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投資信託の売り方には何がある?買い方や売り方のポイントまとめ

資産運用手段の1つとして、投資信託を選ぶ人も少なくありません。上手に資産を増やすには、投資信託の売買のタイミングに気を配って運用することが重要です。本記事では、投資信託を売買する際のポイントについて詳しく解説します。

この記事の目次

投資信託選びのポイント

投資信託には、さまざまな商品があります。ネット証券のなかには、2500本以上の銘柄を扱っている証券会社もあり、どのファンドを選んだらよいか迷う人もいるでしょう。

ここではまず、投資信託を選ぶ際のポイントを見ていきます。

対象のリターンとリスク

投資信託は値動きのある金融商品です。そのため、預貯金とは異なり、資産が減少する可能性があります。自分に合ったファンドを選ぶには、まず『リスク』と『リターン』を確認しなければなりません。

  • リスク…予測通りにいかない可能性
  • リターン…投資により期待される収益

リスクとリターンは比例しています。大きなリターンを得たい場合には、大きなリスクをとる必要があります。つまり、リスクが高いファンドは、値動きの幅(ブレ)が大きい投資信託だといえます。

一方、リスクが低いファンドは、大きな値上がりがない代わりに、大きく値を下げる可能性も少ない、値動きの幅が小さい投資信託です。

リスクとリターン - 投資信託協会

コスト

投資信託では、手数料や税金などのコスト管理が重要です。

手数料 税金(※1)
・購入時手数料(購入時)
・信託報酬(保有時)
・信託財産留保額(売却時)
・分配金(保有時)20.315%
・譲渡益(売却時)20.315%

手数料の有無や手数料率は、投資信託により異なります。手数料を抑えたい人には、購入時手数料のない『ノーロード投信』がおすすめです。

また、税金を抑えて運用をしたい場合は、NISA(ニーサ)や、つみたてNISA(※2)も、選択肢のひとつです。

(※1:分配金および譲渡益の税率は20%ですが、2037年までは復興特別所得税がかかるため20.315%です)

(※2:NISAは毎年120万円を上限とし最長5年、つみたてNISAは、毎年40万円を上限とし最長20年間の分配金、および譲渡益が非課税となります)

投資信託のコスト - 投資信託協会
投資信託の税金 - 投資信託協会

目標と組み合わせを考える

投資を始める際には、投資目的に合わせた投資期間と目標額を設定します。目標額が決まったら、購入するファンドを選びましょう。

ファンドを選ぶ際には、そのファンドが経済状況により、どのような値動きをするのかを知る必要があります。投資資産別のファンドの値動き傾向を、以下にまとめました。

経済状況 投資資産別の値動き
景気上昇 ・株式型ファンド、およびREIT(リート※)が値上がり
・債券ファンドは値下がり
景気下降 ・債券ファンドが値上がり
・株式型ファンド、およびREITは値下がり

ファンド選びでは、どのような経済状況でも大きな損失を被らないよう、さまざまな資産に分散投資することがポイントです。

(※REITとは、不動産を運用対象とする投資信託です)

投資信託が持つリスク - 投資信託協会

投資信託の買い方

ここからは、投資信託を購入する手順を解説します。

方針やファンドを決める

投資を始めるには、まず投資の方針を決めます。次に、投資方針にのっとったファンド選びをしましょう。

ファンド選ぶときには、以下を確認します。

  • ファンドの運用方針
  • 投資している資産
  • リスク
  • 運用実績
  • 手数料

上記の重要事項は、各ファンドのパンフレットや交付目論見書に記載されているため、よく確認しましょう。

目論見書 - 投資信託協会

証券会社や銀行など金融機関を選ぶ

投資信託の運用をするには、取引をする金融機関を決めなければなりません。投資信託の取り扱いがある金融機関は、以下の通りです。

  • 銀行
  • 証券会社
  • 郵便局
  • 信託銀行
  • 信用金庫

金融機関により取扱商品数や手数料、サービスが異なります。投資目的やライフスタイルなどを考慮し、自分に合った金融機関を選びましょう。

口座を開設して購入する

金融機関が決まったら、投資信託の口座を開設します。口座の開設は金融機関にもよりますが、以下の手続き方法があります。

  • 窓口
  • インターネット
  • 郵送

手続きに不安がある人は、窓口で相談しながら開設するとよいでしょう。窓口に行く時間がない人は、インターネットや郵送での開設方法が便利です。

口座を開設したら、投資信託の購入ができます。投資経験やライフスタイルにより、金融機関窓口、もしくはインターネットから手続きをしましょう。

なお、投資信託の取引は『ブラインド方式』です。基準価額は、売買受付時間の終了後に1日1回公表されるため、購入申込の時点では、適用される基準価額がわかりません。

投資信託の基礎知識 - 投資信託協会

売りを考えるときとは

投資信託は、長期保有によりリスクを抑え、安定した資産の成長を目指すのが一般的です。しかし、運用状態によっては、売却を検討しなければなりません。

ここでは、投資信託の売却を検討したほうがよい、3つのケースを紹介します。

似たファンドより成績が悪いとき

保有するファンドの運用状況が思わしくないときには、運用方針が似ているファンドの運用成績と比較してみましょう。

比較時は、以下のポイントを確認します。

  • 純資産総額の増減
  • 基準価額の騰落
  • 分配金の有無・支払い状況
  • 手数料

似たファンドも同じように運用成績が下がっている場合、市場や経済に成績悪化の原因があると考えられます。

一方、似たファンドが好成績を維持しているときには、自分の保有するファンドの運用が、上手くいっていない可能性があります。今後の成績に期待できないときは、売却を考えましょう。

