1. Fincyトップ
  2. 保険
  3. 小規模企業共済の掛金は誰でも減額できる。注意点と方法を解説

小規模企業共済の掛金は誰でも減額できる。注意点と方法を解説

事業を営んでいれば、急に資金繰りが苦しくなることも少なくないでしょう。そんなときは小規模企業共済の掛金が負担に感じられるかもしれません。今回は、小規模企業共済の加入者が、減額するうえで必要な手続き方法や注意点について解説します。

【2018年最新】 ▼ 当サイトで申し込みの多い、保険新規・見直しサービス

この記事の目次

小規模企業共済の掛金について

小規模企業共済は、独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)が運営しています。契約者から預かった掛金を国内債券などで運用し、その掛金と運用収入はすべて契約者に還元されます。

小規模企業共済資産 平成28年度の運用状況

掛金の範囲

月々の掛金は、1,000円から7万円の範囲で、500円ごとに自由に決めることができます。払い込んだ掛金は、解約をすると解約手当金(共済金)として戻ってきます。

ただし、納付年数が20年未満で解約すると、解約手当金(共済金)が掛金の合計額を下回ります。また、掛金の納付回数が12カ月未満の場合、解約手当金(共済金)は全く受け取ることができません。

掛金は前納も可能

掛金をまとめて納付するには、『一括納付申請書』を中小機構に提出すれば前納することができます。前納は1年分までと決まっており、支払った掛金の全額がその年の控除対象になります。1年間に控除できる上限額は、7万円×12カ月=84万円です。

たとえば12月に前納した場合、翌年の11月分までが控除対象になります。所得の多い年があれば、12月に翌年の分を前納して節税に繋げてもいいでしょう。

前納減額金のメリットあり

小規模企業共済制度では、事業者が不況などで掛金の滞納が重なり共済契約を解除せざるを得ない事態を回避するため、経営状況が良いときに前納できるよう、前納減額金制度が設けられています。

前納すると、一定割合の前納減額金が後日中小機構から支払われます。前納減額金は以下の計算式で算定されます。

  • 掛金月額×0.9÷1,000×前納月数の累計

掛金や払込期間の変更は可能?

加入時に決めた月々の掛金は、資金繰りや経営の状況などに応じて自由に変更できます。

減額と増額どちらも可能

小規模企業共済は、1,000円から7万円までの範囲内(500円単位)で、増額または減額できます。増額の場合、原則翌々月から変更後の金額が請求されます。このとき、申込月と翌月の増額分も合算して引き落とされます。

減額の場合は金額などに応じて請求月が変わるので、詳しいことはコールセンターに問い合わせて確認しましょう。

掛金の増額/減額|小規模企業共済(中小機構)

制度改正で減額の要件廃止

平成27年8月の法改正による新しい制度が平成28年4月1日より実施され、これまで必要だった『委託機関による減額理由の確認』が不要となりました。改正前は支払いが困難と認められた場合に限り減額が可能でしたが、理由を問わず柔軟に変更できるようになりました。

払込は半年払いや年払いも可能

納付方法は月払いに加え、半年払いや年払いも選択できます。後で変更することも可能です。たとえば、初年度は年払いにして、次年度まとまったお金の都合がつかなければ、月払いにすることもできます。

月々の掛金は、個人の預金口座からの引き落としになります。振替日は、毎月18日(18日が休日の場合は翌営業日)です。また、初回の掛金を口座振替で納付する場合と、現金で納付する場合では、納付のタイミングと納付額が異なります。

掛金について|小規模企業共済(中小機構)

掛金を減額する手続きとは

では実際に、掛金を減額する場合の手続き方法を確認していきましょう。

必要書類

必要書類は、中小機構所定の『掛金月額変更(増額・減額)申込書』のみですが、自動音声ガイダンスまたはコールセンターに連絡して取り寄せます。その際、以下の事項がわかるよう準備しておきましょう。

  • 共済契約者番号
  • 生年月日
  • 連絡先の電話番号
  • 取り寄せる書類番号

減額申込書は手帳から

小規模企業共済に加入すると共済の手帳が送られてきます。この手帳の最後の方にも『掛金月額変更(増額・減額)申込書』があり、これを利用して増額または減額の手続きすることが可能です。

手続きの流れ

まず、前述した必要書類を入手します。所定の書類に必要事項を記入したら、中小機構宛に送付します。手続きが完了すると、中小機構から『月額変更手続き完了のお知らせ』が送られてきます。

減額の場合、増額の手続きと異なり、銀行などの窓口ではできませんので注意しましょう。また、書類に不備があると時間がかかりますので、郵送する前に記入押印漏れがないか確認しましょう。

手続きの注意点

ここまで掛金の変更や、その手続き方法をみてきましたが、手続き自体はそれほど難しいものではありません。しかし、注意すべきこともあるので確認しておきましょう。

金額変更が適用されるのはいつから?

