなりよく追従するグラフとなります。

25本は中期向け

25本の移動平均線は中期的なトレンドを示します。動きとしては、5本の平均線ほどではないもののある程度、現実の価格推移を反映したものとなります。

5本の平均線グラフと並べてみた場合、25本が下に位置するときは中期相場が上昇トレンド、上に位置するときは下降トレンドとみることができます。

75本は長期向け

移動平均線を用いて相場のトレンド分析を行う場合、長期にわたる大きな流れも考慮することが大切で、その長期の判断には75本の移動平均線がよく使われます。

たとえば、5本の移動平均線が25本を下から通過(ゴールデンクロス)し、その後で25本の線が75本を同じようにクロスした場合は、相場トレンドが上昇へ転じた可能性がかなり高いといえます。

また、逆のパターンで短期、中期、長期のグラフが順に上から下に通過する場合(デッドクロス)は、トレンドが下降に転じたと判断されます。

移動平均線活用時のポイント

移動平均線は、シンプルで使いやすいテクニカル指標ですが、実際に活用するには、いくつかの注意点を踏まえておくことが大切です。

移動平均線のみではダマシの可能性も

トレンドを見極めるのに便利な移動平均線ですが、そのゴールデンクロスやデッドクロスにも限界があり、『ダマシ』と呼ばれるグラフの動きが存在します。たとえば、5本と25本の単純移動平均線を比べることを考えます。

何かの影響で、5本のローソク足だけが高い価格を示した場合、5本の移動平均線の傾きが強くなりますが、25本には過去20本分の価格も含まれているのでさほど変化しません。

この場合、短期間だけ価格が上昇しゴールデンクロスのような形を形成しますが、本当の上昇トレンドではないので継続しません。結果、一度買われた通貨も、直ぐに利益確定で売られることになり、価格がもとの水準に戻ります。

移動平均線だけにこだわりすぎると、こういった短期の現象で惑わされるので注意が必要です。

1本の移動平均線だけでなく組み合わせで

FX取引には、デイトレードやスキャルピングなど、非常に短い時間で売買を行う手法もあります。

そういった場合は、加重移動平均線や指数平滑移動平均線が、トレンドの判断に有用だと考えられます。しかし、さらに長い期間の移動平均線もある程度参考にし、相場全体の大きな雰囲気も参考にしたほうがよいでしょう。

中長期の移動平均線を活用することで、ダマシのような現象で損失を出す可能性を、ある程度低くすることができます。

移動平均線には、75本だけでなく200本など長いものもあるので、そうった情報も活用することが賢明です。

まとめ

移動平均線はFXをはじめとした相場判断に使われる、基本的なテクニカル指標のひとつです。その計算方法には、単純な平均値を用いるものと、新しい価格情報を重視した方法など数種類あります。

移動平均線のグラフでは、中長期の移動平均線より短期の線が上に位置するときは上昇トレンド、逆の場合は下降トレンドと考えることができます。

ただし、移動平均線であってもごく短期的にトレンドを反映しない動きとなることもあるので注意が必要です。

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