1. Fincyトップ
  2. 保険
  3. 生命保険
  4. 生命保険の基礎を知ろう。一般知識をわかりやすく解説します

生命保険の基礎を知ろう。一般知識をわかりやすく解説します

多くの人が生命保険に加入していますが、そもそも生命保険とはどのような保険なのか、基本を理解しているでしょうか。本記事では、生命保険に加入する前に知っておきたい基礎的な知識について、わかりやすく解説します。

この記事の目次

生命保険とは

生命保険とは、『死亡時の保障』を目的とした民間の保険のことです。家族が死亡すると、葬儀代などさまざまな場面で高額な費用が発生します。さらに、遺族が生活費や子どもの進学費などを確保できなくなることもあるでしょう。

生命保険に加入しておくと、被保険者(※)が死亡した場合にまとまった額の死亡保険金が支払われるため、遺族にかかる金銭的な負担を軽減できます。

(※被保険者とは、その保険の保障対象となる人のことです)

相互扶助の精神が柱

生命保険は『相互扶助の精神』を柱とした保険です。被保険者に万が一のことがあったときに支払われる保険金は、保険会社のお金から支払われるわけではありません。

契約者(※)の払い込んだ保険料が積み立てられていき、被保険者に万が一のことが起きた場合には、その積立金から保険金や給付金が支払われる仕組みになっています。

その積立金というのは、多くの契約者によって積み立てられ作り出された大きなお金を意味します。このような契約者同士の関係を『相互扶助』と表現しています。

自分が払い込んだ保険料の総額よりも高額な保険金が受け取れるのは、この相互扶助の仕組みのおかげです。

(※契約者とは、保険料を払い込んでいる人のことを指します)

生命保険の加入率

どれくらいの人が生命保険に加入しているのか、生命保険文化センターによる『2016年度・生活保障に関する調査』の結果を見てみましょう。20代でも半数以上、30代以降は8割以上の人が生命保険に加入しているという結果が出ています。

年代 男性(%) 女性(%)
20代 58.2 53.2
30代 84.1 81.3
40代 88.1 87.1
50代 87.8 88.1
60代 81.6 83.5

生命保険に加入している人はどれくらい?|公益財団法人 生命保険文化センター

保険料の平均

生命保険文化センターの『16年度・生活保障に関する調査』によると、生命保険への年間払込保険料の平均額は『19万7000円』です。割合別に見ると、8割以上の人が年間36万円未満に収まるようにしています。

年間払込保険料 割合(%)
12万円未満 34.9
12~24万円未満 32.6
24~36万円未満 14.8
36~48万円未満 6.2
48~60万円未満 2.2
60万円以上 3.9
わからない 5.4

調査結果一覧-2(Excelファイル)平成28年度「生活保障に関する調査」(平成28年12月発行)|公益財団法人 生命保険文化センター

生命保険協会の概要

日本国内で生命保険事業を行っているすべての生命保険会社は、『生命保険協会』に加盟しています。生命保険協会とは、生命保険事業の健全な発展と信頼牲の維持を図ることを目的とした特例社団法人(※)です。

生命保険事業に関する情報提供や相談・苦情の対応、生命保険事業の適切な運営のための制度・施策に関する事業などを行っています。

契約者と生命保険会社の間で問題が起き、解決ができない場合に、指定紛争解決機関として間に入り、問題を解決するための業務にも対応しています。生命保険加入中に何らかの問題が起きた場合には、生命保険協会に問い合わせることも検討しましょう。

(※特例社団法人とは、法律により公益性の認定を受けた、一般社団法人や一般財団法人といった公益を目的とする事業を行う法人のことです)

生命保険協会

生命保険文化センターについて

生命保険事業に関する機関として、生命保険協会とは別に『生命保険文化センター』という機関もあります。

公益財団法人 生命保険文化センター

生命保険に関する情報の提供

生命保険文化センターは内閣府管轄の公益財団法人(※)です。生命保険事業に関する情報提供や生命保険に関する知識の普及、生命保険に関する調査といった業務に対応しています。

生命保険文化センターのホームページでは、生命保険に関する基礎知識や生命保険に関する税金、公的制度などの知識が学べるでしょう。

(※公益財団法人とは、公益性を認められた財団法人のことをいいます)

