便利なキャッシュレス決済 ApplePay
ApplePayとは、iPhoneやApple Watch(アップルウォッチ)など、アップル社のデバイスで使える便利なキャッシュレス決済機能です。対象製品を見てみましょう。
デバイス | モデル | 店頭 | 交通機関 | アプリ(App)内 | ウェブ上 |
iPhone | ・iPhone 7、7 Plus ・iPhone 8、8 Plus ・iPhone XS、XS Max ・iPhone XR ・iPhone X |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AppleWatch | ・AppleWatch Series2、3、4 | 〇 | 〇 | 〇 |
また、一部のiPadやMacなどでも、App内やウェブ上であればApplePayが使えます。
買い物や移動もお財布いらず
ApplePayがあれば、買い物や移動の際に財布を持ち歩く必要がなくなります。
Wallet(ウォレット)アプリからApplePayに、クレジットカードやSuica(スイカ)を登録すれば、デバイスを決済端末にかざすだけで支払いができるようになるからです。
- 店員に電子マネーで決済することを伝える(お店の場合)
- Touch ID・Face ID・パスコードのいずれかで認証を行う
- デバイスを決済端末にかざす
- 決済端末から音がしたら決済完了
なお、Suicaに限り、事前認証なしで決済ができる『エクスプレス設定』ができます。改札を通るときに毎回認証を行うのは手間なので、Suica登録時にエクスプレス設定も済ませておきましょう。
安心のセキュリティ対策
ApplePayには、製品によって8~12枚のクレジットカードやSuicaが登録できます。複数の決済用カードを登録するとなるとセキュリティが気になるところですが、心配はいりません。
ApplePayは、独自の取引コードとデバイス固有の番号を使って決済処理を行っており、デバイス内やAppleのサーバーに決済用カードの情報が残ることがないからです。
また、Appleの製品には紛失の際に、iCloud (アイクラウド)を使ってパソコンなどからデバイスを探せる機能が付いています(※)。
遠隔操作で画面にロックをかけたり、デバイス内の個人情報を消したりすることもできるので、情報を盗まれる確率が低いのです。
(※失くしたデバイスを探すには、デバイス内の『iPhoneを探す』『AppleWatchを探す』などの機能をオンにしておく必要があります)
iPhone、iPad、Mac、Apple Watch を探す - Apple サポート 公式サイト
海外でも使える
日本でApplePayが使えるのは、このようなマークがあるお店です。
出典:Apple Pay が使える場所について - Apple サポート
また、ApplePayに『Mastercard』『JCB』『American Express』のいずれかのクレジットカードを登録しておけば、海外の以下のマークがあるお店でもApplePayが利用できます。
出典:Apple Pay が使える場所について - Apple サポート
中国では、以下のマークがApplePayが使える目印です。
出典:Apple Pay が使える場所について - Apple サポート
海外には日本よりもキャッシュレス決済の普及率が高い国が多いので、ApplePayを使えるようにしておくと便利です。
Mastercardはこのマークのあるお店でも
ApplePayに登録しているのがMastercardの場合は、以下の『Mastercardコンタクトレスマーク』があるお店でもApplePayが使えます。
出典:Mastercard®コンタクトレスカード発行会社リスト | Mastercard®
ApplePayで使えるクレジットカード
ApplePayに対応しているクレジットカードの種類や、使用可能な国際ブランドについて把握しておきましょう。
Apple Pay に対応しているアジア太平洋地域の銀行とカード発行元 - Apple サポート
楽天カードなど多くのカードに対応
ApplePayに対応しているクレジットカードは豊富です。ApplePay対応の主要なクレジットカードの種類を見てみましょう。
- 楽天カード
- イオンカード
- セゾンカード
- ライフカード
- エポスカード
- ビューカード
- 三井住友カード
- 三菱UFJニコスカード
上記のような、人気が高いクレジットカードも対応しているので、手持ちのクレジットカードがどれも登録できないという可能性は低いでしょう。
なお、上記のクレジットカードでも、特定の国際ブランドのものしかApplePayに対応していないことがあるので注意が必要です。例えば、三菱UFJニコスのJCBカード ・American ExpressカードはApplePayに対応していません。
使用可能な国際ブランド
クレジットカードの国際ブランドは、以下の5種類です。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
また、最近では以下の二つのブランドも、国際ブランドとして扱われることがあります。
- 銀聯(ぎんれん)
- Discover
これらの国際ブランドのうち、Diners Club以外はApplePay対応です。ただし、前述のとおりカード会社によっては、特定の国際ブランドのカードしかApplePayに対応していないことがあるので、前もって調べておくとよいでしょう。
デビットカードは海外発行カードのみ
デビットカード(※)をメインで使っているので、デビットカードをApplePayに登録したいという人もいるでしょう。しかし、ApplePayに登録できるデビットカードは、海外で発行されたもののみです。
どうしてもApplePayでデビットカードを使いたい場合は、まずSuicaを用意しましょう。そして、Suicaのチャージ用カードとして、デビットカードを登録します。
そして、そのSuicaをApplePayに登録すれば、間接的にですがApplePayでデビットカードを使える状態にすることが可能です。
(※デビットカードとは、決済直後に銀行口座から利用額が引き落とされる決済用カードのことです)
Visaが使えないときがあるのはなぜ?
