マイ・ペイすリボを申し込むメリット
三井住友カードを持っている人は、『マイ・ペイすリボ』というサービスが利用できます。利用者が自分で利用の有無や支払額などを決定する、登録型のリボ払い(リボルビング払い)サービスです。
リボ払いとは、カードの利用額にかかわらず、毎月一定額のみ返済できるという支払方法です。返済額が変わらないので、返済の負担が軽減できるというメリットがある一方で、手数料が高い、なかなか返済が終わらないなどのデメリットがあります。
そういったデメリットから、リボ払いというと何となく抵抗を感じる人もいるでしょう。しかし、マイ・ペイすリボにはさまざまなメリットがあるのです。
カード年会費がお得になる
マイ・ペイすリボに登録すると、三井住友カードや提携カードの年会費がお得になります。例えば、三井住友Visaのクラシックカードは、通常1250円(税抜)の年会費がかかりますが、マイ・ペイすリボに登録すれば無料です。
三井住友Visaのゴールドカードの年会費は、通常1万円(税抜)ですが、マイ・ペイすリボに登録すれば5000円になります。
ワールドプレゼントのポイントが貯まる
マイ・ペイすリボに登録してリボ払いで利用代金を支払うと、ワールドプレゼントポイントが貯まりやすくなるというメリットもあります。
ワールドプレゼントポイントとは、三井住友カードを使ったときに付与されるポイントで、景品やマイルなど、さまざまなものに交換することが可能です。
ワールドプレゼントポイントは通常1000円(税込)利用ごとに1ポイントしか貯まりません。しかし、マイ・ペイすリボに登録してリボ払いで利用代金を支払った場合は、2倍のポイントが付与されます。
Amazon Mastercardの場合
三井住友カードとAmazonが提携して発行している『Amazon Mastercard』にも、マイ・ペイすリボの特典があります。
- Amazon Mastercardゴールドの年会費がマイ・ペイすリボ設定+年1回以上の使用で半額になる
- Amazon以外のサービスで、マイ・ペイすリボに登録してリボ払いで利用代金を支払うと、ポイントが1.5%還元される
マイ・ペイすリボとは(Amazon Mastercard)|クレジットカードの三井住友VISAカード
登録型リボ、マイ・ペイすリボの仕組み
三井住友カード独自のサービスであるマイ・ペイすリボですが、他のリボ払いと何が違うのでしょうか。マイ・ペイすリボの仕組みを見ていきましょう。
設定した上限金額を超えるとリボ払いに
マイ・ペイすリボでは、前もって自分で月々の支払上限額を設定します。そして、その上限を超えた部分を、翌月以降にリボ払いで返済するという仕組みです。
例えば、月々の支払上限額を3万円、リボ払いでの返済額を3万円に設定したとしましょう。そして、ある月に3万円分の買い物をしたとしたら、翌月3万円を返済すれば支払いが終了します。
しかし、9万円分の買い物をした場合は、自動的に『月3万円+手数料×3カ月』のリボ払いになります。
お店でリボ払いと伝える必要はない
通常、利用代金をリボ払いにしたい場合は、お店で店員に支払回数を聞かれたときにリボ払いと伝えたり、あとから自分でリボ払いに変更したりする必要があります。
しかし、マイ・ペイすリボに登録しておけば、自動でリボ払いに変更されるので、お店でリボ払いと伝える必要がなくなります。あとから自分で変更する必要もありません。
手数料はいくら?
マイ・ペイすリボの手数料は、年率15.0%です。日本クレジットカード協会のシミュレーターで、9万円分の買い物をして、月3万円返済した場合の手数料を計算してみると、『1121円』との結果になりました。
利用額がもっと高かったり、月々の返済額が低かったりすると、さらに手数料がかさみます。余分な支払いをすることになるので、リボ払いの利用は慎重に検討することが大切です。
マイ・ペイすリボの金額設定
マイ・ペイすリボでは自分で返済の上限金額を設定しますが、いくらから設定できるのでしょうか。年会費割引などの特典につられてマイ・ペイすリボに登録したものの、リボ払いにはしたくないという人のための対処法と併せて紹介します。
いくらから設定できる?
マイ・ペイすリボの月々の最低支払額は5000円です。ただし、三井住友ゴールドカード・プラチナカードは1万円からとされています。5000円以上の金額を設定したい場合は、1万円以上、1万円単位で指定可能です。
マイ・ペイすリボ ~Q&A~|クレジットカードの三井住友VISAカード
リボ払いにしたくないときはどうすればいい?
年会費割引の特典のためにマイ・ペイすリボに登録しただけで、リボ払いにはしたくないという人もいるでしょう。そのような人は、月々の支払上限額をクレジットカードの利用限度額に設定しましょう。
例えば、自分のクレジットカードの利用限度額が50万円だとします。この場合、マイ・ペイすリボの月々の支払上限額を50万円にしておけば、上限を超えることがないのでリボ払いになりません。
ここに注意しよう
ここでは、マイ・ペイすリボに登録した際の注意点を見ていきましょう。
自動リボ払いとならないケースがある
利用代金が自動的にリボ払いになるはずのマイ・ペイすリボですが、以下のような場所で使った場合は1回払いになります。
- 語学学校
- パソコン教室
- エステティックサロン
- 公営施設
このような場所でマイ・ペイすリボを登録したクレジットカードを使うと、店舗がカード会社に連絡を入れます。そして支払い者本人が、オペレーターから1回払いについての説明を受ける可能性があります。
また、以下のようなサービスの支払いも、リボ払い対象外です。
- キャッシングリボ
- 各種ローンの返済
- PiTaPaの利用代金
- 年会費の支払い
リボ払い利用枠を超えると一回払いとなる
『リボ払い利用枠』にも注意しましょう。クレジットカードには、利用限度額の範囲内でリボ払い利用枠が設定されています。『利用限度額=リボ払い利用枠』ではないのです。
仮に、クレジットカードの利用限度額が50万円、リボ払い利用枠が30万円だった場合、30万円までしかリボ払いにできません。
リボ払い利用枠を超えて使用した場合、超過分は1回払いになります。もし、上記のクレジットカードで35万円の支払いをすると、5万円は一回払いになるということです。
全額リボ払いになるつもりで支払いをして、あとから高額な請求が来る可能性があるので、自分のクレジットカードのリボ払い利用枠を把握しておきましょう。
利用明細をしっかり確認すること
リボ払いにしたくないという人は、クレジットカードを使ったあとに、カード会社からの利用明細をしっかり確認しましょう。うっかりマイ・ペイすリボの支払上限額を超えていて、超過分がリボ払いになっているかもしれません。
また、リボ払いを解除したとしても、それまでリボ払いで支払っていた分が自動的に1回払いに変更されることはありません。利用残高を1回払いにするには、繰上返済を申し込む必要があります。
リボ払いを解除したからと安心していると、実はリボ払いが続いていたということがあるので、利用明細でリボ払い残高残っていないかをチェックすることが大切です。
まとめ
マイ・ペイすリボとは、事前に登録した上限額を超えた部分がリボ払いになるというサービスです。マイ・ペイすリボに登録すると、三井住友カードの年会費が安くなったり、ポイントが貯まりやすくなったりといったメリットがあります。
しかし、リボ払いは手数料が高いため、安易に利用すると総支払額が高額になる可能性があるので注意が必要です。
年会費のためにマイ・ペイすリボに登録しただけで、絶対リボ払いにしたくないという人は、マイ・ペイすリボの支払上限額をクレジットカードの利用限度額に設定しておきましょう。