1. Fincyトップ
  2. 保険
  3. ガン保険
  4. がん保険を比較する。チェックポイントをやさしく解説します

がん保険を比較する。チェックポイントをやさしく解説します

がん保険は、商品によって保障期間や保障内容などが異なります。たくさんの商品の中からどれを選ぶとよいのか、がん保険を比較するときのチェックポイントを知っておきましょう。また、がん保険を選ぶときの注意点も解説します。

この記事の目次

がんという病気を知る

『がん』とは、何らかの理由で体の細胞が変異し、増殖して悪性腫瘍になる病気のことです。

正常な細胞から栄養を奪って増殖し、全身に転移していくため、がんにかかると体が衰弱して、最悪の場合死に至る可能性もあります。

日本人の死因1位の病気であり、男女ともに生涯で2人に1人はがんに罹患(りかん※)するという結果が発表されています。(国立がん研究センター『最新がん統計』より)

(※罹患とは、何らかの病気にかかることです)

最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]

罹患率も死亡率も増加している

がんは、罹患率・死亡率ともに増加傾向にあります。

国立がん研究センターの『最新がん統計』によると、2014年時点では、新たにがんと診断された数は『86万7408例(男性50万1527例・女性36万5881例)』でした。

これが16年になると、新たにがんと診断された数が『99万5132例(男性56万6575例・女性42万8499例)』と、男女ともに増加傾向です。

また、男女ともにがんによる死亡数も増加しており、15年時点のがんによる死亡数は、1985年の約2倍に増えています。

最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]

年次推移:[国立がん研究センター がん登録・統計]

高齢化や医療の進歩が要因

がんの罹患率・死亡率の増加は、高齢化や医療の進歩が要因です。

がんは、内的・外的要因による遺伝子の異常の蓄積によって引き起こされるため、年齢が上がるほど罹患しやすくなります。

85年よりも高齢者の人口が増えたことにより、がんの罹患数・死亡数も上がっているのです。高齢化などの影響を除外した『年齢調整死亡率』を見ると、がんの死亡率は低下しています。

また、医療の進歩によって、それまでは発見がむずかしかった初期のがんも見つかるようになっていることが、がんの罹患率を結果的に高める要因になっています。

必要な治療費や手術費用はいくら?

がんの治療には高額な費用がかかります。以下は、全日本病院協会の『医療費:医療の質の評価(医療費)』のデータです。

公的医療保険を利用しても、1回の入院で平均26万円程度の費用がかかります。

種類 1入院あたりの平均費用 公的医療保険適用後の概算(3割)
胃がん 99万9342円 29万9803円
結腸がん 85万3652円 25万6096円
直腸がん 93万5574円 28万672円
気管支・肺がん 77万6424円 23万2927円

また、上記とは別に、差額ベッド代(※)や交通費などといった費用がかかることもあります。これらの費用には公的医療保険が適用されないため、全額自己負担しなければなりません。

(※差額ベッド代とは、個室や少人数部屋に患者の希望で入院した場合にかかる費用のことです)

医療費:医療の質の評価・公表等推進事業:病院運営支援事業 – 全日本病院協会

保障期間でがん保険を比較する

がんの罹患率や死亡率が高いこと、治療に高額な費用がかかる可能性が高いことをふまえると、がん保険の必要性はおおいにあるといえます。

しかし、がん保険は商品数が多いので、どれを選べばよいのかわからないということもあるでしょう。

ここからは、自分に合ったがん保険が見つけられるよう、がん保険の主な種類や保障内容について解説します。まずは、保障期間でがん保険を比較してみましょう。

定期保険

『定期保険』とは、一定の期間のみ保障が受けられるがん保険です。年満了か歳満了いずれかの満期を設定し、満期を迎えるまでの期間限定で保障を受けます。

  • 年満了:年数で満期を設定する
  • 歳満了:年齢で満期を設定する

定期保険の多くは『掛け捨て型』であるため、満期解約金(※1)や解約返戻金〔かいやくへんれいきん(※2)〕は受け取れません。

その代わり保険料は安いので、年齢が若い人や既存加入の医療保険の補助としてがん保険に加入したい人などに向いています。

定期保険の注意点は、契約更新した場合に保険料が上がることです。

がんは年齢が上がるほど罹患率が上がるので、契約更新すると、その時点の年齢に合わせて保険料が引き上げられます。

(※1.満期保険金とは、加入している保険が満期を迎えた際に支払われるお金のことです)

