生活費やネット用など使い分けるメリット
不正利用や使い過ぎが怖いからと、クレジットカードを1枚しか持っていないという人もいるでしょう。しかし、クレジットカードは生活費用やネット用などで使い分けると、お得度や利便性が上がります。
相互補完でお得に
クレジットカードには数多くの種類があり、それぞれ特典やサービスが異なります。そのため、2枚以上のクレジットカードがあると、相互補完でお得に使えるのです。
例えば、イオンのスーパーとネットショッピングをよく利用しているとしましょう。この場合、イオンカードを持っていると、毎月20日・30日に買い物代が5%OFF、イオン系列店での利用でポイント2倍などのサービスが受けられます。
それとは別に、楽天カードを持っておけば、楽天市場で買い物したときに通常の3倍のポイントを獲得することが可能です。
このようにお店やサービスによってクレジットカードを使い分けると、よりお得に使いこなせます。
国際ブランドの使い分け
クレジットカードを複数枚持つことには、国際ブランドを使い分けられるというメリットもあります。
国際ブランドとは、クレジットカードに付いているVISAやJCBといったブランドのことで、以下の5種類があります。
- VISA
- JCB
- Mastercard
- アメリカンエキスプレス
- ダイナースクラブ
クレジットカードは、お店やサービスが加盟店になっている国際ブランドのものでないと使えません。
例えば、JCBのクレジットカードを持っているとして、クレジットカード払いしようとしたお店がJCB非対応だった場合、そのクレジットカードは使えないのです。
国際ブランドが異なるクレジットカードを持っていれば、このようなときにクレジットカードを切り替えるだけで対応できます。
クレジットカード選びのポイント
クレジットカードを複数枚持っていると便利とはいえ、あまりに枚数が多過ぎると管理が大変です。
ひとまず、1番使う『メインカード』と予備の『サブカード』の2枚があればよいでしょう。しかし、メインカードやサブカードには、どのようなクレジットカードを選ぶとよいのでしょうか。
メインカードの選び方
メインカードはポイント還元率が高いものを選ぶのがおすすめです。一般的に、クレジットカードの還元率は1%以上が高還元率といわれています。
楽天カードのように、特典の条件を満たすとさらにポイントが加算されるものであれば、なおよいでしょう。
注意したいのが、還元率1%といっても100円の利用につき1ポイントなのか、200円の利用につき2ポイントなのかという点です。
500円分利用したとして、200円の利用につき2ポイントの場合は4ポイント、100円の利用につき1ポイントの場合は5ポイント付与と、貯まるポイントに差が出ます。
金額が大きいほどこの差が大きくなるので、100円の利用につき1ポイントもらえるクレジットカードを選びましょう。
サブカードの選び方
サブカードには、自分の希望のサービスが受けられるものや、メインカードのポイントがより貯まりやすくなるものを選ぶとよいでしょう。
例えば、海外旅行によく行く人は、海外旅行傷害保険が自動付帯しているクレジットカードが便利です。
メインカードでマイルを貯めている人は、サブカードにポイントをマイルに交換できるクレジットカードを選ぶなど、うまく補完し合えるカードを見つけましょう。
ライフスタイルに合わせることも重要
メインカードとサブカードのどちらを選ぶときでも、自分のライフスタイルに合うかどうか考えることも重要です。
ポイント還元率が高いといっても、そのポイントをあまり利用する機会がなければ意味がありません。
また、クレジットカードはゴールドカードなどのステータスが高く、年会費がかかるものの方が海外旅行保険や空港ラウンジ利用券など、受けられるサービスが多くなります。
しかし、そういったクレジットカードを選んでも、あまりサービスを利用しないのであれば、年会費が無駄になってしまうでしょう。
自分が利用しやすいポイントが貯まるもの、サービスが受けられるものの中から、1番お得なクレジットカードを探すことが大切です。
何枚も保有する際の注意点
クレジットカードを何枚か持つことのメリットを紹介してきましたが、何枚か持つ場合に注意したいこともあります。
カードや利用額の管理
クレジットカードを複数枚持つと、やはり1枚だけのときよりも管理がむずかしくなります。
メインカードとサブカードを持っているとして、メインカードばかりを使っていると、サブカードの管理がおろそかになりやすいものです。
あまり使っていないからとサブカードの利用明細をチェックしないでいると、実はかなり前から不正利用されていたなどのトラブルが起こる可能性があります。
また、クレジットカードを複数枚持つと、その分クレジットカード払いできる金額が増えるので、余分に買い物してしまいやすくなるのです。
あまり使っていなくても利用明細を確認すること、そしてそれぞれ1カ月あたりいくらまでとルールを決めて、使い過ぎないように注意しましょう。
維持費にも注意
メインカードもサブカードも年会費無料のクレジットカードにした場合は気にしなくてよいですが、それ以外のクレジットカードの場合は維持費にも注意しましょう。
クレジットカードの中には、入会初年度のみ年会費無料で2年目からは年会費がかかるもの・条件を満たした場合のみ年会費が無料になるものなどがあります。
ずっと年会費がかからないと思っていたら年会費が請求されていた、年会費無料の条件が満たせなかったなどということが起こらないよう、管理することが重要です。
申し込みの際のポイント
複数枚のクレジットカードを持つときには、申し込みの際に押さえておきたいポイントがあります。それは『短期間にいくつも申し込まないこと』です。
短期間でたくさんのクレジットカードに申し込むと、お金に困っているのか、入会特典目当てなのかと疑われて、審査に通過しにくくなることがあるからです(申し込みブラックといいます)。
1度クレジットカードに申し込んだら、数カ月~半年程度は期間を空けた方がよいでしょう。また、キャッシング枠を付けると審査が厳しくなるので、必要がなければキャッシング枠は外して申し込むのがおすすめです。
おすすめのクレジットカード
最後に、メインカードとサブカードにするのにおすすめのクレジットカードを紹介します。
メインカードにおすすめのカード
ジャックスの『REX CARD(レックスカード)』はポイント還元率が1.25%と高く、さらに年会費無料という、メインカードにおすすめの1枚です。JACCSモールでの利用であれば、1.75~13.25%まで還元率がアップします。
また、ポイント還元率の高さを重視するのであれば、リクルートが発行する『Recruit Card(リクルートカード)』もよいでしょう。
ポイント還元率は1.2%で、やはり年会費無料、さらにじゃらんやポンパレモールなどのリクルートのサービスで使うと、最大4.2%のポイントが還元されます。
サブカードにおすすめのカード
サブカードには、海外旅行傷害保険が自動付帯している『エポスカード』がおすすめです。
年会費無料のクレジットカードは海外旅行傷害保険なしか、条件を満たさないと補償が受けられない利用付帯の海外旅行傷害保険になるケースが多いでしょう。
しかし、エポスカードは条件なしで補償が受けられる自動付帯であり、さらに即日発行もできるので、旅行前に急ぎで発行したいときにも間に合います。
また、貯めたポイントがWAONやSuicaなどの電子マネーにチャージできたり、商品券と交換できたりする『イオンカード』も、サブカードにおすすめです。
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まとめ
クレジットカードを複数枚持つと、使い分けによってポイントが貯まりやすくなったり、より便利なサービスが使えるようになったりします。
とはいえ、たくさんクレジットカードを所有すると管理がむずかしくなるので、メインとサブの2枚程度にするとよいでしょう。
メインカードはポイント還元率が高いもの、サブカードはメインカードを補完できるものを選ぶことが重要です。自分のライフスタイルに合うクレジットカードの中から、1番お得なものを探してみましょう。