生活設計情報の提供

生命保険文化センターは、生活設計情報の提供も行っています。生活設計とは、これからの人生の目標や目標達成にかかる資金などの計画のことです。

生命保険文化センターのホームページで、結婚や出産・仕事・病気やけが・健康・老後といった、人生の基本部分における生活設計についての情報を確認できます。

アメリカの生命保険事情

アメリカの生命保険事情は、日本とは大きく異なります。ここでは、アメリカの公的医療保険と生命保険について見てみましょう。

公的保険の加入は任意

日本は『国民皆保険』といって、すべての国民に何らかの公的医療保険に加入する義務があり、いつどこでも、誰でも保険医療が受けられる体制が整えられています。

一方、アメリカの公的医療保険は任意加入です。さらに、保険対象者が低所得者や障害者、高齢者に限られるほか、保険料が高いため、多くの人が公的医療保険に加入していません。

その結果、医療費が全額自己負担となり、適切な医療が受けられなくなったり、医療費によって自己破産したりといった問題が起こっています。

保障は保険会社の自由競争

前述のとおり、アメリカでは多くの人が公的医療保険に加入していません。そこで重要になるのが民間保険です。アメリカの民間保険の保障は保険会社の自由競争となっているため、保障内容やサービスに多様性があります。

しかし、保障のシステムが複雑なうえに、保障が受けられる医療機関が限定されている場合が多いため、十分な保障が受けられないことがあります。

また、日本では極端に高い医療費が設定されないよう、医療費の決定に政府が介入していますが、アメリカでは市場の判断に委ねるのが基本です。

その結果、非常に高額な医療費が設定されることが増え、それに比例して民間保険の保険料も高額になっていきました。それが原因で、無保険の人が増加するなどの問題も起こっています。

生命保険の種類

生命保険は、大きく3種類に分かれます。種類ごとの特徴を理解し、自分に合う生命保険を選べるようになりましょう。

掛け捨てが主な定期保険

定期保険とは年数、あるいは年齢によって満期を定め、満期までの一定期間だけ保障を受ける保険です。定期保険は『掛け捨て』が主であるため、満期保険金や解約返戻金(かいやくへんれいきん)の支払いがないのが基本です。

  • 満期保険金:保険が満期を迎えたときに支払われるお金
  • 解約返戻金:保険を解約したときに、それまでの契約状況に応じて支払われるお金

定期保険は掛け捨てである代わりに保険料が安いので、生命保険にあまりお金を掛けられない人でも加入しやすいでしょう。

また、満期があるので、子どもが成人するまでなど短い期間だけ手厚い保障が必要な人にも向いています。ただし、満了後に契約更新する場合、更新時の年齢に応じて保険料が上がるので注意しましょう。

死亡保険(定期保険)FineSave[ファインセーブ]|オリックス生命保険株式会社

保障は一生涯の終身保険

終身保険とは、一生涯保障の保険のことです。終身保険は、大きく3種類に分かれます。

種類 概要
普通終身保険 一般的な終身保険。被保険者が何歳で死亡しても、同額の死亡保険金額が支払われる
定期付終身保険 定期特約がある終身保険。定期特約が満期を迎えるまでは、『終身分+定期分』の死亡保険金が支払われる
連生終身保険 夫婦の生命保険が1つになった終身保険。個別に加入するよりも保険料が安く済む

また、多くの終身保険では、解約時に解約返戻金が支払われます。しかし、解約返戻金なしの『無解約返戻金型』や、保険料払込期間中の解約返戻金が少ない『低解約返戻金型』といったタイプもあるので、加入前によく確認しましょう。

終身保険 | 死亡保険 | 東京海上日動あんしん生命

貯蓄型の養老保険

養老保険とは、満期保険金を老後の資金に充てることを目的とした貯蓄型の保険です。通常の保険料に貯蓄分が上乗せされており、満期を迎えたときに貯蓄分が満期保険金として戻ってきます。

満期前に被保険者が死亡した場合は、貯蓄分が死亡保険金として遺族に支払われるので、貯蓄と死亡保障を並行して確保できます。子どもの教育資金を準備するための学資保険も仕組みは同じです。

注意したい点は、払い込んだ保険料が全額戻ってくるわけではないことです。定期保険で保険料を安く抑え、余裕分を貯蓄した方がよいケースもあります。貯蓄分の上乗せによって保険料も高くなるので、加入は慎重に検討しましょう。

