保険の見直しと種類
独身者や既婚者によって加入している保険は異なりますが、毎月支払っている保険料や保証されている内容について見直すことで、支出を抑えることができます。
もし自分にとって必要のない保険に入っている場合は、その分の保険料を貯蓄に回すことができるため、必要な場合に備えて使うことができます。
まずは自分に必要な保険は何なのか、具体的なライフプランを立てて、リスクに備えていきましょう。
ライフプラン設計でリスクに備える
ライフプランとは人生の計画表のことをいいますが、これから起こるライフイベントを考えたときに、必要な費用を前もって知ることでリスクに備えることができます。
「ライフプラン」と「お金」の計画表を同時に作成し、「人生」と「お金」の2つの計画を作成する作業が「マネーライフプランニング」です
ライフプランを考えるということは、マネープランをあらかじめ立てることになります。
しかし、病気や事故などで、収入がかさんでしまったり、赤字になったりした場合には、保険に加入することでそのリスクを軽減することができます。
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必要な保険の種類
保険はお金の心配をしなくてすむように、あらかじめ必要となる費用を備えるためのものです。
災害や病気などは、いつ起こるか分かりません。経済的に将来困らないためにも、自分に合った保険を選ぶことが大切です。具体的な保険の種類は以下の通りです。
- 生命保険
- 介護保障保険
- 年金保険
- 医療保険
- 学資保険
- 自動車保険
子供がいる方は学資保険に加入することで、教育費の負担を減らすことができる場合もありますし、老後が心配な方は将来必要な資金を積み立てる年金保険があります。
自分の目的に合わせて、必要な保険に入ることで、急な出費にも対応することができます。
学資保険
子供の進学にかかる費用は大学まで公立や国立に通った場合でも、1人あたり1,000万円以上の費用がかかるといわれています。
幼稚園~大学(文系)まで
全て公立 平均:1,062.1万円/人(大学のみ国立)
全て私立 平均:2,547.0万円/人
※すべて自宅から通学した場合
教育費は住宅ローンと同じ、人生の三大資金のひとつです。学資保険に加入することで、大きな支出に備えることができます。
(※学資保険とは、子どもの教育資金の確保を目的とした保険で、毎月決まった額の保険料を払い続けることによって、祝い金や満期学資金などを、契約時に決めた子供の年齢などに合わせて受け取れることができる給付金のことをいいます。)
介護保険
両親の介護は必要になった場合は、働きに出ることが難しくなる場合や費用が多くかかってしまうこともあります。
介護の場合は一時的な入院や手術で住む病気と比べて、長期化する可能性が高く、その分の負担が増えてしまいます。
家族で介護が必要になる場合に備えて介護保険に加入することで、医療費の負担を抑えることができます。
個人年金保険
老後最低でも必要とされる費用は、夫婦で平均22万円といわれています。老後の資金を考えた時に有効な保険の1つが、個人年金保険です。
老後最低限必要だと思われる日常生活費
平均:22.0万円/夫婦2人
納めている年金とは別に必要な場合に備えて積み立てることができる保険で、大きく分けると、生涯受け取ることができる終身年金と、受給期間が決まっている確定年金があります。
老後の生活資金が心配な方は、個人年金保険に入ることによって、所定の年齢から年金を受け取ることができます。
特徴としくみ | &LIFE個人年金保険 | 保険をお考えのお客様 | 三井住友海上あいおい生命保険
自動車保険
自動車事故などは、予期せずに起こることがあります。
特に車に乗る機会が多い方は、万が一の事故に備えた自動車保険に加入することで、車の修理費用の負担を減らすことができます。
車が大きく破損した場合は、車種の種類によっては100万円以上の金額になる場合も少なくありません。
相手の方を怪我させてしまった場合は入院費の負担もかかることもあるため、対人賠償や対物賠償の含まれた保険を選ぶようにしましょう。
生命保険
生命保険文化センターが実施した調査によると、生命保険に加入した目的は、「医療費や入院費のため」が58.5%と最も多く、次いで「万一のときの家族の生活保障のため」53.1%、「万一のときの葬式代のため」13.0%の順となっています。
生命保険は医療費などの負担や家族の生活保障といった目的で加入する方の割合が半数以上を占めています。
特に既婚者の場合は、残された家族の生活を保障する必要があるため、生活保険に加入して少しでも負担を軽くすることが大切です。
