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投資信託のリスクは標準偏差で予測する。リスクと標準偏差の基礎知識

投資信託を選ぶときには、前もってその投資信託のリスクを予測することが重要です。本記事では、投資信託のリスクや、投資信託のリスクを予測するための標準偏差について解説します。また、標準偏差に注目した商品の選び方も知っておきましょう。

この記事の目次

投資信託にもリスクはある

投資信託とは、投資家から集めた資金をひとまとめにし、その資金を専門家が運用して、その結果得た運用益を投資家に還元するという仕組みの金融商品です。

複数の投資先への分散投資が基本であるため、株式などと比較するとリスクが少ない傾向にあります。しかし、元本保証の商品ではないので、リスクがまったくないわけではありません。

そもそも投資信託とは? - 投資信託協会

投資信託におけるリスクとは

投資を始めるときには、前もってどのようなリスクがあるのかを把握し、その対策を考えておくことが重要です。それでは、投資信託におけるリスクには、どのようなものがあるのでしょうか。

四つの主なリスク

投資信託には、主に以下の四つのリスクがあります。

  • 価格変動リスク:その投資信託に含まれる株式や債券などの金融商品の価格が下がるリスク
  • 為替変動リスク:運用している外貨のレートが円高などによって下落するリスク
  • 信用リスク:その投資信託に含まれる株式や債券を発行した企業の業績悪化や倒産によって、金融商品の価格が下がるリスク
  • 金利変動リスク:その投資信託に含まれる債権の価格が金利の変動の影響で下落し、投資信託自体の価格が下がるリスク

投資信託を選ぶときには、このようなリスクについて総合的に判断し、商品を決めることが重要です。

投資信託のリスクを標準偏差で予測する

すべての投資信託には前述のようなリスクがありますが、リスクの度合いは商品によって異なります。そのため、購入する商品を決めるときには、その商品のリスク度を予測することが重要です。ここでは、投資信託のリスクを『標準偏差』で予測する方法を解説します。

標準偏差│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券

標準偏差とは?

標準偏差とは、一定期間内の平均リターンから、月次や年次のリターンと損失がどれくらい離れているかを計算した、統計学上の数値のことです。平均リターンを中心に、リターンと損失の最高値を標準偏差1倍として、図に落としてみましょう。

標準偏差のイメージ

出典:FP大竹のり子氏がNISA(ニーサ)について解説|モーニングスター

平均リターンからリターンと損失の最高値が5%しか離れていない商品と、20%離れている商品では、20%離れている商品の方が平均からのブレ幅が大きくなります。

つまり、平均より大きな利益を得やすい代わりに、大きな損失も出やすい、ハイリスク・ハイリターンの商品であるということです。

なお『平均リターン±1倍の標準偏差になる確率は68.3%』『平均リターン±2倍の標準偏差になる確率は95.4%』とされています。

標準偏差の見方

仮に、『年次リターン5%・標準偏差20%』の投資信託を、1年運用したとしてリスクの予測を立ててみましょう。

  • 平均リターン:5%
  • +25%~-15%のいずれかの結果になる確率:68.3%

つまり、その投資信託を1年運用すると平均5%の利益を得られますが、運用が順調であれば25%の利益が得られ、運用がうまくいかなければ15%の損失が出ると判断できます。標準偏差が『年次リターン5%・標準偏差10%』だとしたらどうでしょうか。

  • 平均リターン:5%
  • +15%~-5%のいずれかの結果になる確率:68.3%

運用が順調なときに得られる利益は減るものの、うまくいかなかったときの損失も少なくなります。それだけ、安定した運用が可能ということです。

2倍で最悪の事態を想定する

標準偏差からリスクを予測するときには、標準偏差の2倍の数値を求め、最悪の事態を想定することが重要です。『年次リターン5%・リスク20%』を2倍にして予測を立ててみましょう。

  • 平均リターン:5%
  • +45%~-35%のいずれかの結果になる確率:95.4%

資産運用がうまくいけば最高45%の利益が得られるものの、最悪の場合35%の損失が出ると判断できます。

標準偏差に注目して商品を選ぶ

最後に、標準偏差に注目した投資信託の選び方を紹介します。

標準偏差はどこで確認できる?

各投資信託の標準偏差は、資産運用の情報サイトなどで確認可能です。例えば、『モーニングスター』では、投資信託個別の商品ページがあり、その中の『レーティング&リスク』というページに標準偏差が掲載されています。

投資信託のモーニングスター|レーティング&リスク[フィデリティ・USリートB(H無)のモーニングスターンリスクリターン分析]

数値の大小の生かし方

標準偏差が高いと、価額が下落するリスクの方に意識が向きがちですが、反対に運用がうまくいったときには、標準偏差が低い商品よりも大きな利益が得られる可能性があります。

反対に、標準偏差が低いと安定した資産運用ができるものの、大きな利益は得にくいことも理解しておくことが重要です。

単純に『標準偏差が高い=リスクが大きくて危ない』と判断するのではなく、運用がうまくいった場合のリターンと、うまくいかなかった場合の損失を計算してみましょう。

そして、自分が投資でどの程度の利益を出したいのか、いくらくらいの損失なら耐えられるかの範囲を考え、その範囲内に収まる商品を探すことが大切です。

まとめ

投資信託は、株式などよりは比較的リスクが低い金融商品ですが、まったくリスクがないわけではありません。事前に標準偏差からその投資信託のリスクを予測し、自分の希望に合う商品を選びましょう。

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