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貯金額は年収別の平均を見よう。目安の考え方や貯金のコツとは

自分の年収でどれくらいの金額の貯金があればよいのか、考えたことはあるでしょうか。単身世帯・2人以上世帯それぞれの貯金額の平均について知り、貯金額の目安を把握しておきましょう。また、貯金を増やすためのコツについても解説します。

この記事の目次

貯金の目安は気になりますか?

自分がどれくらい貯金しておくとよいのか、目安が気になったことはあるでしょうか。ここでは、貯金の目安を見るときに知っておきたいことについて解説します。

年代での比較は実情に合わない場合も

貯金の目安を考えるときに、年代で比較すると実情に合わない場合があります。同じ年代でも、人それぞれ環境が大きく異なるからです。

例えば同じ20代でも、社会人になりたての20代前半と、社会人になって10年近く経過している20代後半の人では、毎月の給与やボーナス額などがかなり違うでしょう。

また、正社員、契約社員、派遣社員、フリーターや自営業など、働き方が違えば収支が大きく変わります。年代での貯金額の目安を知っておくのもよいですが、この点を理解しておきましょう。

年収での比較のほうが現実的

貯金額を比較するのであれば、年収での比較のほうが現実的です。年収が同程度ということは、毎月の収入や生活スタイルが似ている可能性が高いからです。

ただし、独身か既婚か、子どもがいるのかといった、世帯の状況で目安が変わるので、より自分の状況に近い平均額を見るようにしましょう。

貯金額の年収別平均

ここからは、貯金額の年収別の平均について、金融広報中央委員会の『2018年・家計の金融行動』のデータをもとに見ていきましょう。単身世帯、2人以上世帯で、貯金額の平均額と中央値を記載しています。

中央値とは、貯金額の平均ではなく、その項目内の値を順に並べた場合に、ちょうど真ん中に来る数値のことです。

仮に、貯金額10万円の人が2人、1000万円の人が1人いたとすると、平均額は340万円、中央値が10万円になります。平均額は貯金額が高い人に押し上げられてしまい、実情とかけ離れてしまうのです。

中央値はすべての金額のちょうど真ん中にくる金額なので、中央値も見ておくことで、より実情に合った貯金額の目安を把握できるようになります。

各種分類別データ(平成30年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)|知るぽると
各種分類別データ(平成30年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成19年以降)|知るぽると

年収300万円未満の世帯

年収300万円未満の世帯の平均貯金額と中央値は以下の通りです。

世帯 平均 中央値
単身世帯 870万円 200万円
2人以上世帯 1308万円 660万円

年収300~500万円未満の世帯

年収300~500万円の世帯の平均貯金額と中央値は以下の通りです。

世帯 平均 中央値
単身世帯 1025万円 363万円
2人以上世帯 1684万円 1000万円

年収500~750万円未満の世帯

年収500~750万円の世帯の平均貯金額と中央値は以下の通りです。

世帯 平均 中央値
単身世帯 2305万円 1205万円
2人以上世帯 1769万円 1000万円

年収750~1000万円未満の世帯

年収750~1000万円の世帯の平均貯金額と中央値は以下の通りです。

世帯 平均 中央値
単身世帯 3725万円 2300万円
2人以上世帯 2155万円 1400万円

年収1000~1200万円未満の世帯

年収1000~1200万円の世帯の平均貯金額と中央値は以下の通りです。

世帯 平均 中央値
単身世帯 4226万円 2000万円
2人以上世帯 2877万円 1824万円

年収1200万円以上の世帯

年収1200万円以上の世帯の世帯の平均貯金額と中央値は以下の通りです。

世帯 平均 中央値
単身世帯 5879万円 3000万円
2人以上世帯 4574万円 2861万円

すべての年収、単身・2人以上世帯で平均と中央値に大きく差があるため、両方の値を見て目安を考えましょう。

貯金は二極化している

金融広報中央委員会の『18年・家計の金融行動』の結果を見ると、貯金がまったくない世帯と、貯金がある世帯で二極化していることがわかります。特に単身世帯において、その状況が顕著です。

各種分類別データ(平成30年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)|知るぽると
各種分類別データ(平成30年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成19年以降)|知るぽると

年収別の貯金なし世帯の割合

以下は、年収別の『口座は保有しているが、現在、残高はない』と回答している世帯の割合です。

年収 単身世帯(%) 2人以上世帯(%)
300万円未満 28.8 23.7
300~500万円未満 20.8 17.2
500~750万円未満 24.3 17.5
750~1000万円未満 50.0 10.7
1000~1200万円未満 33.3 0
1200万円以上 40.0 0

