現在の銀行金利とは
ニュースでよく「マイナス金利」という言葉を耳にするように、現在の日本は非常に預金金利が低くなっています。
個人の預金については普通預金であれば0.01%がほとんどで、キャンペーンや一定金額以上の定期預金でも0.5%もあれば高いほうというのが現状です。
銀行に預けるだけでは貯金は増えない
例えば、銀行に1年間1,000万円を預けたとしても、金利が0.01%では年間の利息はたったの1,000円です。
金利が高ければ、すぐに使わない将来のためのお金は、とりあえず銀行に預けておくのもよいですが、こんなにも低金利な時代では、預金していてもほとんど増えていきません。
資産運用の必要性
何十年も前と比べると、物価が上がっているというイメージがあるのではないでしょうか。世界経済を長い目で見てみると、緩やかな右上がりで通貨の価値も長期的にはインフレ傾向にあります。
物価が上がれば資金の価値は目減りします。預金しておけば確かにお金は減りませんが、ほとんど増えることもありません。ということは、結果として通貨は目減りします。
よって、この世の中の緩やかなインフレに打ち勝ち、お金を増やしていくためには、資産運用が必要となってきます。
資産運用の種類とメリット、デメリット
資産運用の方法は様々です。ここでは、代表的な3つの運用商品とそれぞれのメリット、デメリットをお伝えします。
個人向け国債
個人向け国債はその名の通り、国が個人に対して発行している債券です。メリットは2つあり、元本の安全性と資金の流動性です。
まず、発行体が国なので、日本という国が破綻しない限りは、元本に傷がつく心配がありません。次に、個人向け国債は、1年経つと直近2回受け取った利息を国に返すことで、額面通り換金することができます。
1年に2回利息を受け取るので、1年で換金した場合はプラスマイナスゼロとなってしまいますが、購入後1年経てばいつでも引き出せると思うと、投資へのハードルも下がります。
一方でデメリットは、金利が低いことです。最低金利は0.05%と決められており、それより低くなることはありませんが、現状の金利は最低金利の0.05%となっています。
外貨預金
外貨預金のメリットは金利が高いことです。メガバンクの金利をみてみても、アメリカドルの預金金利は0.3%前後のところが多く、日本円預金の10倍以上となっています。
デメリットは為替の影響を受けるため、日本円ベースでの価格の変動が起こることです。
例えば、1ドル100円の時に1,000万円預けたとすると、1ドルが90円になってしまえば日本円での価値は900万円になってしまいます。
一方で、為替の変動は利益を取るチャンスでもあります。この場合だと、1ドルが110円になれば日本円ベースでの価値は1,100万円になります。そのため、為替の差益も狙えるよう円高のタイミングでの預金をおすすめします。
投資信託
投資信託は多くの投資家から資金を集め、専門家に運用を任せるという投資商品です。多くの場合、投資対象にテーマやルールが設けられており、そこが儲かると賛同できるものであれば資金を預ける、といった仕組みになっています。
投資信託のメリットは、ある程度テーマや投資の方向性は自分で選び、運用自体はプロに任せられることと、少額から分散投資が可能なことです。
デメリットは、投資信託の種類が多く選ぶのが難しいことと、プロに任せるので、管理報酬という形での手数料がかかることです。
タイプ別おすすめ方法
では、どのような投資方法が自分に適しているのか、タイプ別にご紹介します。
絶対に損したくないのなら銀行定期預金
まず、何よりも損が嫌という人は、銀行の定期預金がおすすめです。
投資商品にはどうしてもリスクが伴うので、「増えなくてもいいから減らしたくない、だけど普通預金は金利が低いから物足りない」という考えであれば、使わない分の資金は定期預金を組み、少しでも金利アップを目指しましょう。
リスクを抑えつつも増やしたいなら投資信託
大きなリスクは取りたくないが、預金金利では物足りないという方には、投資信託がおすすめです。
販売用の資料などをみると、それぞれの投資信託のこれまでの運用実績や、運用方針を確認することができます。
格付けの高い債券で運用される、低リスク低リターンの商品性のものから、株式100%のハイリスクハイリターンなものまで様々あるので、じっくり選ぶようにしましょう。
銀行や証券会社の窓口で相談すると、ご自身の考えにあった商品を提案してもらうこともできます。その際には、投資予定の期間と目指すリターンを伝えるとスムーズです。
高いリターンを狙いたいなら株式投資
とにかく高いリターンを狙いたいという方には、株式投資がおすすめです。選ぶ銘柄によっては1週間でお金が倍になることも夢ではありません。
日々値動きし、リスクの高いものなので初心者の方は、証券会社の担当者付きの口座を開設し、アドバイスをもらうようにしましょう。
株式に詳しい方は、インターネットの証券会社のほうが手数料が安いのでおすすめです。
まとめ
自分にあった投資方法で、この低金利時代をうまく乗り越えていきましょう。ただし投資にはリスクが伴うので、くれぐれも慎重に行うことが大切です。
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