Wi-Fiの基礎知識
最近はスマートフォンやパソコン、ゲーム機やプリンターなどでも、通信でデータのやりとりをする機器が増えてきました。
以前は、ケーブルを各機器につなぐ『有線LAN』が一般的でしたが、Wi-Fiを中心とした『無線LAN』が、公衆だけではなく家庭でも普及しています。
『LAN』とは、Local Area Networkの頭文字を取ったもので、限られた範囲をネットワークでつなぐという意味があります。
Wi-Fiはこの無線LANの1種で、限られた範囲でケーブルを使わずに、パソコンやスマホなどのデータの送受信を行います。
ケーブルを使わずにネットに接続できる
Wi-Fiの特徴は、ケーブルを使わずにインターネットに接続できる点です。ケーブルの長さが足りずに接続できないといったことがないため、家中のどこにいてもインターネットに繋がる快適性があります。
Wi-Fiのメリット・デメリット
Wi-Fiには、ケーブルを使わないこと以外にも、以下のようなメリットがあります。
- 接続が簡単
- パソコンやスマホから簡単にデータの送信ができる
- スマホのパケット通信料が節約できる
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- Wi-Fi機器から離れた場所や電波を遮るものがある場合、通信が不安定になる
- 無線で電波を飛ばしているため、不正にアクセスされる可能性がある
不正アクセスに関しては、情報を読み取られて悪用される場合もあるので、セキュリティには注意が必要です。
Wi-Fiに繋ぐための下準備
自宅でWi-Fiを使いたい場合、以下の準備が必要です。
家にインターネット回線を引く
インターネット回線は、光回線・ADSL・CATV・モバイルルーターの4種類があります。
一般的には、家庭で使うインターネット回線の場合、高速で安定した通信ができる『光回線』を選ぶ家庭がほとんどです。また、『ADSL』は家庭のアナログ電話回線を使ってインターネットに接続する方法です。
『CATV』はケーブルテレビの回線を使用した通信です。そして『モバイルルーター』は、スマホほどの大きさのルーター(機器)を使った通信です。持ち運ベるため、自宅以外でネット通信を頻繁にする人に向いています。
プロバイダと契約を行う
インターネット回線を決めたら、次は『プロバイダ』を決める必要があります。プロバイダとは、光回線とインターネットをつなぐ役割を果たす業者のことです。
契約は家電量販店のほか、インターネットサービスプロバイダやNTTなどから行えます。また、インターネット回線とプロバイダをセットで申し込めるパックサービスを提供していることもあります。
Wi-Fiルーターとモデムを接続
プロバイダとの契約が済んだら、機器の接続をすれば通信が開始できます。つなぎ方の手順は以下のとおりです。
- Wi-Fiを電源コンセントにつなぎ、電源をオンにする
- プロバイダから渡されるモデムもオンにし、Wi-Fiルーターとモデムをケーブルでつなぐ
端末をWi-Fiに接続する方法
Wi-Fiを使ってパソコンやスマホを、インターネットにつなげる方法について説明します。
入力接続にはSSIDとパスワードが必要
手持ちのパソコンやスマホを、Wi-Fiを使ってインターネットに接続するためには、『SSID(Wi-Fiの固有名)』と『パスワード』が必要になります。設定する方法は以下のとおりです。
- 使用する機器の設定画面からWi-Fiを選択
- Wi-Fiをオンにする
- 接続できるWi-FiのSSIDが表示されたら、接続したいSSIDを選択
- パスワードの入力画面が表示されたら、パスワードを入力して接続
- 選択したWi-FiのSSIDの下に、『接続済み』が表示されれば接続完了
バッファローはAOSS機能で簡単自動接続
ネットワーク、およびパソコン周辺機器メーカー『バッファロー』の無線LAN機器に導入されている『AOSS』システムには、ワンタッチで家電とWi-Fiをつなげる機能があります。
通常の接続で必要なパスワードの入力が不要なので、より簡単にインターネットに接続できます。なお、手順は以下のとおりです。
