海外でキャッシングをする方法
海外でキャッシングを利用するには、持っているクレジットカードに対応したATMで行う必要があります。ATMは世界中にたくさんあり、中には24時間利用できるものもあるので、現金が足りなくなったときなどに便利です。
また、操作方法も複雑ではなく簡単に行えます。日本語表示がなくても手順は同じなので、渡航前にガイドブックやインターネットで、やり方を確認しておくとよいでしょう。
次は、クレジットカードについている国際ブランドごとに、対応しているATMが異なるので詳しく解説します。
キャッシング対応のATM
キャッシングに対応したATMとは、各国際ブランドに対応しているかどうかということです。自分が持っているクレジットカードの国際ブランドに対応したATMなのかを判断するには、目印となるマークが書かれているかで判断できます。
目印となるマークとは、VISAやJCB、Mastercardなどの国際ブランドのマークや、PLUSやCirrusのマークなどです。
海外のATMの中には、現地の銀行専用のATMなどもあり、クレジットカードでのキャッシングができないものもあります。目印となるマークが書かれているかを確認するようにしましょう。
PLUSマークのATM
PLUSとは、VISAが運営している銀行のオンラインシステムのことです。VISAカードを持っていればVISAマーク、もしくはPLUSマークがあるATMでキャッシングができます。
CirrusマークのATM
Cirrusは、マスターカードが運営している銀行のオンラインシステムです。cirrusのマークがあるATMは、マスターカードだけでなく、JCBやダイナースクラブのクレジットカードでもキャッシングができます。
海外キャッシングができないカード
クレジットカードを持っていれば、どんなカードでも海外でキャッシングができるわけではありません。旅行中に現地通貨が必要になったときに困らないためにも、ここでは海外でキャッシングができないクレジットカードをご紹介します。
アメリカンエキスプレス
アメリカンエキスプレスは、PLUSやCirrusなどのオンラインシステムに参加していないため、海外でキャッシングができません。
また、過去には、エキスプレスキャッシュというキャッシングサービスがありましたが、2012年6月で終了しており、現在は国内でもキャッシングの取り扱いはありません。
海外キャッシングのメリット
海外では、できるだけクレジットカードで支払いをしようと思っても、屋台など現金で支払わなければならないお店もあります。そんなときにATMを利用すれば、必要な分だけの現金を引き出せます。
また、現金での両替ではなく、海外キャッシングを選ぶことによって、レートがお得になったり、治安がよくない国での安全対策でのメリットもあります。ここでは、海外キャッシングのメリットについて解説します。
多額の現金を持たなくていい
海外は日本に比べて治安がよくない場所も多く、現金の持ち歩きに不安を感じることもあります。そんなときに海外キャッシングを利用すれば、持ち歩く現金が少なくてすみます。
キャッシング対応のATMがあれば、必要なときに必要な分だけ現地通貨を引き出せるので、盗難や紛失のリスクが軽減されます。
レートがお得になる
クレジットカードで海外キャッシングをした場合は、現金での両替と比べて、レートがお得になります。
とはいっても、キャッシングをすると金利が発生してしまうのではないか、と思う人もいることでしょう。しかし、クレジットカードの金利は実質年率で表示されているので、帰国後に一括で返済してしまえば、高額にならずに返済できます。
ATMの数が多い
海外でキャッシングができるATMは、世界中にたくさんあります。例えばVisaの場合、世界中に200万台以上のATMが設置されています。よって、主要都市であれば、まず困るようなことはないでしょう。
全世界の都市には必ずといっていいほどATMマシーンが設置してあり、とくにVisaなら200以上の国と地域、200万台以上のATMで気軽に現地通貨を引き出せます。空港にも必ずATMはありますし、必要な額だけ引き出せて無駄も少ない、為替レートも銀行や両替商よりもおトクなことが多く、利用しない手はありません。
出典:海外旅行の両替はキャッシングが便利!ATMの使い方【タビサポ】
海外キャッシングの注意点
海外キャッシング対応のクレジットカードを持っていても、現地通貨を引き出すことができなくなってしまったり、トラブルの際に手間取ってしまったりすることもあるります。注意点をしっかりと覚えておきましょう。
