2人暮らしの家賃の目安
よく家賃の目安は手取りの3割と言われていますが、2人暮らしの場合は慎重に考える必要があります。2人で暮らすとは、どちらかが家賃を払えなくなったときのリスクも背負うことになるからです。
例えば新婚の夫婦の場合は、子どもの予定や妻の仕事の予定も考慮して家賃を決めるべきです。子どもを生みたいと考えている場合は2割を目安にしましょう。
その他にも大きな出費を予定されているのであれば、2割か多くても2.5割にしておきましょう。子どもの予定や大きな出費の予定がなく、月々に使うお金が少ない方は3割を目安にしても問題ありません。
家賃を節約できる部屋を探す
これから2人暮らしを始める方であれば、まずは家賃を節約できる部屋を探すところから始めましょう。部屋探しに行く時期を選べるのであれば閑散期の4月以降がおすすめです。
次に、これだけは譲れない条件を決めておきましょう。予算の範囲内で2人ともすべて理想通りの部屋を見つけるのは難しいです。条件をいくつか挙げて優先順位を決めておくとスムーズです。
以下では、安くても住みやすい部屋のポイントを紹介いたします。譲れない条件をクリアしつつも、節約できる部屋を見つけることができるかもしれません。参考にしてください。
安くても住みやすい部屋のポイント
部屋の値段は、築年数、広さ、駅からの距離、階数、日当たりなどで変わってきます。それぞれの欠点をフォローしてある部屋は安くても住みやすい部屋となります。
例えば、築年数は古いがリフォームしてある、部屋は狭いがロフトがついているというような場合です。駅からの距離が遠くてもバス停が近い物件も安いです。
住みやすさの考え方を見直してみることもポイントです。例えば日当たりのよい南側の部屋は家賃が高くなりますが、そもそも日中ほとんど家にいない方もいらっしゃいます。
住みやすさは人によって異なりますので、住んでいるところをイメージしながら、2人で話し合ってみましょう。自分では気づかなかったことにパートナーが気づいてくれることもあります。
家賃の交渉をして節約する
すでに住んでいらっしゃる方は、管理会社や大家さんに家賃の値下げ交渉をすることで節約できるかもしれません。契約更新の時期などに交渉してみましょう。
特に長く同じ部屋に住んでいる方は、築年数も長くなっていますし、契約時より部屋の価値が下がっている可能性が高いです。交渉しやすい物件になっていないか、確認してみましょう。
交渉しやすい物件とは?
値下げ交渉をする際には、同じ建物の他の部屋をチェックしてみましょう。不動産情報サイトなどで、同じタイプの部屋が自分の部屋よりも安い金額だった場合は値下げ交渉しやすいです。
また、同じ建物に空き部屋が多いときは狙い目です。管理会社や大家さんにとっては、住んでいる人に退去されては困るタイミングですので、家賃を下げてくれる可能性が高まります。
その他にも、近隣の似たような物件の相場よりも、今支払っている家賃が高い場合には交渉がとおりやすくなります。交渉してみて損をすることはありませんので、試しに言ってみましょう。
公営住宅で2人暮らしをする
公営住宅は低所得者向けの物件になります。所得金額など、一定の条件に該当しなければ申し込むことはできませんが、その分家賃は大幅に安くなります。都内で家賃が10,000円台ということもあります。
公営住宅の2人暮らしは、1人暮らしで申し込む場合と異なります。例えば申し込みできる所得基準が2人暮らしの方が多かったり、家族向けの部屋しか申し込めなかったりという決まりがあります。
また、申し込んでも抽選で当選しなければ入居できません。所得金額などの条件に加えて、運がよくなければ入居できませんが、大幅な節約ができます。
助成制度を利用して節約する
全国のさまざまな自治体で、移住してきた方へ家賃の補助をする助成制度を設けています。主に人口が少なくなっている地域に多く、数千円から数万円の家賃補助がもらえます。
また、子育て世代の支援として2人暮らしの夫婦にも助成制度を行っている自治体もあります。引っ越して住民票を移した際には同時に確認するようにしましょう。
カードで家賃を払う
公営住宅や助成制度は節約金額が大きいもののハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。もっと気軽な節約を求める方はクレジットカードで家賃を支払ってみてはいかがでしょうか。
もちろんカードでの家賃支払いに対応している管理会社でなければ、カードで支払うことはできません。しかし、最初にカードで支払いをするように設定しただけで、毎月ポイントが自動でたまります。
年間で計算すると大きな金額です。部屋探しの際にはカードで支払いできる部屋を探してみましょう。契約者のカードにポイントがたまりますので、2人での分け方も忘れずに決めておきましょう。
長く住むことが一番の節約
ここまで2人暮らしの家賃の節約法についてご紹介しました。しかし、一番の家賃の節約方法は同じ部屋に長く住み続けることです。部屋探しに失敗してすぐに引っ越すことのないようにしましょう。
引っ越しは、前家賃も含め敷金や礼金、荷物の運送代など、一般的に家賃の3ヶ月分かかります。住んでみて気に入らなければ引っ越せばいいと安易に考えず、長い目線で住む部屋を探しましょう。
2人暮らしで長く住むポイント
2人暮らしの部屋探しで大切なのは、どちらかの意見だけで部屋を決めないことです。部屋というのは長く時間を過ごし、日々の疲れをとるための場所です。
後から自分も意見を言っておけばよかったと後悔するだけでなく、どうしてこんなのを選んだのかとパートナーへの不満となる方もいらっしゃいます。後悔しないようによく話し合いましょう。
また2人暮らしをしてみると、思い描いていたのと違い、相手の欠点が見えてくるかもしれません。いい意味で鈍感になることがポイントです。2人で仲良く長く暮らしていきましょう。
まとめ
2人暮らしで家賃を節約する方法についてお伝えしました。一番気をつけるべきポイントは長い目線でみるということです。最低でもこれから先5年以内にどんなイベントがあるのか、転職、転勤、出産などの予定はないかを考えて節約しましょう。家賃は金額が大きいので、2人で慎重に考えてください。