保険料の料率とは。2018年に変更となる保険料に注意

保険を契約する際、その保険の保険料を決める要素は保険料率です。中でも自動車保険の保険料を大きく左右するものに、料率クラスがあります。ここでは、料率クラスとはどういうものか、また、今後変更になる保険料率についても解説します。

保険の料率とは?

保険の料率とは、保険金額に対する保険料の割合を指します。一般的に生命保険の場合、保険金額が1,000円または10万円対する保険料いいます。また、損害保険は1,000円につき〇円〇銭というように表されています。

例えば、料率2.80で保険金額4,000万円の火災保険契約の年間保険料は、以下のようになります。

4,000万円×2.8÷1,000=11万2,000円

自動車保険には料率クラスがある

自動車保険には、保険料を大きく左右する型式ごとの料率クラスがあります。型式は車のタイプや年式で異なります。自動車保険では、この型式別に設定された料率クラスを保険料算出の目安としています。

料率クラスは4項目

料率クラスには、 以下の4つの項目があります。

  • 対人賠償
  • 対物賠償
  • 傷害(人身傷害・搭乗者傷害)
  • 車両保険

この4つの項目を、車の型式ごとに1から9のリスク度合に応じてランク分けをしています。リスクの度合が低いほど数字が小さく、高いほど数字が大きくなります。

例えば、スポーツカーのようなスピードがでる車は、事故を起こすリスクが大きいので、車両料率クラスは高めに設定されていることが多いです。

料率クラスの調べ方

料率クラスは、『損害保険料率算出機構』が決定しています。各保険会社は、損害保険料率算出機構が決めた料率クラスを採用しています。では、料率クラスを調べるにはどうしたらよいでしょうか。

保険証券を確認

現在、自動車保険に加入中であれば、保険証券を確認するのが最も簡単です。保険証券を見てみると、『対人3対物4傷害5車両4』などの記載があります。これが、その保険における料率を示しています。

WEBで検索が可能

型式別料率クラスは、以下の損害保険料率算出機構のサイトから検索できます。

型式別料率クラス検索|損害保険料率算出機構

こちらのサイトは、参考純率上の料率クラス( 損害保険料率算出機構が過去の事故データを踏まえて算出した料率クラス)になるので、各保険会社が使用している料率クラスと異なる場合があります。

そのため、契約の際は、加入する保険会社に確認したほうがよいでしょう。

見積り時に調べてくれる場合もある

自動車保険シミュレーターで一括見積もりをした際、SBI損保やイーデザイン損保そんぽ24などでは、算出結果に料率クラスが表示されます。こちらを利用してみるのもよいでしょう。

料率クラスは1年ごとに変更

型式別料率クラスは、1年ごとに見直されます。前年に事故や盗難が増加した車種(型式)は見直しにより、翌年は料率クラスが上がる可能性が高いです。よって、補償内容が前年と同じでも、保険料が上がる場合もあります。

軽自動車の料率ランク

普通自動車に比べて諸費用や維持費が安く、燃費のよい軽自動車は、近年人気が上昇しています。その軽自動車の料率クラスは、どのようになっているのかみてみましょう。

現在は料率ランク無し

型式別料率クラスの設定は、 自家用普通乗用車や自家用小型乗用車のみで、 自家用軽四輪乗用車や自家用軽四輪貨物車などには設けられていません。つまり、どの軽自動車も条件が同じであれば、保険料も同じということです。

将来的に導入される

自家用軽四輪自動車において、損害保険料率算出機構と日本自動車工業会は、型式別料率クラスの導入について協議をしており、2020年から型式別料率クラスが導入される見通しとなっています。

導入にあたる背景として以下のように記載されています。

自家用軽四輪自動車については、市場における台数構成比が自家用普通乗用車や自家用小型乗用車と同程度まで拡大してきており、(中略)様々な形状・構造・装備・性能の自動車が存在しています。その結果自家用軽四輪自動車についても型式間での保険実績に較差が見られ、その較差は、「AEBの装置の有無」間のリスク較差を上回っています。

出典:自動車保険参考純率改定説明資料|業務内容|損害保険料率算出機構

保険料が大きく変わる

軽自動車に型式別料率クラスが導入されると、今後は同じ軽自動車でも型式によって、保険料に差が出ることが考えられます。特に事故率が高い車種や、車両価格が高い車種などは、保険料が今までより高くなってしまう確率が高いでしょう。

2018年に改定される料率

2018年、損害保険・生命保険ともにベースとなる料率が改定されます。

損害保険においては、自動ブレーキなどの安全装置の普及で事故が減り、支払う保険金が減少し、保険会社の収支状況が以前に比べて改善傾向にあります。そのため、各保険会社が基準としている参考純率の引き下げを決定しました。

また、生命保険においては、2017年4月にマイナス金利の影響で『標準利率』を引き下げましたが、今年は『標準生命表』が改定されます。

この2つの料率が、保険料にどのような影響が与えるかみてみましょう。

自動車保険の参考純率

自動車保険の保険料は、純保険料(事故が発生したときに、保険会社が保険金を支払う部分)と、付加保険料(保険会社が事業運営に必要な経費などに充てられる部分)で構成されています。

各保険会社は、この純保険料を決定する際に基準としている数値が『参考純率』です。そのため、参考純率の改定は、各保険会社の保険料率に大きな影響を与えることになります。

今回の参考純率の改定内容は、型式別料率クラスの一部改善し、自動ブレーキの有無により、保険料を区分する新しい保険料率を導入するというものです。そして、この改定により参考純率は、平均8%引き下がります。

損害保険各社は、2018年1月1日以降に契約する自動車保険に対して、新しい料率を適応しています。

生命保険の料率

生命保険会社が保険料を決めるときには、次の3つの予定率をもとに計算しています。

予定死亡率

過去の統計をもとに、性別・年齢別の死亡者数(生存者数)を予測し、将来の保険金などの支払いにあてるための必要額を算出します。算出の際に用いられる死亡率を予定死亡率といいます。

予定利率

生命保険会社は資産運用による一定の収益をあらかじめ見込んで、その分だけ保険料を割り引いています。その割引率を予定利率といいます。

予定事業費率

生命保険会社は契約の締結・保険料の収納・契約の維持管理などの事業運営に必要な諸経費をあらかじめ見込んでいます。これを予定事業費率といいます。

出典:保険料の仕組|公益財団法人 生命保険文化センター

このうちの予定死亡率が、2018年4月に改定される『標準生命表』の影響を受けます。現在の日本の状況は、医療技術の進歩などにより長寿化が進んでおり、年齢ごとの死亡率は年々低下しています。

このような背景にともない、保険金を支払う可能性が減少したため、一部の保険で保険料の引き下げが実施されるということです。

まとめ

システムを使えば簡単に計算ができる保険料ですが、中身はかなり複雑に構成されています。また、ベースとなる料率が変更されると、保険料に与える影響も大きいです。

特に自動車保険は、いろんな要因をリスク度合でクラス分けしているので、同じ車でも保険料が違うということが起こります。

この機会にぜひ自分が所有する車のクラスを確認し、保険料を見直してみましょう。

生命保険、医療保険、損害保険、ガン保険などに入る前には保険料が支払えるのか、 保険料はどれくらいになるのか、どのような保障が付いているのかが大事です。 まずはライフプランを作成してみましょう!

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