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貸借対照表の作り方。企業会計を家計に取り入れよう

貸借対照表という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。今回は、この企業の決算書として使われている貸借対照表について、わかりやすく解説していきます。この企業会計を元にぜひ家計の決算書を作ってみてください。

この記事の目次

貸借対照表とは

貸借対照表とは一言でいうと、会社の決算日における財政状態(資産、負債、純資産の状況)が一目でわかる表のことを指します。別名バランスシートとも言われています。

下記の表を見てみると左側に資産、右側に負債と純資産が並んでいます。実はこの並びには意味があり、資産=負債+純資産であることを表しています。よって、左右それぞれの合計が必ず同額になるように作られています。

貸借対照表
資産 100円

例 現金、預金、商品など

負債 50円

例 借入金や社債など

純資産 50円
合計 100円 合計 100円

資産・負債・純資産について

この左側の欄を簿記では借方(かりかた)と呼びます。借方には一定期間に会社の資産がどのようにして集まったのかを表しています。

一方、右側の欄は貸方(かしかた)と言い、貸方は一定期間に会社がどのようにお金を使ってきたかを表しています。覚え方としては右側から貸方借方と呼ぶと覚えやすいです。

そして負債の下に会社の純粋な利益を表す純資産が並んでいます。

貸借対照表以外の決算書

これまで貸借対照表に重点を絞って解説をしてきましたが、他にも会社の財政や経営状態がわかる書類が存在します。こういった書類のことを財務諸表と言い、別名では決算書と呼ばれることもあります。

損益計算書

損益計算書は、会社の一会計期間における経営成績を示す決算書です。
会社の経営成績を収益(かせぎ)と費用(コスト)とを対比して、その差額として利益(もうけ)を示すものです。
別名「Profit&Loss Statement」(略してP/L)とも呼びます

出典:中小企業庁:「中小企業の会計 31問31答」問5

損益計算書とは、一年間における売り上げと費用の差額から純粋な利益を計算する書類のことです。

差額からでた純粋な利益が貸借対照表の純資産の一部に並べられます。言うならば、貸借対照表の利益の説明書が損益計算書ということになります。

このことから、貸借対照表と損益計算書がセットで出てくる機会も多くあります。

キャッシュフロー計算書

キャッシュ・フロ-計算書とは、経営者が「お金の流れ」を把握するためのものであり、子供のお小遣い帳や家計簿のようなものです。
キャッシュ・フロ-計算書から、「お金の流れ」を把握することで、経営の現状や課題を分析できます。

出典:中小企業庁:「中小企業の会計 31問31答」問31

キャッシュフロー計算書とは一年間におけるキャッシュ(現金など)の収支と支出を表す書類のことです。

キャッシュフローとはお金の流れのことで、営業活動、投資活動、財務活動による3区分によって構成されています。例えば銀行からお金を借りたときは財務活動によるキャッシュフローに記載されます。

家計版貸借対照表の作り方

ここまで会社の貸借対照表について述べてきましたが、この表の内容を家計に置き換えて一目で家計の状態がわかる家計版貸借対照表を作成していきます。

家計版貸借対照表=個人バランスシート

実は、会社規模の貸借対照表ではなく、家計でも使える表が存在します。その表を個人バランスシートと言います。このシートは、一定時点における資産と負債のバランスを見るための表で貸借対照表と役割は同じです。

個人バランスシートの中身

貸借対照表と同様に左側の借方が資産、右側の貸方に負債、純資産を並べます。

個人バランスシート
資産

現金 500万

普通預金 300万

投資信託 100万

生命保険 100万

自宅 3000万

車 100万

負債

住宅ローン 2500万

車 80万

 

純資産 1420万
合計 4000万 合計 4000万

上記の表からわかるように、貸借対照表と同様、左右それぞれの合計が同額が鉄則です。

また資産と負債の金額は必ず時価で記入します。例えば、有価証券は売却額、生命保険は解約返戻金、車や家はあらかじめ査定サイトで調べておく必要があります。

個人バランスシートを作成する上での注意点

次に個人バランスシートを作成する上での注意点をご紹介します。

項目の並び順

資産、負債ともに項目の並び順が決められています。まず、資産は上部に一年以内に現金化できるものを並べます。これを流動資産といいます。次に長期間かけて返済すべき固定資産という並び順になります。

負債は家計の中ではローンとなりますが、何年もかけて返済していくので、固定負債です。一年以内に返済できるものであれば、流動負債として上部に並べます。

また、ローン支払いの金利の部分に関しては負債には入れませんので注意してください。

資産<負債の債務超過はとても危険

債務超過とは資産が負債の額を上回ってしまうことで、住宅ローンを組んだ直後、価格が大幅に下落したときなどこういった状態に陥ります。

そういった危惧を回避すべく、少なくとも2年分の生活費とローン返済費を流動資産の中で確保しておく必要があります。

まとめ

ここまで、会社にとっての貸借対照表と家計に置き換えた貸借対照表(個人バランスシート)、家計で使える貸借対照表の作り方について、大きく3つにわけて解説をしてきました。

貸借対照表を作成することで、今現在の家計の財政状態が明確にわかります。純資産がマイナスの方は債務超過に陥っているということになります。

そうならないためにまずは資産を増やすことを念頭に置いて、常に財政状態を把握できていることが大切です。

この記事の監修者

明治大学出身。上場保険代理店にて1年目新人賞、2年目社長賞受賞後にFPとして独立。これまで約2,000人と面談、プランニングを手掛ける。一人ひとりの資産設計の参謀として、お金の貯め方・守り方・増やし方などをアドバイスしている。 掲載メディア:ゼクシィ、Lifehacker、みんなのおかねドットコム、RAINBOW Town FM、他

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