主に単身世帯で、3~5割の人が貯金がないと回答しています。また、2人以上世帯でも、年収が300万円未満と少ない場合は、貯金がない割合が多くなっています。

年代別の貯金なし世帯の割合

以下は、年代別の『口座は保有しているが、現在、残高はない』と回答している世帯の割合です。

年代 単身世帯(%) 2人以上世帯(%)
20歳代 21.8 26.3
30歳代 35.3 15.5
40歳代 34.0 25.3
50歳代 38.5 20.4
60歳代 21.9 13.3
70歳以上 - 16.8

やはり単身世帯では、どの年代でも3割前後の人が貯金がないと回答しています。

目安はあくまでも目安

貯金額の平均や中央値を知ることで、貯金額の目安を把握することはできます。しかし、目安はあくまでも目安であることを理解しておきましょう。

世帯構成によって異なる

必要な貯金額は、世帯構成によって異なります。

例えば、独身であれば自分のこの先の生活費と、病気などになった場合の備え程度の貯金があれば充分でしょう。既婚の場合は、夫婦2人なのか、子どもがいるのか、さらに子どもの人数によっても必要な貯金額が変わってきます。

また、住宅の購入予定がある場合や老後の生活を充実させたい場合など、今後のライフプランによっても異なります。大切なのは、自分の現状と今後のライフプランにかかる資金を分析して、貯金の計画を立てることです。

支出が多ければ貯まらないのは当然

当然ですが、支出が多いとお金は貯まりません。しかし、貯金が苦手な人には、支出を管理できていない人が多いものです。

貯金を増やしたいのであれば、まずは自分の支出額を把握することから始めましょう。支出額を把握するには家計簿をつけるのが1番です。

家計簿は、自分のやりやすい方法で構いません。スマートフォンのアプリで、レシートを撮影するだけで支出が反映される便利な機能付きのものもあります。そういった簡単にできるアプリなどを利用してもよいでしょう。

それでも続かない人は、通帳の利用もおすすめです。給与振込と家賃や水光熱費などの引き落としを、1つの通帳にまとめましょう。すると、通帳記入をするだけで収支が記録されるので、自分で家計簿をつける手間がかかりません。

日本最大級!無料の家計簿アプリ・レシート家計簿「Zaim」

貯金の目的を分けると貯めやすい

貯金を増やしたいときには、目的別に分けて貯めると貯めやすくなります。漠然と貯めていると、どれくらい貯金が貯まったのか、達成率が把握しづらいものです。

しかし、目的別に目標額を設定し分けて貯金をすると、達成率が一目で分かります。そのため、貯金しやすくなるのです。

また、確実に貯金をしたいのであれば、『先取り貯金』をしましょう。先に貯金分を差し引いてしまえば、貯金する予定だったお金まで使ってしまうことを防げます。

簡単に引き出せる状態では使ってしまう人は、指定した日に強制的に積立が行われ、原則として指定日まで引き出しができない『自動積立定期貯金』の利用も検討しましょう。

自動積立定期貯金-ゆうちょ銀行

事故や病気など急な出費に備えた貯金

貯めておくとよい貯金のひとつに、『事故や病気など急な出費に備えた貯金』があります。事故や病気は、いつ起こるかわからないうえに、費用が高額になる恐れがある出来事です。

例えば、日本人の死因1位である『がん(悪性新生物)』の治療にかかる費用の総額(入院・食事・交通費などを含む)の平均は、50~200万円程度という結果が出ています。

費用の総額 割合(%)
50万円程度 36.3
100万円程度 29.5
200万円程度 20.2
300万円程度 6.9
300万円以上 5.2
その他 1.9

医療保険や公的制度である程度対処はできますが、このような高額な費用が発生した場合に備える貯金があると安心です。

アフラック『がんに関する意識調査』

結婚や住宅購入など将来のための貯金

結婚や住宅購入の予定がある場合は、そのための貯金も必要です。

最近では、低予算の結婚式のプランなどもありますが、それでも数十万円単位の費用はかかります。また、新居に引っ越す場合は、引っ越し代や敷金などの費用もかかるでしょう。

住宅購入の予定がある場合は、頭金などでさらに大きな費用が発生します。人生で1、2を争う高額な買い物になるので、いつまでにいくら必要なのか、その後の返済計画と併せて計画を練っておきましょう。

趣味や娯楽のための貯金

趣味や娯楽のための費用は、何となく使ってしまいがちですが、意外に大きな出費になることがあります。通常の貯金とは別に趣味・娯楽費用の貯金を作り、趣味や旅行などの娯楽にかかる費用は、その貯金内で収まるように徹底することが大切です。

まとめ

年収別の貯金額の平均や中央値を知ると、貯金の目安を把握することができます。ただし、必要な貯金額は世帯構成や今後のライフプランなどで異なるものです。目安はあくまでも目安として考え、自分に必要な貯金額を洗い出してみましょう。

また、目的別に分けて貯金をすると、達成率が目に見えるので貯金しやすくなります。通帳を分けるなどして、効率よく貯金できるようになりましょう。

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