クレジットカードの年会費
クレジットカードの中には、年会費が無料のカードと有料のカードがあります。クレジットカードの申し込みの際には、年会費を基準にする人もいるでしょう。
一般的に、ゴールド以上のカードは年会費が有料となり、年会費無料のカードはゴールド以下の通常のカードとなります。しかし、通常のカードの中にも年会費が有料となるカードもあります。
年会費が無料と有料の違い
年会費が無料のカードと有料のカードの違いとは、どのようなものがあるのでしょうか。カードの種類によって、違いは様々ですが、多くのクレジットカードに共通する二つの違いについて解説します。
保険と補償
クレジットカードには、旅行保険が付いているものがあります。しかし、年会費が無料のカードと有料のカードでは、利用条件が違う場合があります。
年会費が無料のカードは利用付帯、有料のカードは自動付帯となっていることが多いため、事前に確認しておかなければなりません。
利用付帯のカードは、持っているだけでは補償されないので注意しましょう。また、年会費無料のクレジットカードの付帯保険は、海外旅行にのみ適用となり、国内旅行には適用にならないものが多くあります。
利用付帯と自動付帯の適用条件は以下の表をご覧ください。
保険の種類 | 保険適用の条件 |
利用付帯 | 旅行の代金(公共交通機関やツアー代金など)を、クレジットカードで支払っていることが条件 |
自動付帯 | 手続きの必要がなく、持っているだけで保険を利用できる |
空港ラウンジが利用できる
年会費有料のカードは、国内空港のラウンジが使えます。ただし、年会費有料のカード全てが使えるのではなく、その中でもゴールドカードのみとなっています。
年会費無料のクレジットカードも、審査を通過できれば、ゴールドカードにグレードアップできます。ラウンジを利用したい場合は、ゴールドカードを申し込むとよいでしょう。
しかし、通常のカードは年会費無料でも、ゴールドカードにグレードアップすると、年会費がかかるので注意してください。
以下の表は例として、楽天カードの場合の通常のカードとゴールドカードの年会費の違いをまとめたものです。
カードの種類 | 年会費 |
楽天カード | 無料 |
楽天ゴールドカード | 2,160円 |
クレジットカードの年会費は払うべき?有料カードのメリットとは
無料の違いについて
年会費無料のクレジットカードの中には、『年会費永年無料』という記載になっているカードもありますが、年会費無料と年会費永年無料のクレジットカードには大きな違いはありません。
しかし、中には『年会費永久無料』と書かれているカードもあります。ここでは、年会費無料と年会費永久無料の違いについて解説していきます。
年会費無料と年会費永久無料の違い
年会費無料と年会費永久無料の違いは、今後『年会費有料となる可能性があるかどうか』ということです。年会費無料の場合は、カード規約の変更などで、年会費が有料となってしまう可能性があります。
一方、年会費永久無料の場合は、『永久』と言い切っているので、年会費が有料になることはありません。年会費永久無料となっているクレジットカードは少ないですが、代表的なものとして、「セゾンカードインターナショナル」などがあります。
年会費無料のおすすめカード
年会費無料なだけではなく、ポイントが貯まりやすいクレジットカードを使えば、さらにお得になります。そこで、年会費無料のクレジットカードの中でも、ポイントが貯まりやすいカードをご紹介します。
ポイントが貯まりやすいカード
クレジットカードのポイントは、還元率の違いによって、貯まり方に差がでてきます。したがって、還元率が高いクレジットカードを選ぶと、ポイントが貯まりやすくなります。
還元率は一般的に、0.5%から1%程度のカードが多く、1%以上のカードが高還元率と言えます。
今回ご紹介する年会費が無料で、ポイントが貯まりやすいクレジットカードは3種類です。3種類とも、還元率が1%以上で、さらにそれぞれ特徴があるので、詳しく解説します。
楽天カード
「楽天カード」は、年会費無料で、ポイント還元率が1%の高還元率カードです。通常の利用では、還元率が1%ですが、楽天市場での利用時は、スーパーポイントアッププログラムがあり、様々な条件をクリアすると、還元率が4%以上にもなります。
スーパーポイントアッププログラムの適用条件は以下の通りです。
- 楽天カードを利用でプラス3%
- 楽天市場アプリを利用でプラス1%
- 楽天モバイルを利用でプラス1%
このように、複数ある条件を満たしていれば、ポイント還元率が上がります。今回は、年会費無料のクレジットカードとしてご紹介しているので、3つの条件のみを挙げましましたが、年会費有料のゴールドカードを使うと、さらに還元率が上がります。
年会費無料で審査も優しい楽天カード。 高いポイント還元率がメリットのクレジットカードです。 若者から主婦層の方まで、幅広い層におすすめです。下記の記事で詳細を説明しています。合わせてご覧ください。
OricoCard THE POINT(オリコカード・ザ・ポイント)