暗証番号を覚えておく
海外キャッシングで現地通貨を引き出すときは、暗証番号が必ず必要になります。渡航前に必ず確認しておきましょう。
普段日本で使っているカードなら、暗証番号を覚えているかもしれませんが、あまり使っていないカードは、忘れてしまっていることもあるので注意が必要です。
レートの変動に注意
海外でキャッシングをした場合のレートの換算日は、決済センターにカードの利用データが到着した日です。カードを利用した日のレートが適用されるわけではありません。
海外通貨のレートは毎日変動します。カードを利用してから決済センターに利用データが到着するまでの間に、レートが上がる可能性もあることを頭に入れておきましょう。
海外のATMでも手数料が別途必要な場合があります。また、レートの換算日は、カードの利用データが決済センターに到着した日付のため、カードを実際に利用した日付とは異なります。
利用可能枠を確認しておく
海外でキャッシングを利用する場合は、事前にカード会社に連絡をして、利用可能枠の設定をする必要があります。
利用可能枠の設定はインターネット、もしくは電話で申し込めます。審査が数日から数週間かかるので、海外への渡航が決まったら早めに申し込みましょう。
コールセンターの連絡先を把握しておく
海外のATMは様々な場所に設置されています。日本に比べて治安がよくない場所も多いので、ATMを利用する際は、夜間の利用を避けるなどの注意が必要です。
周りに怪しい人がいるなどの不安があるときは利用を控えて、違う場所のATMを利用するようにしましょう。
盗難などの被害に遭ってしまった場合は、すぐにカード会社に連絡をして、カードの利用を停止してもらわなければなりません。コールセンターの連絡先を控えておくようにしましょう。
世界中のどこからでも、日本語をはじめいくつもの言語を話すカスタマー・サービス担当者が年中無休、24時間体制でお電話をお受けしています。
カードの紛失や盗難時の利用停止、カード緊急再発行および緊急キャッシングの手配、カード発行会社へのお取次ぎをはじめとするお問い合わせなどを受け付けています。
海外キャッシングの返済方法
海外キャッシングを利用したら、できれば帰国後に一括返済をしましょう。一括返済をすることで、利息を安く抑えられます。
また、帰国後すぐに一括返済をした場合の利息と、よく月の引き落とし日に返済をした場合の利息を比べると、金額に大きな差が出ることがわかります。
次は一括返済と、利息の計算方法について解説します。
帰国後に一括返済
海外キャッシングを利用すると、利用日の翌日から利息が発生します。利用してからの日数が長くなるほど利息が増えていきます。しかし、帰国後すぐに一括返済をすることで、利息を安く抑えられます。
一括返済の方法は以下の通りです。
- カード会社に連絡をする。
- 海外キャッシング利用日から現在までの利息を計算した金額を教えてもらう。
- 指定された口座に振り込む。
このように、一括返済はカード会社に連絡をするだけで手続きが終わります。一括返済をせずに、締め日を過ぎてしまった場合は、利用日からの日数分の利息を支払わなければならないので、帰国後すぐに一括返済の連絡をしましょう。
利息の計算方法
ここでは例として、1ドル100円で金利が18%の場合の利息の計算方法について解説します。仮に、1,000ドルキャッシングしたとすると、10万円×0.18÷365日=49円で、1日あたりの利息が49円となります。
以下の表は、1日あたりの利息が49円の場合の、返済までの日数による利息の違いをまとめたものです。
利用から返済までの日数 | 利息金額 |
5日 | 245円 |
30日 | 1,470円 |
このように、キャッシング利用日からの日数が長くなると、その分利息の金額が高くなってしまうので、帰国後はすぐに一括返済の手続きをするとよいでしょう。
まとめ
海外キャッシングを利用することで、クレジットカードをより便利に使用できます。カード会社のマークやCirrus、PLUSのマークが書かれているATMがあれば、どこでもキャッシングが可能です。
旅行中にATMが見つけられない場合は、インターネットで検索するとよいでしょう。返済は帰国後すぐに一括返済の手続きをすることで、利息を安く抑えられるので、現金での両替よりもお得になる場合もあります。
暗証番号の確認やレートの変動に注意して、お得に海外キャッシングを利用してみてください。
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