クレジットカードのポイントとは
まずは、クレジットカードのポイントの貯め方と、主な使い道を知っておきましょう。
クレジットカード決済でもらえる
クレジットカードのポイントは、店舗やネットショッピングでの買い物代金や、公共料金をクレジットカードで決済したときに、利用額に応じて付与されるものです。
カードによって異なる還元率
ポイントの還元率は、カード会社やクレジットカードの種類によって異なります。100円の利用で1ポイント付与されるカードや、200円の利用で1ポイント付与されるカードなどさまざまです。
また、航空会社のクレジットカードの場合は、ポイントではなくマイル(※)が付与される場合もあります。
マイルもクレジットカードによって還元率が異なるため、ポイントやマイルをより効率的に貯めたいのであれば、還元率が高いクレジットカードを作りましょう。
(※マイルとは、航空会社が提供している、マイレージプログラムというポイント制度で貯まるポイントのようなものです)
ポイントは何に使えるの?
貯めたポイントの使い道は、カード会社によって異なります。さまざまな使い道があるので、カード会社のサイトなどで確認してみましょう。
商品やギフト券との交換
カード会社によっては、貯めたポイントを商品やギフト券に交換できます。キッチン用品や家電、食料品などさまざまな商品あるので、カード会社のサイトなどでチェックしてみましょう。
とくに欲しい商品がない場合は、ギフト券に交換するとよいでしょう。デパートやネットショップなどで利用できるギフト券に交換しておけば、欲しい商品をお得に購入できます。
電子マネーや他社のポイントへの移行
クレジットカードのポイントは、電子マネーや他社ポイントに移行できる場合もあります。たとえば、楽天スーパーポイントは、楽天Edyのチャージに利用可能です。
ポイントを楽天Edyに移行すれば、楽天Edyでの決済に対応している店舗での支払いに利用できるので、利便性がよいといえます。
また、複数のクレジットカードを使用している場合は、すべてのクレジットカードのポイントを、1番よく使う店舗やサービスのポイントにまとめると、効率よくポイントが貯められるようになります。
電子マネー「楽天Edy(ラクテンエディ)」 | 楽天スーパーポイントからEdyにチャージ
ポイントの交換|クレジットカードの三井住友VISAカード
サービスの利用
クレジットカードのポイントは買い物や旅行など、サービスの料金の支払いに利用できる場合もあります。
たとえば、楽天スーパーポイントは、楽天市場での買い物や提携企業の店舗で、買い物をしたときの支払いに利用できます。
また、三井住友カードのポイントは、ふるさと納税に利用できます。カード会社によって、さまざまなサービスがあるので、一度チェックしてみましょう。
キャッシュバック
貯めたポイント数に応じて、キャッシュバックが受けられるカード会社もあります。たとえば、三菱UFJ-VISAカードは、1ポイント5円換算でキャッシュバックが受けられます。
ポイントを直接現金に交換できるため、とくに交換したい商品やサービスがない人におすすめです。
賢いポイントの使い方
ポイントを使うときは、ポイントの交換率を考慮して賢く使いましょう。
使い方によってポイントの価値は違う
同じクレジットカードのポイントでも、1ポイント1円相当になるものや、1ポイント0.5円程度になるものなど、交換する商品やサービスによって交換率が異なります。
できるだけ1ポイント当たりの価値が高い商品やサービスに交換するのが、賢いポイントの使い方です。
商品との交換は市販品のほうが安い?
