家族3人の平均的な生活費
家族3人の家庭の場合の、平均的な生活費はいくらぐらいなのでしょうか。
全国の平均支出額
総務省統計局の家計調査報告(2018年3月)によると、3人世帯の1カ月当たりの支出平均額は『300,115円』となっています。その中で、主な支出項目の平均額は以下のとおりです。
支出項目 | 金額 |
食料 | 76,647円 |
水光熱費 | 27,951円 |
家具・家事用品 | 10,259円 |
被服・履物 | 12,892円 |
保険医療 | 14,747円 |
交通・通信 | 40,371円 |
教育 | 7,602円 |
教養娯楽 | 28,407円 |
家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 月次 2018年3月 | 政府統計の総合窓口
理想的な生活費の比率
収入額に対する、家族3人の家庭の理想的な生活費の割合は、以下となります。
支出項目 | 割合 |
住居費 | 25% |
食費 | 14% |
水光熱費 | 6% |
日用雑貨費 | 2% |
被服費 | 3% |
保険料 | 6% |
通信費 | 5% |
教育費 | 10% |
趣味・娯楽費 | 2% |
貯金 | 12% |
家計を見直すときには、まず、1カ月の手取り額に対して各項目の支出額が、上記の数値に収まるように意識してみましょう。
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固定費を節約するコツとは
生活費の中でも大きな金額を占める、『固定費』を節約するコツを紹介します。
住居費を見直そう
住居費は、1カ月の手取り額に対し25%程度に収めるのが理想的です。たとえば、1カ月の手取り額が35万円だとしたら、住居費は87,500円までに抑えるということです。以下のような方法で、住居費を抑えられないか検討してみましょう。
- 今より家賃が安いところに引っ越す
- 金利が安い住宅ローンに借り換える
- 夫婦のどちらかの実家で同居させてもらう
ただし、家賃を安くしたいからといって郊外に引っ越すと、今までよりも交通費やガソリン代などの金額が上がる可能性があります。
また、住宅ローンの借換には、基本的に手数料がかかるため、それぞれ金額を算出し、現状維持か引っ越し、借換などをするのか、どちらがお得か比較してみましょう。
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通信費を見直す
携帯電話の料金などの、通信費を見直すことも大切です。たとえば、NTTdocomoのスマートフォンを持っており、カケホーダイプランで契約している場合、月々の通話料が2,700円(2年定期契約あり)かかります。
これを、5分以内の通話無料のカケホーダイライトプラン変更すると、月々の通話料が1,700円(2年定期契約あり)に下げられます。
また、主に通話するのが家族だけという人であれば、シンプルプランにすることで、月々の通話料が980円まで下がります。
自分の使用状況に合わせて携帯電話の料金プランを見直すと、通信費が安く抑えられるので、1度使い方を考えてみましょう。
光熱費を見直す
水光熱費は、日々の心がけが節約につながるため、固定費の中では比較的節約しやすい支出です。
項目 | 節約方法 |
ガス | ・シャワーの出しっぱなしをやめる ・お湯の設定温度を下げる ・鍋を火にかけるときは、鍋の水滴をふき取っておく |
電気 | ・エアコンのフィルターをこまめに掃除する ・こまめに電気を消す ・冷房の設定温度は28℃、暖房の設定温度は20℃を目安にする |
水道 | ・水の出しっぱなしをやめる ・食器を洗うときは、先に紙などで汚れをふき取っておく ・風呂の残り湯で選択する |
水光熱費の節約方法は、それほどむずかしいものではなく、簡単にできるものばかりです。毎日意識していれば、習慣として身についてくるので、すぐにでも始めてみましょう。
上手な省エネの方法 | 一般向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
食費の簡単節約方法
食費の簡単な節約方法は、『予算を決めること』と、『節約レシピを常備すること』です。
まずは1カ月の予算を決めてやりくり
食費の理想的な割合は、1カ月の手取り額に対して15%です。まずは、手取り額から1カ月の予算を算出して、予算内でやりくりしてみましょう。
たとえば、1カ月の手取り額が35万円だとしたら、その15%は52,500円です。さらに、1カ月の予算を、週単位に分けるとやりくりしやすくなります。
1カ月の食費が52,500円だとすると、週単位の予算は13,125円になります。(52,500÷4で計算)
週単位の予算内に収まるよう、1週間分の食糧をまとめ買いしたり、さらに日単位の予算を算出して、その予算内で買い物したりするなど、自分のやりやすい方法を見つけましょう。
節約レシピを常備する
節約レシピを常備しておくと、1カ月の予算を超えないようにやりくりしやすくなります。
- 肉は合挽肉や鶏むね肉など、価格が安い肉を選ぶ
- ハンバーグは豆腐でかさ増しする
- もやしなどの価格の安い野菜で、常備菜を作っておく
このように、できるだけ価格の安い食材を利用することで、食費を抑えられます。クックパッドなどのレシピサイトにも、節約レシピがたくさん載っているので活用してみましょう。
また、スーパーでは見切り品や特売品など、特定の食材が安く販売されていることがあります。冷凍保存できるものや保存期間が長いものは、そのような機会にまとめ買いしておくのもおすすめです。
まとめ
節約を始めるときには、まず各支出項目の理想的な割合を知っておくことが大切です。理想的な割合がわかると、支出額の見直しや予算の管理がしやすくなります。
現在の支出が理想割合を超えている場合は、どうすれば支出を抑えられるか、いろいろな節約方法を試してみましょう。