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家計を調査して食費を節約。無理なく貯金できる目標額を決めよう

食費を節約しようとして、どのくらいが適切な金額なのかわからないまま節約していると、節約疲れやリバウンドを起こしてしまいがちです。適切な食費の目安を知り無理のない目標設定を行い、安定的に食費の節約ができるようになる方法を説明します。

この記事の目次

家計調査から食費の平均を知ろう

食費の目安として、総務省統計局が毎年行っている家計調査報告のデータがあります。国民が何にいくらお金を使っているのかを属性ごとに調査したもので、参考になるデータが掲載されています。

世間での食費はいくらなのか?

目標達成のためには、ゴール設定が必要です。ダイエットするときに何キロを目指すのかを決めなければなかなか痩せられないのと同じように、食費の節約でも、適切な目標金額を決めなければ、効率よく節約することは難しいものです。

そこで、目標金額を設定するための目安として、総務省統計局の家計調査報告を活用してみてはいかがでしょうか。この中の『消費支出の費目別対前年実質増減率』から、食費の平均金額を知ることができます。

下の表の中で世帯人数に記載されている総世帯とは、全ての世帯の家族構成人数の平均値を指し、2人以上の世帯とは、単身世帯を除く家族構成人数の平均値を指します。

世帯人数  月平均の食事
単身世帯 39,808円
2人以上の世帯(平均2.99人の世帯人数) 72,934円
総世帯(平均2.35人の世帯人数) 62,248円

家計調査報告(家計収支編)平成28年(2016年)III 総世帯及び単身世帯の家計収支

世帯人数ごとの食費の目安は?

先にあげた表から、世帯人数ごとの食費の目安がわかりましたが、外食費と酒類代を除いた方が食費の管理がしやすくなります。ここではそれらを除いた純粋な食費からおおよその金額を計算しました。

  • 単身世帯:約27,000円
  • 2人世帯:約41,000円
  • 3人世帯:約58,000円

もし、現在の食費がこの金額より多ければ、早急に見直しが必要です。家計簿をつけているのならそのデータから、まだつけていないのなら、簡単なお小遣い帳アプリを利用して記録を取って、何にいくら使っているのかを点検します。

副食やお菓子への出費が多くなっていませんか?すでにこの金額をクリアできているのなら、外食費と酒類代を見直して上限を設けることをおすすめします。

家計に占める食費の割合は?

豊かさの目安として、エンゲル係数と呼ばれている指標があります。これは家計に占める食費の割合を数値化したもので、わかりやすくいえば、食べるだけで精一杯なのか、不要不急の贅沢品を買うゆとりがあるのかを知ることができるものです。

終戦直後の昭和23年ではエンゲル係数が60%程度でしたが、日本が豊かになるにつれてパーセンテージは低下し、現在はおおむね25%程度で落ち着いています。

もし、この数値より現在の食費が高い割合を占めているのなら、大鉈を振るって節約を断行する必要があります。

また、所得が低くなるほどエンゲル係数は高くなる傾向があるため、もし平均所得に届いていないなら、25%以下を目指すのは厳しいと言えます。

適切な食費の目標金額は?

節約はすればするほどよいというものではありません。適切な目標金額を設定しておかないと、節約疲れやリバウンドを起こしてしまい、せっかくの努力が水の泡となりかねません。

家計調査はあくまでも参考

家計調査の数値を見ることで、食費の目安を知ることができました。しかし、家計調査はあくまでも参考のための資料で、それにこだわりすぎる必要はありません。

人生において、何に価値を見出しどこに力点を置くかは、各家庭によって違っていて当然です。

もし、食生活の充実こそが家族の幸福に結びつくのなら、食費は家計において最優先すべき費目となって、エンゲル係数が25%を越えてしまうこともありえます。

しかし、その代わりに何か他の費目、例えば服飾費やレジャー費を抑えて帳尻を合わせることに、さほどの苦痛は感じないはずです。

このように、家計調査を参考にしながらも、各家庭の価値観にしたがってカスタマイズしてもよいのです。

食費事情を洗い出す

雑誌の食費節約特集で、4人家族で1カ月2万円という記事を見かけることがあります。この場合、ひとり1日160円ちょっとでやりくりしなければならない計算となり、「自分にはとても無理」と思ってしまう人もいるでしょう。

しかし、よく記事を読んでみると、米を実家から分けてもらっていたり、近所から野菜のおすそ分けを受けていたりというケースが多々見られます。このように、食費の総額だけでなく個々の事情もよく見てみる必要があるのです。

もし、自分もそのような恵まれた状況にあるのなら、もらったものは買ったものとして計上して節約に励むとよいでしょう。食材全てを自前で購入しているのなら、無理に2万円を目指すことはありません。

食費を抑えるためのポイントは?