国際ブランドがVisaのクレジットカードもApplePayに登録できますが、決済に使えないケースがあります。Visaカードが使えない原因を知り、対処法を考えておきましょう。
ネット決済に非対応
ApplePayは店頭・交通機関・App内・ウェブ上の決済に対応していますが、Visaカードはその中の店頭決済にしか対応していません。交通機関やApp内、ウェブ上のオンライン決済は非対応です。
ApplePayにVisaカードしか登録していない場合は、他の国際ブランドのクレジットカードも登録しておくとよいでしょう。
そもそもネット決済ができる店舗はどこ?
ApplePayでオンライン決済ができるのは、以下のマークが表示されているネットショップやサービスです。
出典:Apple Pay が使える場所について - Apple サポート
支払方法の選択画面で『ApplePay』表示されていることもあります。
VisaはWalletからSuicaチャージ不可
ApplePayに登録したSuicaにチャージするときには、Walletアプリを開いてApplePayに登録したクレジットカードを選択し、チャージを行います。
しかし、Visaカードは、ApplePayを経由してのSuicaのチャージも非対応です。Suicaにチャージしたい場合は、Visaカード以外のクレジットカードを選択しましょう。
VisaカードでSuicaチャージしたい場合
Visaカードをメインカードにしているので、何とかVisaカードでSuicaにチャージしたいという人もいるでしょう。ここでは、VisaカードでSuicaにチャージする方法を紹介します。
Suicaアプリケーションを入手する
VisaカードでSuicaにチャージするには、『Suicaアプリ』が必要です。AppStoreからインストールしましょう。そして、モバイルSuicaの会員登録を済ませます。
この時点でまだApplePayにSuicaを登録していない場合は、Walletアプリを使って登録しておきましょう。Suica自体を持っていない場合は、Suicaアプリから新規発行が可能です。
Apple PayのSuica:JR東日本>Apple PayのSuicaをはじめる
クレジットカードを登録、チャージ
続いて、SuicaアプリにVisaカードを登録します。
- Suicaアプリを開く
- Suica一覧画面でVisaカードでチャージしたいSuicaを選択
- 『チケット購入・Suica管理』をタップ
- 『登録クレジットカード情報変更』をタップ
- Visaカードの情報を入力し、『次へ』をタップ
- セキュリティコードを入力し、『登録する』をタップ
これでSuicaアプリからVisaカードでSuicaにチャージできるようになります。チャージの手順も見てみましょう。
- Suicaアプリを開く
- Suica一覧画面でチャージしたいSuicaを選択
- 『入金(チャージ)』をタップ
- 『金額変更』をタップして、チャージ金額を選択
- 画面左下のクレジットカードのロゴ画像をタップ
- 『入金(チャージ)』をタップ
ビューカード系ならオートチャージも可能
Suicaアプリにビューカードを登録すれば、オートチャージもできるようになります。ビューカードとは、JR東日本発行、またはJR東日本の提携会社発行のSuica付きクレジットカードです。
そしてオートチャージとは、Suicaの残高が指定額以下になったときに、自動でチャージされる機能のことをいいます。オートチャージの設定方法は、以下の通りです。
- Suicaアプリを開く
- Suica一覧画面でオートチャージしたいSuicaを選択
- 『チケット購入・Suica管理』をタップ
- オートチャージ設定変更画面で『オートチャージ申込/変更』をタップ
- オートチャージ申込/変更でSuicaの残高条件とオートチャージする金額を設定
- 『次へ』とタップ
- 『申込/変更する』をタップ
まとめ
VisaカードはApplePayに対応していますが、用途が店頭決済に限定されています。App内・ウェブ上でのオンライン決済や、SuicaのチャージにはVisaカードは使えません。
ApplePayを店頭決済以外にも利用する場合は、Visaカード以外のクレジットカードも登録しておくとよいでしょう。