ライフプランとは?
ライフプランとは、就職、結婚、出産など、人生における大きなイベントを考慮しながら、将来の収支をイメージして計画を立てる人生設計のことです。
自分の夢を叶えるためには、いくらぐらいの費用が、どのタイミングで必要になるのかを大まかに予測するのに役立ちます。
ライフプランをシミュレーションしてみる
自分の現在の状況や、将来の夢に近いケースを参考にしながら、ライフプランをシミュレーションしてみると、今後の収支の計画を具体的に把握することができます。
簡単にライフプランのシミュレーションができるサイトも数多くあるので、それらを活用してみるのもよいでしょう。
結婚後のライフプランを考えておく
結婚後は出産・育児に伴い、就労形態の変化による収入の増減や、教育費や住居費といった大きな支出が発生することが予想されます。
結婚後の費用や貯蓄について知ることで、ライフイベントに備えられます。将来の夢を実現するため、早めにライフプランを考えておきましょう。
結婚後のお金の事情
結婚後は夫婦でお互いの金銭事情を共有することで、家計の管理がしやすくなります。パートナーが貯蓄しているだろう、などといった不透明なプランになりにくく、効率的に貯蓄できます。
お互いの『収入・貯蓄・負債(ローンも含める)・保険』をチェックし、見直すポイントがないか、ライフプランをもとに検討してみましょう。
結婚後のほうがお金を貯めやすい?
夫婦が共働きの場合、独身のころよりも家計における収入額が増えます。そのため結婚後、子供ができるまでの期間は、もっともお金を貯めやすく、今後必要となる教育資金を貯蓄できるチャンスです。
収支を共有し、この期間に貯蓄できる家計のベースを整えましょう。共働きの家庭は、妊娠・出産を機に休職したり、専業主婦になったりして、収入が減ってしまう可能性を考慮しておく必要があります。
いくら貯めるのか目標額を具体的に決め、なるべく早いうちからライフプランを実行していくことで、貯蓄をするための期間が十分に確保でき、目標を達成しやすくなります。
子供の成長に伴い将来かかるお金
子供は欲しいけど教育費などの費用を考えると、将来が心配になることがあります。平均的な学費から子供の人数別のライフプランをシミュレーションし、いくら必要なのか目安を知っておきましょう。
子供1人の場合
子供1人の場合における平均的な学費を、公立・私立に分けてみていきます。
学校 | 公立/年 | 私立/年 |
幼稚園 | 23.4万円 | 48.2万円 |
小学校 | 32.2万円 | 152.8万円 |
中学校 | 47.9万円 | 132.7万円 |
高校 | 45.1万円 | 104.0万円 |
公立に進学するか私立に進学するかによって、学費に大きく差が出ます。学費がもっともかかる大学では、私立は国公立に比べて約1.5倍の費用がかかります。
大学 | 入学費用 | 在学費用/1年 | 学費合計 |
国公立 | 69.2万円 | 108.5万円 | 503.2万円 |
私立理系 | 87.0万円 | 180.2万円 | 807.8万円 |
私立文系 | 92.9万円 | 161.3万円 | 738.1万円 |
子供が幼稚園から大学まで、公立に通った場合の平均的な学費は約1,046万円です。また、幼稚園から高校までは公立、大学のみ私立・理系の場合は約1,350万円になります。
そして、日本政策金融公庫が公表した、平成29年度教育費負担の実態調査結果によると、子供が1人暮らしをした場合、仕送りの平均額は年間93万円(月額7.7万円)となっています。
1人暮らしを始めるためにかかる敷金や、家財の購入などに必要な費用の平均は、37.5万円という結果が出ています。
結果の概要-平成28年度子供の学習費調査:文部科学省
日本政策金融公庫│教育費負担の実態調査結果(平成30年発表)
子供2人の場合
子供が2人とも幼稚園から大学まで公立に通った場合の平均的な学費は、約2,092万円です。幼稚園から高校までは公立、大学のみ私立・理系の場合は、約2,700万円になります。
子供3人の場合
子供が3人とも幼稚園から大学まで公立に通った場合の平均的な学費は、約3,138万円です。
大学のみ私立・理系の場合、学費合計は約4,050万円です。もし全員が1人暮らしをして、仕送り額を年間約100万円とした場合、学費と仕送り額を合計すると約5,250万円となり、相当な負担額が予想されます。
早めにライフプランを立て、貯金額を増やすようにしていきましょう。
子供に必要な貯金額を貯めるには
子供にかかる費用の見当がついたら、どのような貯金方法であれば、いくらぐらい貯金できるのか予測を立てましょう。
児童手当・お祝い金は貯金
子供の年齢に応じて支給される児童手当(所得制限あり)は、給与とは別の収入なので貯金に回しやすいといえます。
支給対象 | 支給額/月 |
3歳未満 | 1.5万円 |
3歳~小学校修了前 | 1万円(第3子以降は1.5万円) |
中学生 | 1万円 |
出産・入学などでもらったお祝い金も、児童手当と同じように貯金しておき、使用用途を決めておくとよいでしょう。
定期預金・自動積立定期預金
定期預金とは満期日までの一定期間、引き出すことができない預金です。自動積立定期預金は、毎月の積立日に指定した額が、普通口座から定期預金口座へ自動的に積み立てられる預金です。
定期預金や自動積立を活用することで、普通預金よりも10倍以上の高い金利で貯金ができます。また、自動積立定期預金を利用した場合は、一定額が確実に定期預金口座に振り込まれるので、貯金が続けやすいといえます。
なお、金利をみてみると、ゆうちょ銀行の普通預金金利は0.001%、定期貯金の金利は0.01%で、10倍もの差があります。
また、イオン銀行の積立式定期預金の金利は0.15%、ソニー銀行の積立定期預金の金利は0.01~0.05%となっています。
保険を活用
子供の学費を貯めるのであれば、学資保険に加入するのもひとつの方法です。学資保険とは、子供の教育費に備えるための保険で、基本的には毎月決まった保険料を支払うことで、子供の年齢に合わせて、契約した内容の給付金を受け取ることができます。
学資保険は、普通に貯金するよりも返ってくる金額が増えることと、学費がかさむタイミングで給付金を受け取れるという点がメリットです。
学資保険の支払いは月払いよりも、年払いや一括払いなど、まとまった保険料を支払う方法を選択すると、返ってくる金額はより多くなります。
保険会社にお金を預けてしまえば、無駄に使ってしまうリスクも減り、効率よく将来の学費を準備できます。
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まとめ
子供にかかる学費は高額ですが、時間と予備知識があれば、対策をとることで貯金を増やすことは可能です。結婚後は早い時期から子供の教育費を考えたライフプランを立て、将来必要となる支出をまかなえるよう備えておくとよいでしょう。