ライフプランを立てる前に準備すること
ライフプランを立てることで、これから発生する必要な資金を準備することができるだけでなく、万が一に備えた貯蓄もすることができます。
加入目的や予算のかけ方をしっかりと考えて、自分に合った保険選びをするようにしましょう。
予算のかけ方と加入目的
生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は89.2%で前回調査よりも1.3ポイント低下した。
(中略)世帯の年間払込保険料も40万円を切り(38.5万円)低下傾向が続いている。
出典:生命保険に関する全国実態調査(速報版)」まとまる|公益財団法人 生命保険文化センター
生命保険の加入率は9割近くを占めており、年間の払込保険料額は40万円以内という数値になっています。
単身者の場合は生命保険ではなく、医療保険や個人年金などにするなどし、目的に合った保険選びを行うことで、出費を抑えることができます。
家族を養っている方は、生命保険や万が一の場合に備えて自動車保険など、生活費の負担を考えた予算のかけ方をすることが大切です。
保険会社を選ぶポイントとは
保険会社といっても、どのような基準で選んだらいいのか迷う方も多いかと思います。
保険会社には財務状況を指針とした格付けがあるため、スコアの高いものを選ぶのひとつのポイントです。
スコアが低いものは事業環境の悪化により影響を受ける場合もあるため、注意が必要です。
保険会社の成績表である「格付け」をチェック
格付けとは、スタンダード&プアーズやムーディーズなどの格付け会社による専門的な調査に基づいて発表されたものであり、各保険会社の財務力を分かりやすく指標として示したものです。
保険の窓口や保険代理店で相談
保険の種類が多すぎて分からない場合や、現在必要な保険とそうでない保険の区別が難しいと判断した場合は、専門家の意見を聞くことも大切です。
保険の窓口や保険代理店などで、保険の内容について詳しく聞き、補償内容などをしっかりと理解することで、自分に合った保険を選ぶことができます。
保険に加入する目的は、将来起こりうる不測の事態に備えるためです。人によって収入やライフスタイル、家族構成などの直面する問題も異なります。
専門家は法律などの専門知識に加えて、必要となる保障の種類や保障期間、支払える保険料などを分かりやすく教えてくれます。
もし保険の種類などに迷った場合は、専門家の意見を聞きながらじっくりと検討しましょう。
保険の見直しについて
保険の見直しを考える場合は保証内容や保険料などのほかにも、加入した年数などを考慮する必要があります。
保険は加入時の年齢によって保険料が決まるため、年齢が高くなると保険料が高くなる傾向があります。
急に保険料が高くなってきたからと言って保険を切り替えようとすると、かえって予算がかかってしまう可能性があります。
利率の変動や他社のサービス内容を考慮し、本当に解約するべきが見極める必要があります。
解約を急ぐのではなく、保険の内容についてもう一度考え、総合的に判断することが大切です。
保険料とシュミレーション
年齢や性別などを入力し、気になる保険を選択するだけで、月々にかかる保険料を無料でシュミレーションすることができます。
年齢などによって保険料に差がある場合は事前に確認することができるため、ライフプランを立てる上での目安になります。
保険に入る前にシュミレーションすることで、将来の赤字を防ぐことができます。収入に見合った無理のない保険を選ぶことを意識しましょう。
エクセルでライフプランを作成
パソコンのエクセルを使ってライフプランを作成することで、10年後や20年後の自分の経済状況を把握することができます。
年齢とライフイベントを照らし合わせながら、自分のライフプランを作成してみましょう。
無料のエクセルテンプレートを使えば、表の作成の手間も省くことができます。
家計のお金の動きを把握するという意味でも、まずは無理のない人生設計を立てることが大切です。
家族のライフプランも一緒に作成することで、無駄な出費を抑えて備えることができます。
エクセルはいつでも見直すことができるため、ライフイベントの確認をしながら、無理のないプランを立てましょう。
まとめ
ライフプランを考えることは、マネープランニングをすることと同じです。
これから起こるあらゆる事態に備えて、資金を確保するための保険選びは重要なポイントになります。
保険の種類や保証内容は様々ですが、自分に合った保険選びをすることで、将来も安心して暮らすことができます。
家計のお金の流れをもう一度見直し、自分のライフプランに合った保険を選びましょう。