保険金を請求する手順
一般的に保険金を請求する流れは、次のとおりです。
- 契約内容がわかるものを準備し、保険会社に申告する
- 保険会社から請求に関する書類が届く
- 届いた書類に必要事項を記載し、請求書類を提出する
- 保険会社が書類の審査、確認を行う
- 保険会社より保険金が振り込まれる
保険会社に申告する
まずは、保険会社に連絡しましょう。各社ホームページやカスタマーセンターなどを設けています。連絡する際は、保険証券などの契約内容がわかるものを準備しておくと手続きがよりスムーズです。
連絡すると、1週間前後で請求の案内と請求書類が届きます。保険会社によっては、ホームページからダウンロード、または取り寄せできるところもあります。
請求書類を提出する
請求書類が手元に届いたら必要事項を記入し、 診断書などの必要書類を準備して提出します。請求書に不備があると、手続きがスムーズにいかなくなります。記入内容に漏れなどないよう、封筒に入れる前に再度見直しましょう。
審査後に保険金の支払い
請求書類を保険会社に提出すると、その書類の内容確認を行います。特に問題がなければ、保険金・給付金が指定の口座に振り込まれます。一般的に提出した書類が到着してから、スムーズにいけば5日程度、遅くても1週間程度で入金されます。
保険金の請求に必要な書類
保険金・給付金の請求は、請求内容によって必要書類が異なります。詳しくみていきましょう。
死亡の場合
主な必要書類は以下のとおりです。
- 各社所定の死亡保険金請求書
- 死亡診断書(死体検案書)
- 被保険者の死亡の事実がわかる公的書類(戸籍謄本又は抄本、住民票など)
- 保険金受取人の本人確認書類 のコピー(運転免許証、パスポートなど)
- 保険金受取人の印鑑証明書
- 保険証券
- 事故状況報告書(災害の場合)
- 交通事故証明書(交通事故の場合)
上記の書類のうち、死亡診断書や戸籍謄(抄)本、印鑑証明書などの取得費用は、基本的に自己負担となります。
また、保険の内容によっては、上記以外にも必要となる書類や、省略できる書類があります。各保険会社に問い合わせて確認しましょう。
入院や手術などの場合
主な必要書類は以下のとおりです。
- 各社所定の給付金請求書
- 各社所定の診断書・入院証明書
- 領収書写し
- 事故状況報告書(災害の場合)
病院へ診断書を作成依頼する費用は、死亡の場合と同様、自己負担となります。 ただし、保険金・給付金の支払い対象とならず、まったく支払われなかった場合には、診断書取得費用相当額を保険会社が負担してくれます。
郵便局での保険金請求に必要な書類
かんぽ生命や簡易保険は、民間の保険会社と違いはあるのでしょうか。保険金請求に必要な書類など確認してみましょう。
- 保険証券
- 保険金受取人の運転免許証または個人番号カード
- 保険金受取人名義の預貯金通帳またはキャッシュカード
- 死亡証明書
- 被保険者の住民票または戸籍謄(抄)本
かんぽ生命の場合は、上記書類を準備したら、最寄りの郵便局で手続きします。しかし、平日仕事があり保険金の受取人が手続きに行けない場合などは、代理人による手続きも可能です。その際は、委任状などが必要になりますのでご注意ください。
また、保険金・給付金の請求手続きの際に、契約者と保険金受取人の『マイナンバー』を提供する必要があります。
もし、マイナンバーを提供しなくても保険金・給付金は受取れますが、保険会社は支払調書にマイナンバーを記載する義務があるので、後日、郵便局保険窓口に提供することになります。
保険の種類によって異なる
保険の種類によって前述した必要書類以外にも、必要書類があります。
学資保険、成人保険または育英年金付学資保険の場合は、契約者の運転免許証、個人番号カードなども必要になります。
夫婦保険の場合は、続柄証明書が必要となります。これは、ご夫婦のお名前と続柄が記載されているもので、住民票や健康保険証などで大丈夫です。
傷害保険の場合は、民間の保険会社と同様、所定の事故報告書が必要となります。
デジタルブックで確認可
郵便局では、保険金などの請求に関する参考資料として、『デジタルブック』を用意しています。
基本契約、特約それぞれに関してお支払いする保険金や、保険金などをお支払いできる事例とお支払いできない事例、また保険金の受取人および保険金の受取方法などについて、詳しくご案内しています
まとめ
保険金・給付金の請求に必要な書類についてみてきました。各社請求書や診断書に関しては所定の用紙があります。必ず所定のもの提出しましょう。また、保障内容によっては、別に必要となる書類や、省略できる書類があるので注意しましょう。
各社ホームページをみると、保険金・給付金の請求について非常にわかりやすく、丁寧に案内しています。不安な方は、まず保険会社に連絡してみるとよいでしょう。