(※2.解約返戻金とは、加入している保険を解約した際に支払われるお金のことです)

がん定期のシミュレーション | アクサダイレクト生命保険

終身保険

『終身保険』とは、生涯保障が受けられるがん保険です。

生涯の払込保険料を等分した金額が保険料になることと、解約返戻金が受け取れる商品が多いことから、定期保険よりも保険料が高い傾向にあります。

なお、すべての終身保険で解約返戻金が受け取れるわけではありません。以下の3タイプがあるので、加入前によく確認しておきましょう。

種類 詳細
従来型 ・加入状況に応じた解約返戻金が支払われる
低解約返戻金型 ・従来型の70%程度の解約返戻金が支払われる
・保険料が払い済みになると解約返戻金が増える商品が多い
無解約返戻金型 ・解約返戻金なし

終身保険は、生涯にわたって確実な保障を確保したい人や、保険に貯蓄性を求める人に向いています。

がん終身保険のシミュレーション | アクサダイレクト生命保険

保険料の払い方でがん保険を比較する

がん終身保険では、保険料の払い方を選べることがあります。払込方法別の特徴を見てみましょう。

有期払い

『有期払い』とは、年数か年齢のいずれかで保険料の払込期間を設定し、期間内に保険料を全額払い込む方法です。

1カ月あたりの払込金額が高くなるため、家計への負担が大きくなります。

しかし、払い込み完了後は保険料の支払いがなくなるのが特徴です。定年する年までに保険料の払い込みを終わらせれば、老後の家計の負担を減らせます。

さらに、有期払いにすると保険料の割引される商品もあり、お得にがん保険に加入できることがあるので、金銭的に余裕がある場合は有期払いを検討してみましょう。

終身払い

『終身払い』とは、がん保険に加入している間、保険料の払い込みが続く方法です。

1カ月あたりの払込金額は安くなりますが、保険料の払い込みが終わらないため、老後の家計に負担がかかる可能性があります。

今の家計の負担を減らすために終身払いにするのか、将来の家計の負担を考慮して有期払いにするのか、よく考えて決めましょう。

保障内容でがん保険を比較する

がん保険は、商品によって保障内容も異なります。主な保障内容は

  1. 診断給付金
  2. 入院給付金
  3. 通院給付金
  4. 手術給付金

の4種類です。

しかし、診断給付金が主契約(※1)で、そのほかの給付金は特約(※2)になるもの、入院給付金が主契約になるもの、すべて主契約に含まれるものなど、商品によってメインの保障が違います。

特約をつけると、そのぶん保険料が上がるため、自分に必要な保障を把握して、該当する保険が主契約に含まれる商品を選ぶのがおすすめです。

(※1.主契約とは、その保険の基本保障のことです)

(※2.特約とは、基本保障にオプションで付加する保障のことです)

診断給付金

『診断給付金』とは、がんと診断された場合に支払われる給付金です。

診断給付金が保障内容に含まれていると、早い段階でがん治療のための資金を確保できるというメリットがあります。

また、基本的に用途に制限がなく、治療費以外にも差額ベッド代や治療中の生活費などにも利用できる点も大きなメリットといえるでしょう。

入院給付金

『入院給付金』は、がん治療のために入院した場合に支払われる給付金です。『契約時に設定した金額×入院日数』の給付金が受け取れます。

ただし『入院〇日目から保障』など、条件が設定されていることがあるので注意が必要です。できるだけ入院初日から保障される商品を探すようにしましょう。

通院給付金

『通院給付金』は、通院によって抗がん剤治療や放射線治療などを受けた場合に支払われる給付金です。近年、医療の進歩によって、がん治療の際に入院を必要としないケースが増加しています。

