家計簿をつけることの意味
家計簿を始める前に、どうして家計簿をつけようと思ったのか、その目的を理解することも大切です。
家計簿は継続することで家計のお金の流れを把握することができます。
海外旅行に行きたい、将来マイホームが欲しいから貯蓄をしたいというように目標を設定することで、モチベーションを保ちながら家計簿をつけることができます。
家計簿をつけることで支出の無駄を抑えることができれば、目標に一歩近づくことができます。
家計の支出を知る
家計の支出の項目は、大きく分けるとこのように分類されます。
- 食費
- 水道光熱費
- 住居費
- 保険料
- 通信費
- 趣味・娯楽費
- 貯金
- その他
この項目の中で何が一番支出の割合を占めているのかを知ることで、自分のお金の使い方や特徴を知ることができます。
家賃などの毎月支払われる定額の支出以外にも、習い事や交際費など、ライフスタイルによって支出の割合や項目は異なります。
自分の支出の目的を知ることで、お金に対する意識が変わってきます。
まずは毎月これくらいの金額でやりくりをしよう、などの目標を設定するだけでも支出額に大きく影響することも、家計簿をつける上でのメリットのひとつです。
通信費や水道光熱費などは、使い方を工夫するだけで金額を減らすことができます。
自分の毎月の支出金額を知り、それが平均的な数字なのか、そうでないかを知ることが大切です。
家計の平均とは
総務省では毎月、家計調査を実施しています。一般家庭の平均支出の割合などを知ることで、自分がどの家計の平均が上回っているのかなどを知ることができます。
それによると、1カ月あたりの平均支出は、約24万円といわれています。
1世帯当たりの1か月平均の消費支出
総世帯は 239,106円
前年同期比 実質1.6%の減少 名目1.2%の減少
前期比(季節調整値) 実質0.5%の減少
出典:統計局ホームページ/家計調査報告(家計収支編)―平成29年(2017年)1~3月期平均速報
職種や家庭の人数などにより、収入の幅に増減がありますが、もし支出を見直す必要がある場合や家計が赤字などになってしまう場合は、支出の見直しを考える必要があります。
節約できる項目を特定
住居費や保険料は支出額を減らすことは難しいため、娯楽費用や交際費などが、最初に節約できる項目として挙げられます。
先を見越して家計の管理をするようになる場合は、前もって費用を抑えることで赤字を未然に防ぐことができます。
通信費は、若い世代を中心に支出の中でも5、6%を占めているといわれ、金額にすると約10,000円ほどかかっているといわれています。
プロバイダの見直しやプラン変更をすることによって、毎月の通信費を抑えることができるので、あまり通信費にお金をかけたくない…という方は、格安プランなどを検討してみるのも良いでしょう。
その他にも、習い事や美容費など、貯蓄のために節約できる項目を選ぶことで、家計の無駄な支出を抑えることができます。
もしものための貯蓄は、将来のことを考えると必要な投資のひとつです。
少しでも節約したいと考えている方は、長期的なお金の流れを計算した上で、節約できる項目を選ぶようにしましょう。
自分でできる節約法を知る
節約や貯蓄をしたいからといって、極端に食費を抑えたりしてしまうと、体に負担がかかったりストレスが溜まるなどの逆効果になってしまいます。
ストレスなく家計を管理するためにも、自分のライフスタイルに合った方法で無駄な支出を抑えるようにしましょう。
収入を増やすことは難しいかもしれませんが、まずは無駄な支出を最低限に抑え、心に余裕を持つことが大切です。
自分の好きなことにお金を使うためにも、お金に対する意識を変えて、家計を管理することが大切です。
初めてでもできるエクセル家計簿
家計簿の計算はレシートを見たり記憶を辿ったりと、大変な作業です。途中で計算を間違えば、あとでまた計算し直さなくてはなりません。
しかし、エクセルは初めてでもできる便利な機能が備わっているため、そんな心配をする必要もありません。
計算も自動で行うことができますし、表を作るのも簡単にできます。エクセルでできる機能を知って、初めての家計簿も楽しく管理しましょう。
エクセルでできること
エクセルを使うことによって、データの集計をしたり、表を作成することができます。
家計簿に必要な項目ごとの金額の入力や計算など、表に入力するだけでわかりやすく視覚化することができます。
家計簿の流れとなる表を作成し、計算式をいれるだけで、手書きで作成するよりも簡単に家計を管理することができます。
自分の良く使う項目など、レイアウトも自由に変更することができ、家庭内でシェアすることもできるなどのメリットがあります。
関数を使って家計の支出を計算
エクセルには自動で計算してくれる、「SUM」という機能があります。
この機能を使うことで、支出の合計額を簡単に出すことができるため、エクセルで家計簿を作成するときにとても便利です。
「SUM」(サム) はエクセルに用意された関数の一つで、指定したセル範囲の数値を合計するものです。
出典:「オート SUM」ボタンっていったいなに? - エクセルの「オート SUM」ボタンはスゴ技いろいろ! あんな計算、こんな計算もボタン 1 つでささっと集計!