純資産が減ったとき

『純資産総額』は、組み入れている株や債券などの有価証券を、時価で表したものです。純資産総額が減る原因には、以下が挙げられます。

  • 組み入れている有価証券の値段が下がったとき
  • 特別分配金(※)が支払われたとき
  • 投資信託の解約が増加したとき

純資産総額が減少すると、ファンドの保有する資産や資金が減るため、運用会社の目指す運用ができなくなる可能性があります。

思うような運用ができないことで運用成績が下がり、さらに純資産総額が減る悪循環も考えられるでしょう。

保有するファンドの純資産総額が減少し続けているときには、投資の見直しが必要です。

(※特別分配金とは、運用利益ではなく元本を切り崩して支払われる分配金のことです)

損切りは確実に

市場や経済の影響を受けた値下がりではなく、ファンド自体に問題がある運用成績の悪化は、今後も回復が難しいかもしれません。そのような場合は、売却を考える必要があります。

売却をするときには、今以上に損失が膨らむ前に、速やかに手続きをすることが重要です。

投資信託の売り方

ここからは、損失の出ていない投資信託を売却する際のポイントを解説します。

目標に届いたら利益確定する

投資信託を最安値で購入し最高値で売却すれば、大きな利益を得られます。しかし、投資信託はブラインド方式で取引されているため、最安値や最高値で売買をすることは困難です。

投資信託を上手に運用するには、大きな利益を目指すよりも、目標額に届いたら売却し、確実に利益を上げることが大切です。

元手のみ回収する

投資信託の運用で絶対に元本割れをしたくない人は、ある程度の利益が出ている時点で、投資額と同額分だけ売却をしてもよいでしょう。

投資した元手を確保し、利益部分のみを引き続き運用することで、元本割れの心配をせずに資産運用ができます。

必要な分だけ売る

投資信託の保有期間中は、タイミングによっては購入時よりも基準価額が下がります。基準価額が下がっているときに無理に解約する事態にならないよう、緊急時に引き出せるお金を、投資信託以外に用意する必要があります。

しかし、どうしても投資信託の資金が必要なときには、売却による換金が可能です。必要な分だけを売却し、残りは運用を続けましょう。

覚えておきたいポイント

投資信託を売却する際には、いくつか気をつけなければならないポイントがあります。

クローズド期間や入金までの期間

売却時の注意点としては、以下が挙げられます。

項目 詳細
クローズド期間 ・投資信託によっては、解約請求ができないクローズド期間がある
(ただし、投資家の死亡や不可抗力(天災など)といった、特別な事由があるときは解約可能)
適用基準価格 売却申込当日、もしくは翌日の15時以降に決まった基準価額が適用される
入金までの日数 売却代金が入金されるまでには、売却申込から5日程度かかる

詳細は各投資信託により異なるため、目論見書で確認しましょう。入金までは日数がかかるため、売却代金の使途が決まっている人は、計画的に手続きを進めることが重要です。

換金までの流れ:個人のお客さま|ゆうちょ銀行

手数料にも注意

ファンドによっては、売却時に手数料がかかります。売却時に必要な手数料は以下の2つです。

  • 解約手数料
  • 信託財産留保額

投資信託を解約した場合、ファンドの保有する資産(株や債券など)を売却し、売却代金を準備します。それによりファンドの保有する資産が減り、他の投資家の資産に影響が出る可能性があります。

売却時に一定の手数料を徴収することで、頻繁な売買を防ぎファンド運用の安定を図るのが『信託財産留保額』です。

解約手数料および信託財産留保額の有無や手数料率は、各投資信託により異なるため、目論見書で確認しましょう。

投資信託Q&A・換金(売却)するときに費用はかかるの?/ マネックス証券

NISAがデメリットになることも

NISAで保有している投資信託の値段が下がっている場合、売却のタイミングが取りにくい点に注意が必要です。非課税期間を重視しすぎて、適切なタイミングを逃さないようにしましょう。

