1. Fincyトップ
  2. 投資
  3. 投資信託
  4. 投資信託の約定日はいつ?用語を整理してスムーズに運用していこう

投資信託の約定日はいつ?用語を整理してスムーズに運用していこう

投資信託の約定日はいつ決まるのでしょうか。本記事では、約定日や受渡日などの投資信託の取引に必要な日付、基準価額や分配金などの重要な用語をわかりやすく解説します。また、投資信託の買い方や値段の決まり方を知って、取引に生かしましょう。

この記事の目次

投資信託の購入の流れ

まず、『投資信託』の購入の流れを把握しておきましょう。

  1. 購入する投資信託を決める
  2. 金融機関を決め、取引口座を開設する
  3. 口座へ資金を入金し、購入(買い注文)を申し込む
  4. 購入代金の支払い

上記の流れについて、詳しく解説していきます。

投資目標や金融機関を決める

投資信託の購入前に結婚資金や住宅の購入、あるいは老後の資金など、具体的な投資目標を決めておきましょう。

運用していく資産がいつ・何に使う資金であるかによって、求める運用の成果や期間が変わり、どのような商品を購入すればよいかも違ってきます。

目標が決まったら、目論見書(※)などで購入したい投資信託の詳細を確認しましょう。目論見書は購入前に販売会社・運用会社のホームページからの閲覧や、郵送による取り寄せが可能です。

投資信託は証券会社・銀行・信用金庫・郵便局などで購入できますが、複数の金融機関で買えるものと、特定の金融機関でしか買えないものがあります。よって、購入したい銘柄を扱う金融機関を選ばなければなりません。

同じ投資信託であれば、購入する金融機関が違っても運用成果は同じです。ただし、購入手数料などのコストに違いがあることを知っておきましょう。

(※目論見書とは、投資信託の募集要項・投資対象・運用実績・コストなどの、重要事項を説明した書類のことです)

口座の開設

投資信託を買うには、普通預金の口座とは別に投資信託専用の取引口座を開設しなければなりません。

口座の開設にはマイナンバー(通知カードなど)および本人確認書類、印鑑(店頭で申し込む場合)などが必要です。金融機関のホームページで何を用意すればよいか、事前に確認しておきましょう。

ほとんどの金融機関でWebを使って口座を開設できるため、24時間いつでも開設の申し込みが可能です。一般的に口座開設に手数料はかからず、早ければ申し込みから数日で取引口座の開設が完了します。

購入の手続き - 投資信託協会

購入と運用

どの商品を購入するか検討する際には、以下の三つの基準に注目してみるとよいでしょう。

  • 安全性;預けた資産の目減りや、予想外の損失を招く可能性はないか
  • 流動性:必要なときに換金が可能か
  • 収益性:どの程度の収益を見込めるか

目論見書などで購入したい投資信託の安全性と収益性のバランスを確認し、目標に応じて使い分けや組み合わせを考えて購入・運用していきます。

例えば、数年後に使う予定がある資金は、元本の安全性が高い公社債投資信託(※1)などへの投資が考えられるでしょう。

当面使う予定がない資金であれば株式を組み入れた商品など、収益性を重視した値動きの大きいものへの投資を検討してみてもよいかもしれません。ただし、投資信託は元本割れのリスクを伴う商品であることを忘れないようにしましょう。

(※1:公社債投資信託とは、株式を一切組み入れないことを約款で明示している投資信託のことをいい、主に、国内の債券や海外の債券などに投資します)

選択する際のポイント - 投資信託協会

投資信託の用語

ここでは、投資信託の用語の中から、代表的なものをいくつか紹介していきます。

基準価額とは

『基準価額』とは、投資信託の1口、または、1万口あたりの値段のことで、購入・換金(売却・解約)する際の基準になる価格です。ちなみに『口(くち)』は、投資信託を取引する際に用いる単位であることも覚えておきましょう。

