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三大疾病特約は必要なのか?保障内容や給付条件はどうなってるの?

医療保険に加入するにあたって、特約を付加するかどうかで悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、特約の種類のひとつである『三大疾病特約』について解説します。特約を選択する際の参考にしてみてください。

この記事の目次

三大疾病特約って何?

三大疾病であるガンや心筋梗塞、脳卒中への保障を、医療保険や生命保険などに付加することができるのが『三大疾病特約』です。

三大疾病は、日本人の死亡原因として占める割合が多い病気です。また、罹患(りかん)すると治療費などでお金がかかります。

三大疾病になってしまったときに保険金や給付金を受け取ることで、安心して治療を受けられるのが、三大疾病特約の利点です。

主契約と特約とは

主契約と特約の違いは、『単体で契約できるかどうか』です。主契約となる保険は単体で契約できますが、特約は単体で契約することはできず、主契約に付加することで契約をしなければなりません。

そのため、主契約を解約したときには特約も消滅します。主契約となる保険は生命保険や医療保険、ガン保険などがあり、備えたいリスクに対し幅広く保障されているのが特徴です。

特約には三大疾病特約の他に、先進医療特約や女性疾病特約、通院特約などがあります。主契約に比べて保障内容が絞られており、契約者が選択して付加することで主契約の保障内容を、より充実させることができるようになっています。

三大疾病とは

三大疾病とは、ガン(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中(くも膜下出血 / 脳内出血 / 脳梗塞)を指します。2016年の死亡者数のうち、三大疾病を原因とする死亡者数の割合は以下の通りです。

  • ガン(悪性疾患):28.5%
  • 心疾患(高血圧性を除く):15.1%
  • 脳血管疾患:8.3%

このように、三大疾病を原因として死亡した人の割合は51.9%です。つまり、2016年に死亡した人のうち、約半分は三大疾病が原因となり死亡していると考えられます。

平成28年(2016)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省

三大疾病特約の主な保障内容

三大疾病特約の細かい保障内容は、保険会社により異なるため一概にはいえませんが、ここでは一般的な保障内容について紹介します。

診断一時金で当面の治療費を

三大疾病特約の保障のひとつが診断一時金です。三大疾病により保険会社の定める『所定の状態』となったときに、まとまったお金を一時金として受け取ることができます。

診断一時金は使い道が自由なため治療費や交通費、治療費の補てんなど、さまざまな用途に利用できます。

入院日数無制限で長期入院に対応

主契約である医療保険に付いている入院保障と、三大疾病特約の入院保障との大きな違いは『日数』です。

一般的な医療保険の入院保障では、1回の入院に対し60日や120日などの日数制限を設けています。一方、三大疾病特約の入院保障は、日数無制限となっているものが多いため、長期入院に対応できる保障内容となっています。

保険料が免除になることも

三大疾病特約には、三大疾病により所定の状態となったときに、以後の保険料の払込が免除になるという特約があります。よって、保険料の払込をしなくても、今までの保険契約を継続していくことができます。

三大疾病では治療費がかかることに加え、入院などにより仕事ができず収入が減る恐れがあります。そのようなときに保険料の支払いが免除されれば、資金面の負担を減らすことができます。

三大疾病に備える保険とは。基礎知識から住宅ローンとの関係まで

なぜ三大疾病特約が不要といわれるのか

三大疾病特約は、日本人の約半数が患う可能性がある三大疾病への備えとなる保険だといえます。それにも関わらず、三大疾病特約は不要だといわれることがあるのはなぜでしょうか。

給付条件が厳しい

三大疾病特約が不要といわれる理由のひとつとして、給付条件が厳しいということが挙げられます。三大疾病特約の保障を受けるには、三大疾病により『所定の状態』となることが条件となっています。

この『所定の状態』というのは保険会社や保険商品により異なりますが、場合によっては厳しい条件となっていることもあります。契約時には『所定の状態』についてもきちんと確認しておく必要があるでしょう。

アフラックを例に解説

たとえば、アフラックの『三大疾病』の保障要件は以下のとおりで、ガン、急性心筋梗塞、脳卒中とも日数や症状などの細かい条件があります。

  • 被保険者が『ガン(悪性新生物)』による三大疾病保険金の保障開始後に、初めて『ガン(悪性新生物)』と診断確定されたとき
  • 被保険者が保障の開始以降に『急性心筋梗塞』を発病し、初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続したと、医師によって診断されたとき
  • 被保険者が保障の開始以降に『脳卒中』を発病し、初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて60日以上、言語障害、運動失調、麻痺などの他覚的な神経学的後遺症が継続したと、医師によって診断されたとき

三大疾病保障プラン:よくいただくご質問|保険・生命保険はアフラック

高額療養費制度の存在

重い病気などで病院などに長期入院したり、治療が長引いたりする場合には、医療費の自己負担額が高額となります。

そのため、家計の負担を軽減できるように、一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分が払い戻される高額療養費制度があります。

