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FXでの複利による仕組み。大きな儲けとリスクは表裏一体

FXでも高収益を望める複利運用は可能です。しかし、同時に高いリスクも存在するため、その運用には知識とスキルが不可欠です。FXで複利を活用するにはどうすべきなのか、そのために複利の仕組みと試算例、運用にあたっての注意点などを詳しく紹介します。

この記事の目次

FXで複利を得るには

複利は元本だけでなく、利益に対しても利子がつく利息の計算方式をいいます。これに対して単利は、常に元本だけが利子の対象となるので、複利ほどには利息は増えていきません。

FXでは、運用の元手となる証拠金が元本に該当します。そしてその後に得た利益を運用元本にプラスしていけば、トレードごとに運用元本が増える計算となり、雪だるま式に利益が加算されていく仕組みとなります。

運用益をさらに運用すればよい

FXでの複利運用は単純で、トレードで得た利益をその次のトレードの運用元本に回し、当初の元本との合計額でトレードを行えばよいのです。

例をあげて説明すると、元本となる証拠金が10万円、最初のトレードで得た利益が1万円だったとします。複利では元本に利息を組み入れるので、次のトレードでは最初の利益も運用元本に回し、合計額の11万円を投資対象とします。

こうしてトレードのたびに得た利益を運用元本に加えていけば、その後の取引はすべて複利での運用ということになります。

実際に計算してみると

複利での運用でどれくらい資金が増えていくか、実際にシミュレーションしてみます。ここでも当初の証拠金を10万円、1度のトレードで得る利益を10%として試算します。

複利での運用試算

運用元本 利益額 トレード後の総資金額
運用前 100,000円
1回目 100,000円 10,000円 110,000円
2回目 110,000円 11,000円 121,000円
3回目 121,000円 12,100円 133,100円
4回目 133,100円 13,310円 146,410円
5回目 146,410円 14,641円 161,051円

当初の証拠金10万円は、5回のトレードで160%超に増加しました。注目すべきはトレードごとの利益額です。トレード回数が増すたびに利益額も大きくなっており、これが複利運用で収益が雪だるま式に増えていく理由となります。

もちろん、毎回10%の利益率で勝ちトレードを続けることなど、現実的ではありません。しかし、理論上は得た利益をそのまま運用元本に組み入れるだけで、資金の運用効率が飛躍的に向上することになるのです。

儲けるには複利で運用するのが最も早い

住宅ローンを利用したことがあると実感しやすくなりますが、銀行などからの借入は、なかなか元本が減ってくれないと感じる人が多いと思います。

その理由は銀行のローンにも、借入元本に利息を足したものに金利がかかる複利が採用されているからに他なりません。複利効果のおかげで銀行は、0.5%や1.0%といった超低金利でも、十分な収益を上げることができるのです。

そして、同じことは投資にもいえます。運用に複利を導入すれば、元本が増えるスピードも増し、単利での運用に比べ効率のよい投資となります。

単利の運用とはお金の増え方が違う

単利と複利ではどの程度の違いがあるのか、再び証拠金を10万円、1度のトレードで得る利益を10%として試算してみます。

単利での運用試算

運用元本 利益額 トレード後の総資金額
運用前 100,000円
1回目 100,000円 10,000円 110,000円
2回目 100,000円 10,000円 120,000円
3回目 100,000円 10,000円 130,000円
4回目 100,000円 10,000円 140,000円
5回目 100,000円 10,000円 150,000円

複利の試算では5回のトレードで、資金総額は約16万円にまで増加しました。これに対して単利では15万円ジャストと、5割増にとどまっています。

わずか5回のトレードで、1万円も増加額が違います。これが複利の効果です。単利の利益は常に同額であるため、トレード回数を重ねるごとに利益の増え幅は、さらに広がっていくことになります。

儲かるほど資金が増えていく

投資における収益性の高低は、運用元本の大きさに比例します。そのため、レバレッジというFX会社に預け入れる証拠金の何倍もの取引を可能とするシステムがあるFXは、元から高い収益性を持っています。

そのFXで、得た利益を常に元本に加算し続ける複利の考えを導入すれば、運用効率はさらなる向上を見せることになります。利益が出れば出るほど運用元本が増大するため、レバレッジと相まって収益の伸び代は、右肩上がりに上昇一途となります。

複利を運用する場合の注意点

雪だるま式に資金が増え、理想的な投資に思えるFXでの複利運用ですが、投資の原則を念頭に置いておかないと、投資家を苦しめるだけの理想論となりかねません。

投資に100%はありえず、常に利益を出すとは限りません。ところが複利での運用シミュレーションは、連戦連勝を前提としたものでした。

それがどれだけ現実的でないか、異を唱える人はおりません。つまり、負けトレードも必ずあるのだという原則を投資計画に組み入れておかないと、複利運用は逆に、大きな損失をもたらす結果となってしまうのです。

複利を期待すると高いリスクを負ってしまう

損失と利益は裏表です。利幅が大きければ損失の幅も大きくなるので、高収益を期待できる複利運用は、同時に高いリスクも背負っています。

勝ち続けないと実現できない

負けトレードが入ると収支はどう変化するか、連勝での試算と比較してみます。条件は証拠金10万円でトレード1回あたりの損益を10%、10回のトレードで勝率6割として計算しました。

勝率6割での複利運用例

運用元本 損益額 トレード後の総資金額
運用前 100,000円
1回目 100,000円 10,000円 110,000円
2回目 110,000円 11,000円 121,000円
3回目 121,000円 12,100円 133,100円
4回目 133,100円 13,310円 146,410円
5回目 146,410円 14,641円 161,051円
6回目 161,051円 16,105円 177,156円
7回目 177,156円 -17,715円 159,441円
8回目 159,441円 -15,944円 143,497円
9回目 143,497円 -14,349円 129,148円
10回目 129,148円 -12,914円 116,234円

最悪を想定して、6連勝で損益幅が最大となってからの4連敗で試算しました。10連勝で試算すると資金は約26万円となりますが、勝率6割ではプラス16,234円にまで萎んでしまいます。

同条件で単利の試算をすると資金残は12万円、複利運用を上回ります。よって、複利での高収益は、連勝が前提であるといわざるを得ません。

そして、それは現実的ではなく、複利運用による利益上昇カーブは、あくまでも理想論だと認識すべきなのです。

元本が保証された定期預金などとは違う

上記と同条件で勝率5割の試算をすると、資金残額は95,101円と、当初元本を割り込んでしまいます。

このようにFXでは、定期預金のように元本は保証されません。したがって、複利での運用は、勝率や相場分析力といった投資スキルを熟慮したうえで、計画的かつ慎重に行うべきといえます。

まとめ

複利での高収益はたしかに魅力的です。しかし、高リターンに期待するだけでは投資とはならず、ただのギャンブルとなってしまいます。

複利運用は、そのリスクを熟知した慎重な計画が不可欠です。本文中の試算では、勝率6割が損益分岐点でした。こうした試算を自身のスキルに照らし合わせ、資金管理を徹底してこそ収益の上がる投資となります。

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