基準価額は市場の取引が終了してから以下により算出されます。

  • 基準価額=純資産総額÷総口数

投資信託の組み入れ資産を毎営業日に時価で評価し、利息や配当などを加えて資産総額を算出します。そこから、売買手数料や信託報酬(※)などの運用にかかるコストを引いたものが純資産総額です。

なお、総口数は、投資信託を購入した人が保有する口数の合計を指します。

(※信託報酬とは投資信託の管理・運用にかかるコストのことで、保有期間中は継続した支払いが必要です)

基準価額の変動例

基準価額の変動を、わかりやすい例で見ていきましょう。

1口1円(1万口あたりの基準価額1万円)で募集をかけた総口数100万口の投資信託Aを、3人が以下の通り購入したと仮定します。

Xさん:50万口、Yさん:30万口、Zさん:20万口

運用の結果、投資信託Aの1年後の純資産総額が130万円に増えた場合、1口あたりの値段は1.3円(130万円÷100万口)になります。なお、1年後の1万口あたりの基準価額は1万3000円(1.3円×1万口)です。

投資信託の基礎知識 - 投資信託協会

ブラインド方式とは

『ブラインド方式』とは基準価額がわからない状況で、投資信託の売買を申し込む方法のことです。

投資信託の基準価額は、日々変動しています。仮に、前日の基準価額を適用して取引をすると、実際の当日の基準価額より安い価格での購入や、高い価格での売却が行われる可能性があります。

このような状況は、すでに投資信託を保有する人の利益を阻害することになるため、平等な取引ができるようブラインド方式が採用されているのです。

ブラインド方式 / 大和証券投資信託委託株式会社

分配金とは

『分配金』とは、本来、運用による利益から投資家に還元されるお金(普通分配金)のことをいい、運用成果によってその金額は増減します。

運用で得た利益のどれくらいを分配金として投資家に還元するかは、投資信託ごとに定められた分配方針に基づき運用会社が決める仕組みです。

また、商品によっては分配金を受け取らずに、再び投資に回す『再投資』を選択できる場合があります。定期的に分配金を受け取ることはできませんが、税金を差し引いた金額が再び運用資金に加えられるため、複利効果が期待できるでしょう。

分配金を再投資に回さずに受け取りを選択すると、税引き後の金額をお小遣いや生活費などに利用することが可能です。

投資信託の分配金 | はじめての投資信託 | 松井証券

売買の価格について

基準価額は投資信託を売買する際に基準となる価格で、1日に1回だけ更新があります。

例えば、国内株式を投資対象とする投資信託であれば、午後3時に市場の取引が終了してから基準価額が計算され、その日の夜頃に決定します。

決定した基準価額は、当日の締切時間までに申し込まれた売買注文すべてに対して適用される仕組みです。

基準価額は申し込み当日の夜あるいは翌日以降に、販売会社や運用会社のホームページで公表されます。また、翌朝の新聞でも確認が可能です。

買うときの値段

投資信託の買い方には『金額指定』と『口数指定』があることを覚えておきましょう。

金額指定は10万円や100万円などきりのよい金額を指定して、その金額分の口数を買う方法です。指定する金額には購入手数料や消費税も含まれるため、申込時に買うときの値段(受渡金額※)をあらかじめ決められます。

買い方 詳細
金額指定 ・10万円や100万円など、金額を指定する買い方
・申込時に受渡金額が確定する
・買える口数は、基準価額が確定するまで決まらない
口数指定 ・10万口や100万口など、口数を指定する買い方
・申込時に買う口数が確定する
・受渡金額は、基準価額が確定するまで決まらない

(※受渡金額とは、売買が成立した場合に実際に受け渡しする金額のことで、約定した金額に手数料や消費税などを加えた額になります)

売るときの値段

売るときの値段も、売却を申し込んだ時点では決まっていません。通常、換金の申し込みの受け付けが締め切られた後に、その日の市場の終値をベースに基準価額が算出されて売るときの値段が決定します。

