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FX取引に活かしたい経済指標予想。結果の分析と対処法

FX取引に経済指標の予想や結果を活かすには、どう分析・対処すればよいのでしょう?重要な米国の経済指標を中心に紹介し、発表後に為替が動くのはどんな場合か、そして経済指標の結果からその国の経済を予測する際のポイントなどを説明します。

この記事の目次

経済指標とは

『経済指標』とは、各国の政府や中央省庁・中央銀行などの公的機関によって発表される、経済状況(物価・金利・景気・貿易など)を数値化した統計です。将来の為替の動きを予測する上で、とても重要となります。

主要な経済指標

発表される経済指標の数は非常に多くありますが、すべてを把握する必要はありません。主要な経済指標に絞って、チェックしましょう。

FX業者などの公式サイトには『経済指標カレンダー』が掲載されています。業者により違いはありますが、各指標の発表日時・予想数値・重要度などが確認できます。

一部ではありますが、主要な経済指標の例を表にまとめました。

経済指標 内容・発表時期
雇用統計 ・米国の雇用統計は最重要。予想と発表結果が大きく外れる場合が珍しくないため、発表により為替相場が大きく動くことがある。
・米国:原則毎月第1金曜日
GDP ・国内で一定期間に生産されたモノ・サービスの付加価値(※)の合計額。国の経済規模を示す指標。速報値・確定値など同じ指標について複数回の発表があるが、速報値が最も注目される。
・米国:四半期(3カ月ごと)/カナダは毎月
小売売上高 ・スーパー・百貨店・コンビニ等の小売業者の売上額をまとめた指標。個人消費から景気の先行きを予測する。米国の指標への注目度が高い。
・米国:毎月中旬/欧州:毎月中旬
貿易収支 輸出金額と輸入金額の差額。
・米国:毎月中旬/欧州:毎月中旬/日本:毎月中旬~後半

(※付加価値とは、企業の一定期間の総生産額から、原材料費・燃料費・減価償却費などを差し引いたもので、生産過程で新たに加えられた価値のことです。)

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主要な米国指標

アメリカの主要な経済指標には、雇用統計・米FOMC政策金利発表(FOMC)・米国GDPなどがあります。アメリカの経済指標は、これら以外にも重要なものがあります。アプリなどを活用して、見逃さないよう注意しましょう。

FOMC(連邦公開市場委員会)とは、アメリカの金融政策を決定する会合です。日本の『日銀金融政策決定会合』にあたり、政策金利の利上げ・利下げの判断を行います。政策金利(※)の発表は、その後の為替レートに影響します。

  • 米国雇用統計
    毎月第1金曜日(場合によっては第2金曜日)
    夏時間:午後9時30分・冬時間:午後10時30分(ともに日本時間)
  • 米FOMC政策金利発表(FOMC)
    約6週間ごとの火曜日(年8回)
  • 米国GDP(速報値)
    1月・4月・7月・10月下旬発表

(※政策金利とは、物価の安定や経済の動きを調整するために、中央銀行が決定する金利です。一般的に景気が良いときは利上げにより景気の過熱を防ぎ、景気が悪いときは利下げをして個人や企業などにお金を回りやすくします。)

経済指標が相場を動かす

経済指標が相場へ与える影響について、みていきましょう。

ファンダメンタルズへの影響

『ファンダメンタルズ』とは、日本語で経済の基礎的条件と訳され、国の場合は経済成長率・物価上昇率・失業率・貿易収支など、国の経済状態を判断するためのデータのことです。

このファンダメンタルズをもとに、為替や株の値動きを予測することを『ファンダメンタルズ分析』といい、経済指標などからその国のこれからの金利・資金の流通量といった金融政策の方針や中長期的な景気を判断し、経済の動きを予測します。

ファンダメンタルズが良い国・悪い国は中長期的に判断した場合、為替は次のような動きを見せる傾向にあります。

  • ファンダメンタルズが良い→景気の先行きが明るい→通貨が買われる→通貨の価値が上昇(為替が上昇)
  • ファンダメンタルズが悪い→景気の先行きが怪しい→通貨が売られる→通貨の価値が下がる(為替が下落)

米国指標が与える影響は大きい

アメリカは世界最大の経済大国であり、その経済指標は市場に大きな影響を与えます。その代表が前述した『雇用統計』です。アメリカの金融政策の方針決定において重要視されることから、相場へ大きな影響を与えます。