ここからは、食費を抑えるための具体的なポイントについて述べてゆきます。普段の買い物や食事作りの際に少し気をつけるだけで、大きな効果が期待できるものです。

食材を買いすぎない

さらに食費を節約したいなら、押さえておきたいポイントがあります。それは食材を買いすぎないことです。半端に余ってしまった野菜は、しなびさせてしまう前に浅漬けにしたり、翌日の味噌汁の具にしたりして使い切ります。

お徳用に惹かれて買ってしまったひき肉の大入りパックは、傷ませてしまう前に下味を付けて炒めてから冷凍しておけば長く持たせることができます。

しかし、あれば余計に使ってしまうのが世の常で、買いすぎないように心掛けることが一番の節約となるのです。

できるだけ安く買う

日持ちのする調味料や缶詰、乾物などは、できるだけ安売りのときに買いたいものです。

うっかり切らしてしまって近所のコンビニエンスストアへ買いに走るようなことをしていては、節約などおぼつきません。そのためにはきちんと在庫管理を行い、計画的に補充をすることが大切です。

また、生鮮食料品は夕方の見切り品を購入すれば、3割程度安く手に入れることができます。今夜のメニューは、見切り品をメインにして作ることを目指しましょう。

このとき注意したいのは野菜です。あまりに痛みが激しくて捨てるところが多くなると、安物買いの銭失いとなってしまいます。見切り品は、品質と価格のバランスを見極めて賢く利用したいものです。

料理を作りすぎない

食費を節約するためには、料理を作りすぎないことも重要なポイントです。作りすぎて余らせてしまい、結局捨ててしまうようなことはしないことです。食費だけでなく、光熱費や時間、手間の無駄遣いとなってしまいます。

また、せっかく作ったのだからと無理して食べてしまうのも考えもので、健康のためには腹八分が一番です。もし作りすぎてしまった場合には、次の日に必ず食べ切るようにしましょう。

ただし、最初から翌日に使い回すことを考えて多めに作るのであれば、問題ありません。例えば、肉じゃがをコロッケにしたり、きんぴらを柳川丼にしたりといった具合にすれば、合理的な時短メニューとなります。

節約疲れを避けるコツは?

食費の節約で気をつけなければならないことは、節約疲れです。あらかじめ節約疲れを回避するために、いくつかの工夫をしておけば安心です。

ひとりで頑張らない

食費の節約に励んでいると訪れる魔境があります。それは節約疲れです。特に、ある程度節約が進んだ段階からさらに食費を引き締めようとしている場合です。

かなり注意深く出費をコントロールし続ける必要があり、ちょっと気を緩めると予算オーバーとなって、落ち込むことも珍しくありません。こんなとき、ついリバウンドを起こして散財してしまいがちになります。

ひとりで抱え込まず、もっと家族に協力を求めましょう。家計の管理は家族全員に関わる問題です。

月末は、ゲーム感覚で家にある在庫を使ったメニューで乗り切ったり、1,000円でできるだけたくさんの食材を買うためのアイディアを出し合ったりと、家族で節約を楽しんでみるのも良い方法です。

メリハリをつける

いつも食費を切り詰め続けることは、ストレスにつながることもあります。節約疲れを回避するためには、節約にメリハリをつけることもよいアイディアです。

例えば、いつもは一番安い米を買っているけれど、新米のシーズンには銘柄米を買ってみたり、家族の誕生日には、外食しない代わりに豪華なメニューにしてみたりという具合です。

また、節約で浮いたお金をどうするかも重要です。なんとなく他の出費に回してしまわずに、お楽しみ貯金と銘打った通帳に入金してゆけば、毎月の頑張りが目に見えて励みになります。

消えてしまうはずだったお金を活かして使う習慣がつけば、節約へのモチベーションは高まり、ますますやりくり上手になれます。

まとめ

家計調査の結果を利用して適切な食費の金額を把握しつつ、家庭ごとの優先順位を大切にしながら節約すれば、無理なく貯金を増やすことができます。

また節約疲れやリバウンドを避けるためには、家族で協力して節約を楽しみながらモチベーションを高めていくことも必要となります。上手に食費を節約しながら、家族の幸せのためにもっとお金を使えるように備えたいものです。

この記事の監修者

明治大学出身。上場保険代理店にて1年目新人賞、2年目社長賞受賞後にFPとして独立。これまで約2,000人と面談、プランニングを手掛ける。一人ひとりの資産設計の参謀として、お金の貯め方・守り方・増やし方などをアドバイスしている。 掲載メディア:ゼクシィ、Lifehacker、みんなのおかねドットコム、RAINBOW Town FM、他

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