クレジットカードは何枚まで作れる?
クレジットカードは、手元に現金がなくても買い物ができるカードです。通常の買い物だけでなく、インターネットショッピングなどでも活用されます。
現金がなくても買い物できる理由は、購入者に代わりカード会社が購入代金をお店に支払うからです。カード利用者は、決められた返済日に利用した金額をカード会社に返済しなければなりません。
このようにクレジットカードは、カード利用者とカード会社との信用で、代金のやり取りがされる仕組みになっています。そのため、カード作成時には、能力を確認する審査が行われます。
審査に通らなければ、クレジットカードは作れません。では、審査に通った場合は、何枚でもカードを作れるのでしょうか。
保有枚数に規制はない
クレジットカードの保有枚数に、制限はありません。カード会社が実施する審査に通れば、何枚でも作れます。
平均の保有枚数
JCB(ジェイシービー)の行った、2018年度クレジットカードに関する総合調査によると、クレジットカードの平均保有枚数は3.2枚です。また、平均携帯枚数は、2.1枚です。
なお、男女別年齢別のクレジットカードの平均保有枚数は、下表のようになっています。
年齢区分 | 男性 | 女性 | ||
平均保有枚数(枚) | 平均携帯枚数(枚) | 平均保有枚数(枚) | 平均携帯枚数(枚) | |
20代 | 2.7 | 1.8 | 2.3 | 1.7 |
30代 | 2.8 | 2.0 | 2.5 | 1.9 |
40代 | 3.2 | 2.2 | 2.8 | 2.0 |
50代 | 4.1 | 2.6 | 3.2 | 2.2 |
60代 | 4.3 | 2.4 | 3.3 | 2.1 |
保有枚数・携帯枚数とも、女性より男性のほうが多い結果です。年齢が上がると、保有枚数・携帯枚数ともに、増える傾向があります。
JCB、「クレジットカードに関する総合調査」2018年度の調査結果を発表 | JCB グローバルサイト
複数枚保有することのメリットデメリット
クレジットカードを何枚持つか検討する際には、複数保有におけるメリットおよびデメリットを知っておくことが大切です。
クレジットカードの理想は何枚?あなたの適正枚数を決める方法|クレジットカードの三井住友VISAカード
複数枚保有のメリット
クレジットカードを複数枚保有するメリットは、以下のとおりです。
- 複数のクレジットカードブランドを保有できる
- それぞれのカードに付帯する優待や特典を利用できる
- 旅行傷害保険の補償を大きくできる
- カードの不備に備えられる
クレジットカードには、Visa(ビザ)やJCB(ジェイシービー)・マスターカードなど、いくつかのクレジットカードブランドがあります。
店舗によって、利用できるカードブランドが限られているため、複数のクレジットカードを保有している方が、さまざまな店舗での支払いに対応できます。
また、カードの破損などでクレジットカードが利用できなくなった場合でも、複数のカードを保有していれば、代替できるでしょう。
複数枚保有のデメリット
クレジットカードを複数枚保有する注意点は、以下のとおりです。
- ポイントが分散してしまう
- 紛失のリスクがある
- 利用額の把握が難しくなる
- 年会費がかさむ
クレジットカードを利用すると、カード会社により、利用額に応じたポイントが加算されます。複数のカードを利用していると、ポイントが分散されてしまう点は知っておきましょう。
また、クレジットカードには、年会費がかかるものがあります。カードを複数枚保有する際には、年会費などのコストを確認することも重要です。
クレジットカードを何枚まで持つか
最後に、クレジットカードの保有枚数を決めるポイントを紹介します。
おすすめの保有パターン
クレジットカードを選ぶには、まず、メインで使用するカードを決めましょう。メインのカードを中心に利用すれば、ポイントの分散を防げます。
メインのカードを決めるポイントには、以下があります。
- クレジットカードを使用できる店舗の利用頻度
- ポイントの還元率
メインのクレジットカードとしては、利用頻度が高いお店で使用できるカードを選びましょう。
クレジットカードのポイント還元率は、カードの種類によって異なります。クレジットカードをお得に使うには、還元率の高いカードを選ぶことが重要です。
カードによっては、特定の店舗やサービスを利用したときに還元率が高くなることもあるため、あらかじめ確認しましょう。
保有枚数の決め方
先述のとおり、平均保有枚数は3枚です。メインのカード1枚に加え、サブカードを2枚程度保有するとよいでしょう。サブカードを選ぶ際には、メインのカードとは異なる特徴のものを選ぶことが重要です。
例えば、メインのカードのクレジットカードブランドがVisaであるなら、サブにはJCBを選ぶなどです。そのほか、サブのカードとしては、年会費が安く付帯特典が多いカードも選択肢となります。
申し込みブラックに注意
クレジットカードを複数枚保有する場合は、申し込みブラックにならないよう注意しましょう。申し込みブラックとは、多重申し込みをしたことにより、審査に通らなくなることです。
短期間もしくは同時に、複数のカードの申し込みをした場合が、多重申し込みとなります。多重申し込みにより審査通過が難しくなる理由は、資金状態に不安があると見られてしまうからです。
なお、クレジットカードの申し込み状況は、個人信用情報(※)に記載されます。よって、複数のカード会社に申し込んでいる事実を、カード会社に隠すことはできません。
(※個人信用情報とは、クレジットやローンなどの契約内容や返済・支払状況・利用残高といった取引情報です。金融機関は、加盟している信用情報機関に照会を行い、取引相手の信用力を確認できます)
まとめ
クレジットカードを複数枚保有すると、使用できる店舗が増えるなどのメリットがある一方、ポイントが分散してしまうなどの注意点もあります。
クレジットカードの平均保有枚数は、3.2枚です。使用する店舗や使用状況などを考慮し、自分に合ったクレジットカードを選びましょう。