クレジットカードの年会費
クレジットカードを解約するためには、カード会社のサポートセンターに電話をかけ、そこで解約したいという意向を伝えれば、誰でも簡単に解約することができます。
解約方法は難しくなく、電話で解約を行う原因を尋ねられることもありますが、どのような返答でも問題にはならなく、数分以内に解約の手続きが完了します。
クレジットカードを解約したい場合、年会費が発生しない時期にうまくカードを解約できれば、節約にもなり嬉しいものです。年会費が有料のクレジットカードを複数枚持っている場合、それだけでも大きい金額になります。そこで、年会費が発生するタイミングについてお伝えします。
年会費が発生するタイミング
クレジットカードの年会費は、入会した月から3カ月以内に引き落としがかかる設定になっています。そのため、カードに入会した月の1カ月前に解約手続きを行うようにすると安全です。
年会費が発生する時期をくわしく知りたい場合には、サポートセンターに問い合わせると正確な時期がわかり確実です。
年会費の支払い後は、その後すぐにカードを解約しても年会費の返金はありません。年会費は一般的に前払い方式で、年会費を一度支払うと、その後1年間は有効になります。
年会費に関するトラブル
クレジットカードの解約前に年会費の請求書が届いた場合でも、カード会社に解約の意向を伝えることで、簡単に解約することができます。もちろん、年会費を支払う必要はなくなります。
中には、年会費の請求書をあえて送付しないカード会社も多くあります。カードの利用明細書の記載や引き落としを確認し、年会費について思い出すことがあります。そのような場合でも解約する予定であった時には、カード会社によっては連絡をすることで、年会費の返金手続きをしてもらえます。
また、カードの解約を事前に行ったのにかかわらず、年会費が引き落とされるトラブルが発生する場合が稀にあります。その場合も、カード会社に連絡して解約の経緯を説明することで返金手続きが行われますので、焦らずに対応することが大切です。
カードを解約するデメリット
クレジットカードは簡単に解約することはできますが、その反面デメリットになる場合があります。カードを解約することで、不利になってしまうケースを見ていきます。
クレジット会社からの信用力
クレジットカードを解約すると、解約した情報は個人信用情報機関を通して、カード会社の間でその情報が5年間共有されます。
クレジットカードの発行後、何度も半年以内に解約を行うと「短期解約扱い」になり、ブラックリスト状態になってしまう可能性があるので注意が必要です。不要なカードの整理を行っていて、複数のクレジットカードの解約を考えている場合、時期を数カ月ずらして解約するようにしましょう。
実際にブラックリスト状態になると、新規のクレジットカードの発行やローンの審査が不利になります。クレジットカードの入会を考える場合、キャッシュバックなどの特典を目当てに入会を考えるのでなく、長期間保有できるクレジットカードを見極めることが大切です。
未払いの残高があるとき
分割払いやリボ払い、カードローン残高が多く残っている際には注意が必要です。解約する場合には、未払い分の残高はすべて一括で請求されます。
解約の連絡をする前に未払いの残高を確認し、支払えるだけの資金がない場合には、未払い分の残高がなくなってから解約するようにします。
解約前に確認すること
次に、カードを解約する前に確認しておきたい点をお伝えします。解約前に、以下の手続きが完了しているかを確認します。
ポイントの有無
クレジットカードを解約した場合、カードの利用で貯まったポイントもすべて消えてしまいますので注意しましょう。指定の商品に交換したり、現金に換金したり、別のポイントに移行するなど、ポイントの利用方法は多くあります。
ポイントの移行が完了後、カードの解約を行うようにします。解約前にポイントの移行の手続きを行っていた場合でも、解約するとその申請がエラーになってしまい、有効ではなくなる場合があるので注意しましょう。
電話で解約の連絡をした場合、担当者がポイントの移行手続きが完了しているかどうかを確認してくれる場合もあります。
解約手数料
クレジットカードを解約する場合、大部分のカードは解約手数料なしで解約することができます。不安な場合にはカード会社のサポートセンターに電話し、手数料の有無について確認すると確実です。
ただし、中には解約手数料がかかるクレジットカードも存在します。「JCB GOLD EXTAGE」と「JCB CARD EXTAGE」は、カード入会から5年以内にカードを解約した場合、解約手数料として2,100円の経費がかかります。
引き落とし設定の解除
解約する予定のクレジットカードで、公共料金や携帯電話などの支払い設定を行っている場合には、解約前に支払い方法の変更を行うようにしましょう。支払い方法の変更を忘れたままカードの解約を行った場合、カード会社から払い込み用紙が届きます。
特に、携帯電話の支払い方法の変更は忘れずに行うことが最も重要です。解約予定のカードで携帯電話本体の支払い設定を行っていた場合、引き落としカードの設定を変更しなければ、借金返済の延滞になります。
その結果、その記録が信用情報に記載されることになります。携帯電話本体の分割払いは、ローン契約(つまり借金)であるからです。
まとめ
クレジットカードの解約方法はとても簡単で、そしてカードに入会した月の1カ月前までに電話で解約の連絡を行えば、次の年会費を支払う必要がなくなります。
ただし、1年以内でカードを解約する、「短期解約」が繰り返される場合、クレジット会社の信用力に傷がつく場合がありますので注意しましょう。