なぜ保険のシミュレーションが必要なのか
なぜ保険を契約する前に、シミュレーションをするとよいのでしょうか。
家庭によって必要保障額はそれぞれ
保険会社が提供している民間の保険は、公的保険ではまかないきれない医療費を補ったり、公的保険で対象外となっている治療をカバーしたりするために、任意で加入するものです。
それぞれの家庭によって、家族構成や家庭状況が異なるため、民間の保険にも加入する必要性や保障内容、保障額が異なります。
保険のシミュレーションをおこなえば、そもそも保険にも加入するべきなのか、また、加入したほうがよい場合は、必要な保障内容や保障額が確認できます。
そのため、余分な保険に加入してしまったり、必要以上に高額な保険料を支払ったりすることを防げます。
まずはライフプランの分析をしてみよう
保険のシミュレーションをおこなう前に、まずはライフプラン(※)を分析してみましょう。なぜなら、今後のライフプランよって、加入するべき保険が異なるからです。
たとえば、もうすぐ子どもが産まれるのであれば、世帯主に万が一のことがあったときでも、生活費や教育費を確保できるよう、死亡保障が付いた保険への加入を検討する必要があります。
また、老後の生活費を確保したいのであれば、貯蓄性のある保険に加入したほうがよいでしょう。
このように、それぞれのライフプランによって、必要な保障内容や保障額が変わります。そのため、自分や家族のライフプランを分析することが重要です。
(※ライフプランとは就職や転職、結婚や出産といったライフプランを、いつどのように実現したいのかという、人生設計のことを指します)
無料で使えるシミュレーションソフト
ライフプランを分析するときには、シミュレーションソフトを使うと便利です。『Financial Teacher System』であれば無料で利用できます。
Financial Teacher Systemでは、生命保険での保険金受取額や住宅ローンの返済について、老後の資金は足りているのかといったことを、細かくチェックできます。
また、世帯主が亡くなった場合に、残された家族の生活費が確保できるのかといったことも確認できるため、生命保険の保険料を決めるときにも役立ちます。
エクセルで必要保障額を把握
生活クラブFPの会では、必要事項を記入していくだけで、生命保険の必要保障額を自動計算できる、エクセルのツールがダウンロードできます。
また、加入している保険の一覧表やライフイベント表など、ライフプランの分析に役立つツールもダウンロード可能です。
生命保険のシミュレーションをしてみよう
ライフプランの分析が終わったら、次は保険のシミュレーションをしてみましょう。
保険会社のシミュレーションサイト
さまざまな保険会社が、生命保険などのシミュレーションができるサイトを公開しています。
シミュレーションサイトを利用すれば、必要事項を入力していくだけで、手軽に保険のシミュレーションができます。
メットライフ生命の場合
メットライフ生命のシミュレーションサイトでは、生年月日と性別を入力するだけで、複数の保険をまとめてシミュレーションできます。
また、入院時の希望の保障額や、先進医療を受けたときに給付金を受け取りたいかなど、それぞれの希望を入力していくことで、より細かなシミュレーションが可能です。
さらに、喫煙の有無や身長・体重などを入力すると、健康状態がランク付けされ、健康状態に応じた保険料が算出されます。
日本生命ならグラフが見やすい
日本生命の必要保障額シミュレーションは、シミュレーション結果のグラフが見やすい点が特徴です。
性別や生年月日、職業などの簡単な情報を入力するだけで、将来の収入額や支出額の予想を算出し、必要保障額をシミュレーションできます。
また、現在の支出額などの情報を入力すると、さらに細かくシミュレーションできるほか、将来の経済状況なども確認できます。
一括見積りサイトで比較が簡単
保険会社のシミュレーションサイトでは、その保険会社の保険に関するシミュレーションしかできません。しかし、一括見積りサイトを利用すると、さまざまな保険会社の保険が簡単に比較できます。
価格.com
価格.comの生命保険シミュレーションでは、27の生命保険の保険料を一括で比較できます。
それぞれの保険の月額保険料を一度で確認できるほか、人気ランキング順や月額保険料が安い順に並び替えての確認も可能です。
また、保険の詳細ページへのリンクや、一括で保険の資料請求をするためのチェックボックスなどが設置されているため、気になる保険があれば、より詳しい情報を調べられます。
価格.com - 生命保険の保険料シミュレーション(人気ランキング順)
保険市場
保険市場は、保険の比較・見直しサイトです。年齢と性別、保険のカテゴリーを入力すると、多数の保険の保険料が一度に確認できます。
また、サイト内には、保険のアドバイザーにチャットで相談できるサービスがあるため、わからないことがあるときには、すぐに相談することが可能です。
さらに、チャットに手持ちの保険証券の写真を送信すると、無料で現在の保障内容などを診断してもらえるので、保険の見直しにも役立ちます。
もし必要であれば、保険市場の店舗に出向くか、訪問相談を依頼することで、保険のプロに、直接保険の相談をすることも可能です。
アプリでもシミュレーションできる?