金額を入力するセルを選択し、支出の金額が書かれたセルを選択するだけなので、使い方もとても簡単です。
計算式というと、もっと方法が複雑なのでは…と思いがちですが、SUMはクリックするだけですぐに計算式を設定することができるため、とても便利です。
収入と支出の合計の欄にSUMの計算式をいれるだけなので、この関数を知っておくだけでも、家計簿を簡単に作成することができます。
グラフや項目を設定する
エクセルで家計簿を作成しながら、毎月の支出の流れを把握できるグラフを作成することができます。
グラフにすることで支出の毎月の変動を比べることができるので、とても便利です。
中でも円グラフなら、見やすくて割合が一目で分かるため、エクセルに慣れている中級者や上級者の方は、家計簿をグラフで出してみるのが良いでしょう。
グラフにしたい場合は、グラフのもととなる支出データが記載されたセルを選択し、グラフウィザードボタンをクリックするだけです。
円グラフや棒グラフなど、グラフの種類を選ぶこともできます。毎月の支出を見比べるのにとても便利な機能ですので、ぜひ作成してみましょう。
クレジットカードの中身をまとめる
クレジットカードでショッピングをする場合は、エクセルに内訳をまとめることで、より支出の細かい部分を把握することができます。
クレジットカードの内訳は毎月明細が送られてきたり、ウェブで閲覧することができます。
手入力でめんどくさいという方には、アプリを利用することで簡単にデータをエクセル上で管理することができます。
無料の家計簿アプリ「マネーフォーワード」や「zaim」には、クレジットカードと連携する機能がついています。
無料でアプリをダウンロードし、クレジットカードの情報をいれるだけで、残高や支出の内訳をエクセルデータに送ることができます。
クレジットカード払いが多い方は、アプリの便利な機能を使ってエクセルにデータを移行しましょう。
家族とデータを共有する
パソコンのエクセルで家計簿を作成することにより、家族の家計簿も一緒に管理することができます。
エクセルのシートを個人別に増やすだけでデータを簡単に見ることができますし、誰が何にお金を使っているのかを視覚化することができます。
家計を支えている人が複数いる場合は、パソコン画面を見ながら家計の話し合いをすることもできます。
おすすめのテンプレート2017
エクセルで家計簿の票を作成する自信がない…という方は、無料のテンプレートを利用すれば計算式の作成の手間も省けて簡単に家計簿を始めることができます。
家計簿は続けることが大切ですので、入力しやすくて自分に合ったテンプレートを選ぶようにしましょう。
無料で作成できる家計簿
金額を入力するだけのシンプルな家計簿なら、「エクセルシンプル」がおすすめです。計算式もすでに入っているので、いつでも始めることができます。
シートが月ごとになっているため、1カ月ごとの推移を見比べることができます。
その他にも、年間を通して管理できるものや電子マネーなどの支払いを管理できるものなど、無料の家計簿テンプレートの種類は様々です。
使いやすくて続けられるものを選びましょう。
選ぶときのポイント
家計簿は継続してつけることが大切ですので、まずはシンプルな機能のみのものから始めるのもひとつの方法です。
日常的に継続することができるようになったら、更に細かく分析できる機能のものなどを選ぶのが良いでしょう。
よくある注意点やポイント
エクセルで家計簿をつける場合によくある注意点が、保存忘れなどによるデータの消失です。
こまめに保存すれば問題ないですが、間違って消去してしまったりする可能性もあります。
パソコンの種類によってはエクセルのソフトが古いタイプのものだったりする場合があるので、自分の使っているパソコンの環境を整えてから使うようにしましょう。
エクセルで家計簿を管理して、無駄な支出を抑えよう
家計簿は支出の内訳を把握するだけでなく、家計を支えていくために欠かせないツールです。
無駄な支出を知ることで貯蓄や節約につながりますし、お金に対する意識も変わってきます。
エクセルで家計簿をつけることで、いつでも家計のお金の流れを把握することができます。
これからますます楽しく生活するためにも、エクセルを上手に利用して家計を管理しましょう。