雇用統計とは失業率や雇用率など、雇用の動向を調査した景気関連の統計です。

アメリカの場合は、全国の企業や政府機関などにサンプル調査を行い、結果をまとめた10数項目の指標が発表されます。その中で市場へ与える影響が大きいのが、『非農業部門就業者数』と『失業率』の2つです。

項目 内容
非農業部門就業者数 農業以外の産業で働く労働者の増減を数値化したもの。予想通りにならないことが多い。同時に発表される失業率と結果が相反するケースでは、こちらが信頼される傾向にある。
失業率 労働人口に対する失業者の占める割合。
相場への影響 非農業部門就業者数の増加幅が予想を上回った場合はドルを買う動き、下回った場合はドルを売る動きが多くなる。

経済指標の予想とその結果の捉え方

経済指標が発表される前には、各金融機関や調査機関などから指標の事前予想が公開されます。

経済指標発表前の為替相場はこの予想の影響を受け、相場を先読みした動きが見られます。一般的にこの場合の為替は、事前予想が良い場合はプラスの方向へ、そして悪い場合はマイナスの方向へ動く場合が多くなります。

  • 経済指標発表前には予想をもとに、相場を先読みした動きが見られる
  • 事前予想が良い場合は、プラスの方向へ動く要因となる
  • 事前予想が悪い場合は、マイナスの方向へ動く要因となる

予想数値とのギャップ

経済指標の発表では発表される数値そのものよりも、予想との乖離(かいり)が相場の動きを左右します。この場合の乖離とは発表結果と予想とのくい違い、すなわちギャップです。

経済指標の発表により為替が大幅な動きを見せるのは、事前の予想と発表のギャップが大きい場合です。予想とのギャップが大きいほど、発表後の為替の値動きは大きくなる傾向にあります。

ギャップの大きさがサプライズにつながる

一般的に発表結果が予想どおりであれば、市場では相場を先読みした取引が発表前にある程度行われるため、大幅な相場の動きはあまり見られません。

これに対し、発表結果が予想を超える好結果の場合は、今後の景気を判断する上で予期せぬ好材料となり、通貨が買われ為替の上昇へとつながります。逆に発表が予想を下回る結果となった場合は、景気悪化への懸念から為替は下落する傾向となります。

  • 発表結果が予想範囲内の場合は、相場の極端な動きは見られないことが多い
  • 発表結果が予想を大きく上回るほど、相場はプラス方向へ大幅に動くことが多い
  • 発表結果が予想を大きく下回るほど、相場はマイナス方向へ大幅に動くことが多い

経済指標発表時の為替の動きは、ギャップによる利益を狙った投機(※)目的の動きとなることがあります。

この場合の取引は当たった場合の利益、または外れた場合の損失が大きくなりがちです。発表前にはポジションをある程度整理しておく方が、リスクを避ける意味では良いかもしれません。

(※投機とは、ギャンブル的な取引のことをいいます。短期間での利益を狙い、機会に乗じた短期売買を繰り返す取引です。)

指標自体の注目度

経済指標では市場がどの国の、そしてどの分野の指標に注目しているかを正確に把握することが重要です。注目度が高い国の指標ほど、発表結果が市場に与える影響が大きくなります。

市場の関心が現在どの国にあるのか、そしてどの経済指標に注目しているかを知るには、日頃から市場や経済などに関心を持ち、取り上げられる『旬なテーマ』について正確に理解していくことが大切です。

景気動向を含む総合的な判断が必要

今後の相場を予測していくには、その国の経済状況が改善の方向にあるのか、それとも悪化の方向にあるのかの判断が必要です。

たとえば、失業率4.5%という場合、この数値のみでは景気の動きはわかりません。半年前は5.0%だった失業率が4.5%になったのであれば、失業率が改善してきており、経済状況が良い方向へ向かいつつあるという判断材料となります。

経済指標の結果を受けて将来的に市場がどの方向へ動くのか、そして各国政府の金融政策へ与える影響などを考え、これからの中長期的な相場の動きを読み解いていくことが大切です。

まとめ

経済指標の発表は、為替相場の動向に大きく影響します。特に注目度が高いアメリカの経済指標の発表は必ず確認をしましょう。また、発表だけでなく、事前の予想による相場の動きや、予想と発表結果との乖離も重要です。

常日頃から経済情報や世界情勢などと併せてチェックし、為替の取引に役立てていきましょう。

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