また、NISA口座は他の口座(特定口座や一般口座)の金融商品と、損益通算ができない点も注意が必要です。

たとえば、A投資信託で50万円の損失、B投資信託で100万円の利益が出たとします。

損益通算の有無 税金額
損益通算あり (100万円-50万円)×20.315%=10万1575円
損益通算なし 100万円×20.315%=20万3150円

損益通算の有無により、税金額に差が出ます。NISA以外にも金融商品を保有している人は覚えてきましょう。

NISAの概要 : 金融庁

自分では難しいと思ったら

投資信託の売却のタイミングを決めるには、市場経済および運用状況のチェックが不可欠です。

確認する時間が取れない人や、自分には難しいと感じる人は、『ロボアドバイザー』を利用する方法もあります。

ロボアドバイザーを使ってみよう

ロボアドバイザーとは、AI(人工知能)が自動で資産運用、および資産形成のサポートをおこなうサービスです。

資産状況やリスク許容度に応じて、ひとりひとりに合った資産運用方法を教えてくれます。そのため、投資に時間が割けない人や、初心者で売買に不安がある人に向いたサービスだといえるでしょう。

ロボアドバイザーは、証券会社などの金融機関で取り扱っています。運用方針を決定するアンケートを無料で受けられる金融機関もあるので、興味がある人は試してみましょう。

ロボアドバイザー|住信SBIネット銀行

提案や運用まで一任できるものもある

ロボアドバイザーには、ニーズによって2つのタイプがあります。

アドバイス型 投資一任型
・ロボアドバイザーに提示された運用方針をもとに投資家が投資
・リバランス(※)は投資家が行う
・コストが安め
・運用方針の提示、および資産の売買をロボアドバイザーが行う
・リバランスは自動で行われる
・コストが高め

負担を減らした資産運用をしたい人や、ロボアドバイザーのサポートを受けて資産運用しながら、投資の勉強をしたい人は『投資一任型』がおすすめです。

(※資産運用を行っていると相場の変動にともない、時間の経過とともに運用当初の資産配分が変わってきます。この変わってしまった資産配分を、運用当初の比率に修正することを、リバランスといいます)

ロボアドバイザー │ マネックス証券

主なロボアドバイザーと運用サポートアプリ

ここからは、主要なネット証券で取り扱っているロボアドバイザーを紹介します。

楽天証券 楽ラップ

『楽ラップ』は、10万円から始められる投資一任型のロボアドバイザーです。国内外の株式や債券、REITを投資対象としています。

手数料は2種類あり、投資家の希望で選べます。

手数料タイプ 手数料額
固定報酬型 投資顧問料0.162%+運用手数料(投資金額により0.378~0.54%)+ファンド費用
成功報酬併用型 投資顧問料0.054%+運用手数料(投資金額により0.378~0.54%)+成功報酬(運用益の積み上げ額の5.4%)+ファンド費用

楽ラップの特徴は、契約により付加される『TVT機能』(下落ショック軽減機能)です。

これは、国内外の株式市場の価格変動リスクが上昇したときに、株式への投資を減らし、債券への投資を増やすものです。

リスクを抑え、安定した資産運用を目指す人に向いているロボアドバイザーです。

楽ラップ:ロボ・アドバイザー | 楽天証券

マネックス証券 answer

『answer』は、マネックス証券が運営する、利用料無料の資産運用サポートアプリです。

18年7月10日現在、297銘柄の分析対象投資信託から、最適な運用方針をシミュレーションしてくれます。分析対象銘柄の投資先は、国内外の株および債券、REIT、コモディティ(※)です。

また、answerは、マネックス証券に口座を保有していない人でも利用できます。通常の投資信託運用だけでなく、NISAや確定拠出年金にも対応しているため、多くの人が使えるアプリとなっています。

(※コモディティとは、商品先物取引で取引されるエネルギーや貴金属、穀物といった商品です)

answer-誰でも無料で使える、投資信託による資産運用シミュレーションアプリ

SBI証券 FundRobo

『FundRobo』は、SBI証券で取り扱う投資信託の中から、最適なファンドを提案してくれるアドバイス型のロボアドバイザーです。利用料は無料で、SBI証券に口座がなくてもアドバイスを受けられます。

FundRoboでは、いくつかの質問に答えることで、リスク許容度別に1〜5のグループに分類されます。その後、希望する投資地域や投資資産によって、1〜3銘柄のおすすめのファンドが提示されます。

ファンドの選定は、世界有数の投資信託評価機関である、モーニングスター社のデータをもとに行っているため、運用実績や運用効率の優れた投資信託を提案してもらえる点が魅力です。

SBI証券(旧SBIイー・トレード証券)|SBI-ファンドロボ

まとめ

投資信託は値動きのある金融商品です。長期運用による安定した資産の成長を目指すのが一般的ですが、運用成績が悪い場合には、解約を考える必要があります。

特に、純資産総額が減り続けている場合や、運用方針が似ている他のファンドに比べ著しく成績が悪いときは、ファンドの見直しが必要です。

ファンドの見直しには、市場やファンドの状況をチェックし、売却のタイミングを判断しなければなりません。

ファンドの売買が難しいと感じる人は、ロボアドバイザーを利用することで、負担の少ない資産運用をしていきましょう。

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