増額の場合、前述したように口座引き落としが適用されるのは、申込月から2カ月です。申込月の増額分を現金で支払えば、翌月分だけが2カ月後にあわせて引き落とされます。

例)3月に1万円から3万円に増額手続きをした場合

引き落とし月 現金で支払った場合 口座振替の場合
3月(変更申込月) 3万円(現金で追加2万円) 1万円
4月 1万円 1万円
5月 5万円(4月の追加分2万円が合算) 7万円(3・4月の追加分4万円が合算)
6月以降 3万円 3万円

増額される場合は、2カ月後の負担が大きくなるため、そのことも考慮して増額する金額を決めてください。

減額の場合、希望する月の26日までに中小機構が書類を受理した場合は、その希望月から減額した金額に変更できます。ただし、その月は減額前の金額で引き落としされるので、減額前の掛金と減額後の掛金との差額は、翌月以降の掛金に充当されます。

例)3月に3万円から1万円に減額手続きをした場合

引き落とし月 26日までに受理された場合
3月(変更申込月) 3万円
4月 0万円
5月 0万円
6月以降 1万円

減額は大きなデメリットがある

掛金の増額や減額はいつでも行えますが、小規模企業共済制度独特の方法で共済金の計算が行われるため、掛金を減額すると共済金の受取金額に大きな影響を及ぼします。

現在掛金は、中小機構が予定利率1%で運用しています。掛金を減額すると、減額した部分についてはその後運用せずに放置されることになります。

たとえば、3万円ずつ毎月掛けていたものを1万円に減額した場合、減額した2万円についてはその運用自体をしてもらえないということです。

さらに、減額した掛金の部分は、減額後の期間が納付期間としてカウントされません。その結果、解約手当金をもらうときに掛金の納付期間が足りず、元本割れしてしまう可能性があります。

ただし、減額しても再び元の金額に増額すれば、増額分については加入期間を通算して計算してくれます。もし減額したら、できるだけ早く元の掛金まで増額しましょう。

払込区分の変更は別の手続きが必要

払込区分は変更届を出さない限り変わりません。払込区分を変更するには、『払込区分兼指定納付月変更届』を提出する必要があります。毎月20日までに中小機構に到着すれば、翌月から変更できます。

たとえば月払いの方が前納する場合、前納の手続きが必要となります。翌年も前納を考えるなら、払込区分を『月払い』から『年払い』に変更しておくと、次回以降の前納の手続きは不要です。

掛金の払込区分/月|小規模企業共済(中小機構)

まとめ

小規模企業共済のメリットは、納めた掛金が所得から控除される点です。途中で掛金を減額したとしても、節税という点では問題ありません。しかし、減額した部分はその後運用されないうえ、減額後の期間が納付期間としてカウントされません。

減額のデメリットは非常に大きいので、加入の際は十分検討し、無理のない掛金設定をしましょう。

生命保険、医療保険、損害保険、ガン保険などに入る前には保険料が支払えるのか、 保険料はどれくらいになるのか、どのような保障が付いているのかが大事です。 まずはライフプランを作成してみましょう!

関連するお金の記事

関連するお金の相談

  • マニュライフ生命のファンド型について

    現在、本拠地をカナダにおいている外資型のマニュライフ生命に加入しておりますが、個人的に思う最大の特徴は、ガンの診断直後から保険請求できる事と、主契約(特約...

    女性 / 沖縄県 / 年収 501-600万円 / 既婚、子供2人

  • 今後、精神疾患も保険対象になるのかどうか

    間違っていたらすみません。 保険対象となる条件は、病気やけがなどで働けなくなるなどの医師の診断があるとき対象だと思うのですが、この病気に精神疾患も含まれる...

    男性 / 埼玉県 / 年収 601-700万円 / 独身

  • 精神疾患を持っていても入れる保険はありますか?

    現在心療内科へ通院しています。診断名は、気分変調症です。服用している薬は抗不安剤と、アレルギー持ちなので、抗アレルギー薬です。 以前、日本生命のいわ...

    20代 / 女性 / 香川県 / 年収 301-400万円 / 既婚

保険の人気記事

カテゴリ

保険

確定申告の対策期限まで、残り 15日です。

確定申告の準備を早く終わらせましょう。お問い合わせ夜間対応もあり