「OricoCard THE POINT」も楽天カードと同じく、還元率が1%のクレジットカードです。「OricoCard THE POINT」の最大の特徴は、入会特典として、入会後6か月間は還元率が2%となる点です。さらにETCカードを無料で発行することもできます
また、貯まったポイントを、他社のポイントや航空会社のマイルに交換することもでき、ポイントの使いやすさも特徴の一つです。
OricoCard THE POINT(高還元率のオリコザカードポイント)
リクルートカード
「リクルートカード」のポイント還元率は1.2%となっており、年会費無料のクレジットカードの中ではトップクラスのポイント還元率です。
また、年会費無料のクレジットカードの多くは、国内旅行の付帯保険がないことが多いのですが、「リクルートカード」は、国内と海外の両方の付帯保険があることも特徴の一つです。
条件付きで年会費無料のカード
年会費が無料のクレジットカードの中には、本来は年会費有料でも、条件を満たしていると、年会費無料となるカードもあります。
ここでは、条件付きで年会費無料になるクレジットカードの中から、3種類をご紹介します。
dカード
「dカード」は、NTTドコモが発行するクレジットカードで、初年度は年会費無料です。2年目以降は、前年度に1回以上ショッピングで利用すれば、年会費はかかりません。
1年間で1度もカードを利用しなかった場合は、翌年度に1,250円の年会費がかかってしまいます。
三井住友VISAクラシックカード
「三井住友VISAクラシックカード」の年会費は、1,250円(税抜)ですが、以下の条件を満たすと、年会費無料となります。
- インターネットから入会で初年度の年会費無料
- マイペイすリボの登録とカード利用で2年目以降も年会費無料
- 前年度のカード利用金額が100万円以上300万円未満で翌年度の年会費半額
- 前年度のカード利用金額が300万円以上で翌年度の年会費無料
このように、「三井住友VISAクラシックカード」は、条件が細かく決められており、無料になるだけではなく、利用料金によっては半額になる場合もあります。
また、マイペイすリボとは、あらかじめ設定した金額を超えると、自動的にリボ払いになるサービスです。
NTTグループカード
最後にご紹介するクレジットカードは「NTTグループカード」です。「NTTグループカード」は、利用明細書を紙で発行すると、年会費が1,200円(税抜)かかってしまいます。しかし、WEB明細書に変更すると年会費が無料となります。
NTTグループカードレギュラーのサービス | NTTグループカード
初年度年会費無料のゴールドカード
年会費無料のクレジットカードを、ゴールドカードにアップグレードすると、年会費が有料になります。しかし、ゴールドカードの中には、初年度の年会費が無料という特典が付いているカードもあります。
ここでは、初年度年会費無料のゴールドカードの中から、3種類をご紹介します。
MUFGゴールドカード
最初にご紹介する年会費無料のゴールドカードは、「MUFGゴールドカード」です。こちらのカードは、2年目以降の年会費が1,905円(税抜)で、他のゴールドカードと比べて安いのが特徴です。
年会費が安くても、ゴールドカードの特徴でもある海外旅行保険が、自動付帯となっているなど、補償もしっかりしています。
三井住友VISAゴールドカード
三井住友VISAゴールドカードは、WEBから申し込むと初年度の年会費が無料になります。
また、2年目以降の年会費は10,000円(税抜)となっていますが、条件を満たせば、割引が適用されます。年会費の割引となる条件は以下の通りです。
- マイペイすリボ登録で年会費5,000円(税抜)
- WEB明細書利用で年会費9,000円(税抜)
- マイペイすリボ、WEB明細書利用の両方登録で年会費4,000円(税抜)
ステータス性が高い三井住友VISAゴールドカード。 年会費の割引特典を利用すると、とてもお得に利用できます。 海外旅行保険も付帯し、豊富な特典が利用できるので、持っておきたい定番のカードでしょう。 下記の記事で詳細を説明しています。あわせてご覧ください。
三井住友VISAゴールドカードは発行するべき?その特徴とメリットを解説
UCSゴールドカード
UCSゴールドカードは初年度年会費無料となっていますが、2年目以降の年会費は3,240円(税込)で、他のゴールドカードの年会費と比べて安いのがわかります。
また、海外旅行と国内旅行の傷害保険が自動付帯となっており、最高補償額が5,000万円と手厚いのも特徴です。
まとめ
年会費無料のクレジットカードは、それぞれのカードによって様々な特徴があり、お得なものもあります。
ポイント還元率で選ぶなら「楽天カード」や「OricoCard THE POINT」、「リクルートカード」がお得です。中でも、「リクルートカード」は、ポイントだけではなく、付帯保険も充実しています。
そのほかにも、条件付きで年会費無料になるカードや、ゴールドカードなどのステータス性の高いカードでも、初年度年会費無料のものもあります。
補償やサービスの内容なども検討して、自分の生活にあった一枚を選んでください。