また、売るときに『信託財産留保額』が発生することも知っておきましょう。

投資家に解約代金を支払うには、投資信託の中の資産を売却しなければなりません。資産の売却には手数料がかかるため、解約代金を受け取る人がその手数料を信託財産留保額として負担する決まりです。

信託財産留保額は、基準価額に対し何%という形で解約代金から差し引かれます。金額は投資信託ごとに異なり、徴収されない商品もあります。

換金するときの値段は決まっているの?|ふくろう教授の投資信託ゼミナール

日付について知ろう

投資信託を売買する際に、ポイントとなる日付を知っておきましょう。

申込時間によって当日か翌日になる申込日

申込日は、売買を申し込んだ日時によって決まります。

投資信託では銘柄ごとに売買の申込締切時間が定められており、締切までに申し込みが受け付けられると、申し込み当日が申込日になります。また、締切時間以降や土日・祝日などの休業日の申し込みは、通常、翌営業日が申込日です。

締切時間を午後3時をする投資信託が多い傾向にありますが、そうでない商品もあるため、目論見書などで締切時間を確認しておきましょう。

取引時間/注文受付時間 | 取引ガイド | 投資信託 | 楽天証券

海外の時差や休日などで日付が変わる約定日

『約定日』とは、基準価額が決定し申し込んだ取引が成立する日のことです。国内市場へ投資する商品は、通常、申込日当日に決定する基準価額で約定し、申込日=約定日になります。

一方、海外市場に投資するものは、原則として約定日が申込日の翌営業日になることを覚えておきましょう。

対象である海外市場の取引終了が、日本時間では夕方から翌日早朝にあたります。よって、売買に適用される基準価額の確定が申込日の翌営業日になり、その結果、約定日も申込日の翌営業日になるのです。

基準価額決定、約定確認のタイミングは? | 取引ガイド | 投資信託 | 楽天証券

受渡日や精算日は銘柄で異なる

『受渡日』とは、購入・売却した代金の清算が行われる日のことです。清算日とも呼ばれます。

受渡日は銘柄ごとに異なり、目論見書やWebの注文画面などから確認が可能です。また、発注後であれば注文照会の画面などからも確認できます。

投資信託の受渡日や手数料はどこで確認できますか。| よくあるご質問(Q&A) 松井証券

申し込みから約定確認までの流れ

ここでは、投資信託の売買について、申し込みから約定までの流れを解説します。

国内の場合

国内市場に投資する商品は、通常、市場の取引時間が終了する午後3時以降に基準価額が計算されます。投資信託に組み入れられている資産(株式・債券など)の当日の終値を基に運用会社によって算出される仕組みです。

約定内容は申込日の翌日(申込日が休業日の場合は翌営業日)早朝頃には取引履歴に反映され、約定した価格などの確認ができます。

また、後日、販売会社から電子交付もしくは郵送される『取引報告書』によっても、約定した取引の詳細の確認が可能です。

海外の場合

投資対象が海外の場合は、申込日の翌営業日に決定する基準価額で売買が約定するため、国内市場に投資する商品に比べて約定までに時間がかかります。

また、海外市場の休場日に売買を申し込むと、申込日が翌営業日の扱いになり約定までにさらに時間を要することも知っておきましょう。

海外休場日の場合

海外市場が休場日のケースについて、約定日までの流れを具体的に見ていきましょう。

例えば、海外市場休場のため4月4日を休業日とする海外ファンドを買う場合、4日に購入を申し込むと、翌営業日の5日が申込日です。

基準価額は海外市場が開場される現地時間5日の終値から算出されますが、時差により日本時間では6日に確定する基準価額で約定します。つまり、6日が約定日ということです。