養老保険-かんぽ生命

生命保険のおすすめの選び方は20代では?必要性とポイントを解説

生命保険のおすすめの選び方は30代では?必要性とポイントを解説

生命保険のおすすめの選び方は40代では?必要性とポイントを解説

生命保険のおすすめの選び方 50代編。見直しポイントと活用法

海外渡航中の生命保険に関して

ここでは、海外に渡航する予定がある人が知っておきたい生命保険の知識を紹介します。

渡航中でも保険金は支払われる

生命保険加入後に海外に渡航し、渡航先で入院したり、死亡したりした場合でも、保険金は支払われます。ただし、すべての生命保険会社が渡航中のトラブルに対応しているわけではありません。

また、渡航中のトラブルに対応している生命保険会社でも、保険商品や保険金の種類によっては対応不可となることもあります。事前に海外渡航中の保険金請求の可否や請求できる保険金の種類、保険金の請求手続きの方法などを調べておきましょう。

手続きの際に証券番号が必要になることがあるので、証券番号を書いたメモなどを用意しておくことも大切です。

加入している生命保険は、海外でも保障されるのでしょうか? | よくあるご質問|第一生命保険株式会社

海外から日本の生命保険に加入できるのか

基本的に、海外から日本の生命保険に加入することはできません。また、渡航前に急いで生命保険に加入しようとしても、渡航先や渡航期間、渡航先での業務内容などによっては加入を断られることがあります。

仕事などで海外に渡航する可能性がある人は、早めに生命保険の加入を決めた方がよいでしょう。

保険金は外貨で受け取ることはできない

生命保険の保険金を外貨で受け取ることはできません。保険金を外貨に換えたい場合は、いったん日本円で受け取り、自分で両替するしかないでしょう。

ただし、外貨建て保険であれば、保険金が外貨で支払われます。外貨建て保険とは、払い込んだ保険料が外貨で運用される保険です。

為替相場変動の影響を受けるため、元本割れのリスクがありますが、海外渡航予定がある人は、保険金が外貨で受け取れるメリットは大きいでしょう。

外貨建保険のメットライフ生命

生命保険料控除で税金が安くなる

生命保険加入者は、生命保険料控除を利用すると税金が安くなります。生命保険料控除とは、生命保険加入者が所定の金額を所得額(※1)から控除して、所得税や住民税などの税金を安くできる制度のことです。

所得税や住民税は、所得額から所得控除(※2)を控除した後の『課税所得額』によって税額が決定されます。生命保険料控除を受けると、その分課税所得額が安くなるので、所得税や住民税も安くなるのです。

生命保険料控除は、税制改正前の旧制度と税制改正後の新制度に分かれています。加入中の生命保険がどちらの対象になるかを確認しておきましょう。

  • 旧制度:11年12月31日以前の保険契約に適用
  • 新制度:12年1月1日以降の保険契約に適用

(※1.所得額とは、収入額から給与所得控除、または必要経費を控除した後の金額のことです)

(※2.所得控除とは、何らかの条件を満たす場合に、所得額から所定の額を控除して、税金を安くできる制度のことです)

生命保険料控除|国税庁

保険料控除の種類

生命保険料控除は、3種類に分かれています。(旧制度は2種類)

No.1141 生命保険料控除の対象となる保険契約等|国税庁

一般生命保険料

ひとつは、被保険者の生存や死亡に対して保険料が支払われる保険を対象とした、『一般生命保険料控除』です。生命保険には、この控除が適用されます。

旧制度では、医療保険などの入院や通院など、医療費を補てんするための保険金が支払われる保険も、この控除の対象に含まれます。

注意したい点は、すべての生命保険に控除が適用されるわけではないことです。保険金の受取人が、契約者や契約者の配偶者、親族である生命保険に限られます。

介護医療保険料

新制度では、医療保険などの医療費を補てんするための保険金が支払われる保険には、『介護医療保険料控除』が適用されます。税制改正時に新たに追加された控除であるため、旧制度にはない控除です。

やはり、すべての保険に適用されるわけではなく、保険金の受取人が、契約者、または契約者の配偶者や親族である保険に限り適用されます。

なお、通常は旧制度が適用される保険契約でも、12年1月1日以降に契約更新や特約の追加をした場合は、介護医療保険料控除の対象になります。

個人年金保険料

もう1種類は、『個人年金保険料控除』です。この控除は、個人年金保険料税制適格特約を付加した個人年金保険に適用されます。個人年金保険料税制適格特約を付加できるのは、以下のすべての条件を満たした場合のみです。

