医療保険には終身型と定期型がある
医療保険には、『終身型』と『定期型』の2種類があります。自分に合った保険を選ぶには、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。終身型と定期型、それぞれのメリットやデメリットを紹介します。
終身型のメリットとデメリット
終身型とは、その名の通り保障が一生涯続く医療保険です。終身型の場合、年を取って病気のリスクが高まっても、月々に支払う保険料は変わりません。定年後などに収入が減少したときに、保険料の上がらない点は大きなメリットです。
しかし、20代などの若いころは、定期型に比べると保険料が高い傾向にあります。年を取って病気のリスクが上がったときの分も見込んで、保険料を設定しているためです。
保険料が変わらない点は、メリット・デメリットの両面があるといえます。
定期型のメリットとデメリット
定期型とは、保険期間を決めて契約するタイプの医療保険です。保険期間は10年、15年などが一般的で、特に申出がなければ保険期間が満了になるごとに自動更新されます。更新時の健康状態は関係なく、それまでに病気などをしていても更新可能です。
保険期間が決まっているため、満期を迎えて見直しができる点が、メリットの1つといえるでしょう。
しかし、定期型の場合、更新時の年齢に応じて保険料が変わる点がデメリットです。若いころは保険料を抑えられますが、年齢が上がると共に保険料の負担が大きくなります。
また、契約できる年齢に制限があるので、終身の保障としては利用できない点もデメリットです。
定期医療保険のシミュレーション | アクサダイレクト生命保険
医療保険の主流は掛け捨て型
医療保険の契約には、『掛け捨て型』と『貯蓄型』の2種類があります。貯蓄型とは、所定の条件に応じて保険料が払い戻されるタイプの医療保険です。一方、掛け捨て型は、保険料の払い戻しがありません。
近年、医療保険の主流となっているのは掛け捨て型です。ここでは、その理由を説明します。
保険料が割安でお得
掛け捨て型が主流となっている要因の1つに、保険料の安さが挙げられます。貯蓄型は保障分に加えて貯蓄分が保険料に含まれているため、保険料が割高になります。
しかし、掛け捨て型は、貯蓄性がない保険であり、保障分のみが保険料に反映されているため、保険料が割安です。よって、月々に支払う保険料を抑えられ、家計の負担を軽減できます。
商品の数が豊富で幅が広い
医療保険の多くは掛け捨て型です。貯蓄型に比べて、掛け捨て型の方が選択肢が増えるので、自分に合った保険を選びやすくなります。
プランがシンプルでわかりやすい
貯蓄型は、払い戻される保険料や時期などが、商品ごとに異なります。プランが複雑になりやすく、他社との比較がしづらい点がデメリットです。
一方、掛け捨て型の商品は、決められた保障に対して保険料を支払うのみなため、プラン内容がシンプルで分かりやすくなっています。保障内容と保険料のバランスや、他社の商品との比較がしやすい点が特徴です。
掛け捨て型医療保険の相場を探る
掛け捨て型医療保険における保険料の相場は、どのくらいなのでしょうか。
主契約と特約の組み合わせで相場は変わる
医療保険は、『主契約』と『特約』により構成されています。主契約とは、メインとなる保障内容です。『特約』は、主契約に付ける保障で、通院特約や先進医療特約など、種類は保険会社や商品によって異なります。
受け取る保険金額を高く設定したり、特約をたくさん付けたりすれば、その分保険料には高くなるため、取捨選択をしなければいけません。
安いからとって不要な特約を追加するのではなく、自分にとって必要な保障をしっかりと検討することが大切です。
契約時の年齢によって相場は変わる
医療保険の相場に影響を与える大きな要因となるのが、契約時の年齢です。基本的に保険料は、契約時の年齢が若いほど安く、年を取るほど高くなります。年を取るほど病気のリスクは高くなるからです。
また、年齢だけでなく、男性と女性とでも若干相場が異なります。女性は、女性特有の病気によるリスクがあることから、40代で保険料が高くなるのが特徴です。
まとめ
医療保険には、終身型と定期型があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った保険を選びましょう。
現在、医療保険の主流は、掛け捨て型になっています。掛け捨て型は、保険料が安く、さまざまなプランから選べる点がメリットです。
掛け捨て型の保険料の相場は、契約年齢や特約の付加などにより大きく異なります。契約前にそれぞれの商品を比較し、保障内容や保険料額を確認することが大切です。
医療保険は掛け捨てがよい?保険料の相場などもくわしく解説します