ポイントを家電や日用品などの商品と交換する際は、市販の価格もチェックしてから交換しましょう。
ポイントを商品に交換する場合、その商品の定価相当のポイントが必要になるのが一般的です。また、送料分のポイントが加算されていることもあります。
しかし、店舗やネットショップでは、定価よりも安い価格で販売されていることが多いため、定価相当のポイントと市販品を交換すると、割高になることも考えられます。
よって、もし商品に交換する場合は、市販されていない限定商品などに交換するのが、賢いポイントの使い方です。
カード決済時のポイント利用は損
店舗やネットショップでクレジットカード決済をするときに、代金の一部をポイントで支払うと損になるので注意しましょう。
なぜなら、ポイントはクレジットカード決済をした代金に対して付与されるものなので、ポイントで支払った金額分は、ポイント付与対象外になるからです。
たとえば、1万円の商品を購入して、500円分をポイントで支払い、残りの9,500円をクレジットカード決済にした場合、9,500円分のポイントしか付与されないということです。
お得にポイントを使いたいのであれば、付与されるポイント数が少ない少額の支払いに利用したり、ポイント還元率が低いサービスの支払いに利用するとよいでしょう。
クレジットカードのポイントについて。作り方から貯め方、使い方まで
ポイントを使う際の注意点
ポイントは有効期限に注意
基本的に、クレジットカードのポイントには有効期限が設けられています。
クレジットカード | ポイントの有効期限 |
楽天カード | 最後にポイントを獲得した月を含めた1年間 |
三井住友VISAカード | ポイント獲得月から2年間 |
三菱UFJ-VISAカード | 毎年4月~翌年3月までの年度制 ※1年間で200ポイント以上獲得した場合は翌々年度末 |
カード会社によって有効期限は異なります。期間内にポイントを獲得すれば、有効期限が延長される場合と、有効期限の期間が決まっており、延長がない場合があります。
「楽天カード」 | |
![]() |
|
項目 | 詳細 |
年会費 | 無料 |
発行可能ブランド | JCB・VISA・MasterCard・American Express |
ポイントの還元率 | 1.0%~12.0% |
年会費無料・ポイント還元率高い・CMでも話題 | |
楽天カードの詳細へ |
有効期限が切れるとポイントは失効してしまうので、手持ちのクレジットカードの有効期限を必ずチェックしておきましょう。
よくあるご質問の詳細 -ポイントの有効期間を教えてください。 | 三井住友カード株式会社
利用先が限られているケースも
「dカード」 | |
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|
項目 | 詳細 |
年会費 | 無料 |
発行可能ブランド | Mastercard・JCB |
ポイントの還元率 | 1.0%~6.0% |
dカードの詳細へ |
カード会社によっては、ポイントの利用先が限定されている場合があります。たとえば、「dカード」の利用で貯まるdポイントには、通常のポイントと、期間・用途限定ポイントがあります。
通常のポイントは、ポイントが使えるすべてのサービスに利用可能ですが、期間・用途限定ポイントは、利用できるサービスが限定されています。
ポイントを使うときには、自分が希望するサービスでポイントが利用できるかどうかを、あらかじめ確認しておきましょう。
ポイント制度は変更の可能性あり
ポイント制度の実施にはコストがかかります。そのため、カード会社の利益が下がったり、他社に対抗するために手数料を下げたりした場合などに、内容が変更されることがあります。
ポイントを貯めている間に、欲しい商品に交換するための必要ポイント数が増えたり、希望のサーボスがなくなるなど、大幅な変更がおこなわれることもあるので注意しましょう。
電子マネーへの移行がお得なカード
以下のクレジットカードのポイントは、電子マネーに移行するのがお得です。
三井住友VISAカードはWAONに
「三井住友VISAカード」 | |
![]() |
|
項目 | 詳細 |
年会費 | 無料 |
発行可能ブランド | VISA・MasterCard |
ポイントの還元率 | 0.50%~1.00% |
三井住友VISAカードの詳細へ |
「三井住友VISAカード」のポイントは、WAONに移行するのがおすすめです。『三井住友カードWAON』に移行した場合は、1ポイント=WAON5ポイント、その他のWAONカードの移行した場合は、1ポイント=WAON3ポイントとなります。
WAON1ポイントは1円として、イオンやマックスバリュなどで買い物する際に利用できるので、普段の買い物代の節約にもつながります。
WAONポイント移行|クレジットカードの三井住友VISAカード
JCBカードはnanacoに
「JCB カード」 | |
![]() |
|
項目 | 詳細 |
年会費 | 無料 |
発行可能ブランド | JCB |
ポイントの還元率 | 0.50%~1.50% |
JCB CARDの詳細へ |
「JCBカード」のポイントは、nanacoに移行するとよいでしょう。Oki Dokiポイント1ポイント=5nanacoポイントに移行できます。
1nanacoポイントは1円として買い物に利用できるため、1ポイント5円相当の交換率になります。nanacoは全国のセブンイレブンやマクドナルドなど、使える店舗数が多いことから、nanacoにポイントを移行し有効に活用しましょう。
ポイントでのサービス利用がお得なカード
以下のクレジットカードは、ポイントを各種サービスに利用するのがおすすめです。
楽天カードは使えるサービスが豊富
「楽天カード」 | |
![]() |
|
項目 | 詳細 |
年会費 | 無料 |
発行可能ブランド | JCB・VISA・MasterCard・American Express |
