1. Fincyトップ
  2. 家計
  3. 家計の赤字をなんとかしたい。現状の把握や対策のまとめ

家計の赤字をなんとかしたい。現状の把握や対策のまとめ

家計の赤字を解消したいときには、赤字に陥った原因を把握することが重要です。家計が赤字になるときのパターンを把握し、赤字家計を改善できるようになりましょう。また、税金の滞納や任意整理についても解説します。

この記事の目次

家計が赤字に陥る主なパターンとは

家計が赤字に陥ることには、必ず原因があります。まずは、家計が赤字になる主なパターンを理解しておきましょう。

収入が少なくうまく回っていない

家計が赤字になる大きな原因のひとつは、『そもそも収入が少ない』ことです。贅沢をしていなくても、普通に生活するだけで以下のようなさまざまな費用がかかります。

  • 住宅費(家賃・住宅ローンなど)
  • 水光熱費
  • 食費
  • 日用品費
  • 通信費(携帯電話代・インターネット代など)
  • 被服費

また、病気やケガをすれば医療費がかかり、子どもがいれば教育費などもかかります。それ以外にも交通費や交際費などが必要になることもあるでしょう。さらに、保険料や税金もかかります。

収入が少ないと、これらの費用を最低限に抑えていてもうまく家計が回らなかったり、大きな出費があったときに一気に赤字に陥ったりしてしまいます。

収入は多いが浪費も多い

収入が多くても、浪費しすぎて家計が赤字に陥っているパターンもあります。収入が多いために、お金が足りなくなるという意識が薄れ、どんどん使ってしまうのです。

スーパーで安く買えるものでもデパートで買ったり、外食の回数が増えたり、子どもの教育費や習い後に多額の費用をかけていたりして、お金が手元に残りません。また、何でもクレジットカード払いにしていて、何にいくら使っているのかも把握できていないこともあります。

毎月まとまった額の収入が入ってくるので、一見家計が安定しているように見えて、実は収支をしっかり書き出してみるとかなりの赤字が出ている可能性があります。

1人暮らしで多い赤字の原因

1人暮らしで家計が赤字になるのも、収入が少ないことが原因であることが多いでしょう。また、それ以外にも、『実家暮らしのときと同じようにお金を使う』『無駄な支出が多い』といったことが挙げられます。

お金の使い方が実家暮らしのときと変わらない

初めて1人暮らしをした人の家計が赤字に陥る原因としては、『お金の使い方が実家暮らしのときと変わらない』ことが考えられます。

実家で生活しているときに、家賃や水光熱費などの支出をすべて自分で負担していたという人は少ないでしょう。アルバイト代はすべて自分の趣味に使っていた、お小遣いをもらっていたという人も多いものです。

しかし、1人暮らしを始めると、すべての支出を自分でまかなわなくてはならず、趣味に使えるお金も減ります。そのため、実家暮らしのときと同じ感覚で浪費していると、すぐに赤字に陥ってしまうのです。

生活費や固定費で無駄が多い

生活費や固定費で無駄が多いのも、1人暮らしの家計が赤字に陥る原因の一つです。1人分の自炊が面倒で外食が増えたり、おしゃれで便利な物件を選んだために家賃が高すぎたりと、収入に支出が見合っていないと家計がうまく回らなくなります。

家計の赤字の緊急度を知ろう

『家計が赤字に陥っている』といっても、生活費の捻出も厳しい人、ローンの支払いのために赤字になっている人など、状況は人それぞれ異なります。そして、状況によって赤字の緊急度も違います。

自分の今の家計状況がどれくらいリスクがあるものなのかが把握できると、家計の改善に取り組む意識も変わるものです。ここでは、それぞれのケースの緊急度を見てみましょう。

生活費と固定費での赤字は最も緊急度が高い

赤字の緊急度が最も高いのは、『生活費・固定費の赤字』です。例えば、外食や被服、交際費などで赤字になっているのであれば、浪費をやめるだけで赤字が解消できます。

しかし、家賃や水光熱費、食費などの生活費や固定費は、節約して金額を減らすことはできますが、なくすことはできません。つまり、赤字を解消するのがむずかしいということです。

足りない分をクレジットカードやカードローンで補てんし始めると、それらの支払いに追われるようになり、さらに赤字の解消がむずかしくなります。

生活に必須の項目で赤字が出ており、生活が成り立っていないこと、家計の改善がむずかしいことから、生活費・固定費で赤字になるケースは緊急度が一番高いといえます。

ローンなどを含めると赤字の場合は黄信号

生活費や固定費で赤字は出ていないものの、ローンの支払いなどを含めると赤字になるという場合は黄信号です。貯金などから返済分を補てんできているのであれば、返済が完了すれば赤字が解消されるためです。