スマートフォンのアプリでも、保険のシミュレーションができます。
家計簿アプリZaim
約750万人が利用している家計簿アプリ『Zaim』には、保険のシミュレーション機能が付いています。
この機能を利用すると、保険料の支払金額や払込期間がグラフで表示されるため、保険の見直しに役立てられます。
また、現在加入している保険を記録する機能も付いており、保障内容や保険料の管理がしやすくなっています。
日本最大級!無料の家計簿アプリ・レシート家計簿「Zaim」
ローン・保険のシミュレーション機能を正式搭載 - 株式会社 Zaim
保険はシミュレーション活用とアプリで管理が賢明。保険ツールの基礎
車やバイクの保険もシミュレーション
生命保険や医療保険だけでなく、車やバイクの保険も契約前にシミュレーションしておきましょう。
保険相場をチェックしてみよう
まずは、保険料の相場を知っておきましょう。相場を知っておくと、保険を決めるときの目安になります。
たとえば、SBI損保の車の保険料の相場は、以下のようになっています。(2017年10月時点)
加入者 | 車両保険なしの平均保険料 | 車両保険ありの平均保険料 |
25歳男性 | 68,626円 | 12万2,226円 |
30歳男性 | 41,331円 | 72,974円 |
35歳男性 | 39,186円 | 68,058円 |
40歳男性 | 37,532円 | 71,447円 |
また、保険市場では、バイクの保険の相場が確認できます。(2017年4月時点)
バイクの種類 | 保険料 |
125cc以下(原付バイク含む) | 約28,000~74,000円 |
125cc超~250cc以下 | 約43,000~13万3,000円 |
250cc超 | 約43,000~13万3,000円 |
いろいろな保険会社のサイトで、車やバイクの保険の相場が確認できるので、チェックしてみましょう。
車の保険料の相場、初めての場合はどれくらい?
バイク保険の保険料の相場は?【保険市場】
一括見積サイトなら手間がかからない
一括見積サイトを活用すれば、いろいろな保険会社のサイトを、ひとつずつ確認するような手間がかかりません。
車は保険の窓口インズウェブ
SBIホールディングス株式会社が運営している、『保険の窓口インズウェブ』では、SBI損保の保険以外にも、ソニー損保やアクサダイレクトなど、複数の保険のシミュレーションが可能です。
自分の車の車名や型番、ナンバーなどの情報を入力すると、自分の車に合った複数の保険の保険料が一目で確認できます。
また、すでに車の保険に加入している場合は、保険の見直しも可能です。この場合、契約中の保険の保険会社名や、保険の満期日などの情報の入力が必要になるので、保険証券などを手元に用意しておきましょう。
自動車保険は比較で安くなる!~保険の窓口インズウェブ:自動車保険一括見積もり
バイク保険のシミュレーションも可能
保険の窓口インズウェブでは、バイク保険のシミュレーションも可能です。車だけでなく、バイクにも保険会社の任意保険が存在します。バイクに乗るのであれば、任意保険の加入も検討しましょう。
なぜなら、加入義務のある自賠責保険では、対人事故しか対象になっておらず、その他の対物事故や自損事故は対象外となっているからです。
そのため、自賠責保険にしか加入していないと、万が一対物事故や自損事故を起こした場合に、被害額の負担が重くなってしまいます。
バイクの場合は、保険料を決めるのに、バイクの排気量が重要になるため、事前に自分のバイクの排気量を調べておきましょう。
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保険料のシミュレーションをしよう。車の保険料を抑えるポイントとは
まとめ
保険に加入するときには、契約前にシミュレーションをおこなうことが重要です。シミュレーションをおこなうと、余分な保険に加入することを防ぎ、保険料を安く抑えられる可能性があります。
また、保険のシミュレーションをおこなう前に、自分のライフプランを分析しておくと、より自分に合った保険を選ぶのに役立ちます。
ライフプランの分析は、専用のシミュレーションソフトや、エクセルのツールで簡単にできるので、さっそく始めてみましょう。