ちなみに、基準価額の計算には、日本時間6日の販売会社が決めた一定時刻のレートが適用されることも知っておきましょう。

基準価額決定、約定確認のタイミングは? | 取引ガイド | 投資信託 | 楽天証券

分配金の種類と受け取り

ここでは、分配金の種類や受け取りについて見ていきます。

分配金の種類

分配金の種類には『普通分配金』と『元本払戻金(特別分配金)』の二つがあります。

普通分配金は元本の運用で得た収益から支払われる分配金です。利益から支払われるため課税対象です。元本払戻金は投資した元本の一部が分配金として払い戻されるしにあたり、利益から支払われる分配金ではないため課税されません。

分配金が普通分配金と元本払戻金のどちらであるかは、決算日の基準価額が個別元本(※)を上回るかどうかで判断しましょう。

決算日の基準価額が個別元本と同額または上回る場合は、分配金のすべてが普通分配金です。

決算日の基準価額が個別元本を下回る場合は、個別元本と基準価額の差額が元本払戻金にあたります。普通分配金は受け取った分配金から元本払戻金を引いて計算しましょう。

分配金の課税イメージ

出典:Q 普通分配金と元本払戻金(特別分配金)の違いって? :【特集】教えて!「分配型ファンド」: 三井住友銀行

(※個別元本とは、投資信託を購入した際の値段のことで、販売手数料などは含まれていません。個別元本は元本払戻金を受け取った場合などに金額が修正されます)

決算日に保有していること

分配金を受け取るには、決算日にその投資信託を保有していることが条件になります。そのためには、決算日の前営業日までに注文を成立(約定)させることが必要です。

1例として、以下の条件での分配金の受け取りを見ていきましょう。

決算日:15日、約定日:申込日当日、申し込みの締切時間:13時

この場合は14日の13時までに購入を申し込めば、当日に注文が約定し分配金を受け取れます。仮に14・15日が休業日であれば、通常は決算日が16日になり前営業日である13日の13時までに購入を申し込まなければなりません。

また、海外が投資対象の商品など約定日が申込日の翌営業日のものは、決算日の2営業日前までに購入を申し込んでおきましょう。決算日の前営業日が約定日になり、分配金の受け取りが可能です。

取扱数の多いおすすめ証券会社3選

投資信託の取扱数が多いおすすめの証券会社を3社、紹介します。

楽天証券

『楽天証券』は、取扱本数が2677本(うち、毎月分配型銘柄790本)と、業界屈指の多さを誇る証券会社です。中でも購入手数料無料のノーロードファンドが1359本、毎月分配型銘柄790本と充実した取りそろえが魅力といえるでしょう。

また、100円から購入が可能であるほか、楽天スーパーポイントを楽天証券ポイントに交換して、投資信託の購入代金に充当できます。

投資信託 | 楽天証券

SBI証券

『SBI証券』は、ネット証券の中で口座開設数No.1の証券会社です。取り扱い投資信託が2710本、うち、ノーロード投資信託が1363本とネット証券の中でもトップクラスの取扱数を誇っています。

また、SBI証券では、ほぼすべての投資信託が100円から購入可能であり、初心者でも気軽に投資を始められるでしょう。

投信・外貨建MMF|SBI証券

マネックス証券

『マネックス証券』では、1000本を超える投資信託を取りそろえており、ノーロードの銘柄が多いことも特徴です。

また、一部の商品を除いて、原則100円から購入できます。投資に役立つ情報の配信や分析ツールなど、充実した投資情報を無料で利用できる点も見逃せません。

投資信託/マネックス証券

まとめ

投資信託は売買を申し込んだ時点では、適用される基準価額は決まっていません。市場の取引終了後に、基準価額が計算され取引が成立します。

取引の仕組みや用語などをしっかり理解して、運用していきましょう。

保険・住宅ローン、お金の悩み、現在の家計・老後の家計や将来が
気になるという方は、「お金の専門家」に相談するために、まずは
ライフプランを作成してみましょう。

関連するお金の記事

関連するお金の相談

投資信託の人気記事

カテゴリ

投資