ただし、返済分を新たな借り入れで補てんしている場合は緊急度が上がります。いつまでたっても返済が終わらないため、赤字が解消されることがないからです。

その状態が長く続けば、生活費や固定費で赤字が出始める可能性もあるため、早めに家計を改善する必要があります。

急な出費に対応できる備えがあるかどうか

生活していると、医療費や冠婚葬祭などで急な出費が発生することがあります。家計の改善を進めるときに、このような急な出費に対応できる備えがあるかどうかも重要なポイントです。

現状赤字になっていないとしても、急な出費が発生したときに赤字に陥る可能性があるためです。急な出費による赤字が一時的なもので、あとから解消できるのであれば問題ありません。

しかし、もともと家計がぎりぎりの状態だと、急な出費による赤字が解消できなくなる可能性があります。民間医療保険に加入する、少額でもよいので緊急用のお金を貯めておくなど、急な出費に対する備えを確保しておきましょう。

赤字のボーナス補てんに陥らないために

ボーナスは貯金を増やしたり、住宅ローンを繰り上げ返済したりする大きなチャンスです。しかし、毎回赤字の補てんで消費してしまっていては、ボーナスを活用できません。ボーナスで赤字を補てんする状態に陥らないためには、どうすればよいのでしょうか。

収支はしっかり把握する

ボーナスで赤字を補てんする状態に陥らないようにするには、そもそも赤字を出さないということに尽きます。もしすでに赤字が発生してしまっているのであれば、今回までボーナスで赤字を解消し、その後は赤字が発生しないよう収支をしっかり管理することが重要です。

とりあえず1カ月分でよいので、毎月いくらの収入があり、何にいくら使っているのかを書き出しましょう。わざわざ家計簿を用意するのが面倒という人は、スマートフォンの家計簿アプリを利用するのがおすすめです。

レシートを撮影すれば、自動で収支の項目を振り分けと金額の入力が完了するアプリもあるので、手軽に家計簿をつけられます。収支を書き出したら、どの項目の出費が多いかをチェックして、節約方法を考えましょう。

日本最大級!無料の家計簿アプリ・レシート家計簿「Zaim」

収支の増減を見通す

ボーナスで補てんした後に再び赤字に陥らないようにするには、今後の収支の増減を見通すことも重要です。収入の増減に備えておかないと、そこでまたボーナスで補てんすることになるからです。

いつどれくらい収支の増減が発生しそうなのかを予測し、そのための貯金を増やしたり、保険に加入したりして備えておきましょう。

決めた予算やルールを守る

赤字を繰り返さないようにするには、支出項目ごとに予算を決め、ルールを守ることが大切です。例えば、食費を1カ月4万円に設定したとします。これを何となく消費していると、給料日前に足りなくなって予算を追加することになるかもしれません。

しかし、不足するたびに予算を追加していては、また家計が赤字になってしまいます。それを防止するために、4万円を1週間1万円とさらに細かく分けて、その中でやりくりするようにしましょう。

もっと細かく、1日約1300円まで分けても構いません。細かく管理するほど予算をオーバーしにくくなります。

貯金なしから脱出するための重要ポイント

家計は赤字になっていないものの、貯金がまったくないという人もいるでしょう。以下は、金融広報中央委員会の『2018年・家計の金融行動に関する世論調査』のデータをもとにした、貯金なし世帯の割合です。

年代 単身世帯(%) 2人以上世帯(%)
20代 45.4 32.2
30代 39.7 17.5
40代 42.6 22.6
50代 39.5 17.4
60代 26.7 22.0

とくに、単身世帯では、どの年代でも3割以上の世帯が貯金なしという結果が出ています。貯金がないと、急な出費に対応できないほか、子どもの教育費や老後資金といった必要資金も不足する可能性があります。貯金なしから脱出するためにはどうすればよいのかを知っておきましょう。

各種分類別データ(平成30年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)|知るぽると
各種分類別データ(平成30年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成19年以降)|知るぽると

キャッシングやローンは使わない

貯金を増やしたいときには、キャッシングやローンを使わないよう徹底しましょう。キャッシングやローンを使うということは、自分の収入以上にお金を使っているということです。収入以上にお金を使っていては、いつまでもお金が貯まりません。

また、キャッシングやローンを利用したそのときはよいですが、翌月からは借り入れたお金の返済が始まります。すると、返済が家計を圧迫して貯金に回す余裕がなくなるでしょう。収入の範囲内で生活する習慣をつけることが大切です。

強制的に貯金するシステムを作る

貯金するつもりはあっても毎月給料を使い切ってしまったり、貯金をすぐ使ってしまったりする人は、強制的に貯金するシステムを作りましょう。例えば、ゆうちょ銀行の自動積立定額貯金を利用すれば、毎月指定日に通常の口座から定期貯金口座に資金が移動されます。

