パケット通信料について詳しく知ろう
まずは、『パケット通信料』とは何かを詳しく知っておきましょう。
パケットの英語の意味は?
パケット通信料の『パケット』は、日本語に訳すと『小包』という意味です。現在のインターネットにおける通信は、データを小包のように小分けにして送受信していることから、このように呼ばれています。
また、『パケット』は、国内の携帯キャリアを中心とする通信業者が、サービスに課金する際に使う単位でもあり、1パケットは128バイトのデータに相当します。
定額制が主流になっている
1パケット(128バイト)はどのくらいのデータ量は、日本語の文字の場合で64文字相当です。
スマートフォンの増加に伴い、ネットを利用する回数・時間が大幅に増加しました。スマホで動画を見たり、検索をしたりするには、膨大な量のパケットがやり取りされます。
このようなこともあり、最近はプランに応じて月の通信量上限が決められた、定額の料金体系『パケット定額制』が主流です。
契約プランの上限を超えると通信制限がかかる
パケット定額制は、使いすぎによる際限のない課金を防げる点がメリットです。しかし、上限を超えたときには、料金が加算されるのではなく、極端に通信速度が低下する『通信制限』がかかります。
通信制限がかかったときの通信速度は、128kbpsまで落ちてしまいます。よって、動画の閲覧は、ほぼ不可能と考えてよいでしょう。
全く使えなくなるわけではないものの、かなり遅く感じるのは間違いありません。あらかじめ、通信状況を把握して、速度制限がかからないように注意しましょう。
直近3日間の制限も存在
基本的に、通信量の上限は月単位で設定されていますが、通信会社や契約プランによっては、直近3日間の合計通信量に上限を設けていることもあります。
各社違いはありますが、当日を除く直近3日間で3~6GB程度を上限として、これを超えると通信制限がかかります。
翌月1日まで解除されない
通信量の上限を超えた場合、解除されるのは翌月の1日です。ただし、『追加のデータチャージ』など、通信容量を増やす措置をした場合は、その直後から制限が解除されます。
プラン選びの参考に、1GBの通信量目安
通信制限がかかることを防ぐために、1GBの通信量で何がどのくらいできるのか、目安を知っておきましょう。
Web閲覧
Web閲覧における1GBの場合、1ページあたり約300KBとして約3,300ページ、1日で約110ページの表示が可能です。
動画の閲覧
中画質の動画を1分間見ると、約4MBのデータが消費されます。1GBで可能な動画再生時間は約250分、1日では約8.3分です。また、高画質で閲覧した場合は、よりデータの消費は大きくなります。
メール送受信
平均的なデータ容量の添付ファイルを含む、メールを1通送るのにかかるデータ量は約500KBです。これは受信時も同様です。
1GBでは約2,000通、1日あたり約66.7通という計算になります。ただし、添付ファイルの大きさなどにもよるので、あくまでも目安として覚えておきましょう。
通信料節約できる外出時の賢い使い方3つ
ここでは、外出時に通信料を節約できる方法を3つ紹介します。
位置情報サービスをオフ
iPhoneやAndroidには『位置情報サービス』があります。位置情報サービスは、利用者が現在いる位置を自動的に取得し、それに合わせた情報を提供するものです。
外出時、移動することが多い場合は、そのたびに位置情報取得のための通信が発生します。Wi-Fiを利用していないときには、この機能をオフにしておきましょう。
Wi-Fi接続時以外の自動更新機能オフ
『自動更新機能』をオンにしていると、スマホに入っているアプリが自動的に最新のバージョンに更新されます。
更新時にはデータ量がかかってしまうので、アプリの自動更新をオフにしておくと、通信量が節約できます。
iPhoneの場合は、『設定』から『APPのバックグラウンド更新』の項目を確認すると、現在使われているアプリの一覧が表示されます。チェックを外しておくと、バックグラウンドでの更新が行われません。
Androidの場合は、『Googleのプレイストア』を経由して行います。ストアのメニューの『設定』→『アプリの自動更新』をタップしましょう。ここを『Wi-Fi接続時のみアプリを自動更新する』に切り替えます。
無料Wi-Fiスポットを活用
外出時にインターネットを利用したい場合は、無料Wi-Fiスポットを活用しましょう。最近ではカフェや駅など、あらゆる場所に無料Wi-Fiスポットがあります。ただし、公共のWi-Fiスポットは、セキュリティ対策がされておりません。
通信が暗号化されていないため、悪意を持った人に情報を盗み取られるリスクがあります。よって、重要事項のやり取りやパスワードの入力などは、しないようにしましょう。
もし、無料Wi-Fiスポットを頻繁に利用するのであれば、スマホやパソコンにセキュリティソフトをダウンロードしておくことをおすすめします。
通信料がかからない音楽アプリおすすめ3選
通信料がかからない、おすすめの音楽アプリを3つ紹介します。
Spotify
『Spotify』は、約4,000万曲が収録されている音楽アプリです。邦楽は若干少ないものの、洋楽の数が非常に多く、メジャーなものからコアなものまで幅広く揃っています。
『プロが作った音楽リスト』など、他の人がおすすめしている音楽のプレイリストも検索できるので、新たな曲に出会える可能性も高いでしょう。
KKBOX
『KKBOX』は、台湾の会社が開発した定額音楽サービスで、約3,500万曲が収録されています。他のユーザーと音楽を通して交流できるチャット機能があったり、ライブ配信を視聴できたりと、他のアプリにはない機能がある点が魅力です。
台湾やアジアでの知名度が非常に高く、雑誌も刊行されています。C-POP、K-POPなどを中心に聞きたい人には、とくにおすすめです。
LINE MUSIC
LINEを使っている人におすすめなのが、『LINE MUSIC』です。音楽ダウンロード機能・キャッシュ機能が備わっているのが特徴です。
また、お気に入りの曲を友だちとLINEで共有できるほか、LINEの無料通話の着信音や呼出音に、好きな音楽を設定することも可能です。
注意、通信料金見直しセンター名乗るメール
『通信料金見直しセンター』と名乗る業者から、メールが届いた際は注意しましょう。
『もっと安い料金をご案内』『キャンペーン中でプレゼント』などと謳っているのですが、悪徳業者として過去に通報されているため、安易にメールは開かないようにしましょう。
迷惑メールに通信料が発生することも
上記のような迷惑メールや、広告などを受信する場合にも通信料が発生します。そのため、『迷惑メールの受信拒否』を設定しておきましょう。
まとめ
パケット通信料について理解していると、通信料の節約にも繋がります。現在契約しているプランを一度見直し、より快適にインターネットを利用してください。
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