  • 年金の受取人が契約者、または契約者の配偶者である
  • 年金の受取人と被保険者が同じ人物である
  • 保険料払込期間が10年以上である

また、確定年金にもこの特約が付加できますが、確定年金の場合は上記に加えて、以下の条件も満たさなくてはなりません。

  • 年金の支給開始日に被保険者が60歳以上である
  • 年金支給期間が10年以上である

個人年金保険料税制適格特約

生命保険控除の計算方法

新制度の生命保険料控除額の計算方法を解説します。所得税と住民税で計算方法が異なるので、それぞれの計算方法を把握しておきましょう。

所得税の計算方法

年間払込保険料 控除額
2万円以下 払込保険料全額
2万円超 4万円以下 払込保険料÷2+1万円
4万円超 8万円以下 払込保険料÷4+2万円
8万円超 一律4万円

住民税の計算方法

年間払込保険料 控除額
1万2000円以下 払込保険料全額
1万2000円超 3万2000円以下 払込保険料÷2+6000円
3万2000円超 5万6000円以下 払込保険料÷4+1万4000円
5万6000円超 一律2万8000円

税金の負担が軽くなる「生命保険料控除」|公益財団法人 生命保険文化センター

生命保険料控除証明書をそろえる

生命保険料控除を受けるには、年末調整か確定申告で手続きしなければなりません。その際、年間の払込保険料の金額を証明するために、『生命保険料控除証明書』を提出する必要があります。

生命保険料控除証明書のサンプル

出典:Q.新しい生命保険料控除制度とは?|公益財団法人 生命保険文化センター

新旧制度の違いに注意をして計算する

申告書類には、生命保険料控除額を自分で計算して記入する必要があります。新旧制度の計算方法の違いに注意して計算しましょう。旧制度の計算方法は以下のとおりです。

所得税の計算方法

年間払込保険料 控除額
2万5000円以下 払込保険料全額
2万5000円超 5万円以下 払込保険料÷2+1万2500円
5万円超 10万円以下 払込保険料÷4+2万5000円
10万円超 5万円

住民税の計算方法

年間払込保険料 控除額
1万5000円以下 払込保険料全額
1万5000円超 4万円以下 払込保険料÷2+7500円
4万円超 7万円以下 払込保険料÷4+1万7500円
7万円超 3万5000円

税金の負担が軽くなる「生命保険料控除」|公益財団法人 生命保険文化センター

新旧制度の違いについて

新旧制度では、控除額の計算方法や介護医療保険料控除の追加のほかに、控除額の上限も違います。

旧制度の控除額の上限

種類 1種類適用 2種類適用
所得税 5万円 10万円
住民税 3万5000円 7万円

新制度の控除額の上限

種類 1種類適用 2種類適用 3種類適用
所得税 4万円 8万円 12万円
住民税 2万8000円 5万6000円 7万円

控除を受けるときには、それぞれの違いをしっかり把握しておきましょう。

税金の負担が軽くなる「生命保険料控除」|公益財団法人 生命保険文化センター

まとめ

生命保険とは、被保険者の死亡時に遺族にかかる金銭的な負担を軽減するための保険です。また、所得税や住民税の節税にも役立ちます。生命保険に関する知識をしっかり身につけて、加入の必要性を考えてみましょう。

生命保険のおすすめの選び方女性編。年代別にやさしく解説します

生命保険のおすすめの選び方。男性に焦点を当ててご紹介

生命保険のおすすめの選び方夫婦編。基本や保険会社の特徴を知ろう

生命保険、医療保険、損害保険、ガン保険などに入る前には保険料が支払えるのか、 保険料はどれくらいになるのか、どのような保障が付いているのかが大事です。 まずはライフプランを作成してみましょう!

関連するお金の記事

関連するお金の相談

  • 毎月の保険料を安くしたいと思うのですが。

    現在加入している医療保険は終身タイプです。 60歳で支払いが終わるよう設定しましたが、毎月の保険料を安くしたいと思い、支払い期間を伸ばそうと考えましたとこ...

    女性 / 兵庫県 / 年収 401-500万円 / 既婚、子供1人

  • 第一生命の年金について

    現在、すでに新規受付が終了している年金の積み立てに入っています。 銀行の定期預金に入れていたのですが、金利が安く、このまま定期に入れておいてもいくらにもな...

    女性 / 愛知県 / 年収 301-400万円 / 既婚、子供3人以上

  • お得な生命保険について

    お世話になります。私は、昨年郵便局のかんぽ生命で、生命保険に加入しました(商品名自体は、忘れてしまいました。)。その保険は、年間一括で10万円払い込み(毎...

    男性 / 埼玉県 / 年収 601-700万円 / 既婚

生命保険の人気記事

カテゴリ

保険