定期貯金口座から資金を引き出すには窓口での手続きが必要なので、気軽に引き出すこともできません。そのため、貯金が苦手な人でも貯金を続けやすくなります。

自動積立定額貯金-ゆうちょ銀行

税金の滞納には注意

家計が赤字に陥っているときには、税金を納める余裕がないということもあるでしょう。しかし、税金の滞納には注意が必要です。

1日でも遅れると滞納

税金には納期限が設定されています。その納期限から1日でも納付が遅れた場合は、どのような事情があっても滞納とみなされます。

滞納による処分

税金を滞納すると、本税(※1)に延滞税や加算税などの付帯税(※2)が加算されます。本来の税額よりも多く納めることになるので、余計に家計が苦しくなるでしょう。

また、長期間滞納すると、国税徴収法にもとづいた滞納処分が下されます。最終的には財産を差し押さえられることもあるので、家計が厳しくても税金は滞納しないようにすることが重要です。

(※1.本税とは、もともと納めなくてはならない税金のことを指します)

(※2.付帯税とは、本税を期限内に納めなかった場合に、ペナルティーとして課せられる税金のことです)

滞納処分の流れ

滞納処分は以下の流れで執行されます。

  1. 納期限から20日以内に『督促状』が届く
  2. 『催告書』が届く
  3. 『差押予告書』が届く
  4. 税務調査(※)が行われる
  5. 差し押さえが執行される

税金を滞納すると、初めは督促状や催告書などで納税の催促が行われます。それでも税金を滞納し続けた場合は税務調査が行われ、最終的に財産の差し押さえが執行されます。

(※税務調査とは、差し押さえの準備のために、税金の滞納者の身辺や財産を調査することです)

税金では差し押さえのハードルは低い

税金の滞納による差し押さえは、ローンの支払いなどの滞納による差し押さえよりもハードルが低いのが特徴です。ローンの支払いなどの滞納による差し押さえでは、事前に債権者が裁判所に許可を取り、所定の手続きを経てからでないと執行できません。

しかし、税金の滞納による差し押さえは、裁判所の許可なしで執行可能です。督促状や差押予告書の内容を滞納者が確認していなくても関係ありません。督促状や差押予告書を発送した事実があれば差し押さえは執行可能です。

どうしても税金が納められないときは、放置して滞納するのではなく、役所に出向いて納税の相談をしましょう。事情が認められれば、分割納付や納税の猶予が認められます。

納税相談と滞納処分 | 世田谷区

借金がある場合は考えたい任意整理

借金が元で赤字が解消できない場合は、任意整理も検討しましょう。

任意整理とは

任意整理とは、債権者と交渉して借入額や月々の返済額を減額し、返済の負担を軽減する手続きのことです。借入額や月々の返済額が減ることで、家計に余裕が生まれるため、赤字が解消しやすくなります。

ただし、どのような借金でも交渉できるわけではなく、利息制限法で定められた利率よりも高い金利で借りていた借金に限られます。

また、任意整理では結果的に借金が0円になるケースもありますが、借入額の減額が目的であるため、手続き後も返済が続くのが基本です。よって、安定収入がなければ交渉に応じてもらえません。

デメリットも含めて弁護士に相談を

任意整理を行うと、その情報が信用情報機関に5~10年間登録されます。信用情報機関の情報は、クレジットカードやローンの審査で必ず確認されるものです。

そのため、任意整理の情報が消えるまでは、クレジットカードやローンの審査に通らなくなります。任意整理を希望する場合は、このようなデメリットも含めて弁護士に相談しましょう。

任意整理とは?~メリット・デメリット~ | 弁護士法人 法律事務所ホームワン

赤字解消の心構え

家計の改善に取り組んでもなかなか結果が出ないと、モチベーションが下がって元の状態に戻ってしまいやすいものです。そのようなときでもモチベーションが維持できるよう、赤字解消の心構えを知っておきましょう。

赤字の月でもトータルで考える

いったん家計が赤字に陥ってしまうと、解消するのはむずかしいものです。その月は予算が余っても、翌月は再び赤字になることもあります。

とくに、家計の改善を始めたばかりのときは、このようなことが起こりやすいため、毎月一喜一憂していてはモチベーションが続きません。

毎月赤字にならず、さらには貯金までできる状態になるのは最終目標として、初めは半年単位、1年単位などトータルの結果を見るようにするとよいでしょう。そうすれば、短期間の結果に左右されず、赤字解消のモチベーションを維持しやすくなります。

ブログなどで似たケースを参考にしよう

家計管理に行き詰まったとき、赤字の月が続いてモチベーションが下がってきたときには、ブログなどで自分と似たケースを参考にするのもおすすめです。

自分と境遇や家族構成が似ている人の体験は、家計管理の大きなヒントになったり、モチベーションを上げるのに役立ったりするでしょう。

まとめ

家計が赤字に陥ることには、必ず原因があります。赤字になりやすいパターンを把握して、家計が赤字になった原因を探り、家計の改善に取り組みましょう。

保険・住宅ローン、お金の悩み、現在の家計・老後の家計や将来が
気になるという方は、「お金の専門家」に相談するために、まずは
ライフプランを作成してみましょう。

関連するお金の記事

関連するお金の相談

家計の人気記事

カテゴリ

家計