- AOSS機の『AOSS』のボタンを押す
- 使用する機器の設定画面からWi-Fiを選びオンにする
- 表示された一覧から『AOSS』から始まるSSIDを選択
- インターネットを見るためのブラウザを立ち上げる
パソコン・スマホのWi-Fi設定
ここからは、パソコン・iphone・Androidそれぞれの場合の、Wi-Fiのつなぎ方を説明します。
パソコンでのWi-Fi接続設定
Windows10がインストールされているパソコンでの、Wi-Fiのつなぎ方は以下のとおりです。
- デスクトップの右下に表示されている『ネットワーク』アイコンをクリックし、ネットワークの一覧を表示する
- 接続したいWi-FiのSSIDを選択して『接続』をクリック
- パスワードを入力
選択したWi-FiのSSIDの下に『接続済み』が表示されれば、接続できています。
iPhoneでのWi-Fi接続設定
iPhoneでWi-Fiに接続するには、以下の手順で行います。
- ホーム画面から『設定』をタップ
- 『Wi-Fi』をタップ
- Wi-Fiの文字の右側にあるボタンをスライドさせ、Wi-Fiをオンにする
- Wi-Fiの一覧の中から接続したいWi-Fiをタップ
- パスワードを入力し『接続』をタップ
接続したいWi-FiのSSIDの左横に、チェックマークがつけば接続完了です。
AndroidでのWi-Fi接続設定
AndroidでWi-Fiに接続するには、以下の手順で行います。
- ホーム画面から『設定』をタップ
- Wi-Fiメニューを開く(端末やバージョンにより『無線とネットワーク』、『接続』などの表記となっている)
- Wi-Fiの文字のそばにあるボタンをスライドさせ、Wi-Fiをオンにする
- Wi-Fiの一覧の中から接続したいWi-Fiをタップ
- パスワードを入力し『接続』をタップ
スマホの画面上部に、Wi-Fiのマークが表示されれば接続完了です。
外出先でWi-Fiを使う場合
外出先でもWi-Fiを利用したい場合は、3つの方法があります。
Wi-Fiスポットを探して利用する
外出先でWi-Fiを利用したい場合は、無料Wi-Fiスポットを探して利用しましょう。カフェや公共施設を中心に、無料Wi-Fiスポットは数多くあります。
無料Wi-Fiにつなげる方法は、スマホからであれば、ホーム画面の『設定』からWi-Fiをオンにすると、接続できるWi-Fiが一覧で表示されます。
ただし、使用するWi-Fiによってはパスワードを求められることがあり、店舗への確認が必要です。
無料Wi-Fi検索アプリが便利
外出先で無料Wi-Fiを探すのが面倒な人は、『タウンWi-Fi』というアプリがおすすめです。
タウンWi-Fiは、アプリを起動するだけで使用可能な無料Wi-Fiを検索してくれます。また、会員登録が必要な店舗のWi-Fiを使う場合でも、自動的に会員登録とログインをしてくれます。
ダウンロードした後、生年月日と性別を入力するだけで利用でき、非常に便利です。
モバイルWi-Fiルーターを使用する
外出先でのWi-Fi利用には、携帯用のWi-Fiルーターを活用してインターネットにつなぐ方法もあります。ルーターの大きさは、スマホとさほど変わらず、ポケットやカバンに入れてもかさばりません。
使い方も簡単で、購入後にスマホやタブレットとの接続を設定さえすれば、すぐにインターネットにつながります。
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スマホのデザリング機能を使用する
無料Wi-Fiが使えなかったり、モバイルWi-Fiルーターを持っていなかったりする場合は、スマホのデザリング機能を使ってみましょう。
スマホのデザリングをオンにすることで、インターネットに接続できます。ただし、スマホのパケット通信量を消費するため、通信の上限を超えた場合は、通信速度が極端に遅くなります。
よって、デザリング機能は必要なときだけ利用するのが賢い使い方です。
まとめ
無料Wi-Fi以外は一度設定をしてしまえば、何度も設定する必要はないので、Wi-Fiを上手に使って快適なインターネット生活を送ってください。