1. Fincyトップ
  2. 投資
  3. FX
  4. FXにおけるロスカットの仕組み。FXで借金を負わないために。

FXにおけるロスカットの仕組み。FXで借金を負わないために。

FX取引に関連する複数の言葉の中で、ロスカットというものがありますが、何となく複雑で分かりにくいと感じている人もいるでしょう。今回は、損失が膨らみ過ぎないよう働く安全弁のようなシステム、ロスカットについて解説します。

この記事の目次

ロスカットという仕組み

FXに関する情報を読むと、かならず登場する言葉が『ロスカット』です。

FX取引では、一定の証拠金(担保)を業者の口座に預け入れ、その金額に『レバレッジ(※1)』という倍数を掛けた金額で通貨の売買を行います。

その際、含み損(決済はしていないけれど計算上損失が出ている状態)を抱えれば、証拠金の中から差し引いて計算されます。

この差引額によって、預け入れた証拠金が一定以上減少した場合に、強制的に建玉(たてぎょく※2)を決済して、証拠金がそれ以上傷つくことを防ぐものが、ロスカットと呼ばれるシステムです。

(※1)レバレッジ:英語では、『てこの作用』といった意味をもつ言葉で、投資手法の中では、手持ち資金の数倍以上の額で取引を可能にすることを言います

(※2)建玉:未決済で維持している取引です

投資家を保護するためにある

FX取引が扱う為替レートに限らず、相場というものは想定外の思わぬ動きをするものです。場合によると、投資家自身が対処する間もなく、大きな損失に発展するリスクがあります。

そういった場合であっても、投入した資金を超えて損失が膨らまないよう、投資家を保護する仕組みがFXのロスカットです。

証拠金維持率とは

『証拠金維持率』とは、投資家が行った取引の損益と投資額を含めて、その時点での証拠金の余力を算出した数値です。ロスカットの仕組みを詳しく理解するためには、まず証拠金維持率について知る必要があります。

証拠金維持率を算出するためには、以下のようにいくつかの数字が必要です。

  • 証拠金額:投資家が預け入れた金額
  • 含み損益:取引の現状を評価した損益額(利益はプラス・損失はマイナスの数字)
  • 通貨価格(現状の相場価格)
  • レバレッジ比率

上記の数字を使い、1万通貨を取引している場合を想定し、証拠金維持率を表すと以下のようになります。

  • 証拠金維持率 =(証拠金額+含み損益)÷(通貨価格 × 1万 ÷ レバレッジ比率)× 100

上記の数式において、(証拠金額+含み損益)は『有効証拠金』と呼ばれ、預け入れた証拠金に含み損益を加え評価しなおした数値です。

また、(通貨価格 × 1万 ÷ レバレッジ比率)は『必要証拠金』と呼ばれ、建玉を維持するために使われている証拠金の額を示しています。

つまり、証拠金維持率は、含み損が大きくなると『減少』する値であり、投資家の手元で動かせる残り資金の割合を評価し、100分率で表現したものです。

各FX業者は、それぞれに証拠金維持率の下限を設定し、その値まで低下した場合に強制的にロスカットを行います。

証拠金シミュレーション|「みんなのFX」

FXでなぜ借金を負うことがあるのか

基本的には、投資家が証拠金以上の損失を被らないように働くのが、ロスカットの仕組みですが、やはり完璧というわけではなく、証拠金では足りない額の損失を生じる場合もあります。

その場合には、FX業者の口座に追加証拠金を入金する必要が生じ、もともとギリギリの資金で投資を行っており、動かせる資金がない場合などは、借金になってしまいます。

決済されたとき証拠金を割り込むことがある

ロスカットの機能が働いたとしても、証拠金以上の損失を生むケースとして、主に、以下の2つがあげられます。

相場が急に変動した場合

為替相場は短時間で大きな変動をする場合があり、ロスカットにより強制的に決済取引が行われても、約定※(やくじょう)する速度が相場変動に追いつかないケースもあります。

この場合は、証拠金を超えた損失となるレートで決済されてしまうことも起こり得ます。

※約定:取引が成立することです。

前日終値と翌営業日の始値に窓が開く場合

たとえば、日本が夜の時間帯に、海外において経済に影響する大きな事件が発生することも充分あり得ます。そのような場合は、日本マーケットでの『前日の終値』と『翌朝の始値』が、大きく乖離(かいり)する(窓が開く)ということも起きます。

そういったケースでは、営業開始の時点ですでに証拠金維持率がロスカットのラインを割り込んでいることもあり、損失が証拠金を超えてしまいます。

リスクと上手く付き合う

FXに限らず投資活動では、損失の可能性をつねに意識し、リスクを上手く管理することが大切です。

レバレッジを抑えた取引を心掛けよう

FX取引の大きな魅力は、レバレッジにより手持ち資金の数倍から25倍(日本国内)の金額を取引できる点です。

この仕組みにより、少ない資金で大きな利益を狙えるということですが、それは同時に、大きな損失を生むこともあるわけです。

上記のとおりに、ロスカットの基準となる証拠金維持率は、含み損により低下し、含み損益はレバレッジの倍数に合わせて、大きく振れることになっています。

投資家としては、利益を求めて大きなレバレッジに魅力を感じるところですが、とくに初心者の場合は、低めのレバレッジ(3〜8倍程度)に設定し、徐々に利益を積み上げるよう心掛けましょう。

まとめ

FX取引の特徴のひとつであるロスカットは、投資家が証拠金以上の損失を出さないように保護するシステムです。

ロスカットが発動すると、強制的に決済売買が行われますが、相場の動きにより証拠金を超えた損失を生じることもあります。

可能な限りロスカットにならずFX取引を継続するために、証拠金やレバレッジ比率には余裕のある取引を行うことが賢明です。

FXのロスカットとは。仕組みを理解して適切に資金管理していこう

保険・住宅ローン、お金の悩み、現在の家計・老後の家計や将来が
気になるという方は、「お金の専門家」に相談するために、まずは
ライフプランを作成してみましょう。

関連するお金の記事

関連するお金の相談

  • ひふみプラスの成績について

    投資初心者ですが、ネットなどを見ているとひふみ投信が評価が高く、実際に投資していても元本割れを起こすことなく安定していい成績をあげています。ただ、投資方針...

    30代 / 男性 / 大阪府 / 年収 300万円以下 / 独身

FXの人気記事

カテゴリ

投資