ポイントの還元率 | 1.0%~12.0% |
年会費無料・ポイント還元率高い・CMでも話題 | |
楽天カードの詳細へ |
「楽天カード」のポイントは、使えるサービスの種類が豊富です。
- 楽天市場での買い物代の支払い
- 楽天トラベルで宿泊費用などの支払い
- 楽天銀行で振込手数料の支払い
- 楽天証券で投資信託の購入
とくに、ポイントで投資信託が購入できるサービスは、ほかには見られないサービスです。自己資金で投資を始めるのが不安な人でも、気軽に投資にチャレンジできます。
au WALLETカードは請求額への充当がお得
au WALLETカードで貯めたポイントは、クレジットカードの請求額に充当するのがお得な使い方です。
請求額への充当は、店舗やネットショップでクレジットカード決済をするときにポイントを利用するのとは異なり、クレジットカードの請求額の一部をポイントで支払うものです。
たとえば、1万円分の買い物をして1,000円分をポイントで支払い、残り9,000円をクレジットカード決済にすると、9,000円分のポイントしか付与されません。
しかし、請求額への充当の場合は、1万円をクレジットカードで支払い、後日引き落とされる代金をポイントで支払うので、買い物時には1万円分のポイントが付与されます。
アマゾンマスターカードはAmazonの利用
アマゾンマスターカードは、Amazonで利用できる『Amazonポイント』が貯まるクレジットカードです。
Amazonプライム会員であれば、クラシックカードでは最大2%、ゴールドカードでは最大2.5%の高還元率でポイントが付与されます。
Amazonポイントは、利用先がAmazonに限定されるものの、1ポイント=1円として利用できるので、Amazonを頻繁に利用する人におすすめです。
Amazon Mastercard(アマゾン マスターカード):Amazon.co.jp
MUJI Cardは無印良品での買い物に
「MUJI Card」は無印良品のクレジットカードです。無印良品でMUJI Cardを利用すると、MUJIマイルと永久不滅ポイントのポイントが貯まります。
貯めたポイントは、MUJIショッピングポイントに移行して、無印良品での買い物に利用できます。
MUJI Card | MUJI 無印良品
MUJIショッピングポイントのご利用方法 | 無印良品
商品券への交換がお得なカード
「エポスカード」と「イオンカード」は、商品券への交換がお得な使い方です。
エポスカードはマルイより商品券に
「エポスカード」 | |
エポスカード![]() |
|
項目 | 詳細 |
年会費 | 無料 |
発行可能ブランド | VISA |
ポイントの還元率 | 0.50%~1.25% |
エポスカードの詳細へ |
「エポスカード」のポイントは、モンテローザやシダックスなどで使える商品券に交換できます。
ポイントをマルイでのショッピングに利用すると、1ポイント=1円となりますが、モンテローザやシダックスの商品券に交換すると、800ポイントで1,000円の商品券に交換できるため、交換率が上がります。
イオンカードは旅行券がお得
「イオンカード」 | |
![]() |
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項目 | 詳細 |
年会費 | 無料 |
発行可能ブランド | VISA・JCB・MasterCard |
ポイントの還元率 | 0.50%~1.50% |
イオンカードの詳細へ |
「イオンカード」のときめきポイントは、旅行券に交換するのがお得な使い方です。ときめきポイントをWAONに移行すると、1ポイント=1円となります。
しかし、旅行券に交換すると、4,000ポイントで6,000円相当分の旅行券、6,000ポイントで9,000円分の旅行券に交換が可能です。
そのほか、1,500ポイントで2,000円相当の食事券と交換できるなど、旅行券や商品券と交換したほうが交換率が高く、お得にポイントを利用できます。
キャッシュバックが可能なカード
「三菱UFJ-VISAカード」と「VIASOカード」は、貯めたポイント数に応じて、キャッシュバックが受けられるクレジットカードです。
三菱UFJ-VISAカード
「三菱UFJ-VISAカード」は、1カ月間のショッピングでの利用1,000円ごとに、1ポイント付与されます。そして、200ポイントを1口として、1,000円のキャッシュバックが受けられます。
他社ポイントに移行したり、Suicaのチャージにも利用できますが、交換率は大差ありません。そのため、ポイントの交換先を思いつかない場合は、キャッシュバックでポイントを現金に換えるのがよいでしょう。
キャッシュバックを受けるには申込が必要です。ポイントには有効期限が設けられているので、有効期限が切れる前に手続きをしましょう。
VIASOカード
「VIASOカード」はVIASO eショップの利用で、0.5%~最大10%のポイントが還元される高還元率のカードです。
また、ETCの利用代金や携帯電話料金の支払いなど、利用する機会が多いサービスでもポイントが2倍になり、ポイントが貯めやすいのが特徴です。
累計ポイントが1,000ポイントに達すると、1ポイント=1円として自動でキャッシュバックされるため、自分で手続きをする手間がかかりません。
最短翌営業日カード発行 VIASO(ビアソ)カード:三菱UFJニコス
まとめ
クレジットカードのポイントとは、クレジットカードの利用代金に応じて付与されるものです。カード会社やクレジットカードの種類によって還元率が異なるので、効率よくポイントを貯めたいときは、還元率の高いクレジットカードを選びましょう。
また、同じカード会社のポイントでも、何の商品やサービスに交換するかによって、得をすることもあれば、損をすることもあります。
せっかく貯めたポイントをできるだけお得に使えるように、それぞれの商品やサービスの交換率をチェックして、賢くポイントを使いましょう。