がんの入院および外来の受療率の推移

出典:通院治療費は最大1,000万円まで補償 – SBI損保のがん保険

また、入院治療後も再発防止のため、一定期間通院治療を続けなければならないケースもあります。最新のがん治療の傾向をふまえると、通院給付金がついていた方が安心です。

手術給付金

『手術給付金』とは、手術治療を受けた場合に支払われる給付金です。

手術治療は、基本的に公的医療保険が利用できるため、自己負担額は抑えられますが、給付金があればさらに負担を軽減することが可能でしょう。

女性のためのがん保険を比較する

がんは年齢が上がるほど罹患しやすく、がん全体で見ると『男性』の方が罹患率が高いという特徴があります。

しかし、女性には乳がんや子宮がんといった女性特有のがんがあり、これらのがんは『40~50代』での罹患率が高いのが特徴です。

また、近年は20代、30代で発症するケースも増加しているため、女性は若いうちからがんに対する備えを確保しておくことが大切です。

ここでは、女性ががん保険を選ぶときに大切なポイントを見ていきましょう。

最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]

【女性のがん】 近年、若い女性に急増している「乳がん」と「子宮がん」 | 健診・保健指導のご案内 | 全国健康保険協会

上皮内新生物に対応しているかどうか

女性ががん保険を選ぶときには『上皮内新生物対応』をしているかどうかを見ておきましょう。

上皮内新生物とは、がん細胞が深部の組織まで浸潤(しんじゅん※)しておらず、上皮内に留まっている状態のことです。

上皮内新生物は転移や死亡リスクが比較的低く、悪性のがんよりも治療が簡単に済むケースが多いことから、保障対象外とされているがん保険もあります。

しかし、乳がんは上皮内新生物と診断されることが多いため、悪性のがん並みの治療を必要とすることがあるのです。

「高額な治療費がかかったにもかかわらず、上皮内新生物と診断されたために給付金が受け取れなかった」ということがないように、保障の対象をよく確認しましょう。

(※浸潤とは、本来その組織のものではない細胞が組織内に出現したり、広がったりすることです)

上皮内がん、上皮内新生物について | 保険医学総合研究所

乳がんと症状 | 乳がんの検査と診断 | 乳がんを学ぶ | がんを学ぶ

保障内容と保険の値段のつり合い

保障内容と保険料がつり合っているかを確認することも重要です。がん保険には、女性特有のがんに対する保障を特に手厚くした商品もあります。

このような商品は、女性特有のがんにかかった場合に給付金額が加算されたり、乳房の再建手術で給付金が支給されたりします。しかし、保障が手厚くなれば、そのぶん保険料も高くなるものです。

例えば「近しい親族にがんにかかった人がいて、できるだけ保障を手厚くしておきたい」などの理由がある場合は、このようながん保険を選ぶのもよいでしょう。

そうでない場合は、通常のがん保険でも保障は受けられるので、高い保険料を払い込んで女性特有のがんの保障を手厚くする必要性は、それほど高くありません。

自分に本当に必要な保障を見極め、それに見合う保険料に抑えるようにすることが大切です。

先進医療特約の必要性

多くのがん保険には『先進医療特約』があります。先進医療特約とは、先進医療(※1)を受けた場合に給付金が支払われる特約です。

先進医療は公的医療保険の対象外であるため、先進医療にかかった費用は全額自己負担しなければなりません。(中央社会保険医療協議会『16年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について』より)

しかし、先進医療費は費用が非常に高額であるものが多いという特徴があります。

例えば、がん治療に用いられる先進医療のうち、重粒子線治療(※2)では約310万円、陽子線治療(※3)では約280万円もの費用がかかります。

もしものときに、先進医療を選択肢のひとつに含めたいのであれば、先進医療特約を付けておいた方が安心です。

(※1.先進医療とは、所定の大学病院などで開発された治療法・薬物のうち、厚生労働大臣が先進医療と認めたものを指します)

(※2.重粒子線治療とは、炭素イオンを光速の70%程度まで加速して、がん細胞に照射する放射線治療のことです)

(※3.陽子線治療とは、水素の原子核を加速した放射線を用いた治療法のことです)