ただし、保険外併用療養費の差額部分や入院時食事療養費、入院時生活療養費の自己負担額は対象になりません。

健康保険の高額療養費制度を利用すれば、年収および所得に応じて健康保険内の治療費を一定額で抑えられます。そのため、三大疾病特約が不要だという声も少なくありません。

高額療養費・高額介護合算療養費|健康保険ガイド|全国健康保険協会

保険料が高い

三大疾病特約が不要といわれる理由には、保険料が高めに設定されている点も挙げられます。三大疾病特約を付加すると、どのくらい保険料が上がるのかは、被保険者の性別や年齢などによって変わります。

仮に30歳の男性が三大疾病特約を付加したとすると、毎月の保険料は主契約のみのときと比べて、平均して1,500円前後上がることが多くなっています。年間にすると18,000円ほどになるため、負担と感じる人もいるでしょう。

クイックシミュレーション|メディケア生命
県民共済活き生き 三大疾病特約|神奈川県民共済生活協同組合
チューリッヒ生命

住宅ローンの三大疾病保障とは

三大疾病への保障は、住宅ローンに付加して備えるという方法もあります。

住宅ローンの三大疾病保障は、医療保険のように直接治療費を補てんするのではなく、三大疾病になったときに、住宅ローンの支払いをゼロにすることで、資金面での負担を軽くするという保障です。

団体信用生命保険

住宅ローンを組んだときに多くの場合、自動的に加入することになる保険が団体信用生命保険です。団体信用生命保険では返済者が死亡、もしくは高度障害状態となったときに、ローンと同額の保険金が支払われるため、ローンを相殺できます。

団体信用生命保険には三大疾病保障を付けられるものもあり、三大疾病により所定の状態(借入銀行により異なる)になったときに、住宅ローンの支払いがゼロになるという保障内容となっています。

保険料はどれくらい?

そもそも団体信用生命保険の保険料は、ほとんどの場合が金利に含まれているため、ローンとは別に支払う必要はありません。団体信用生命保険に三大疾病保障を付加したときには、0.3%程度金利が上がることが多いです。

ここで具体例をみてみましょう。借入金額3,000万円(毎月返済部分2,500万円/ボーナス返済部分500万円)、借入金利0.7%、三大疾病保障0.3%で30年間借り入れたとします。

項目 団体信用生命保険のみ 三大疾病保障付加
金利 0.7% 1.0%
毎月返済額 77,011円 80,409円
ボーナス月返済額 92,534円 96,664円
返済総額 3,327万6,000円 3,474万7,080円

上記例の場合、住宅ローンに三大疾病特約を付加することで月々の返済額は3,398円、ボーナス月の返済額は4,130円、返済総額では147万1,080円の差が出る計算となります。

ローンの返済期間しか契約できない

住宅ローンの三大疾病保障を利用した場合、気を付けなければならないのは、ローンの支払いが終了したら三大疾病の保障も終わってしまうという点です。

そのため人によっては、ローン完済後に新たに三大疾病への保障を作っていかなければならないでしょう。

ローン完済時の年齢や健康状態によっては、三大疾病の保険に加入できないか、加入できたとしても保険料が割高になる可能性もあります。

三大疾病特約は賢く選ぼう

三大疾病特約は、入院日数無制限や診断一時金の給付などの保障がある一方、保障要件の厳しさや保険料の高さといった注意点もあります。

三大疾病特約を付加する際には、メリットとデメリットをしっかり理解したうえで、家族状況や収入、ライフステージによって選ぶようにしましょう。

既存の保険にプラスする

前述したとおり、三大疾病特約は単独での契約はできません。ただし、三大疾病特約を得るために、必ずしも新しい保険を契約しなければならないというわけではありません。

なぜなら、特約は後から付加することができるからです。現在契約している保険に、三大疾病特約を付加できるものがあるときには、その保険に付加することも検討してみるとよいでしょう。

本当に必要な時期だけ加入する

特約は後から付加することができるだけでなく、付加した後に外すことができます。

たとえば、子どもが小さい時期や、住宅ローンを返済しているときなどは手厚い保障が必要と考えられるため、三大疾病特約を付加しておき、退職後など収入が減ったときには三大疾病特約を外し、保険料を軽減させるという方法もります。

このようにライフプランに合わせて保険内容の見直しをしていくと、より効果的な保険の利用ができます。

ただし、一度外した三大疾病特約を再度付加しようとした場合、年齢や健康状態によっては、付加できないこともあるので注意が必要です。

まとめ

三大疾病の治療に掛かる費用を補てんするには、三大疾病特約を利用するという方法があります。

また、それ以外にも住宅ローンの三大疾病保障や、がんの保障に特化したガン特約、預貯金で備えるなどの選択肢もあるため、それぞれのライフプランに合った備えを選ぶことが肝心です。

生命保険、医療保険、損害保険、ガン保険などに入る前には保険料が支払えるのか、 保険料はどれくらいになるのか、どのような保障が付いているのかが大事です。 まずはライフプランを作成してみましょう!

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