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貯金がない60代は絶望的?できることを知って幸せに生きよう

老後貧困に陥る人が増えていくといわれるこの時代に、貯金がない60代世帯は不安を抱えている人もいることでしょう。今回は老後生活を安心して過ごしていくために、60代からでもできることを紹介します。参考にしてみてください。

この記事の目次

貯金がない高齢者世帯

厚生労働省が行った国民生活基礎調査(平成28年)によると、貯金がない高齢者世帯(65歳以上と定義する)は、15.1%という結果が出ています。

さらに、貯金があると答えた79.4%の世帯の中でも、100万円未満の世帯は2.1%となっています。

調査の概要|厚生労働省

年金の受給額平均

年金の受給額平均は、「平成27年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金145,305円、国民年金55,157円という状況です。

さらに性別で見てみると、男性166,120円(厚生年金)58,780円(国民年金)、女性102,131円(厚生年金)52,339円(国民年金)となっています。

受給平均額(全体)
厚生年金平均 145,305円
国民年金平均 55,157円
受給平均額(性別)
男性 厚生年金 166,120円 国民年金 58,780円
女性 厚生年金 102,131円 国民年金 52,339円

厚生年金保険・国民年金事業の概況 |厚生労働省

足りない部分を補う方法

上記の資料からみても、年金だけでは生活費が足りないことが分かります。では、その足りない部分を補う方法を考えましょう。

まずは、収入を確保することです。60歳で定年した場合でも再就職を探してみましょう。また、65歳で定年した場合は再就職もしくは、自営で働ける方法を目指すのもひとつの手です。

生涯現役で稼ぎ続ける

定年した後も、健康で働ける間は何らかの働き方を見つけるとよいでしょう。働くことは収入の面だけでなく、生活に張りが出たり、社会とのかかわりを持ったりと精神上の利益もあります。それでは、60代からの働き方をみていきましょう。

シルバー人材センター

シルバー人材センター(センター)とは、高年齢者が働くことを通じて生きがいを得ると共に、 地域社会の活性化に貢献する組織です。
センターは、原則として市(区)町村単位に置かれており、基本的に都道府県知事の指定を受けた社団法人で、 それぞれが独立した運営をしています。

出典:全国シルバー人材センター事業協会

シルバー人材センターに登録して、自分の経験を活かした仕事に就きます。職種としては家庭教師や翻訳といった技術系、庭の剪定やペンキ塗りといった技能分野、事務や管理、一般作業など多岐に渡ります。

対応できる仕事については、シルバー人材センターごとに異なりますので、お近くのシルバー人材センターに問い合わせてみてください。

シルバー人材センターで行っている主な仕事

クラウドソーシング

インターネット上で不特定多数の人に業務を発注する事を「クラウドソーシング」と言います。

業務の受注の仕方は「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングを仲介するサイトに登録し、自分で応募したり、オファーを受けて業務を請け負ったりします。

インターネットが使えれば年齢制限もなく、受注した業務を自分のペースで行えるので、様々な状況の人が働いています。

職種としては、ライターやエディター、イラストレーター、プログラマー、データ入力、翻訳など様々な職種があります。例えば、足が悪く長い間立っていられないという人でも、パソコンがあれば在宅で座って仕事することが可能です。

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」

クラウドソーシングなら日本最大級の「ランサーズ」

起業

シニア向けの宿泊予約サービスの事業をしている株式会社ゆこゆこが、同社のメールマガジン会員(50代以上)2,509人を対象に調査をしたところ、退職して起業している人は、全体の8%でした。

その中では、男女ともにサービス業が一番多く、次に多いのが農業でした。その中で、未経験で始めた人は36.1%となっています。この結果を見ると、起業も身近に感じられるのではないでしょうか。

また、起業を応援する制度もあります。厚生労働省が行う生涯現役起業支援助成金や、日本政策金融公庫のシニア起業家支援資金、経済産業省中小企業庁の創業補助金など、公的な支援制度を活用すれば、自己負担が少なくすみます。

シニアの仕事に関する調査 | 株式会社ゆこゆこ

健康に気を付け、医療費を抑える

60代になると、医療費がかさんでくるのではと心配している人もいるでしょう。60代からの医療費とは、いくらくらいかかるものなのでしょうか?

