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貯金がない60代の老後の生活費は?老後にかかる資金と調達方法

還暦が近づき、これからのライフプランを考える際、老後の資金や生活費の確保が重要になります。貯金がある人であれば生活費は確保できますが、貯金がなくても生活費の確保は可能です。今回は、老後にかかる資金と生活費を調達する方法について紹介します。

この記事の目次

リタイアメント・プランニング

リタイアメント・プランニングとは、退職後の人生後半の生活について計画することをいいます。リタイアメント・プランニングを行う際は、まずは老後の生活資金の設計を立てることから始めましょう。

老後の生活資金設計を立てる

厚生労働省が公表している平成28年度の簡易生命表によると、男性の平均寿命は80.98歳、女性の平均寿命は87.14歳です。

60歳に定年退職したと仮定すると、男性でおよ21年間、女性でおよそ27年間をどう生きるかを考える必要があります。

平成28年簡易生命表の概況|厚生労働省

老後資金はいくら必要か

生命保険文化センターのデータによると、世帯主が60歳以上で無職の2人以上の世帯の家計では、年金や社会保障給付金などにより、1カ月で21万円ほどの収入があります。

ここから社会保険料などの非消費支出を差し引くと18万円となります。また、単身世帯の場合の収入は約11万5,000円で、非消費支出を差し引いくと約10万2,500円の収入となります。

しかし収入に対し、2人以上の世帯の消費支出の合計平均額は約24万8,000円で、単身世帯の場合は約14万3,000円となります。

よって、2人以上の世帯では生活費が6万8,000円が、単身世帯では4万円が不足するため、年金などの収入のほかに、別の収入も必要となります。

老後の生活費はどれくらい?|公益財団法人 生命保険文化センター

老後は死亡保障よりも医療保険を充実させる

老後のために保険を見直す場合には、死亡保障よりも医療保険を充実させましょう。

死亡保障は被保険者(保険の対象となっている人)が死亡した際に、遺された家族に保険金が給付され、経済面の保障が受けられます。

しかし、子どもが就職し独立すれば、教育費などの高額な費用の支払いがなくなるため、死亡保障の必要性が薄れてきます。

したがって老後は、死亡保障の保障額を減らして、病気にかかるリスクが高くなることから、医療保険を手厚くしましょう。そうすることで、無駄な保険料を減らし、万一の病気に備えられます。

貯金なしでも生活費を確保するには

年金や社会保障給付金だけでは、生活費が足りない可能性があります。ここでは、老後の生活費を確保する方法を説明します。

老齢基礎年金の繰り上げ受給

老齢基礎年金とは、国民年金保険料を納付している人が、65歳から受け取れる年金です。老齢基礎年金は、希望することで60歳から繰り上げで受け取れます。

老齢基礎年金の繰上げ受給|日本年金機構

メリット

繰り上げ受給のメリットは、本来よりも5年早く年金を受け取れるため、経済的な負担が軽減されることです。

日本の年金制度に不安を感じ、将来減額されるのではないかと心配な人にとって、繰り上げて受け取れるのは、メリットであるといえます。

デメリット

デメリットは、年間の年金受給額が一生涯減額されることです。保険料を20歳から60歳までの40年間全額納付した場合、65歳からの受給であれば、老齢基礎年金は年間77万9,300円(満額)となります。

しかし、60歳からの受給の場合は、30%減額され年間54万5,510円となります。

そのほかにも、後遺障害をカバーする『障害基礎年金』や、夫が配偶者が亡くなった際に支給される『寡婦年金』『遺族年金』が受け取れない点もデメリットです。

年金はいつからもらえるの? | くらしすと-暮らしをアシストする情報サイト

シニアの就業率は上がっている

内閣府によると、平成28年の労働力人口における高齢者の比率は上昇しています。また、65歳~69歳の人のうち、44%の人は働いており、年々その割合は増加傾向にあります。

さらに、現在働いている高齢者のうち約4割の人は、働けるうちは働きたいと考えており、70歳ころまで、もしくはそれ以上働きたいと答えた人を合わせると、約8割の人が高齢期にも働きたいと答えています。

また、従業員が31人以上の企業15万社のうち、高齢者雇用確保措置を実施する企業の割合は99.5%です。そして、65歳以上でも働くことができる企業は74.1%となっており、高い割合を示しています。

したがって、高齢になっても働きたいと考える人は多く、実際に働く人も増加しており、生活費を補うことが可能であるといえます。

高齢者の就業|平成29年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府

老後資金を借りられるリバースモーゲージ

リバースモーゲージとは、現在住んでいる自宅を担保にして、融資を受ける制度です。住宅に応じて融資額は異なり、一括での受取のほか、年金のように毎月受け取ることも可能です。

リバースモーゲージ : 三井住友銀行

メリット

リバースモーゲージのメリットは、自宅を手放すことなく融資が受けられることです。また、本人生存中には基本的に返済義務がないのも、メリットであるといえます。

デメリット

リバースモーゲージのデメリットは、借りられる金額が住宅に見合う金額ではないということです。基本的には土地建物評価の自宅だとしても、土地の評価額の50%~70%しか借りられません。

したがって、土地と建物にそれぞれ4,000万円の評価があったとしても、借入額は土地の評価額にしたがうので、2,000万円~2,800万円程度となります。

また、子どもと同居の場合やマンションの場合は、適用外である点もデメリットです。

3大リスクにも注意

リバースモーゲージには以下の3種類のデメリットがあります。

  • 長生きリスク
  • 評価額下落リスク
  • 金利上昇リスク

長生きリスクは、契約時に設定した年齢を過ぎると、融資限度額の上限に達してしまう可能性があることです。

そうすると借入ができなくなるので、自宅を追い出されたり生活費が不足したりするなどのデメリットが生じます。

評価額下落リスクは、土地の評価が下落してしまうリスクです。評価が下落してしまうと融資可能額が減額されてしまいます。

金利上昇リスクは、契約期間中に金利の上昇があった際に、借入残高が増え担保割れのリスクが高まることです。金利の上昇が想定以上であると、生存中に自宅を売却し一括返済となる可能性もあります。

まとめ

老後のライフプランを立てる際には、生活費をどのように確保するかを考慮することが重要です。

老後の生活費を確保するためには、老齢基礎年金の繰り上げ受給や、リバースモーゲージなどの方法がありますが、デメリットもあるので慎重に選ぶ必要があります。

また、定年後も続けて働ける仕事もあるため、選択肢に入れてみてもよいでしょう。

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気になるという方は、「お金の専門家」に相談するために、まずは
ライフプランを作成してみましょう。

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