先進医療の概要について

中央社会保険医療協議会『2016年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について』

がん保険を選ぶ際に注意したいポイント

ここでは、がん保険を選ぶときに知っておきたい、給付金の支払い条件や猶予期間といった注意点について解説します。

診断給付金の支払い条件

がん保険の診断給付金は用途の自由度が高く、ほかの給付金よりも早く受け取れるため、重要度の高い給付金です。

しかし、商品によって支払い条件が大きく異なります。確実に診断給付金を受け取れるよう、支払い条件をしっかり確認しておきましょう。

確定診断で給付されるものを選ぶ

がん保険を選ぶときには、がんと確定診断を受けた時点で診断給付金が支払われる商品を選ぶのがおすすめです。

がんにかかると、検査費用や入院保障金(※)の支払いなど、入院や手術の前にまとまった費用が必要になることがあります。

例えば、入院・手術を受けないと診断給付金が支払われない場合、このような費用に診断給付金を充当することができません。

また、上皮内新生物は対象外であったり、初めてがんと診断されたとき1回限りの支給であったりする商品も存在します。

このような商品では、乳がんにかかったときや再発したときに対応できない可能性があります。できるだけ、がんと診断されたとき『複数回診断給付金が支払われる』商品を探しましょう。

(※入院保証金とは、入院費のふみ倒し防止を目的に、入院費の一部を前払いする制度のことです)

支払い猶予期間に注意する

がん保険には、給付金の支払い猶予期間がある場合がほとんどです。

『支払い猶予期間』とは『契約日から保障が始まる日まで』の期間のことで、免責期間や待機期間と呼ばれることもあります。

支払い猶予期間は、がんにかかっていることに気づいていない、あるいはがんと診断を受けた人が、がん保険に加入することを防ぐ目的で設けられています。

90日程度の期間に設定されていることが多く、この期間内にがんにかかった場合は、給付金が受け取れません。そのまま契約解除となる可能性もあるので注意しましょう。

2019年おすすめのがん保険一覧

最後に、おすすめのがん保険を紹介します。

アクサダイレクト生命がん終身

アクサダイレクト生命保険の『がん終身』は、保険料を安く抑えたい人におすすめです。最安プランで契約した場合、30代男性で月額855円と非常に安い保険料で加入できます。

上皮内新生物も保障に含まれるので、早めにがんに備えておきたい女性にも向いている保険です。

がん終身保険のシミュレーション | アクサダイレクト生命保険

ライフネット生命がん保険ダブルエール

ライフネット生命の『がん保険ダブルエール』は、がんの治療中の収入減にも対応可能です。

プレミアムコースで契約すれば、がんと確定診断された翌年から、1年ごとに最大5回まで、がん収入サポート給付金が支払われます。

ライフネット生命のがん保険「ダブルエール」 これからのがん保険!

楽天生命あんしんプラス

診断給付金を重視する人には、楽天生命の『あんしんプラス』がよいでしょう。

あんしんプラスでは、初めてがんと診断されたときだけでなく、再発時にも年1回、通算5回まで一時金が受け取れます。

さらに、所定の条件を満たすと、楽天スーパーポイントの付与、または保険料の割引が受けられるのでお得です。

医療保険 楽天生命あんしんプラス(がんサポート)の特徴|楽天生命保険

まとめ

がん保険は、商品によって保障期間や保障内容がさまざまです。それぞれの特徴をよく理解し、自分に必要な保障が受けられる商品を選べるようになりましょう。

生命保険、医療保険、損害保険、ガン保険などに入る前には保険料が支払えるのか、 保険料はどれくらいになるのか、どのような保障が付いているのかが大事です。 まずはライフプランを作成してみましょう!

関連するお金の記事

関連するお金の相談

  • がん保険でどこまで保障できるのか

    将来がんになるかもしれないと心配で保険に加入しましたが、がんの種類などで実際支払われるのはどの程度なのか不安です。知人ががんで入院しましたが、毎月掛け金し...

    女性 / 岐阜県 / 年収 601-700万円 / 既婚、子供2人

  • 精神疾患を持っていても入れる保険はありますか?

    現在心療内科へ通院しています。診断名は、気分変調症です。服用している薬は抗不安剤と、アレルギー持ちなので、抗アレルギー薬です。 以前、日本生命のいわ...

    20代 / 女性 / 香川県 / 年収 301-400万円 / 既婚

ガン保険の人気記事

カテゴリ

保険