当たり前のことですが、健康を維持すると医療費を抑えられます。生活習慣病など未然に予防できるものは、今のうちにしっかり予防しましょう。

60代からの医療費

厚生労働省の資料によると、医療費は60代が36万円~45.4万円、70代が61.9万円~77.7万円となっています(平成26年度)。しかし、これは全額なので健康保険を使うとこの3割になります。

また内訳としては、下記のような分析が出ています。

1人当たり医療費を年齢階級別にみると、年齢とともに高くなり、70歳代までは外来(入院外+ 調剤)の割合が高いが、80歳代になると入院(入院+食事療養)の割合が高くなる。

出典:平成26年度 年齢階級別1人当たり医療費

また75歳以上になると、「後期高齢者医療制度」といって医療費の負担が1割になります。ただしこれは、一定の所得(課税所得145万)があると適応されません。

そのほか「高額療養費制度」というのがあり、一定以上の医療費は国から還付を受けられます。支給額は所得によって上限が変わってきます。

このような制度から、医療費に関しては健康保険がしっかり補助してくれますが、先進医療や差額ベッド代などは自己負担になります。

規則正しい食生活

食生活の乱れから起こり得る生活習慣病の代表的なものとして、糖尿病や脳卒中、心臓病、高血圧などが挙げられます。

医療経済研究機構の行った調査結果によると、生活習慣病の予備群とみなされる高血糖や高血圧、高脂血、内蔵脂肪型肥満など「生活習慣病危険因子」を持っている人は、健康な人の1.2倍から1.7倍の医療費がかかるという結果が出ています。

禁煙をしたり、飲酒や塩分を控えて適切な食生活を送ったりすることで、生活習慣病を防ぎ、しいては医療費の増額を防げます。

厚生労働省:第21回社会保障審議会医療保険部会配布資料

適度な運動

食生活と同じくらい大切なのが適度な運動です。現代人は文明が発達していることで、昔ほど動かなくても生活ができるようになりました。

例えば買い物といっても、車やエレベーターがあるので、あまり歩かずとも手軽に買い物が済んでしまいます。また最近ではネットスーパーなど店舗に行かなくても買い物ができるようになりました。

このような環境の中で、生きている私たちは意識的に運動をしないと、前述したような肥満、高血圧、高血糖に陥りやすくなります。さらに、年齢とともに衰える筋力を強化しなければ、けがの発生要因になってしまいます。

具体的には週150分の運動を推奨されていますが、今まで全く運動をしていなかった人にはプレッシャーになるかもしれません。まずは家の周りを散歩する、外出した先ではエレベーターより階段を使用するなど、できる事から始めていきましょう。

生活レベルを見直す

60代世帯がこれまでと同じように生活をしていては、支出がかさんでしまいます。まずは現在の状況に合った生活をしていきましょう。支出を見直して無駄を省き、コンパクトながらも居心地の良い空間で生活をしてください。

支出を洗い出し無駄をなくす

まずはあらゆる支出を洗い出しましょう。長年定期購読している雑誌や、毎月引き落とされるサービスで、あまり利用していないものもあるかもしれません。一度全部洗い出し、整理をしてみてください。

また、最近では格安SIMを使った携帯電話の普及によって、大手キャリアの携帯電話から切り替えて通信費を抑えることもできるようになりました。

そのほか、保険の見直しをしばらく行っていない場合は、現在の状況に合わせて保険料を減額できる可能性があります。

断捨離で無駄をなくす

断捨離とは物を処分することで、物に対する執着から離れ、要らない物を断つという考え方です。

物に囲まれて生活をしていると、なかなか持ち物全てを把握するのが難しくなってきます。例えば、衣類などはクローゼットやタンスに長い間収納していると、今持っている服を忘れてしまいます。

手持ちの服を忘れてしまうとまたその衣類と似たような衣類を購入してしまうこともよくあります。そのように衣類を増やしていくと、それを収納するスペースや家具が必要になってきます。それではせっかく稼いだお金も有効に使えません。

何年も使用していないものは処分し、自分の持ちものを把握しておきましょう。

住み替えで無駄をなくす

住居の住み替えも検討してみましょう。今までは子どもが居るなどで、大きな住居スペースが必要だったかもしれませんが、子どもが独立し家を出た後であれば、子ども部屋がまず不要になります。

また、二階建ての家に住んでいる場合、階段を上るのが億劫で、ほぼ一階で生活をしているようであれば、二階建ての住居は必要ありません。

自分の生活するスペースを見直して、まだスペースが余っているようなら、住み替えをして住居費を抑えましょう。そうすることで浮いたお金を貯金していくことも可能になります。

まとめ

健康を維持し、生活の無駄をなくすことで、医療費や無駄な支出を抑えることができます。そして、新しい働き方を見つけられると、年金以外の収入を得ることも可能です。

ただ漠然と「貯金がない」と悩んでしまうと、そこから抜け出せなくなってしまいますが、まずは支出を減らし、収入を増やす方法を見つけていってください。

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この記事の監修者

明治大学出身。上場保険代理店にて1年目新人賞、2年目社長賞受賞後にFPとして独立。これまで約2,000人と面談、プランニングを手掛ける。一人ひとりの資産設計の参謀として、お金の貯め方・守り方・増やし方などをアドバイスしている。 掲載メディア:ゼクシィ、Lifehacker、みんなのおかねドットコム、RAINBOW Town FM、他

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